ローラシア級MS搭載艦

登録日:2019/02/06 wed 23:32:22
更新日:2024/02/06 Tue 01:28:42
所要時間:約 10 分で読めます




ローラシア級とは、『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する宇宙用戦闘艦艇。


【諸元】

全長:150m
装甲:不明
武装:
937mm2連装高エネルギー収束火線砲×2
450mm2連装レールガン
450mm単装レールガン×2
58mmCIWS×6
MS搭載数:6機


概要

ザフトが最初に開発した宇宙用艦艇。艦種はフリゲート(艦種略号:FFM)とされており、「ローラシア級FFM」とも呼ばれる。
ネームシップは約2億年前の三畳紀に存在したとされるローラシア大陸に由来し、同型艦の艦名は歴史上の学者に由来する。
この「地理・歴史」「(特に2番艦以降は)歴史上の学者・知識人」という命名則は、
後のナスカ級やレセップス級などザフトが建造した多くの艦船にも受け継がれている。

船体規模は地球連合軍のドレイク級護衛艦ネルソン級戦艦の中間に当たり、比較的小型の艦ながら充実した火力とMS運用能力を持つ。
また装甲関連も優秀なようで、後に多くのMSのシールドがローラシア級の装甲の技術を参考に作られており、
C.E.世界に於けるMSの手持ちシールドの強度に関して一種の基準となっている。
またザフト艦に共通する特徴の一つである、白を基調とした内装や楕円形のブリッジの座席はこの頃から既に確立していた模様。

下部の円盤状ユニットはMS格納庫となっており、前部ハッチの開放とハッチ側面に収納されたレールの伸張により、リニアカタパルトが展開される。
ちなみにローラシア級が持つリニアカタパルトは、MS自体を電磁加速させる珍しい方式を採用している。
(本作のアークエンジェルや、延いては過去のガンダムシリーズの多くが備えるカタパルトは「MSの脚部を固定し、レール上を高速で走らせる事でMSを加速する」方式)
この形式は後のナスカ級にも受け継がれている他、『DESTINY』の頃には連合でもMS対応改修を施されたドレイク級やネルソン級に同様のカタパルトが装備されている。
またMS格納庫は本体から分離させて大気圏突入カプセルとする事ができる。
外見や色合い、そしてこの機能から、さしずめ「21世紀のムサイ」といった所か。
なお、ブリッジは船体後部の一際高い部分……ではなく、船首部分にある。

ザフト結成から開戦まで15年しか経っていないため、後発のナスカ級に更新を進める必要があるほど老朽化・陳腐化しているとは考えにくいが、
ナスカ級と比べて出番や登場数は少なく、『DESTINY』の頃には名有りのローラシア級は登場していない。
生産数があまり多くないのだろうか?


武装

  • 937mm2連装高エネルギー収束火線砲×2
船体後部の両サイドの砲塔に装備されるビーム砲。おそらくは主砲。

  • 450mm2連装レールガン
当艦の後方中央部は艦橋の様に高く盛り上がっているが、その頂上の砲塔に装備される。

  • 450mm単装レールガン×2
上記の盛り上がり部分の「麓」の小型砲塔に装備される。
名前こそ単装だが実際には連装砲である。誤植だろうか?
砲塔のサイズも上記連装レールガンと比べて明らかに小さいため、恐らく実際には砲口径も小さいと思われる。

  • 125mm単装砲×2
艦首下部に装備される。
根本がボールジョイントの様になっており、射角の自由度が高いと思われる。

  • 58mmCIWS×6
いわゆる対空機銃。
船体上部に4基、下部に2基装備される。

本来は核分裂反応を阻害する事で核兵器(を含む原子力関連技術全般)を無力化する装置。
電磁波の進行を妨げる副次効果を利用し、ECM装置代わりに搭載している模様。


同型艦

  • ガモフ
艦長はゼルマン。
クルーゼ隊の旗艦ヴェサリウスの僚艦。
『SEED』序盤に登場し、G兵器強奪作戦に参加した後はイザーク、ディアッカ、ニコルの母艦として、ヴェサリウスと共にAAを執拗に追撃した。
低軌道会戦*1にて、半ば特攻の様な形でAAに攻撃を仕掛けるが、第八艦隊旗艦メネラオスによって撃沈される。
艦名の由来は16世紀アメリカの物理学者ジョージ・ガモフと思われる。

  • ツィーグラー
元々はラコーニ隊もしくはポルト隊の所属艦だったが、GAT-Xシリーズの報告のためにアスランとクルーゼが本国へ一時帰国した後にクルーゼ隊に加わった。
低軌道会戦は生き残った様であるが、それ以降の去就は不明。
艦名の由来は19世紀ドイツの科学者カール・ツィーグラーと思われる。

  • ガルバーニ
MSVに登場。グリマルディ戦線*2の頃のクルーゼ隊旗艦。
艦長もクルーゼであった。
艦名の由来は、カエルの死体に電極を刺して電流を流したら痙攣する事を発見した事でお馴染み、18世紀イタリアの解剖学者ルイージ・ガルバーニと思われる。

  • マルピーギ
↑と共に登場。艦長は、後にヴェサリウス艦長を務める事になるフレデリック・アデス。
艦名の由来は17世紀イタリアの生物学者マルチェロ・マルピーギと思われる。

  • アムンゼン
  • ボーンステル
SEED ASTRAYに登場。
ゴールドフレーム天に襲撃され、アムンゼンは撃沈される。
艦名の由来はそれぞれ、19世紀ノルウェーの探検家ロアール・アムンセン、19世紀アメリカの芸術家チェスリー・ボーンステルと思われる。






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最終更新:2024年02月06日 01:28

*1 低軌道に於ける地球連合軍第八艦隊との決戦。アークエンジェルが地球に降下する際の戦闘。

*2 C.E.70年5月3日(本編第一話の約半年前)、月面グリマルディクレーター近くで発生した戦闘。サイクロプスが兵器利用される、地球連合軍のパイロットにして主要登場人物ムゥ・ラ・フラガがエンデュミオンの鷹の異名を与えられる、ムゥとクルーゼが戦場で初対面するなどが起こった。