IFルート(Re:ゼロから始める異世界生活)

登録日:2019/04/14 (日) 22:43:26
更新日:2024/03/21 Thu 21:04:04
所要時間:約 15 分で読めます




※この項目はweb版のまだ書籍化されていない部分のRe:ゼロから始める異世界生活』のネタバレを含みます。
書籍版しか読んでいない人は注意してください。



小説家になろう」版の「Re:ゼロから始める異世界生活」において毎年行われているエイプリルフール企画。
作者の鼠色猫/長月達平が毎年4月1日に投稿しているショートストーリー。
いずれも本編からの分岐ルートの話になっており、各々なろうの話1つで完結しているが起承転結がしっかりしていて完成度が非常に高く、読者からの評価は高い。
小説家になろうに投稿されているので誰でも普通に読むことができる。

最初に投稿された「ナツキ・レム」及び「胡蝶之夢」を除いてスバル闇堕ちしている。
闇堕ちして手段を選ばなくなったスバルは皮肉なことに本編と比べてずっと有能でチートじみた力を得ているが、にもかかわらずいずれの場合でも救いのないバッドエンドを迎えている。
また、本編はメインヒロインがエミリアで司る大罪が「嫉妬」であるのに対し、他のIFストーリーにも各々対応するメインヒロインと司る大罪がある。




レムは今、世界で一番──幸せです

「ナツキ・レム (イフカラハジメルイセカイセイカツ)」

3章において「ここから、始めましょう。一から……いいえ、ゼロから!」をせずに逃避行に出たルート。
メインヒロインはレム。司る大罪は「怠惰」。

他のルートとは異なり唯一(ナツキ夫妻当人にとっては)ハッピーエンドで終わっており、以降もちょくちょくこのルートの続編の話が投稿されている。主に節分の日。
また、唯一書籍にも載っているほか、コミックaliveでコミカライズ化、アニメのDVD特典小説もこの分岐ルートの話になっている。

・ナツキ・スバル
・ナツキ・レム
「ゼロから!」をせずに逃避行に出た結果、カララギ都市国家の片田舎に流れ着き、そこで結婚して長男のリゲルと長女のスピカを授かり幸せな生活を送っている。
また、このルートに入ってからはスバルは一度も「死に戻り」を起こしていない。

・エミリア、ラム、ベアトリス、ペトラ
ペテルギウスの襲撃に遭い殺される。

・パック
エミリアの死により「終焉の獣」と化して暴走、王国を半壊させた末にラインハルトによって切られる。

・クルシュ陣営
白鯨の返り討ちに遭い壊滅する。

・ハリベル
逃亡生活を開始して間もない頃、レムがリゲルをお腹に身篭った時に住んでいた長屋で2人が出会った黒い体毛を持つ長身の浪人。カララギ人らしく明るく豪勢な性格で、難しい年頃に突入しつつあるリゲルが素直に子どもらしく甘える数少ない人物。
スバルとは「スーさん」「ハーさん」と呼び合う仲。この場では割愛するが、後述するもう1人の人物との一件を機に、ナツキ一家と家族と呼ばれる間柄まで親しくなる。

・ティア
短い乳白色のジャギーカットの髪で、切れ長な藍色の瞳の美少女。その正体はパックと並ぶ世界の四代精霊の一角、「最も美しい死神」ザーレスティア。上のハリベルと同じ時期にスバル達と出会い、レムがリゲルを出産する最中に起こったとある出来事をきっかけに、ハリベルと共にスバル達のもう1人の家族になった。
彼女の過去に関するとある能力の事情から、普段はナツキ家に顔を見せない。




命が、ある。命があれば、未来がある。未来があれば、希望がある。希望があれば、可能性がある。可能性があれば──

──人は救われる。君は正しい。間違っていない。ボクが保証する。

「ゼロカラカサネルイセカイセイカツ」

4章にてエキドナの誘惑を拒絶せずにその手を取り、契約することを選んだルート。
メインヒロインはエキドナ。司る大罪は「強欲」。
ちなみに作者曰く大量にホラを吹いているキャラ(ヒント:魔女)が1人いるとのこと。
魔女ってマジクソだな!

・【自殺天気予報士】ナツキ・スバル
エキドナと契約し、その力を得たことであらゆる問題に対して最短で解決できる最適解を導き出せるようになった。
このルートでは「自殺による死に戻り」に全く躊躇がなくなり、何百回、何千回と死に戻りを繰り返している。
その結果、市民含めてただの一人の犠牲も出さずプリステラ防衛戦を突破するなど宣言通り「最適解」を選び続けている。

一方で死に戻りを使いすぎて精神を磨り減らし、他者の心の傷を無視したままセーブポイントを突破してしまうことを繰り返している。
作者曰く、「結局、ナツキ・スバルがナツキ・スバルを軽視すれば、それは自分の命を軽はずみに扱うようになって、他人の命を守ることが言い訳になって、他人の命以外を蔑にしちゃうんだね」

自身の行動がもたらした結果に苦悩し、自己嫌悪を募らせ、その結果、
「買い物に行くペトラが不安そうにしていたからと、一日晴れることを教えるためだけに、2ヶ月前に戻されることも覚悟して自殺する」
ほどの狂気に侵されている。

・エキドナ
スバルと契約した「強欲の魔女」。
パックのように結晶石にその身を移すことで墓所から出ることに成功、スバルに力を貸す。
スバルとは相互にメリットのある関係と言ってはいる。
度々スバルの思考を都合のいいように誘導しようとするが、スバルはなんとかそれを回避しているつもりでいる

・エミリア
墓所で自身の過去のトラウマを見せつけられ、かつそれを乗り超えることができなかったことに打ちのめされており、元々低めだった自己評価がさらに悪化。
ある人物による思惑もあって非常に情緒不安定となっており、スバルに依存しきり、ことあるごとに無意識に力を暴発させるようになってしまった。

・ラインハルト・ヴァン・アストレア
フェルトとロム爺がカララギへ亡命したため、スバルの誘いでエミリア陣営に入った。
忠誠を捧げ、信頼を得られていると思っていた主人が自分に何の相談もなく行方をくらましたことに無力感を抱き、苦悩する。
もちろん、これらは最大戦力としてのラインハルトを欲したスバルとエキドナによる裏工作によるもの。

・ガーフィール・ティンゼル
4章での出来事をスバルたちはガーフィールを徹底的にシャットアウトすることで解決した。
そのため本編におけるのスバルたちとの和解も彼のトラウマの克服もなされておらず、心はささくれ立ったまま。
ラムたちの説得によって形だけエミリア陣営に身を置いてはいるが、内心ではスバルのことを、そして自分の無力さを憎悪している。

・ベアトリス
『母』と交わした「『その人』を待つ」という約束を果たせないまま禁書庫を失い、スバルによって力ずくで無理矢理助け出された。
約束を果たせないまま1人生き残ってしまったことに深く絶望し、部屋の片隅に蹲り泣いて過ごす日々を送っている。
スバルは外に出るよう誘い掛けているものの、成果は出ない。

・オットー・スーウェン
元々は恩あるスバルに報いたいと考えていたが、スバルは誰にも助けを求めていないと悟り、せめてもの恩返しとして、自分のためにこれ以上スバルが傷付かないよう陣営から去った。
去り際に「あなたはそうは思っていなかったかもしれないが、自分はあなたのことを友達だと思っていた」という言葉を残す。

・ロズワール・L・メイザース
スバルに敬意を払うような言動を見せるようになった。
このルートでは結果的に当初の彼の望み通りの展開となっており、表には出さないがおそらく内心ではこの状況を喜ばしく思っている。

・ラム
相変わらずロズワールに依存したまま。彼がスバルを認めたため、彼女もスバルを仕える相手として接するようになった。
その代わりに、スバルとの間には埋めようもない隔たりができた。

・フェルト、ロム爺
スバルの説得を受け、二人でカララギに出奔する。

・エルザ・グランヒルテ
焼け落ちる屋敷から密かに助け出され、エミリア陣営の汚れ仕事を行うための存在としてスバルに助け出され、そのまま雇われた。
また、スバルに死に戻りが必要になった時の自殺補助装置としての役割も担っている。




スバルは、自分が過ったことを知っている。
スバルは、自分が正しくないことを知っている。

「ゼロカラアヤマツイセカイセイカツ」

1章にてトンチンカンに絡まれた時に裏声で助けを求めなかった場合、ラインハルトと関わりを持てなかった場合から分岐して突入するルート。
メインヒロインはエルザ。司る大罪は「傲慢」。

・【魔女教大罪司教『傲慢』担当】ナツキ・スバル
ラインハルトの助力がなかったため、エルザの襲撃を防ぐことができず、1章の事件を88回も繰り返し、その中でエミリアへの異常な執着心にとらわれる。
その後、魔女教の勧誘に乗り、魔女教大罪司教『傲慢』担当となり、エミリアの敵となる他の陣営を大罪司教として排除する。
一方で他の大罪司教も裏切って闇討ちし、その功績をロズワールを通じてエミリアに押し付けることで彼女を王にしようと画策する。
しかし、ラインハルトだけはどうしても倒すことができず、最終的に狂気としか言えない行動に出る。

・エルザ・グランヒルテ
皮肉なことにアヤマツルートのスバルが狂った元凶であるにもかかわらず、紆余曲折を経てこのルートのメインヒロインの座に収まり、彼を支えることになる。
このルートでは家族のメィリィと同じかそれ以上の親しみをスバルに感じていた。
最後にはスバルの宿願を果たすための時間稼ぎのためにスバルに別れを告げ、ラインハルト相手に無謀な戦いを挑む。

・メィリィ・ポートルート
エルザがスバルの味方となったため、彼女もスバルの味方になっている。
一方で2章の魔獣事件は本編同様に引き起こしており、ペトラとレムを殺害している。
スバルとはエルザと共に疑似家族的な関係を築いており、スバルに対しても親しみを抱いていた。
最終的にスバルをとっさに庇ってラインハルトの剣を受け、死亡する。

・オットー・スーウェン
3章で作った借金を返済することができなかったため、巡り巡って王都の商人の顔役であるラッセル・フェローの奴隷に身を落とす。
魔女教として暗躍するスバルの専門窓口のような立場となり、彼に必要な物資を横流しする「死の商人」となる。
スバルには「友達になれたかもしれない男」と評されている。

・ラッセル・フェロー
3章でアナスタシアと共に助っ人として登場した王都一の商人。
本編では味方かつチョイ役としての登場しかしないが、上記のオットーの説明の通り、実はかなりきな臭い男であることがわかる。
作者曰く本編では後半に彼の活躍の場が用意されているとのこと。

・クルシュ陣営
白鯨の返り討ちに遭い、壊滅する。

・フェリス
白鯨討伐戦の際に偶然にも生き残った。
依存対象としてあまりにも大きすぎる存在であったクルシュを消されたため、記憶の矛盾を解消することができずに心の均衡を大きく崩し、半ば精神崩壊していたところを偶然発見したスバルに拾われる。
クルシュの消滅によって空いた心の穴をスバルで埋めているため、彼に強く依存している。

・ロズワール・L・メイザース
大罪司教であるスバルからエミリアを王にするための助力をすると持ちかけられ、スバルが『叡智の書』の相手と確信し、彼の思惑に従う。
作者曰く、このルートのスバルはロズワールの意向と合致しているため、わくわくしながら協力していたとのこと。

・ラム
メイリィの手によりレムを失い、死んだ目をしてロズワールについて回っている。
後述するオボレルルートとの違いから、おそらくこのルートでは2章の事件は復讐に燃えるラムの手により解決したものと思われる。

・ペテルギウス・ロマネコンティ
このルートで、スバルが唯一友情を覚えた相手。
ただしそれでもスバルがエミリアよりも優先する理由とはならず、スバルの裏切りによって、400回余りの死に戻りの末倒される。
作者曰く、大罪司教の中ではスバルが始末するのに一番手間がかかった人物とのこと。

・レグルス・コルニアス
権能を看破したスバルによって、妻たち諸共、屋敷ごと焼き殺される。*1
それでも生き汚く死に損なっていたが、エルザに手足を切り落とされた上あえて弱火で焼き殺され、死亡した。
死ぬ寸前まで口だけは達者だった。

・ユリウス・ユークリウス
フェリスの生存を知らされ、喜んで会いに行ったのもつかの間、アナスタシア陣営を潰すための工作として、スバルの意向を受けたフェリスによって毒殺される。
これにショックを受けたアナスタシアは王選から身を引くこととなる。
スバルが何の正当性も大義名分もない殺しをしたのは彼が初めてであり、これをきっかけにスバルはさらに道を踏み外していく。

・フェルト
物語の中では登場しないが、ロム爺たち共々スバルの手によって殺される。

・ラインハルト・ヴァン・アストレア
スバルの最後の敵として立ちはだかる作者公認のチート。
スバルが千回以上挑んでも、勝機の一筋も見つけられなかったため、スバルは命ではなく、彼の名誉を徹底的に汚すことで彼を社会的に抹殺することを決断する。
スバルは王都を始め王国の主要都市を全て同時に焼き、その責任をラインハルトに被せる一方でフェルトを殺害して「主人を守れなかった」という汚名を同時に着せることで「英雄殺し」を完遂した。

・エミリア
このルートではエミリア視点ではスバルとは一切の面識がない。
トラウマを見せつけられることもそれを乗り越えることもなかったため、3章までの精神状態のままであり、身に覚えのないまま勝手に積み上がっていった功績にひどく困惑している。
最後には「英雄殺し」を完遂したスバルと対峙し…
他の候補者は全て排除されているが、その後彼女が王になったかは不明。

・ギルティラウさん
まさかのパトラッシュポジを得た、のだが…
ギルティラウさんが何をしたというのだ……。





僕たちは、何かを強く欲するものは、皆が皆、溺れているのだそうです。

「ゼロカラオボレルイセカイセイカツ」

2章でレムが呪いで死亡後、「STRAIGHT BET」がかからずにラムレムから手を握られたことを思い出せず、崖から飛び降りずにベア領地の外へ逃げた場合に発生するルート。
メインヒロインはラム。司る大罪は「憤怒」。

・【粛清王】ナツキ・スバル
早とちりしたレムの拷問がトラウマになり、重度の人間不信と疑心暗鬼を発症。
皮肉なことに本編ではなし得なかった「現代知識無双でウハウハ」を実現したことで莫大な資金を得るとそれを基に犯罪組織「プレアデス」を結成、世界の闇に君臨し「粛清王」と呼ばれるようになる。
精神的な問題で目に見えるものが色褪せる症状を患い、「『嘘をつかないと縋り付ける』相手」である、
  • 1章と2章で助けられたエミリア
  • 最後まで契約を守ってくれたベアトリス
  • 憎悪の塊となって自分を絶対に許さないラム
の三人以外が白黒状態に見えるようになる。
それ以外の人物にはいかに好意的に接されようと「いつか自分を裏切る」と疑ってかかっており、初対面の相手の前ではまずコイントスをし、裏が出れば「裏切る可能性の高い人物」として始末するという狂気の行動に出ている。

・ハリベル
ラインハルトと並び称されるカララギ最強の人物「礼賛者」。
オボレルルート最大の良心。
屋敷から逃げ出したあと、逃亡先のカララギ都市国家で起きた問題をスバルが解決したことで、カララギを守ってくれたスバルへ恩を感じ、彼の配下となる。
また、カララギルート程では無くとも、スバルに対してはそれなりの情を抱いていた様子。
最後には「プレアデス」討伐に赴いたラインハルトと死闘の末に敗北、死亡する。

・セシルス・セグムント
ラインハルトと並び称されるヴォラキア帝国最強の人物「青き雷光」。
明るく正直な剣術馬鹿で、いつか本気のラインハルトと戦いたいと思っていたところを、いずれ来るであろうラインハルトとの激突への備えを欲したスバルに「その願いを叶える」とスカウトされ、スバルの配下となる。
なお、配下になる前にセシルスは馬鹿正直にヴォラキア皇帝に相談したため、帝国内部では「犯罪組織へ送り込んだ密偵」ということになっている。
最後は望み通りラインハルトと一騎打ちになり、かなり善戦するも敗北、しかしハリベルと違い命をかけるほどの情はスバルに対して抱いていなかったため、敗北が決定的になったところで逃亡し、生存する。

・ロズワール・L・メイザース
ラムとレムを失ったことで魔獣騒動に対する対応が致命的に遅れてアーラム村を壊滅させてしまい、その責任を取らされる形で辺境伯としての地位を剥奪され、王選の後援者としての立場も失ってしまう。
最終目標を達成できなくなったことを悟り、抜け殻のように生きていた。
最後にはスバルの命を受けてエミリアをさらいに来たセシルスと対峙し、彼に斬られる。

・エミリア
スバルの心の拠り所として、ロズワール邸から誘拐されてきた。
後ろ盾を失ったことで王選に参加不可能となり、三章や四章で折れたとき以上に無力感と無気力感の塊となる。
スバルに求められている実感が、「誰にも必要とされていない」という彼女の虚無感を満たしており、相互依存の関係となる。
最後は一緒に死ぬことまで覚悟し、助けに来たラインハルトを背後から刺すが、その心変わりをスバルに拒絶されてしまう。

・パック
本編同様「エミリアの無事至上主義」であり、力を無くしたロズワールに代わる庇護者としてスバルに目をつけ彼に協力、影で暗躍する。
最後はエミリアの意向に従って、ハリベルと共にラインハルトと激突、彼を追い詰めるも押し負け、消滅する。

・ベアトリス
スバルを領地の外へ逃がしたあと、それを追ったラムも戻らなかったことに責任を感じて、引きこもりが加速する。
粛清王となったスバルに、その内に秘めた孤独と絶望を看破され、「自分が『その人』である」という嘘と共に彼の手で消滅させられる。

・フレデリカ・バウマン
屋敷の襲撃後、スバルによってガーフィールやリューズを人質に取られ、エミリアのための世話係として利用される。
粛清王の『粛清名簿』を見たことで背信を決意し、ルグニカ王国へ内通、ラインハルトらが結社に踏み込むきっかけを作る。
その後はスバルを殺そうとするも失敗、ハリベルに城の外へ連れ出され、討伐隊に保護される。

・オットー・スーウェン
アヤマツルートと同様に破産してラッセルの奴隷になっている。
討伐隊の陽動役のような立場となり、スバルに一撃食らわせた後に逃走する。

・クルシュ陣営
白鯨の返り討ちに遭い、壊滅する。

・ラインハルト・ヴァン・アストレア
スバルの最後の敵として立ちはだかる作者公認のチート。
フレデリカの内通によりスバルがロズワール殺害およびエミリア誘拐の主犯だったことが発覚したため、王国が主体となった討伐隊が結成され、そのリーダーに任ぜられる。
一度は助けて、友人と認めたはずのスバルが道を踏み外したことに大きな責任と苦悩を感じておりスバルを説得しようとするも、その声がスバルに届くことはなかった。
最後、セシルスと激闘を繰り広げた末に彼を撃退し、エミリアを見つけ出すが、心変わりしていたエミリアに後ろから刺される。
さらにエミリアを逃したパックとハリベルとの乱戦になり、深手を追いつつも両名を打ち倒し、粛清王の私室にて望まぬ結末を見届けることとなる。

・ラム
オボレルルートのメインヒロイン。
逃亡したスバルを追い、あと一歩のところでマナ切れを起こして倒れるが、スバルに殺されることなく助けられる。
本人は最後の最後まで登場しないが、話の中では随所に彼女の存在を示す伏線が張られている。
そもそもスバルが犯罪組織「プレアデス」を結成し、世界の闇に君臨したのも、マナ切れという障害を抱えるラムを生かすために必要かつ手に入りにくい魔石をかき集めるため。
最後には、全てを信じられなくなり何もかもに絶望したスバルにすがられ、彼を手にかける。

──姉様は優しすぎます。

・ギルティラウさん
出し忘れた。




ツギハギ、ツギハギ、ツギハギして、完成へと近付けていく。

「ゼロカラツギハグイセカイセイカツ」

6章にて記憶を失ったスバルが自分の周りの人間の真意を確かめるため、そして元の「ナツキ・スバル」を取り戻すために、相手を殺して死人の記憶を読める「死者の書」をよむという誘惑に勝てなかった場合に発生するルート。
メインヒロインはシャウラ。司る大罪は「暴食」。

・【残骸】ナツキ・スバル
6章において異世界生活中の記憶を失い、異世界でみんなから認められる「元のナツキ・スバル」を取り戻すために殺した相手の記憶を「死者の書」を通じて読み込むことで自分を復元するという暴挙に出る。
最初にエミリアやベアトリスたちを殺害してその本を読んだ際に、罪悪感によるショックから髪が白くなり、何度も壁や床に頭を打ちつけたことで、左目が濁っている。
他人を殺すことには相当な罪悪感を抱いており、「元のナツキ・スバル」が戻ってきた暁には自分は消えるつもりでいる。
一方で、彼は「元のナツキ・スバル」の能力を「自分の時間を自由に遡ることができる能力」と勘違いしており、最終的には全員を生き返らせることができると考えているため、他人を殺すことに罪悪感は抱きつつも躊躇はしていない。
実のところ、本編からも分かるようにこんな方法で「元のナツキ・スバル」を取り戻すことは不可能であり、このルートの彼はそのまま死ぬまで彷徨い続ける宿命にある。

・シャウラ
ツギハグルートのメインヒロイン。
本編と同様にスバルへの愛を公言して憚らない。
「元のナツキ・スバル」と接点がほとんどないこともあり、「元のナツキ・スバル」と自分とを比較することをせずに接してくれるため、このルートのスバルにとっては救いとなっている。
超遠距離からの必殺攻撃を持つためほとんどの相手を瞬殺することができ、彼女の倫理観がやや壊れていることも相まって本人に戦闘能力がないスバルに代わって彼の仕組んだ殺しを実行する。
スバルには「この世で大切に思う存在の中では最後に殺す」と言われており、シャウラもまたそのことを受け入れている。

・イマジナリーフレンズたち
エミリアやベアトリスをはじめとした身内を殺してその本を読んだことで得られた彼らの人生経験や思考などを基にスバルが作り出した故人たちの幻。
当然スバルにしか見えない。
幽霊などではなく、あくまでもスバルが罪悪感から逃れるために無意識に作り出した幻であるため、色々と意見を述べたりはするが、スバルを否定したりはしない。
一方でスバルはイマジナリーフレンズたちを死者の魂が霊となったものだと信じている…というか信じようとしている様子。

・王選候補者たち
あえて逃がされ泳がされたエキドナ(inアナスタシア)の報告を受け水門都市プリステラへと集まったところをスバルの手により水攻めにされる。
クルシュ陣営とアナスタシア陣営は全滅、フェルト陣営もラインハルトと彼によって辛うじて安全圏へ逃がされたフェルトを残して全滅、ロム爺を失ったフェルトはその事実に打ちのめされ、王選から降りることとなる。
結果、無事だったのは招集に応じなかったプリシラ陣営だけとなり、そのままプリシラが王選の勝者となる。

・オットー・スーウェン
イマジナリーエミリア陣営の全員で話し合いをした結果、「一番敵に回したらヤバい」という判断に至られる。
上記の水攻めも他の人たちはついでで、実のところはオットーただ1人を仕留めるために行われたもの。
辛うじて溺死からは逃れられたものの、最後にはスバルを「偽物」と嘲笑いながらシャウラの手により死亡する。

・ガーフィール・ティンゼル
オットー共々、シャウラの手にかかり死亡する。
作者曰く「オットーは論理で、ガーフィールは本能で、それぞれスバルを『ナツキ・スバル』ではないものと見抜くあたり、三人の関係は本物」とのこと。

・ラインハルト・ヴァン・アストレア
スバルの最後の敵として立ちはだかる作者公認のチート。
明確にスバルと友好関係を築いた後のルートであるため、どのルートよりもスバルの行動に苦悩する。
スバルはラインハルトを殺せると考えているが、作者曰く実際のところはたとえツギハグスバルとシャウラが最大ポテンシャルを発揮したとしてもラインハルトにはどう足掻いたところで勝つことができないとのこと。

・ギルティラウさん
頭にも掠めなかった。



「生きて」というレムの願いは、少年に死ぬことを許さなかった。 孤独と復讐を胸に二十年を生きた、 ナツキ・スバルの物語。

「ゼロカラアガナウイセカイセイカツ」

リゼロ公式アプリ「リゼロス」で見ることができるIFストーリー。メインヒロインはパトラッシュレム、司る大罪は「憂鬱」だろうか?

・ナツキ・スバル


「ゼロカラミマガウイセカイセイカツ」

闇堕ち系の多いIFストーリーとはまた違う性別逆転物。
登場する全員の性別が反転し、名前も性に合ったものとなっているが、ナツキ・スバルのみ名前が変わらない。まあナツミ・シュバルツを名乗られても困るしね



陽光に目を焼かれて目覚めるのは、ここ最近のスバルの朝の恒例行事になっていた。

「胡蝶之夢」

「小説家になろう」では、跡地となっているIFストーリー*2。作者曰く「本編では絶対に実現しないルートですので、あしからず」
龍の巫女の5人、そしてロズワール邸メイドのレム、ラムがロズワール邸でスバルと親しげ…というか、恋に陥っている。
「王様候補を全員嫁にしてスバルが王に。そんなルートがあってもいい」という発想から生まれた時系列も過程も何もかも無視したルートで、完全なハーレム状態である。けしからん。(案の定、スバルに優しい作者さんに消されました)
メインヒロインは、レム、ラム、エミリア、クルシュ、プリシラ、フェルト、アナスタシア、ペトラ。司る大罪は「色欲」。


・ナツキ・スバル
スバルが何をしたというのだ……。





「スバルが一体何をしたっていうんだ」と思った方、追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年03月21日 21:04

*1 なおこれは妻たちの同意あり。なんなら屋敷に放火したのは彼女ら自身。

*2 https://megalodon.jp/ref/2014-0402-0128-42/ncode.syosetu.com/n2267be/270/にキャッシュとして残っている