登録日:2019/05/05(日) 21:42:00
更新日:2020/08/25 Tue 22:03:05
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マテリアル・パズルの登場人物。名前は漢字で『影鬼』と表記される。
グリ・ムリ・アが率いる女神の三十指の一員で、仲間のボブリッツ、五本の指・
死神ヨマと行動を共にする。
大仏のような福耳と
ねこみたいなヒゲが特徴。
何でこうなったかは作者にもわからない。
また、両手をポケットに突っ込んでおり、その袖口とポケットの口を縫い合わせている。そのため日常生活に両手は使わない。両手のことを指摘するとキレる。
完全な悪役で少年ぽい部分もあるが残酷な性格。人殺しはヒキガエルを潰す程度の感覚でしかない。
常に強い者の近くについており、ヨマの強さに惹かれ崇拝するようになった。
しかし、かたや情緒不安定なヨマ、かたや喋ることができないボブリッツということで解説役になってしまうことが多く、
ティトォからは
「親切だね」と言われてしまっている。
以下、ネタバレ
エイキはひたすら貧しい家の生まれで、父はおらず母から物乞いをさせられていた。
ある日、彼は「もっとみすぼらしくすればもっと恵んでもらえる」という理由で母に両腕をハンマーで潰されてしまう。その後、捨てられたところをグリ・ムリ・アに拾われ三十指になったのである。
これにより現在のような歪んだ性格になったエイキは、ヨマたちとの交流もあり「生き残るには強く事しかない」と考えるようになる。
そして迎えたメモリア魔法陣。エイキは全力を出し尽くすも
ミカゼに敗北。自らの存在を否定し自殺した。
その衝撃的な最期は、あの
アダラパタにですらどこか寂しげな表情を浮かべさせたほどであった。
彼の自殺について、アダラパタは「魔法を失ったわけではない以上、まだ闘える。利用価値はある」「だが、必ず勝たねばならない闘いというものがある。それに負けたこいつはもう駄目」という旨の発言をしている。
◆使用魔法「妖老裸骨蛇」
属性:蛇
魔法レベル:52
魔法器具:ヘッドギア
体を蛇にする魔法。爬虫類好きのエイキには願ったりかなったりの魔法だっただろう。
伸ばしたり叩きつけたり締め付けたり噛んだりと多彩な攻撃が持ち味で、蛇のように体温を探知して追跡することも可能。最大20メートル伸びる。
エイキの死後は
舞響大天に回収された。エイキはもっぱら両足を一本づつ蛇に変換していたが、舞響大天は両手両足を大量の蛇に変換している。
岩を簡単に破壊する打撃技。派生に両足を同時に使う双頭大蛇(ふたくびオロチ)、遠心力を利用した不規則な動きから繰り出す螺旋大蛇(ねじれオロチ)がある。
ボブリッツの魔法「ウィンクルディレクター」との合体攻撃。ボブリッツがエイキを弾丸として飛ばす負担の大きい技。
が、ミカゼの万象の杖のかませに終わった。合掌。
噛みついて毒殺する。エイキ曰く「普通の人間なら即死する」とのこと。
奥の手。舌を蛇に変換し、上記の蝮よりも強力な毒を放つ。
奥の奥の手。両足を一匹の蛇にして攻撃力を最大限にまで高める。大技ゆえに懐に入り込まれやすいが、その欠点は上記の紫大将が補う。
作者によると、他にも色々な技を出したかったがカットされたとのこと。
◆余談
キャラクターのコンセプトとしては「ミカゼの対戦相手」。
「準主人公」で「足技が得意」なミカゼに対して「完全な悪役」「足技系の魔法使い」という形なっている。
また、最後の場面でミカゼを名前で呼んでおり、味方になったキャラを除く敵対した三十指の中でまともにミカゼの名前を呼んだのは彼が初めて。
その後、
清杉の世界に転生し、
エイ太として登場。
同じく転生したヨマ(=ヤマ)、ボブリッツ(=ボブ)とつるんでいるが、不良でこそあるものの、狂暴性はだいぶ薄れている上に、出過ぎた行動をしようとするとヤマに止められる、というマテパ時代では考えられない様子が描かれている。
彼の誕生日は五月五日、端午の節句、
こどもの日。
親はこどもの健康と成長を喜び、子は親に感謝する日である。
エイキの過去を考えると皮肉としか言いようがない。せめて来世では幸せになってほしいものである…。
次の追記・修正で終わりにしてやる。奥の奥の手を使ってな!!
…ん? 手じゃねぇか? 足か? くくく、どっちでもいいか。
- SHAZNAのIZAMではない -- 名無しさん (2019-05-06 01:23:10)
最終更新:2020年08月25日 22:03