登録日:2019/05/15 Web 05:37:51
更新日:2024/02/16 Fri 14:29:28
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概要
本名:ニコラ・アデル。人並みはずれた身長の大男。気怠げで昼寝をよくする。
ファンからの愛称は「おじさん」。
しかし彼はそう呼ばれるような年齢でもなければ、そう呼ばれても仕方ないような老けた見た目をしているわけでもない。
理由はメインストーリー。カードとして登場する以前にメインストーリーの「ギルド争乱編」に登場しており、ルナからそう呼ばれているため。
尤もルナが「おじさん」と呼ばない男キャラは極めて少ないが……。
まずはカードとしてのニコラを解説する。ストーリーでの彼の活躍は後述。
カードとしてのニコラ
登場カードパック 次元歪曲
2コスト フォロワー ネクロマンサー
機械ゴールド
1/1
ファンファーレ このフォロワーの攻撃力が4以上なら、『禁絶の一撃』1枚を手札に加え、このフォロワーの攻撃力を1にする。
ラストワード 『禁絶の腕 ニコラ』1枚を手札に加え、+X/+0する。Xは「破壊される直前の攻撃力の値」である。
要するに、何度破壊されても手札に帰ってくる無限リソースフォロワー。そして関連カードの禁絶の一撃の効果、
5コスト スペル ネクロマンサー 機械 ゴールド
相手のリーダーか相手のフォロワー1体に4ダメージ。ネクロマンス20;4ダメージではなく10ダメージ。
とフィニッシュとして使う場合は大量のネクロマンスを消化するのが難点だが、強力な効果を持つ。
このカードの主な使い道は、なんといっても「幽霊支配人・アーカス」との組み合わせだろう。
7コスト フォロワー ネクロマンサー レジェンド
6/6
ファンファーレ このバトル中、自分のリーダーは「自分が元のコスト3以下のフォロワーをプレイしたとき、それを破壊する。
その後、『ゴースト』X体を出す。Xは『そのフォロワーの元のコストの値』である」を持つ。リーダーはこの能力を重複してもたない。
1コスト フォロワー ネクロマンサー ブロンズ
1/1
疾走
場を離れるときか自分のターン終了時、このフォロワーは消滅する。(変身した場合を除く)
ネクロマンサーのフォロワーの中でもとりわけ凶悪な性能で知られるアーカスだが、その彼のファンファーレを存分に生かすことができるのがニコラ。
ニコラを出し続けるだけで、コストが尽きるまで無限にゴーストを出せる上に、禁絶の一撃の入手条件もすぐに満たすことができる。
このコンビはSTRになってからローテーション環境に蔓延することになる。
なお、禁絶の一撃により手札の枚数が上限に達すると、ニコラは手札に戻れず消滅してしまうため注意。
ROG環境でアーカスがローテーション環境から落ちてからニコラの採用率は低迷しており、機械フォロワーとはいえ機械ネクロデッキとも相性がいい性能とは言えないため、また新たな相方の登場が求められている。
VEC環境までは採用率が低迷していたが、UCL環境になると新軸「妖怪ネクロ」のフィニッシャーとして採用率が上昇。下記の天敵がローテーション環境から落ちたのもあり再び彼は日の目を見るようになった。
その他、ニコラと相性のいいカード
5コスト フォロワー ネクロマンサー レジェンド
1/4
自分のターン終了時、自分のリーダーを3回復。
交戦時 交戦する相手のフォロワーに3ダメージ。
ファンファーレ 『永遠の誓い』1枚を手札に加える。
彼女そのものとニコラの相性がいいというより、関連カードの『永遠の誓い』
6コスト スペル ネクロマンサー レジェンド
自分の手札のネクロマンサー・カードすべてのコストを-2する。
このスペルの効果で、元々2コストのニコラは0コストになる。
アーカスの難点として、アーカス本人の召喚ターンの隙の大きさがあるが、6ターン目でこのカードを使った場合、
次のターンからアーカス+ニコラ(+α)を召喚できるようになり、召喚ターンの隙を小さくすることが可能。
「永遠の誓い」の効果をアーカスも受けていたなら尚更である。
2コスト フォロワー ネクロマンサー ブロンズ
1/1
ファンファーレ 自分の場に他のフォロワーがいるなら、自分の他のフォロワー1隊を破壊して、カードを2枚引く。そのフォロワーが機械・フォロワーなら、このフォロワーを+1/+1する。
このカードで場にいるニコラを選択するとグールのステータスが上昇し、ニコラも手札に帰ってくる。無限リソースであるため、「自分の場のフォロワーを破壊する」系統のカードは大抵相性がいい。
一方でニコラにとって天敵となるカードもある。ニコラの最大の特徴は「ラストワード」による無限リソース、つまり……
コスト3 ロイヤル 指揮官・フォロワー レジェンド
2/3
ファンファーレ ラストワード 能力を持つ相手のフォロワー1体は、ラストワード 能力すべてを失う。このフォロワーは、失わせたラストワード 能力すべてを持つ。
エンハンス 8; +2/+2して、「このフォロワーはEPを消費せず進化できる」を持つ。自分のPPを2回復。(1ターンに1体しか進化できない制限はある)
進化時 黄金の小剣、黄金の杯、黄金の靴、黄金の首飾りの中から、ランダムに異なる2枚を手札に加える。
ニコラ以外にも言えることだが、ファンファーレで相手にニコラを奪われてしまうことになる。裏切りおじさん……
採用率の高いカードであるため、対ロイヤルではアーカスを出すまでニコラを出さないなどといった動きを取りたい。
リメイク版
シャドバ5周年を記念してリリースされたパック「リナセント・クロニクル」では、過去のストーリーキャラのカードのリメイクが登場した。
その中の一つで「永続の機構・ニコラ」のカード名でこのキャラもリメイクされた
突進
攻撃時 自分の場に他の機械・フォロワーがいるなら、ターン終了まで必殺 を持つ。
攻撃時 このバトル中に破壊された自分の機械・カードが7枚以上なら、禁絶の一撃1枚を手札に加え、そのコストを2にする。
リメイク前とは違い、無限リソースとしての能力は失ったが、代わりに突進と条件付きでの必殺を獲得し、盤面に非常に強いカードとなった。
また、禁絶の一撃のコストを下げて手札に加えることができるようになり、素で発動しても2コスト4点、ネクロマンスすれば10点というカードに変貌する。
環境においては
創出の紫紺・エンネアを中心としたミッドレンジデッキ【機械ネクロ】のフィニッシャーとして採用されている。
メインストーリーでのニコラ
ギルド争乱編に登場する大男、イズニア国に住み着いており、たった一人で「禁絶のギルド」として成り立っている。
彼を倒せばギルドになれると思っている人たちがいるようで、ニコラの元に挑戦者として来ることもあるが、大抵返り討ちにあう。
一方で自称「化け物」で自分の攻撃により相手が壊れることを嫌い、それを恐れている様子が見受けられる。
アリサ達一行で彼と最も絡みが多いのは
ルナ。
寝ぼけていたところを呼びかけたルナに闘気を放ってしまい、ルナから激しく警戒されるのが出会いであり、ルナからニコラに対する第一印象は最悪なものになってしまった。
「パパ……ママ……!このおじさん、怖いよっ……!」
「おじっ……。……いや、そうか。お前みたいな子から見たら、オレはおじさんか……?」
ルナは、ニコラの元から「おじさんなんか嫌いっ!」と言い放ち立ち去ったが、ニコラは幼いにもかかわらず死霊術を使っているルナを異様に思う。
子どもを苦手としていながらも、自身の力に振り回されている彼女を見過ごすことができなくなってしまった。
その後、狼に襲われていたルナをニコラが助けたことにより、ルナは少しずつニコラに心を開くようになる。
その後、ニコラがルナの頭を撫でた時に、彼の大きな手と亡き父の手を重ねたルナは、彼に完全に心を開く。
過去に化け物呼ばわりされたことのあるルナは、自分が両親の魂を縛って苦しめているという罪悪感から、自分を「化け物」と呼ぶが、ニコラはそれを否定する。
そしてルナの行き過ぎた力の原動力を調べるために勝負する。ルナの力の原動力は「寂しいという感情」だった。
そこでニコラはルナの寂しいという感情を抑えることができれば、力を制御でき、両親の魂を解放することができるようになると考えた。
その際にルナに友だちを作ることを提案するが、ニコラには腐れ縁のマーロン以外に特にこれといった人間関係がなく、
それを聞いたルナはニコラを友だち第一号にしようとするのだった。
断ると泣かれると判断したニコラは承諾、おじさんはルナのお友だち第一号になった。
ニコラは
ローウェンと
イザベルにも会っており、どちらもニコラの威圧感から彼を危険人物と判断し勝負する。
しかしニコラからの戦意がどちらにもなく、戦いは中断される。
ローウェンと再開した時、彼は竜の呪いによる力の暴走を恐れるローウェンに対し、行き過ぎた力の使い方を提案する。
ローウェンはニコラとユリアス、そして最愛の妻レイチェルの言葉により覚醒する。
闘争に飢える
ユリアスは、イズニアに来た時に5人の強者の気配を察知しており、そのうちの一人がニコラであることを確信したため、勝負することになる。
ニコラにとってユリアスは今までに例を見ない実力者であり、またユリアスも本気の相手との戦いを渇望しているため、ニコラの本気を出させようとする。
そしてニコラは怒り、禁絶の一撃を振るおうと力を高めるのであった、が……空腹により不発。
均衡のギルド、エスカマリの使徒の抑止もあって、ユリアスは本気のニコラを見られず失望し、その場を去っていった。
エスカマリの長
マーロン・メディアンとはよく見知っており、やたらとニコラに世話を焼きたがるマーロンとそれを茶化すニコラという関係。
ルナはマーロンおじさん……じゃなかった、おにいさんにも心を開き、マーロンのサンドイッチに亡き母の料理を重ねるようになる。
+
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以下、ネタバレ注意 |
ニコラの正体は鋼鉄の世界「アイアロン」から実験として転送された鉱石が主食の機械にして、プロトタイプとして作られた心を持つ機械。
実験機として生きる意味もなく生き延びらされていたニコラは、イズニアに送られたことで全てから解放されたと思い、死を試みた。
しかし、そこをマーロンに発見される。「死にたいという人を止めるのが趣味」というマーロンはニコラのことを見透かしており、
ニコラもマーロンと話しているうちに生きていくことを決める。
ギルド争乱編の最終章。ニコラとルナは、様子のおかしいブレイドライツ騎士団の兵士に強襲される。
そこに駆けつけたローウェンと合流しその場を切り抜けるが、ニコラの眼の前に次に現れたのは、ブレイドライツ騎士団の メイシア・ラフォージだった……。
ニコラはルナをローウェンに任せ、異世界から来たニコラを警戒するメイシアと、敵として戦う構えを見せる。一方でメイシアはこう告げる。
「貴方を止めに来ました。貴方こそが元凶。いえ、正確に言えばーー 貴方とマーロンさんこそが全ての元凶なのですから」
しかしニコラはメイシアに対しーー
「どこかに居るのは分かってたんだよ。オレと同じ、別世界からの遺物が。そいつが裏でコソコソやってることも」
「―――お前だったのか。メイシア・ラフォージ」
そう、ギルド争乱編の黒幕はメイシアだったのだ。
メイシアの思い通りにはさせないと禁絶の一撃を繰り出そうとし、メイシアと一騎打ちするニコラ
ーー『廻れ命が如く、噛み付け蛇の如くーー』
『摂理の逆転、楔の機構』
『我こそは相反する奇跡』ーー。
……だったが、相手を壊したくないという思いで全力を出せないニコラは、管理者の力を利用したメイシアに歯が立たなかった。ニコラも追い詰められて本気を出すが……
「本気出すの、遅過ぎませんか。」(ズサズサズサ
「―――く。くそ……終わりゃいいって、思ってたけど……今、かよ。」
「私が壊れてしまうと思って、加減してましたね。貴方の優しさ、本当に助かります。」
ニコラはメイシアに破れ、倒されてしまった。
一方でマーロンも追い詰められ、魔力を暴走させるしかなくなり自爆。マーロンの死を見たルナはニコラのことが心配になり、一人丘の上へ走って行ってしまう。
丘の上にたどり着いたルナだったが、無暁の長 リオード・ブラックを撃破して真実の剣を奪ったメイシアはすでに移動済み。ルナの前にいたのは倒れているニコラだった。
「……寝てるの?だったら……起きてよ……。死んでるの……?だったら……死んじゃやだよ……」
「パパも……ママも……ルナのせいで……おにいさんも、おじさんも……きっと……」
ルナの呼びかけにニコラは動かず、またルナの元にブレイドライツの追っ手が迫る。
「お別れなんて嫌なのにぃっ!」
「優しかったのに。パパとママみたいだったのに……。」
ルナは激情をブレイドライツの追っ手にぶつけて戦うが、キリのない相手、そして自分の両親の姿を重ねていたマーロンとニコラの死に心身共に追いやられていく。
「苦しい……。苦しいよ……息、出来ない……なんで……?どうして……助けてよぉ……!」
「―――寝てた、ていうか……お前がうるさくてーーー」
「―――起きたよ、今」
ニコラは核が停止したにもかかわらず息を吹き返したのだった。
メイシアにニコラを殺さない理由があったとは考えにくく、まさに奇跡であった。そして目を覚ましたニコラはルナと共に、この場を切り抜けるのである。
「お前が泣かなくていいように……この争い、終わらせるよ……」
その時のカードバトルの相手はHPが最大40と極めて高いのだが、ニコラがカードとして力を貸してくれる。
4コスト フォロワー ネクロマンサー 機械 ゴールド
1/3
このフォロワーはEPを消化せずに進化できる。 このフォロワーが場に出たとき、このバトル中、自分のリーダーは「自分のターン開始時、自分の場と手札に不滅の禁絶・ニコラがないなら、不滅の禁絶・ニコラ1体を出す」を持つ。次リーダーはこの能力を重複して持たない。
進化時 「このバトル中に破壊された自分のフォロワーの数」と同じだけ+1/+0する。
どっからどう見てもチート性能ですありがとうございました。当然このバトル専用カードであり、他のバトルでは使えない。
敵を撃破した後はメイシアの行き先がエレノアの元であると断定し、マーロンの敵討ちとしてルナを連れ、彼女らの元に駆けつけると決めた。
「……。死んだと思ったよ、終わったと思った。なのに生きてて、動いてる。ーーオレは神なんて信じないけど、ここには多分、奇跡があったんだ。」
「きせき?それってなに?」
「……いや、単にお前のおかげかもな。お前がオレを必要としてくれたから……。」
その後、ニコラはルナと共に行動。追い詰められていたアリサ達の元に駆けつける。
そしてマギス高潔会の長 エレノア・グローリアと共に、操られているブレイドライツの団員の相手を受け持ち、アリサやルナたちを先に行かせる。
この時、エレノアはイザベルと友だちになっており、互いに友だちができていたことに驚く。
そしてアリサ達がメイシアを追い詰め、ブレイドライツの団員の操りが弱まったことによりニコラとエレノアも合流。
ブレイドライツ騎士団の団員の一人である セタス・ロウが自分がブレイドライツ騎士団の新団長になる上でメイシアにとどめを刺し、戦争は終結した。
イズニアから別の世界へ旅立つことに対して、ニコラとの別れを惜しむルナだが、ニコラは 「離れていても友達は友達だ」と伝え、ルナを見送った。
最後に、ニコラとの出会いによりルナは精神的に成長。
次の機械反乱編では大好きな 姉達に会えず寂しがっている エンネアに対し、
「エンネアから見たルナが、ルナから見たニコラやマーロンになれたらいい」と考え行動している。
また、 テトラがイズニアへ救援を求めて転移してきたのは、実験機であるニコラの信号を辿ったためであり、アイアロンの崩壊について元々テトラは彼に救援を求める予定だった。
期間限定ストーリー「ギルド復興編」ではマーロン亡き後のエスカマリを仕切っている。気怠げな性格は相変わらずだが高い実力とその優しさから、部下からかなり慕われているようだ。
作中では鉱石が尽きたことによりへばりかけていたが、エレノアが高純度の鉱石を取引で手に入れていたことにより復活。セタス、エレノアと協力し騒動の黒幕を出し抜くことに成功する。
ギルドの争乱前は崩れそうな均衡関係を築いていた三者が、今や手を取り合ってギルド復興に励んでいる というイズニアの大きな変化を感じ取れるストーリーになっている。
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余談
第21弾「リナセント・クロニクル」でリメイクされた。
登場カードパック リナセント・クロニクル
2コスト フォロワー ネクロマンサー レジェンド 機械
1/3
突進
攻撃時 自分の場に他の機械・フォロワーがいるなら、ターン終了まで必殺を持つ。
攻撃時 このバトル中に破壊された自分の機械・カードが7枚以上なら、禁絶の一撃1枚を手札に加え、そのコストを2にする。
機械軸のネクロマンサーデッキで採用できるカード。無限リソースではなくなったものの、除去メインでの運用に長ける効果に。
さらにトークンの禁絶の一撃も低コストで手札に加わるようになったため、取り回しはかなり良くなったと言える。
フレーバーテキストでは元々人間であったのを、ベルフォメットにより改造され機械にされた存在であることが分かる。
ニコラの苗字「アデル」はベルフォメット・アーデライトの「アーデライト」から取られており、ベルフォメットとは血縁関係という説もあるが真相は定かではない。
追記・修正は壊さないように気をつけてお願いします。
- ベルフォメットとの絡みは今後出てくるのだろうか -- 名無しさん (2019-05-15 10:32:49)
- エンネアやグールとも相性がいい 手札にたまりすぎたらフェリの生贄にもしやすい -- 名無しさん (2019-05-15 18:04:17)
- ストーリー限定おじさん強いけど不死身すぎるあまりソルコンの餌に最適なのがなんか悲しい 最初期のルナちゃんになった気分だ -- 名無しさん (2019-05-15 18:43:23)
- 素体人間を改造した結果っぽくてベルおじ… -- 名無しさん (2021-07-06 23:57:03)
最終更新:2024年02月16日 14:29