オリオン号/バトルオリオンシップ/オリオンバトラー(宇宙戦隊キュウレンジャー)

登録日:2019/06/19 Wed 23:00:56
更新日:2024/04/18 Thu 21:19:27
所要時間:約 4 分で読めます




オーリオーン!

オリオン号及びバトルオリオンシップとは、宇宙戦隊キュウレンジャーに登場する宇宙船である。キュウレンジャーの拠点となる宇宙船であると共に、キュウレンジャー13番目の戦士でもある。
本項目では、バトルオリオンシップにドッキングするオリオンボイジャーについても解説する。

☆目次★



オリオン号

正式名称:Offensive Resistance Interstellar Orbiter of REBELLION
全高:150m
全幅:250m
単独大気圏離脱
恒星間超光速ワープ航法
無補給長期宇宙航行可能

Space.1~32まで、宇宙幕府ジャークマターと戦うキュウレンジャーの拠点となっていた非武装宇宙母艦。
球体型のブースターから棍棒を抱えたギリシャ風の裸の男性「おじさん(正式名称)」が生えているぶっ飛んだデザインが特徴で、Space.1の時点でかなりの反響があった。
時折項目冒頭のように「オーリオーン!」と話す描写があり、ラプター283からは「おじさま」と呼ばれ慕われているものの、自我があるかどうかは不明。

ブースターの球体部分には9体のボイジャーを格納するハンガーがぐるっと一周するようにあるのだが、シシボイジャーのハンガーは円の一番上にあるためシシボイジャーが出動するとおじさんの頭に直撃する時がある。
なお、この頭部にはオリオン号のメインコンピュータールームがある事がSpace.27で判明したのだが、支障はなかったのだろうか?

掲げた棍棒部分には指令室兼コックピットであるコンボーブリッジがあり、キュウレンジャーが集合して、任務の通達やメンバー選出を行う。また、中央の五角形のテーブルにはビリヤード台のような穴があり、キュータマを転送するシステムが搭載されている。

この他メンバーの個室やキッチン、展望室があるなど、生活に必要な設備は完備されている。

非武装母艦であるので戦闘は行えないため、通常はキュウボイジャーの運搬と活動拠点としての役割しかない。そのため、ダイカーン・モズマのアヤツリンプンでコントロールを失い、全員閉じ込められたまま太陽に突っ込みかける事態もあった。


ショウ司令「こうなったら、オリオン砲発射!太陽を吹っ飛ばせ!!
ラプター「そんなもの、ありません!」

ショウ司令「じゃあ作ってえ~~~~~!!」*1



ただし、仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦ではその棍棒をバットのように振るい仮面ライダーエグゼイドを加速させるというナイスサポートをしたことはある。



Space.26でトケイキュータマを組み込まれてタイムマシンとして運用できるようになった。しかし、度重なる戦闘でのダメージが蓄積され、333年前の過去でドン・アルマゲの追撃を受けたことが決定打となり、Space.30で現代に帰還した時にはマトモに飛行することすらできなくなってしまった。





そして、運命のSpace.32………





オリオン号を「おじさま」と慕うラプターは、敵であるジャークマターの一員で機械を操るドーギュンの力を借りてでもオリオン号を修理しようとするが、ドーギュンの専門分野は機械工学では無く生物学であったため不可能と判明。
ツルギからは「武装も何もない宇宙船を直したところでドン・アルマゲの居場所まで行けない。」とバッサリ切られてしまいショックで走り去ってしまうラプター。そこでスパーダの口から、何故ラプターがあそこまでオリオン号に入れ込んでいるのかが語られた。



まだキュウレンジャーが揃う前、ラプターとスパーダはオリオン号のワープ航法の実験の最中に操縦を誤り、磁気嵐に迷い込んでしまった。強い磁場のせいで操縦も効かず、スパーダも諦めかけていたその時だった。

スパーダ「もうダメだーーー!!」
ラプター「諦めちゃダメです!私たちには、宇宙を救う使命があるんです!!」

ラプターが叫んだ瞬間、オリオン号のシステムが回復し、磁気嵐から脱出することができた。

ラプター「やりました!奇跡が起きました!!」

偶然動力が回復しただけなのかもしれないが、ラプターはオリオン号が助けてくれたと思い、それ以降オリオン号を仲間だと思うようになったのだ。



ラッキーがラプターを説得し、オリオン号にキュウレンジャーが宇宙を救う所を見せるべくドーギュンに立ち向かう。
ドーギュンを撃破するも、キョダインロウでヒカエオロー!して復活したドーギュンは、10機のモライマーズを融合させた超巨大なスーパービックモライマーズチキュウに落とす暴挙に出る。ドーギュンを蹴散らしたキュータマジンで迎撃を試みるが、スーパービッグモライマーズの勢いは止まらない。

ラプター「諦めちゃダメです!オリオン号に見せるんです!キュウレンジャーが、宇宙を救う所を!」
ラプター「まだ何かできるはずです!私たちは、救世主なんです!

誰もが諦めかけたその時、動力が完全に動かなくなったはずのオリオン号が動き出す。それと同時に、オリオン号に残っていたバランス、スパーダ、小太郎がキュータマジンに転送された。何が起こったのか困惑していると、目の前にオリオン号が現れ、スーパービッグモライマーズに特攻をかける!

ラプター「まさか、おじさま!!」

そのままスーパービッグモライマーズを押し返し、チキュウから離れた先で爆発を起こす。

皆が呆然とする目の前でオリオン号のコンボーブリッジが爆破し、サムズアップをする形となって爆炎の中に消える………



GOOD LUCK



その通信を残して………

ツルギ「本当に、奇跡が起きやがった………!」

ラプター「おじさま………さようなら………!」



チキュウに降り立ったラッキーたちは夜空に浮かぶオリオン座を見上げ、宇宙に散った13番目の戦士に思いを馳せるのであった。

当初は返答をするものの自我があるかは不明であった。
しかし最後の瞬間から分かる通り、救世主たちの戦いと活躍を見ている内に自我が芽生え、救世主たちに宇宙の命運を託してチキュウを守り、13番目の仲間として認められた。











※推奨BGM:「炸裂ギャラクシー!!」


俺様は鳳ツルギ。

オライオンの残した宇宙戦艦だと?

なんてこった!
それがあれば、宇宙を解放できる。

すなわち、絶対に手に入れるしかない!


Space.33 発進!バトルオリオンシップ!


宇宙は俺様達が取り戻す!






[13] オリオンボイジャー

全  高:14.6m
全  幅:16.2m
全  長:41.3m
重  量:500t
スピード:マッハ1.3
出  力:500万馬力

シシレッドオリオンの操縦するオリオン座系キュウボイジャー。
バトルオリオンシップの機動に必要なボイジャーであり、オライオンの形見の棍棒とサイコーキュータマを合わせることで出現したオリオンキュータマでオリオン座から呼び出されたスペースオービター。
先端は星形の頑丈なスタートップで宇宙空間を突進し、障害物の密集した危険なデブリ帯での活動が得意。
主にバトルオリオンシップの砲身やオリオンバトラーの武器として使われるため、単独での出番はほぼない。





諸君……やはりオリオン号を失ってしまったようだね。

そこで、君たちにタマらんプレゼントを用意した。

その名も、バトルオリオンシップ

こいつを見つけたまえ!

バトルオリオンシップ

全  高:40.6m
全  幅:48.5m
全  長:85.9m
重  量:7500t
スピード:999km(大気中)、400km(地上)
出  力:6500万馬力
テーマ曲:巨大宇宙戦艦バトルオリオンシップ

オリオン号に代わり、キュウレンジャーの拠点となった宇宙戦艦。
元々はオライオンが開発・製造していた対ジャークマター用決戦兵器だったが、彼の死後、過去に残ったショウ司令が発見して完成させた。
とはいえ、機動に必要なオリオンキュータマが見つからなかったため333年もの間、艦内のブリッジでコールドスリープしていたショウ司令と共にチキュウで眠っていた。
現代においてオリオンキュータマが発見したことでオリオンボイジャーが出現。バトルオリオンシップとドッキングすることで、ついに起動を果たした。オリオンキュータマの誕生経緯から分かる通り、オリオン号と共にオライオンの魂も受け継がれている。

司令の気づかいで、内装はセットの使い回しオリオン号とそっくりなうえ、スパーダが興奮するほどキッチンは豪華になっているらしい。
また、シシ~オオグマまでの11機のボイジャーを内部に格納でき、出動の際は前部カタパルトから発進する。発進の際にはブリッジ下のシャフトパーツにキュータマがセットされ、ボイジャーと接続される。

非武装宇宙母艦であった先代のオリオン号とは違い決戦兵器であるため、船体の両舷から放たれる対艦ミサイルオリオンミサイルはモライマーズを粉砕する威力を持ち、更に、ドッキングしたオリオンボイジャー本体から放たれる5連ビーム主砲オリオン砲が最大の武器。
発射の際はラプターがコンソール内に装備されたコネクターをキューショットに接続することが必要で、こちらはビッグモライマーズを一発で撃沈させる威力を誇るが、凄まじい閃光を発する為に対閃光防御が必須
ちなみにこのオリオン砲、上記の通りショウ司令が太陽を吹き飛ばすべく使おうとして名を上げた架空の武装であり、それをバトルオリオンシップにて実現させてしまったのだ。





そして………



『Say the doking!』

「テイク・オフ……!」

『ウェイクアップ、オリオン!』


『オリオンバトラー!』


「ヨッシャ、ラッキー!」

「……任せろ、オライオン!」

「行くぞ……オリオンバトラー!!」

『オーリオーン!』

オリオンバトラー

全  高:63.6m
全  幅:41.5m
胸  厚:40.6m
重  量:7500t
スピード:500km/h
出  力:6500万馬力

バトルオリオンシップとオリオンボイジャーがキュータマ合体した、伝説のスペースロボ。
合体完了時のバックにオリオン号のイメージが現れ、初めての合体時にはオライオンの意思が浮かび上がっていた。

バトルオリオンシップが起き上がり艦首下部がつま先に変形し、オリオンボイジャーの棍棒モードが右腕に合体、ブースター下部に立派な鬣とヒゲを生やしたような顔が出現して合体が完了する。
なお、デカベースロボと違って内部の安全は確保されていないらしく、起き上がる度にブリッジ内の人が転げ落ちる様が映し出された。

パイロットは主にシシレッドオリオンが務めるが、高度なAI機能により無人でも戦闘が可能。しかしオライオンの意思を受け継いでいるせいか、時折シシレッドオリオンの操縦が利かない場面もある。
おまけにAIを搭載しているのが仇となり、惑星サザンクロスでの戦いではアキャチューガの再ブレイクマイクで一時的にコントロールを奪われる場面もあった。また、コックピットは右肩のオリオンキュータマにあるのだが、ドン・アスランにここを突破されて艦内に侵入されてしまっている。

対ジャークマター決戦兵器としての真価はこのオリオンバトラーで発揮され、強大なパワーと防御力で多少の攻撃を受けても構わず、「オーリオーン!」と叫びながら突き進み、オリオンボイジャーが変形した右手の棍棒で殴りつける戦法で巨大化したカローすらも圧倒する。近距離だけではなく棍棒の先端からのバルカン砲や、頭部のバーナーから青白い高温のキューエナジーを噴出する戦法も取る。

必殺技は、オリオンキュータマ型のエネルギー弾を生成し、右腕の棍棒で打ち出す『オリオンダイナミックストライク』

更には、バトルオリオンシップ形態でキュウレンオー、リュウテイオー、ギガントウホウオーが支え、ワシ、テンビン、ヘビツカイボイジャーが艦上に乗り、各ボイジャーのキューエナジーを収束する必殺バズーカ『オリオンビッグバンキャノン』となる。



余談

オリオン号のデザインは久正人氏。
曰く、絶対に通らないだろうと思って真ん中にオリオンを付けたら通ってしまったらしい。

オリオンバトラーは、キュータマジンがキュータマ推しのデザインだったので、こちらはキューボイジャー推しで考えられたとのこと。
「右腕がレッドの搭乗メカの戦隊ロボ」は、「忍者戦隊カクレンジャー」の隠大将軍(ゴッドサルダー)が先輩にあたる。


オリオン座を見上げながら、追記修正をお願いします。
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最終更新:2024年04月18日 21:19

*1 これが後述の伏線になろうと誰が思っただろうか………