スカンジナビア・ペペロンチーノ

登録日:2019/06/28 (金) 00:14:22
更新日:2024/01/16 Tue 12:28:38
所要時間:約 6 分で読めます




Fate/Grand Order』の登場人物。
CV.河西健吾

◇プロフィール
身長:188cm
体重:75kg
出身地:不明
特技:恋占い、修験道、汚れ仕事
好きなもの:プラス思考、仲直り、運命の王子様
嫌いなもの:マイナス思考、カラス、ダイエット


かつてのカルデアAチームの一員であり、クリプターの一角。
ロストベルトNo.4「創世滅亡輪廻ユガ・クシェートラ」、通称インド異聞帯担当。

マリスビリーが旅先でスカウトしたフリーの魔術師。明らかに偽名と分かるふざけた名前を名乗る謎のオネエ。
国籍も不明だが、ダ・ヴィンチちゃんによれば「イタリア系の風貌」との事。
また、「生まれる時代を間違えた男」とも称される。

性格は気のいいオネエで、Aチームのムードメーカーでもあった。
クリプターになってからも他のメンバーへの気配りを忘れず、フォローに回っている。
Aチームの中ではオフェリアと共にマシュを人間扱いしていた人物でもある。
ただし笑顔は恐い。

ちなみにヒナコの正体にも気付いていたらしく、一目見た瞬間に「この子人間じゃないわぁ」と感じたという。
本人によれば、そういうのには鼻が利くらしい。

Aチームでは最年長らしい。
もっとも、実際はヒナコの方が年上だろうが。


召喚予定だったサーヴァントはアーチャー。
妙に仏教に詳しかったらしく、それもあってかインド神話にも精通していた。
本人曰く、「何度も滅びては繰り返す神話観が好き」との事。
それもあってか、サーヴァントにはアーチャーのアシュヴァッターマンを召喚している。


ちなみに、某ミラクル求道僧とは知り合いだそうな。





※注意※



この先には『創世滅亡輪廻ユガ・クシェートラ』の重大なネタバレが含まれています。











本名は妙漣寺(ミョウレンジ) 鴉郎(アロウ)
イタリア系かと思ったらまさかの日本人であった。

元々は修験道を基盤とする魔術師の家の出であったが、日本を離れて西欧に渡り、時計塔とも関わりを持ったところ、マリスビリーにスカウトされて今に至るという。
家を出た理由については詳細不明だが、一族郎党を自分の手で皆殺しにしたらしく、壮絶な過去を伺わせている。
それ以来ずっと根無し草だったようで、居場所と呼べるものができたのはカルデアが初めてだったとか。
曰く、そこで「生まれた意味を見つけた」とか。
この為本名を名乗る気は0であり相変わらずペペロンチーノと呼ばれている。

ペペロンチーノ自身も修験道六神通の内、神足通、他心通、漏尽通を習得している。
ちなみにこれらの名前は「ツイストが足りない」との事で改名して使っている。
神足通は「ツイスト・オブ・ラブ」、他心通は「ホログラムローズ」、漏尽通は「イグジスト」
名前はロックバンド「SOFT BALLET」の曲名となっており、ペペロンチーノの姿が元メンバーの故・森岡賢氏に近いことから、恐らくモチーフとなったものと思われる。

また、神足通による高速移動と他心通による読心を組み合わせることで効率よく相手を殺す戦闘法を得手としている。

漏尽通については生まれた時から使うことができたらしく、運命に対する悟りとでも言うべきこの力により、
彼は「自分が生きていても何も遺せない人間である」という運命を最初から知っている。
飄々としているためそうは見えないが、実際はこの事から運命への諦観を強く抱いており、「何を選んでも上手くいかない」という星回りにある。
しかしそれに慣れているため、「だからこそ一生懸命になれる」と前向きに考えている。

心の底では運命に対する諦観を抱いているペペロンチーノにとって
どのような運命でも理不尽には怒るアシュヴァッターマンは「自分にはできないことを任せられる」と信頼できる相手であり、相性は悪くなかった様子。

ちなみに本名はペペロンチーノの態度を訝しんで様子を見に来たデイビットによってあっさりバラされた。
ペペロンチーノは急に現れたデイビットに対してまるで乙女のような反応を見せていたため、「生きる意味」というのはもしかしたらデイビットの事を指しているのかもしれない。
そのせいかどうかは不明だが、デイビットの救援直後のスキル支援は通常時より効果が強化されている。


自分の担当であるインド異聞帯については、世界自体は気に入っているが、それを管理する神の存在は「生理的に無理」と嫌悪している。
異聞帯が辿る末路も最初から分かっており、「この世界は詰んでいる。私にできることはない」と初めから空想樹の育成を諦めていた。
それでも異聞帯に来てから数ヶ月は神たるアルジュナを慎重にコントロールしようとしていたが、そこにリンボが現れたことでアルジュナはユガを加速させていき、
手駒が必要になったという理由で問答無用でアシュヴァッターマンの契約を奪われてしまった。

仇敵であるアルジュナに従わされるという屈辱にアシュヴァッターマンは激怒して暴走し、そのどさくさに紛れてペペロンチーノは逃走。
アルジュナに不要なものとして認識されていなかったため、問答無用で消滅させられることはなく、神将から逃げ回っていたが、
そこにカルデアがやって来たため、生き延びるためと、リンボを始めとするアルターエゴの目的を探るために協力体制を取ることになる。

持ち前の面倒見の良さもあって主人公やマシュの事も気遣っており、特にマシュとは以前からの知り合いだったこともあり、オフェリアの思い出話に花を咲かせていた。
マシュの事はAチームの頃から気にかけていたこともあり、人形の様だった彼女が感情豊かになった様子に感慨深いものを感じているが、
同時にベリルが今のマシュを見ればどういう反応をするか心配している。

もっとも、カルデアメンバーは友達や個人としては気に入ってるものの、クリプターを裏切る気は全くない。自分たちは異星の神に選択を迫られ、汎人類史を裏切ることを選択した。今更汎人類史側には戻れないし、その気もないということを、再び仲間になれないかと思案するマシュに語っている。
「友達としては好きでも敵味方という関係はまた別」という観点は兄貴を彷彿とさせる。


カルデアの協力の元、神たるアルジュナが倒されたことで、ペペロンチーノは再び敵に戻った。
この異聞帯は幸福な世界だからこそ剪定された。
幸福であること、完璧であることを許さず、苦しみ続ける道しか存在を許さない汎人類史こそどんな異聞帯より過酷でおぞましい地獄である、
と持論を語り、復活したアシュヴァッターマンと共に最後の戦いに挑む。

この戦いでは令呪を使用してくる。
命令は三つ。

  • 「力を取り戻して(攻撃力アップ&Busterアップ)」
  • 「空想樹を護って(ターゲット集中&攻撃力アップを付与)」
  • 「運命に怒って(攻撃力アップ&チャージMAX)」

そして激戦の末に敗れ、大令呪を使おうとするが、「ここはまだ目的地じゃない」とアシュヴァッターマンに制止され、敗北を受け入れた。



……やっぱり連携不足だったかしら

ずっと契約を結んでたなら、こうはならなかったかも
ごめんなさいね、アシュヴァッターマン

そうかあ?ムカつくが、思ったより気分良く暴れられたぜ。相性は良かったんじゃねぇのか

―――勝たせてやれなかったのは悪いけどよ。ああ、腹が立つ

私はまだ生きてる。それだけで充分よ

はっ、勝ちも負けも、決めるのは自分か。やっぱり器用なマスターだぜ

……あばよ

ええ。さよなら、私の不器用なサーヴァント


そしてコヤンスカヤと共にインド異聞帯を脱出し、ギリシャ異聞帯へと撤退していった。

尚、このインド異聞帯での戦いを通して、異星の神の使徒の目的は自分達クリプターとは異なるということに確信を持つに至った様子。

ギリシャ異聞帯ではカドック同様食客となり、キリシュタリアの庇護下に入っていた。
キリシュタリアにはインド異聞帯で確信を持った使徒の目的を報告し、大令呪も預けてしまうつもりだったが、それはキリシュタリアに止められた。

ちなみにキリシュタリアにも本名を知られており、重要な場面では「妙漣寺さん」と呼ばれている。
これはキリシュタリアがAチーム全員を蘇生させるために行った幻の人理修復の中で、ペペロンチーノ自身がキリシュタリアに明かしたため。
他心通を使えるペペロンチーノにはキリシュタリアの心の色が見えていた為。それによって彼の事情を察し、
「あなたがこの名前を口にすれば『本当の私』もあなたを信頼できる人物だと理解するだろう」と自分の名前を託したのだった。
キリシュタリアもペペロンチーノを「誰よりも義理人情に厚い人」と称し、全幅の信頼を置いている。

インド異聞帯を好き勝手に荒らしてくれたリンボに対しては、漏尽通と他心通の合わせ技「南無神変大菩薩・漏尽他心通」によって、
自己の輪廻を終わらせる漏尽通を他心通でリンボに送り込み、式神に己を転写する事で何度でも蘇るリンボの「生活続命の法」を封じ、彼の復活を封じる事に成功した。
しかしこれによってペペロンチーノ自身も魔力を使い果たしてしまい、カルデアとキリシュタリアとの決戦には手を出さずに決着を見守る事となった。

しかし、その決着はベリルによって横槍を入れられ、結果的にキリシュタリアは命を落とす事になった。
そしてペペロンチーノはベリルの後を追い、自身もブリテン異聞帯へと向かう事を決めるのだった。


んふふ。仇討ちとか、私の柄じゃないんだけど

────ええ。ケジメだけはつけさせるわよ、ベリル・ガット


奇しくもベリルはペペロンチーノを「真剣にさせちゃあヤバい手合い」と称した。
だがベリルは、最も警戒していた相手をこれ以上ないほど本気にさせてしまった。この時点で彼の命運は尽きていたのかもしれない。


ブリテン異聞帯にはカルデアより先に潜入しており、ペペロン伯爵と名乗っていた。
汎人類史の知識や技術を応用して確固たる地位を築いており、ファッションリーダーとして名を馳せていた。用心深い領主スプリガンからも一目置かれ、独自の兵力の保持を認められていた。
カルデアに対してはクリプター勢力が事実上瓦解し、ベリルが共通の敵である事から全面的に協力。人類にとって過酷過ぎる妖精国で、主人公達を支える大きな力になった。

敵対する理由が無くなった事で、主人公やマシュに対してはインド異聞帯以上にフレンドリーに接する。頼れる先輩として2人を導き、「(この戦いが終わったら)カドックを含めて3人でAチームを名乗るのもいい」と口にしていた。妙蓮寺さん、それ特大級の死亡フラグ…。

そしてニュー・ダーリントン郊外の寺院地下で、主人公達を待ち伏せていたベリルと邂逅。因縁の決戦が始まる。

この時のベリルはウッドワスの霊基を喰らって人狼としての特性をアップしており、絶大な強さを誇っていた。死闘の最中、ペペはベリルの背後を取るが先読みされており、致命傷となる一撃を受けてしまう。

しかし、ペペは不敵に笑った。その直後、ベリルは猛烈な苦痛に襲われた。

実はベリルは地下道に自身が作ったモース人間を放っていた。
これは人間をモース化させたもので、通常のモースのように「直接触れたら感染する」モース毒だけでなく「感染者を殺害した者を呪う」呪詛も秘めていた、実験体にされた人々を憐れみ助けようとした者の善意を嘲笑う、悲劇のモース人間の数は500。狭い地下道は彼らに埋め尽くされていた。

だが、マシュ達と合流する以前にそれに気付いたペペは、1人で全てのモース人間を皆殺しにした。その代償として500人分のモース毒と呪詛を抱えていたのだ。

合流した際は平然としていたが、それは幻術によるもので、ペペの肉体は既にボロボロだった。通路に飛び散ったモース人間達の死体も幻術で隠し、優しい仲間達を騙して戦っていたのだ。

そして、ベリルが彼に致命の一撃を与える。だが、この瞬間をペペは待っていた。
ベリルがペペに接触したことで、ペペが抱えていた500人分のモース毒がベリルに感染した。更にペペによる呪詛返しが加えられた事で、ベリルは致死量500倍の猛毒と強烈な呪詛に苦しみ、大きく弱体化。更にカルデアの反撃を受け、逃げるのが精一杯の状態になってしまった。止めは刺せなかったが、ペペの仇討ちは成し遂げられたのである。

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