キャプテン・ラヴ(ゲーム)

登録日:2019/10/04 Fri 02:13:23
更新日:2024/02/24 Sat 10:21:09
所要時間:約 20 分で読めます





『キャプテン・ラヴ』はRit'sが制作して1999年3月11日に東芝EMI(現:EMIミュージック・ジャパン)から販売されていた、初代PS用の恋愛アドベンチャーゲーム。
本来は、キャプテンとラヴの間に♥️に⚡が走るキャプテン・ラヴのシンボルマークが入る。
シンボルは、ゲーム中では主人公の顔アイコンでもある。

ゲームとしては“ドラマチック・ヒーロー・アドベンチャー”と銘打たれているが、描かれているのは恋愛を軸とした青春のホロ苦い思い出ばかりである。

2001年3月29日には、ハムスターからMajor waveシリーズの一つとして廉価版が販売されていた。

キャラクターデザインの原案とディフォルメイラストはゲーメスト等のゲーパロ漫画で活躍していた、目玉キャラで知られる雑君保プが担当しており、ゲーム中のオマケとして氏の書き下ろし4コマ漫画が見られる。
また、本作の裏情報が氏の同人誌内で明かされていた。
下記の様に、本編は割とリアリティーのある世界観なのだが、4コマの方は雑君保プの普段の作風通りのブラックジョークでシュールな作風である。


【概要】

ときめきメモリアル』の成功以来、実際に声優が声を充てた数多の恋愛アドベンチャー、シミュレーションゲームが登場した訳だが、本作はその中でも最高レベルの変わり種と言える作品である。

タイトル通り、本作はヒーロー物をモチーフとしたコメディ的なビジュアルなのだが、実態は真実の愛を貫くことをテーマとした、かなりヘヴィな作品である。

惜しくもヒットしたとは云えないゲーム……なのだが、先鋭的、且つ独特ながら完成されたゲームスタイルから、プレイした人間からの評価は高い。
……一方で、一部のプレイヤーはある理由から本当のエンディングを見ることが難しいゲームでもある。

……それと云うのも、本作のテーマが真実の愛を貫くことであり、
プレイヤーが其れを成し遂げる為にしていくことは物語の途中で出会う魅力的なサブヒロインをフっていくことだから……である。

プレイヤーの分身となる主人公とメインヒロインは物語の冒頭で出会い、序章では交際を始めるまでが描かれる訳だが、その後は強制的に離ればなれにされることとなる。

……そして、その間に楽章のサブヒロイン達と出会うことになるのだが、ある種のリアリティーがあって、面倒くさい性格のメインヒロインよりも素直だったりキャラクターが解りやすいサブヒロインの方が感情移入し易くなっている、ということがシナリオ上に意図的に用意された障害となって、プレイヤーに選択を迫ってくるのである。

実際、本作は一見するとフザけた舞台設定のようでいて用意されたキャラクター達の設定や造形が練り込まれているのが特徴で、それが顕著なのがサブヒロイン関連であり、彼女達も間違いなく主役である。
実際、サブヒロインと結ばれる選択肢を選んだ場合でも“ちゃんとエンディングが流れる”のもニクい演出である。
出会った順番が違うだけで、彼女達も主人公の恋人と成り得る存在なのだ。

対して、ヒロインは行動が読み取り難く、当初は明るい不思議ちゃんなのかと思わせておいて、実態はかなり根深く陰気な設定のキャラクターとなっている。
……そして、主人公=プレイヤーがその決着を付けるのはゲームも終盤になってから。
しかも中盤ではヒロインは過去のトラウマがあるとはいえ頑なな態度となっており……魅力的なサブヒロインを捨ててきてまでこんな女を助けたのか……と思わせた先で、漸く本作の真のテーマが現れてくるのであった。

内容についてもかなりのボリュームがある為、パッケージやOPに騙されて気軽な気持ちでプレイした人間を悶絶させた。

また、単にテキストを読ませるだけでなく選択肢に感情を込められたり、ヒロインに細かに好感度(サブヒロインと仲良くすると下がる)が用意されていたりと、後発なだけにアクティブなシステムである。

中でも、各章のボス戦や一部の敵との間に発生する論擊は、本作の核心となる戦闘システムであり、この単純ながら引っ掛かると進めなくなる戦闘を攻略出来ないとゲームをクリア出来ない。
そして、更に心を通わせたサブヒロインをフっていくことを迫られるのである。


【物語】

高校時代のある経験により女性不信のトラウマを抱えた主人公は、町で噂の“愛の共産化”を謳う『ラブラブ党』に入党する。

高校生にして善く回る舌を武器に学生部隊ラブ・キャバリアーズのナンバー1となった主人公は、鳴り物入りで『ラブラブ党』書記長でもある永堀教授が教鞭を執る小泉大学の文学部に進学。
大学でも『ラブラブ党』の教義を広めまくるぞ……と思っていた矢先に、一人の少女と出会って、心を奪われてしまうのだった。

彼女の名は永堀愛美……名前から解るように永堀教授の一人娘である彼女との出会いにより、自分のそれまでの価値観が揺さぶられる主人公だったが、やがて自分達が両思いであると知るに至り、プラトニックながら『ラブラブ党』には秘密の交際を続けていた二人だったが、愛美に懇願されて交際を報告に行った所で永堀教授は激怒。

裏切り者として追われた主人公は、遂には力ずくで愛美を奪われてしまう。
何とか愛美を取り戻したい主人公は、悪友の杉江の口車に乗せられる形で『ラブラブ党』で鍛えた論擊を武器に『ラブラブ党』怪人を論破していくヒーローキャプテン・ラヴ扮装変身して、杉江の自主制作映画の主役として様々な女の子との出会いと別れを繰り広げていくのであった。


【主な登場人物】


  • 主人公/キャプテン・ラヴ
本作の主人公で、プレイヤーの分身。
口が悪くぶっきらぼうで、超絶イケメンでモテまくるが、生活習慣や思考は超絶ドメスティックでプレイヤーも共感し易い性格の苦労人。
物語は、基本的に主人公の視点と一人称で進められる。(各章の冒頭のみは、サブヒロイン達の人となりと心情が解る彼女達のモノローグとなっている)
余りに顔がいいことから多くの女性達を知らず知らずに虜にしては、本人に恋愛に対する意識が皆無であった為に、此れまた望まないにもかかわらずに多くの女性達を失恋させてきており、高校時代に、遂に我慢出来なくなった女性達に復讐される。*1
この件により徹底的な女嫌いとなり、何処から聞き付けたのか、高校生にして『ラブラブ党』に入党して論擊の才能に目覚める。
その後は、大学生を中心とした学生実働部隊ラブ・キャバリアーズのリーダーとして書記長の覚えも良い、党のエースとして活躍……していたのだが、大学に進むと同時に愛美と恋に落ちたことにより『ラブラブ党』の脱退を決意するも上手く行かず、結局は策士である杉江に乗せられる形でキャプテン・ラヴとして『ラブラブ党』と口喧嘩で戦っていくことになる。
愛美や近藤との出会いにより多少なりとも女性不信が軟化していたのか、単にぶっきらぼうなれど人は良いからなのか、人好きのされるのに容姿も付いてくるという羨ましくも妬ましい境遇になっており、それが以下の多くの女性達を惹き付け、本人も斜に構えることなく真正面からぶつかっていくことに繋がっていった。
尚、キャプテン・ラヴとしての活動については本人は嫌だ嫌だと言っているものの、元々『ラブラブ党』なんかで論擊のエースとして活躍していただけあってか、実はノリのいい所も見受けられ、サブヒロイン達を惹き付けるに足るだけの多才さ秘めている。(ギターの上達の速さ等)


  • 永堀愛美(ながほりまなみ)
CV:遠藤久美子(エンクミ)
本作のヒロインで主人公の恋人。
東京タワーが好き(本人曰く「愛してる」)で、様々なグッズを収集している。
大学の入学日に雨の中を佇む彼女と出会ったことにより主人公は恋に落ちることに。
可愛くてスタイルもいい美人だが、性格はややエキセントリックで本音が見えないこともあり、付き合いが深まると反対に溝が出来かねないタイプ。
過去に両親が離婚しており、それ以前から満足に愛情を受けていないと思っており、それが原因で、寂しがりやの癖に素直に人に甘えることも出来なければ、人を信用出来なくなってしまっている。
そんな訳で、本心を隠して冗談でしか会話出来ず、初対面の時に、それに真面目に答えてくれた主人公を好きになっていった。
一方、本人も自覚している通りのヤキモチ焼きで面倒くさい女の子であり、当初は単なる可愛い彼女なのに、各々のサブヒロイン回では“嫌な女”になっていることも……。
また、ヒーローを「見た目だけの嘘つき」と談じて嫌っており、そのことがキャプテン・ラヴとなった主人公を葛藤させることに。
尚、何で愛美がそんな性格になっているのかとか、ヒーロー嫌いなのかとか、東京タワー好きなのか、ということはちゃんとゲーム内で明かされるので安心しよう。知るまでが遠いが。
本作は、そうした葛藤を乗り越えて彼女の過去のトラウマを晴らしてやるのが目的である。
因みに、愛美を演じているのは当時を代表する人気バラドルの遠藤久美子だが、ゲームで唯一の難点と言われる程に不評である。*2
演技に問題というか、そもそも声質が声優向きでは無いと言えるのが要因ではあるが、聞いてる内に不思議と慣れるプレイヤーも居るし、収録も後の方だったのか、ゲーム終盤の演技は上手くなってる、との声も。
中の人はOPとEDも担当。(ちな、デビュー曲である)


  • 近藤香織
CV:小西寛子
主人公と愛美の共通の友人で、気が強くて活発的な外ハネ美人。
非常に面倒見が善く、愛美にとっては親友。
正義感が強く『ラブラブ党』の暴挙は許せない模様。
男らしくない姿勢を見せる時には、主人公や杉江にも容赦ない鉄拳制裁が加えられることも。
……そんな彼女だが、時折は乙女の顔も……?
杉江とは幼馴染みらしい。


  • 杉江範宣(すぎえのりあき)
CV:関智一
主人公と愛美の共通の友人で、近藤も加えた4人の関係は、頑なだった主人公の意識を変えることに繋がった模様。
主人公にとっては親友にして悪友であり、何時も妙な押しの強さで無理難題を仕掛けてくる。
僅か3人(以前は1人)の映画研究会の部長であり、今時8ミリカメラで映画を撮るのを目指して、ハンディカメラを常に持ち歩いてる。
そして、主人公を主演に迎えるべく出会った当時から口説き続け、未だに承諾して貰えないのに諦めていないという根性の持ち主。
……そして、主人公は『ラブラブ党』の一員であった事実を知られると共に、奴等と戦う為に杉江の口車に乗せられてキャプテン・ラヴに扮装する羽目になるのだった。
映画の為に主人公が敢えてトラブルに巻き込まれる様に仕向ける鬼畜ではあるが、普段は冗談ばかりながら人生観は主人公以上という良い奴である。
裏設定的にしか明かされないが、父親は映画監督、姉にも見えかねない位に若々しい母親の沙都子は元女優であり、こうなったのも宜なるかな。
妹の奈美は可愛いが嗜好が変。


【その他の重要人物】


  • 永堀義光(ながほりよしみつ)/カイゼル・ラブ
CV:八奈見乗児
小泉大学政治経済学部部の教授にして『ラブラブ党』書記長。
見た目はパイプの似合うダンディなおじ様だが、中身は……。
過去に妻に逃げられていることもあってか娘の愛美を溺愛しており、本来は閉じ込めておいて人前に出したくないとまで願っている。
しかし、よりにもよって信頼を寄せていた主人公に奪われたことが、その後のバカげた騒動の発端となった訳だが、
当の愛美からは本人が望んでいないにもかかわらず、強制的に将来、自分がお嫁に行って一人きりにされた後の訓練(ご飯の炊き方等)を受けさせられてる上に、主人公と離ればなれにさせた罰として納豆ご飯ばかりをメニューにさせられる等、散々な目に遭っている。
そんな訳で、率いる『ラブラブ党』もそうだが、悪役とは言い切れない憎めないおっさんである。


  • 永堀佳美(ながほりよしみ)
CV:榊原良子
離婚して出ていった愛美の母だが娘への愛情は全く失っておらず、ちょくちょく顔を合わせている……らしい?
キャリアウーマンであり、離婚の原因も各々に仕事を持っていたことによるすれ違いにある模様。


  • 幸長幸一(ゆきながこういち)/ゴージャス・ラブ
CV:関俊彦
大手企業に務めるエリート営業マンで、愛美曰く母親が紹介してきたお見合い相手。
仕事人間で出会いが無かったのか、幸長も愛美に惚れ込んで会いにくるようになり、主人公と対立する。
更には、貧乏学生である主人公に対して社会人(しかもエリートだ)の経済力と人脈をにした金ピカのゴーーージャス・ラブを名乗り、キャプテン・ラヴとも対立する。
正義の味方を自称するが、『北の国から』の名言ばりに誠意、誠意とうるさいので、プレイヤーからは“誠意の味方”と皮肉られている。
……が、社会人故に遊んでいるんじゃないと怒られる場面も……?


【各章のサブヒロイン】


  • 神原(かんばら)のどか
CV:折笠富美子
パン屋のバイトに励む童顔女子高生で、よく中学生に間違えられるのが悩み。
初めて自分が焼いたパンに思いやりのある感想をくれた主人公に憧れを持つ。
親友である永田翔子(CV:萩原恵美子)の仲介もあり、愛美を取り戻さなきゃいけない主人公を家庭教師に出来ることになり、全力でアタックしてくる。
恋に恋した状態だが純情な彼女に主人公も絆されてやく。


  • 上遠野文絵(かみとおのふみえ)
CV:松浦有希
駅前にある喫茶店「アダージョ」の美人で巨乳だが無愛想なアルバイト店員。
とはいえ、常連という意識はあるのか主人公に対して新メニューと称して塩コーヒーを振る舞った。
実は、少し前まで“カミィ”の通称で人気アマチュアバンド「サイレントノイズ」のボーカル兼リードギターとして絶大な人気を誇っていた。
しかし、現在はバンド活動を休止しており、やる気があるのか無いのか解らない態度も自分の進む道を見失っているが故。
音楽を活動に取り入れてキャプテン・ラヴの声も届かなくなった『ラブラブ党』音楽部隊に対抗する為に杉江の入れ知恵で声を掛けられ、秘かに興味を持っていた主人公に何とか協力してくれることに。
所謂クーデレで、主人公と親しくなっていく中で徐々に…そして、やがては劇的な変化が。
本作の中では間違いなく人気No.1のヒロインで、行けるところまで行ける(意味深)なこともあってか、カミィの章から先に進めなくなるプレイヤーが続出した。明らかに他のヒロインよりもイラストの数とか優遇された扱いだし。
中の人は当時、当時をEMIと契約していた本職こシンガーソングライターで、アニメ作品への楽曲提供でも知られている。
本作でも彼女とのエンディングではオリジナル曲『予感』が流れる。


  • 青野静香
CV:西野七海
ある日、主人公のボロアパートの真向かいのマンションの部屋に引っ越してきた幼稚園の先生。
おっとりしたメガネで巨乳美人。
偶然(?)から知り合った主人公の世話を甲斐甲斐しく焼こうとして困惑させるが、主人公の優しさを知るなかで素の顔も見せるように。
過去に遠距離恋愛絡みでトラウマを抱えており、主人公に向ける愛情には最初は裏があった。
ミシンが得意で『ミシンの歌』なるヒドい持ち歌がある。
子猫のテンタを溺愛している。


  • 泉世津子
CV:長沢美樹
  • 泉久美子
CV:小坂理沙子
居酒屋「さち」でバイトしている双子の美人姉妹で女子高生。
「さち」は昼間は定食屋をやっており、主人公は此処のA定食が好物。
元気印だが不器用で料理が得意な姉の世津子(せっちゃん)と、おっとりしているが意外にあざとくて接客が得意な妹の久美子(くみちゃん)と正反対のタイプでバランスがいい


  • 嘉藤美智
CV:宮崎一成
小泉大学の先輩で、学生向けバイトを斡旋する紹介所の担当。
ゲーム中では、この時に件の4コマ漫画をよむことが出来、読むと仕事をしたと扱われる。
非常に優しいだけでなく、気立てが善く親しくない内からドキリとさせてくる美人。
……尚、名前の読みは“かとうみち”ではなく“かとうよしとも”である。そして、ちゃんとエンディングがある。アッー
いや、冗談ではなくプレイヤーをそう傾ける位に心に訴えてくるシナリオになっており、性格の善さは間違いなく一番。


  • 加賀谷忍
CV:天野由梨
学生の頃に、まだ子供だった愛美の家庭教師や遊び相手として接してくれていた女性。
両親の仲が上手くいっていなかった愛美にとっては、両親以上に自分の本心を聞いてくれた相手として全幅の信頼を寄せられている。
大手企業のOL(幸長の先輩)だったが、突如として会社を止め、主人公と愛美の前に立ちはだかり“愛美よりも自分を選ぶように”と迫る。
……その目的は。


【ラブラブ党】


「全ての人々にラブを!」
「愛の共産化のために!」
……を、シュプレヒコールに掲げる、書記長 永堀義光率いる“愛の共産化”を掲げる秘密結社。
端から見るとバカみたいな集団だが、入党するのが愛に飢えた奴愛に迷った奴愛に裏切られた奴……なので意外と浸透しており、下は幼稚園児(無理やり)から、上は中年サラリーマン(というか書記長が一番年長?)と、幅広い。

報われない者達にも愛を!という建前は立派だが、やってることはリア充に絡んで別れさせようとしたり、恋に迷っていたり何も知らない思春期の少年少女を洗脳しようということなのでタチが悪い。

因みに、暴力(物理)に優れたメンバーも揃えているが、暴力を使うのは推奨されず、非常手段中の非常手段に限られている。

彼等が用いるのは“論擊”と称される問答合戦言いがかりで、これに破れたら潔く身を引かねばならない。
手段や決着の基準は個人の感覚となるので割と曖昧で、我等が主人公キャプテン・ラヴも相手のトラウマを抉る、巨乳に掴みかかる、キスで黙らせる……の外道プレイもお手の物である。

実際、論破というよりは相手の人情に訴えかけて考えを変えてもらうパターンが殆どである。(元が傷ついた人間ばかりなので豆腐メンタルなのは当然なのである)


ラブラブ党の怪人達。

『ラブラブ党』のメンバーは勿論、普通の人間なのだが、優れた論擊使いは年齢やキャリアに関係なく幹部として取り立てられ、独自の扮装をすることが許される。
所謂、戦闘員より上の怪人で、上級戦闘員クラスと共に紹介する。

【書記長】


■永堀義光/カイゼル・ラブ
『ラブラブ党』の支配者。
党の結成理由は……暗い。


【ラブ・キャバリアーズ】

学生による実働(論擊)部隊。
基本的にはモテない男子の集団だが、色んなトラウマを抱えているガチめのメンバーも居る。
主人公は元ナンバー1。
主人公脱党後はナンバー2のアイアン関がリーダーを務める。

■クラッシャー・アイアン関
CV:根本央紀
「Do Stop 恋!……略してどすこーい!!」を決め台詞とする相撲部エースの巨漢。
元は主人公に心酔する補佐役だったが、脱党後は最初の刺客として立ち塞がり、あっさりと論破されるものの、その後で主人公の部屋に押し入り、物理(障害事件)で愛美を拐った。

■ナンバー3
CV:小西克幸
ラブ・キャバリアーズの新たなるナンバー3。
訓練で主人公に論破され、町で暴れている所を主人公に論破され(しかも同じパターン)、と所謂チュートリアル。


【ラブ・ティーンズ】

十代の女子高生により結成された実働部隊で、時代が時代だからかセー◯ームー◯みたいなデザインのセーラー服と覆面を纏っている。
思春期のJKの集団なので攻撃的で小生意気な反面、傷付きやすく色んな意味で脆い。


■ラブ・ティーンズ ブルー
CV:萩原恵美子
ラブ・ティーンズのリーダー格。
何故か主人公に敵愾心を持っている。


■ラブ・ティーンズ イエロー
CV:小野沢洋美
ブルーに逆らうとハブられるという恐れから付き合っているだけのファッション党員。


【ラブラブ党 軽音楽部】

その名の様に『ラブラブ党』内の部活動の一つにして、対外的活動も兼ねた実践的な活動計画が評価されている。

■槇田彦麿/マッキー
CV:HIDEKI
巷で噂のビジュアル系アマチュアバンド『シェイクハンズ』のリーダーにして『ラブラブ党』軽音楽部部長。
見た目は軟派だが、アーティストらしくオーディエンスにも届くリリックに纏められたラブが胸を打つ。
因みに、バンドには人質の身の上ながら愛美も参加。
普段より露出の高い格好でキーボードを弾いてるぞ。

■逢田
CV:櫻井康二
『シェイクハンズ』のギタリスト。
ギタリストなのにモテないバッドガイ。
喧嘩は強いが心は脆い。


【幼稚園児部隊】

党員にもファンが多いCAT THE
TEACHERがアメとムチで結成させた実験的な部隊。
とはいえ、大いにキャプテン・ラヴを困らせ、愛美の拉致も成功させる等、その実力は未知数なれど侮れない。

■CAT THE TEACHER
CV:西野七海
幼稚園でのお遊戯会を利用してキャプテン・ラヴと対峙した『ラブラブ党』の刺客。
胸チラ見せまくりのハイレグボンデージファッションという、幼児の教育上宜しくない格好をしている。

■りえこ
CV:林智子
幼稚園児部隊の一員で、子供ならではの理屈の通じなさでキャプテン・ラヴに初の論擊での敗北を味わわせた難敵。
この敗戦を胸に杉江の連れてきた幼児、山口カオル君(CV:大内千里)に勝利した主人公はキャプテン・ラヴFを名乗ることに。*3


【ウサ耳部隊】

シングルバニー配下のウサ耳集団……。
実は『ラブラブ党』の教義に関係ない、ウサ耳好きなだけの変態も相当数紛れ込んでいる。

■シングルバニー
CV:小坂理沙子
ウサ耳部隊を率いる少女。
非常に疑り深い性格で、論擊封じのコショウ作戦で夏祭りを大混乱に陥れようとしたが近藤の機転で反転させられる等、若いだけに未熟な面も見られる。


■鷹取
CV:小西克幸
何故かナンバー3と同じ匂い(そして声)を感じるウサ耳部隊隊員。
実は精神的には『ラブラブ党』党員じゃない。


【サラリーマン部隊】

リアルに家族に捨てられたおっさんが集う『ラブラブ党』でも、特に悲哀が付きまとう部隊。
一方で、おっさんらしい老獪な言い回しや、講習会を装って大量の学生を集めて党員を増やそうとする手練手管等、実際にはかなりの強敵。

  • ■マスク部長
CV:根本央紀
サラリーマン部隊のリーダー。
本名は吉岡吉男
素顔の時は腰が低い「まぁヨシとしましょう」を口癖にして下手に出ながら強引に押しきろうとする脂ぎったおっさん。
マスク部長時は中々に迫力があるが、自分の弱点を以前にベラベラと……。

■岩本
CV:HIDEKI


【ラブ・セイバーズ部隊】

水辺のカップル論破専門に結成されたムッチャ限定的な活動をしている部隊。

■ラブ・セイバーズ局長 芹沢嘉門
CV:小西克幸
独特の言い回しと貫禄ある見た目が威圧的なラブ・セイバーズ部隊のリーダー。だが言動の節々にDT臭が。
主人公が同性愛者であるという噂を捏造してでも流そうとした。

■磯田
CV:横山望
逆三角形体型にビキニパンツ『ラブラブ党』の“ラ”の日焼けが眩しい部隊員。


【戦闘員】

実際のゲーム中にはディフォルメした姿しか登場しない『ラブラブ党』の下っ端。
4コマ漫画ではキャプテン・ラヴと並ぶ主役。
条件を満たすと愛美と監視役のヤマガタくんの交流を描いた『ラブラブ党日記』を見ることが出来る。




追記修正もラブ。そう、項目への溢れ出すラブなのさ!

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最終更新:2024年02月24日 10:21

*1 恐らくは複数人に監禁され、無理やりに逆レイプの様な目に遭ったと想像される。

*2 本作ではメインキャラクターのボイスを“個別”にカット出来るオプションがあるのだが、口の悪いプレイヤーからは「ヒロインカット用」と言われることも。

*3 Q:何故に「F」が付くの?A:放送倫理委員会で定められているからだよ。