きかんしゃトーマス

登録日:2019/10/17 (木) 23:50:10
更新日:2024/04/20 Sat 10:51:49
所要時間:約 21 分で読めるというお話


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みんなみんな ともだち
トーマス だいすき!

きかんしゃトーマス』は、1984年から制作されている子供向け番組である。
ある意味で世界で最も有名な鉄道擬人化、架空鉄道ともいえる。
ここでは原作者のウィルバート・オードリーによる『汽車のえほん』についても一部解説する。


【概要】

イギリスの牧師であるウィルバート・オードリー氏*1による絵本『汽車のえほん』シリーズを原作とするテレビシリーズ作品。

オードリー牧師は幼少期、鉄道線路の近くに住んでいた。
また少年時代の彼は、二台の機関車が勾配を登るため協力しあう蒸気と煙の音が夜中に風に乗って聞こえてくるのを耳にして、まるで機関車同士が会話しているようだと感じていたという。

月日は流れ1942年。オードリー牧師の息子クリストファーがはしかに罹り、外で遊べなくなってしまった。父は息子を元気づけるため、子供のころ思い描いた「機関車たちの会話」を簡単な物語にして語って聞かせた。
同時に牧師は廃材から小さなタンク機関車のおもちゃを作ってクリストファーにプレゼントした。彼はこの機関車のおもちゃを『トーマス』と名付けて大事にした。
オードリー牧師の妻マーガレットは夫に機関車たちの物語を纏めて本にして出版することを勧め、1945年以降『汽車のえほん』シリーズとして出版されていった。
なお牧師は絵を描くのが苦手なため、代わって挿絵を描く画家が求められたが、機関車の絵がうまくないと牧師の要請で降板に至ったり、病気で作画が続けられなくなったりで幾度も交代している。

日本でも1973年~1980年まで桑原三郎・清水周裕により翻訳出版されたが、長らく絶版状態となっていた。しかし2005年に15巻までが新装改訂版、2010年に全26巻がミニ新装版として発売された。
なお翻訳出版に際し、当時京成電鉄の顧問で北総開発鉄道(現:北総鉄道)初代社長であった黒岩源雄氏が鉄道用語の監修を担当している。

1980年頃にテレビ番組制作会社社長のブリット・オールクロフトがオードリー牧師と出会い、これをきっかけに、鉄道模型を使った人形劇として製作された。*2
1984年に放送開始後、高い人気を集め、玩具化されるなど現在も世界中から愛される作品となった。
日本では1990年よりフジテレビ系の『ひらけ!ポンキッキ』内で放送を開始した。

2000年には、初の長編映画作品として『魔法の線路』が公開された……のだがジオラマと実写を併せた作風が今一つ受けなかったのか興行的に大失敗(ただし日本では公開期間が延長されるなど大ヒット)したことでオールクロフトが制作から離れ、これ以降権利が別会社による買収が繰り返され、制作体制も変更されてきた。
日本では『ポンキッキ』シリーズ終了後もフジテレビ系列で放送されていたが、上述の事業方針により2008年から権利がテレビ東京に移り、これを境にキャスティングも変更されている。
2012年から2021年まではNHKで放送されており、一部回はNHKの番組公開ライブラリーで無料視聴出来る。
ちなみにフジテレビ版は原語版の第1~第8シリーズ、テレビ東京版は原語版の第9シリーズ以降と綺麗にパートが分かれており、現在でもDVDやCS再放送でフジ版吹き替えは視聴可能である。

その後2021年の第25シーズン以降は『All Engines Go』としてシリーズのリブートが行われた。
3Dアニメーションから2Dアニメーションに移行している。
キャラクターの造形や動作が大幅にデフォルメされており、カートゥーン調の作風となっている。中でもキャラクター(汽車)が飛び跳ねたり第一動輪を伸ばし手として使ったりという描写も存在するなど、キャラクターの動作についてはかなり大胆にデフォルメされている*3
日本では2022年冬からNHKより放送される予定で、担当声優も一新される。また、日本では『All Engines Go』に相当する副題は設定されていない。
このような作風であるがスピンオフではなく本編扱いとなる。


【作風】

イギリス本島付近のソドー島という架空の島で働く機関車や人間、あるいは他の乗り物たちの日常を描いている。
原作者のオードリー牧師が鉄道オタクだったというだけあり、作中の機関車の多くは実在もしくは複数種を組み合わせた架空の車両となっている。

原作や初期のエピソードではかなり風刺や皮肉の効いた言い回しが多く、(エドワードやトレバー以外の)ほとんどのキャラが「皮肉屋キャラ」とでも言うべき状況であった。
この点はシリーズが進むにつれて年齢に配慮してか薄れていった。
エピソードが「(その話で喧嘩していた)○○と××は仲良くなった」と締めくくられる事は多いが、あまりそうは見えないのが実情
例えばゴードンと誰かしらの機関車が親友になったと紹介されても、また次の話では威張り散らしたり馬鹿にしたりなどしょっちゅうである。
とはいえ常にいがみ合っているというわけでもなく、緊急時には皆で団結することも少なくない。

また、一部の事故などは実際に起きた鉄道事故をモデルにしていたり、当時の鉄道事情を盛り込んでいたりと非常にネタが細かい。
長寿作品ゆえかキャラの性格は途中で多少なりとも変化している。

映像について多くの人が連想するのは、やはり人形劇時代のミニチュアの車両やジオラマではないだろうか。
キャラクターの顔は表情に合わせて取り替えており、車両共々ラジコン操作で動かしている。
不自然に背景が途切れていたり他キャラの表情や汽笛になっている、ちらっとスタッフの指が映っている等、目を凝らすと人形劇故のミスも見られるのはご愛嬌ということで……。
第13シーズン以降はフルCGアニメーションとなり、制作移行によるキャラ設定のぶれも相まってファンの間でもかなり賛否が分かれた。第17シーズンで制作陣が一新からは、CGモデルの見直しや、原作を意識したストーリー展開、いったん外されていた鉄道考証の導入などが加わり、以降の作品では細部のクオリティーが大きく向上した。
また女性キャラや、世界各国の機関車をモデルにした新キャラなども多数加わっている。

話はナレーターが物語を語るという形で構成されており、ナレーションによって物語が進んだり行動したりするという形になっている。第21シーズンまではその形で構成されていたが第22シーズンからは廃止され、トーマスが自らの体験を語るストーリーテラー形式へと変更された。

ナレーターは日本語版では第1~第8シーズンが森本レオ、第9~第21シリーズまでがジョン・カビラ、第22〜24シーズンはトーマス役の比嘉久美子が担当。本国版では第1~第2シーズンのみ、ザ・ビートルズのドラマーであるリンゴ・スターが担当し、以降は俳優のマイケル・アンジェリスが務めた。長編作品『トーマスをすくえ!ミステリーマウンテン*4』のみ5代目ジェームズ・ボンドことピアース・ブロスナンが担当している。


【登場キャラクター】

※CVは基本的にフジテレビ版/テレビ東京・NHK版/第25シーズン以降、全員紹介すると多すぎるので主要キャラクターについて解説する。

スチーム・チーム

主人公であるトーマスが常在しているティッドマス機関庫にいるレギュラー蒸気機関車で構成されたチーム。
第8シーズンからこのユニットが生まれたが、この呼称が初めて言われたのは長編第15作からだった。
ちなみに第21シーズンまでは、この機関庫にいないレギュラー機関車であるトビーもチームに含まれていた。
第22シーズンからジェンダー調整に伴い、エドワード・ヘンリー・トビーがこのチームから準レギュラーになる形で離脱、新たにニアとレベッカという女性の蒸気機関車が加わった。
第25シーズン以降ティドマス機関庫のメンバーもリニューアルされ、既存メンバーはトーマス・パーシー・ニアのみが残り、新たにディーゼルと新キャラクターのカナが加わった。蒸気機関車以外の車両が加入した関係上「スチーム・チーム」という名称は廃止されている。

  • トーマス CV:戸田恵子/比嘉久美子/田中美海
青いボディの小型タンク機関車で車体番号は「1」*5。軸配置0-6-0。1917年1月生まれ、1926年に来島。
モデルはロンドン・ブライトン・アンド・サウス・コースト鉄道という会社のE2級機関車で、水タンクが延長された後期型。非常に地味で台数も少ない機関車だったため実車は現存しない。
ちなみにオードリー牧師が作った「おもちゃのトーマス」はグレート・ノーザン鉄道 J23級をイメージして造られた。

本作の主人公。ただし原作では明確な主人公は決まっておらずオムニバス形式であり*6、映像化する際に抜擢された。
初期は生意気・やんちゃ・お調子者とかなりの問題児。
何しろ、
  • 記念すべき第一声が一仕事終えて待避線で休憩していたゴードンに対する「起きろよ怠け者!」(この後ゴードンから「急行列車に連結したまま全力で走り回られる」という報復を受け、ゴードンに張り合う無意味さを悟って多少反省する事になる)
  • 破損させた客車のブレーキを乗客の靴紐で応急修理し、謹慎明けのジェームスの運行開始時に嘲笑しながら「靴紐は持ったかい?」*7
  • 原因不明の故障により大幅に遅刻したヘンリーに憤怒の表情で「何をやってたんだこの怠け者! モタモタし過ぎるんだよ!」*8
  • 「今日はスクラップ置き場に行くんだ!」と言うエドワードに対して、「もう行くの?君はまだ屑鉄になるほど古くないだろ?」とブラックジョークをかます。
といった調子である。
一応、「時間通りに列車を運行させる」「ハット卿の役に立ちたい」という思いは強く、このような言動もそれが過ぎた結果とフォローできなくもない。
お世辞にも主人公と言い難い性格だったが、シリーズが進むにつれ成長(というかスタッフによる漂白&毒抜きが進行)していき、主人公らしい真面目な性格になっていった。が末期は原点回帰方針で真面目さと生意気さを併せ持った路線に落ち着いていた。
また自身と同様の小型機関車の新入りであるパーシーや新入りに対しては兄貴分的な姿勢を見せる。
当初は入れ替え作業が主だったが、活躍を重ね自身の路線を任されるまでになった。
アニーとクララベルという専用の客車彼女持ち。
苦手なものは魚*9と雪*10
第22シーズン以降は彼がストーリーテラーとなるのと同時に、夢であった「世界中を見る」という願いを叶える形で各国に単身赴任で海外出張しながら、他国の鉄道を手伝っている。
ちなみに日本語版では女性声優が吹き替えているが、原語版では男性声優が担当している。

青いボディの中型テンダー機関車で車体番号は「2」。軸配置4-4-0。1896年生まれ、1915年来島。
モデルはファーネス鉄道のK2級とされる。
かなりの旧式なため力は弱いが、誰にでも親切で物知りな良心的存在。
古い機関車のため原作第1巻1話では長らく機関庫から出ていなかった(日本の鉄道でいう「第一種休車」)という説明があり、第9巻4話では「部品がすり減ってきた」と修理工場に行くことになる。
「相当な年寄り」「チビ(トーマスよりは大きいが)」と称されることもあるが、老人というよりは「少し上の先輩」といった感じで、車体もジェームスなどと同等の中型である。
ただ脚本の都合か、原作の内容以降のシリーズでは特殊な形や機能を備えた車両に対し嫌悪感を持つ回もあり、こうした展開についてファンから非難の声があがる事もある*11。逆に言えばそれだけファンから愛されている証拠でもある。
事故数もダントツで低く周囲に頼りにされることが多い。
機関車の言う事をまるで聞かない貨車を手懐けられる数少ない機関車であり、この点は他の機関車のみならずハット卿からも高く信頼されている。
第22シーズン以降、ウェルズワーズ機関庫へ転属する形で準レギュラーに変わった。

緑のボディの大型テンダー機関車で車体番号は「3」。軸配置4-6-0。1919年生まれ、1922年来島。
作者が想定したモデルはグレート・ノーザン鉄道C1級かグレート・セントラル鉄道8B級だが、
挿絵側のミスでグレート・ノーザン鉄道A1級(ゴードン)と混ざった様な形態になってしまった。
改造後の姿はロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道5形(愛称『ブラック・ファイブ』)が元。
元々はゴードンの設計図(の没案)を盗用したデッドコピー機であり、トップハム・ハット卿が騙されて購入したという経緯を持つ*12
穏やかで森や動物が好きだが、少々病弱気味でよく石炭に関するトラブルを起こす。

性格は初期の頃は紳士的な一面がある一方でゴードンやジェームスのように傲慢でわがままな性格があったが、シリーズが進むにつれてその面はなくなっていき、気弱で心配性な面が強くなっていた。
初期は車体の大きさに対して罐が小さいため低品質な石炭では十分な蒸気を出せないという欠陥を抱えており、そのため高価だが燃焼温度が高いウェールズ炭*13を特別に使用していたが、事故修理の際の大改造で火室が大型化されて問題を解決した。
大型機関車としての高いプライドを持つ他潔癖な面もあり、初登場回では雨に濡れるのを嫌がってトンネルに籠った結果、トップハム・ハット卿に閉じ込められてしまった。
有名な「こりゃあうまいココアだぜぇ!!」*14は彼のメイン回の一つ『フライング・キッパー(別名:呪われた貨物列車)』が元ネタ。
第22シーズン以降、ヴィカーズタウン機関庫に転属する形で準レギュラーに変わった。

青いボディの大型テンダー機関車で車体番号は「4」。軸配置4-6-2。1923年10月生まれ、1924年1月来島。
モデルはロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道A1級で、実在する同モデルの有名な蒸気機関車フライング・スコッツマンの兄弟機。
力持ちで速度が速く急行を担当することが多い。口癖は「急げや急げ!(Hurry,hurry,hurry!)」、CG版以降は「急行列車のお通りだ!(Express Coming Through!)」「ああ、なんてこった!(O the Indignity!)」。

威張りっぽいうえうぬぼれやすく、しばしば偉そうな発言をして失敗フラグを乱立する。悪い方向に知恵が回りやすく、他の大型機関車達とストライキを決行したり仮病を提案した事もある。
こと大型車とあってしょちゅう機械トラブルにも見舞われる。
ちなみにCVの内海賢二氏は伝説の挿入歌 「じこはおこるさ」の日本語版を歌っているので、つまりゴードンが歌っているという事に…?
一方で非常に豪快で義理堅く、自分の失敗を馬鹿にした相手がトラブルにあった時は笑い飛ばしつつも全速で駆け付け、助けた後に互いにミスを嘲笑った事を水に流しつつ今後は協力し合う事を約束するなど、漢気も持ち合わせているなど人間、というか機関車ができている。
貨車の運行を嫌がるのも急行列車という仕事に誇りを持っている現れである*15。ただし急行を担当しない時には貨車もしばしば扱っている。
「男の中の男」ならぬ「機関車の中の機関車」といえる兄貴分。

赤いボディの中型テンダー機関車で車体番号は「5」。軸配置2-6-0。1912年(または1913年)生まれ、1925年来島。
モデルはランカシャー・アンド・ヨークシャー鉄道28級*16
元々は黒い塗装で自分のモデル機と同じ0-6-0の軸配置だったが、貨客両用にするため先輪を取り付けられる改造をされる。
ブレーキが旧式の木製のために貨車にいたずらされた際、ブレーキを炎上させ脱線事故をおこす。その際に改修され現在の姿になった。
きれい好きでナルシストなお調子者で、しばしば偉そうな発言をして失敗フ(ry
上述の通り全員が皮肉屋キャラである本作にあって意図して「毒舌」「怒りっぽい」というキャラ付けがされているため、
出番の多くで何かに怒っているか嫌味を言っている。シーズンが進むごとにその面は強調される様になっていき、気に入らない仕事があれば平然とサボるだけでなくトップハム・ハット卿にふてくされて口答えするようになった。
ゴードンとの関係はさながらジャ○アンス○夫を連想させる時もある。
一方でゴードンにも幾度となく毒を吐いており、決して彼の腰巾着などではない。
列車の運行中に客車のブレーキパイプが破損してしまい*17穴に濡らした新聞紙を巻き付け乗客の靴紐で縛って応急修理するというインシデントに見舞われた事があり、トーマスやゴードンなどに散々からかわれたばかりか当時は居なかったトビーにまでネタにされた事から相当有名な事件になった様である。
他にもタールタンク車に激突したりミツバチに鼻を刺されたりと話題に事欠かない。
だが、性根は素直で憎めないムードメーカー的存在。重要な仕事を任される事も少なくない。
陽気な性格が受けやすいのかイギリスのミッドハンツ鉄道や静岡県の大井川鐵道など実際のイベント等で顔出しする機会も多い。
しかし第21シーズンの終盤、周りの意見を聞かなかった事が原因でティッドマス機関庫を半壊させる事態を招いてしまい、これがきっかけでエドワードがスチーム・チームから離脱する事になった。

  • パーシー CV:中島千里/神代千衣/越乃奏
緑のボディの小型タンク機関車で車体番号は「6」。軸配置0-4-0。1900年代初め頃に生まれ、1930年(または1931年)来島。
正確なモデルは不明だがエーヴォンサイド社製の小型タンク機関車を改造したものと推定される。
ゴードン達がストライキを起こした際に補充としてやってきた。なお、機関車製造工場からきているので誤解されやすいが、ここで製造された製品ではなく入れ替え作業をして働いてた車両である*18
無邪気でおしゃべりでからかわれやすいが頑張り屋。
おっちょこちょいで幼さを感じさせる発言が多く、特に聴力の面が目立っており聞き間違いが非常に多い。
声が高いためボクっ娘と思われる事も多いが、れっきとした男。原語版だと『魔法の線路』(これのみ女性声優)以外はちゃんと男声になっている。
実はゴードン、ヘンリーらより年上。トーマスとは喧嘩する事もあるが、無二の親友。

  • トビー CV:川津康彦/坪井智浩
木造ボディの路面機関車で車体番号は「7」。構造上見えないが軸配置0-6-0。1914年6月30日生まれ、1950年来島。
モデルはグレート・イースタン鉄道の支線ウィズベック&アップウェル路面鉄道で使われていたC53型。作者が家族旅行先で出会った実体験をもとにしており、初登場回の描写も恐らくほぼ実録。
英国本土イーストアングリアの赤字路線*19で働いていたが路線が廃止になり、お役御免になりかけた所を休暇で訪れていたハット卿の目にとまり引き取られた。

路面区間を走行する機関車なので高速・長距離走行に向いておらず、修理工場に行く際水を途中で補給しないといけなかったり、ロンドンに行く際に自走できずにパーシーともども大物車で運ばれていた。
(おそらく都市部での騒音対策に)汽笛と一緒に鐘がついているが、TVシリーズだと汽笛の存在をスタッフが忘れているらしく汽笛を使ったことがない旨の描写が何度かあった。
老人扱いされることが多く、少々繊細だが、経験豊かで鉄道の知識も豊富。
ヘンリエッタという専用の客車がいる。
旧式機関車とあって普段は利用者の少ないのどかな路線や人手不足を補う穴埋め役など、事故とは無縁な仕事についている……のだがどいうわけか彼がメインの回で橋が崩れたりダムが決壊したりとかなり大規模な事故が起きた例が数件も…。
第22シーズンからスチーム・チームから離脱する形で準レギュラーに変わった。

  • エミリー CV:塩山由佳/山崎依里奈/竹内恵美子
美しい深緑色のシングルドライバー式*20蒸気機関車。軸配置4-2-2。CG版では車体番号12。
モデルはグレート・ノーザン鉄道のスターリング・シングル。
TV版オリジナルキャラクターの中で唯一の最古レギュラー蒸気機関車で、劇場版に登場したレディー以来の女性の蒸気機関車。
礼儀正しく真面目で姉御肌な性格。しかしその一方でプライドが高く高飛車な態度をとりがちで、それが原因で失敗する事が多い。
男勝りな性格のせいで他の男性の蒸気機関車から恐れられているが、王妃になりたかったりお花や可愛い動物を好んだりと乙女チックな一面も持っている。
ソドー島のサッカーチームソドー・ユナイテッドのファンで、応援チャント(かけ声)を暗唱できる。

長編第14作から登場したケニア出身の女性の蒸気機関車。
モデルはケニア・ウガンダ鉄道ED1形。
スチーム・チームを抜けたエドワードの代わりに第22シーズンから新たに加わった。
冒険好きで誰かの役に立つのが好きな性格。またエミリー同様、男勝りな一面を持っている。
すでに故郷は失っており、世界中を旅して回っていた所をトーマスと出会いソドー島へやって来た。

  • レベッカ CV:未登場/内山茉莉
第22シーズンから登場した女性の大型テンダー機関車。
モデルはサザン鉄道のバトル・オブ・ブリテン級蒸気機関車*21
スチーム・チームを抜けたヘンリーの代わりに第22シーズンから新たに加わった。
誰に対しても下から目線で「〇〇です」と丁寧語で喋る礼儀正しい性格。しかし自虐的で周りを振り回す一面がある。
口癖は「止まります。止まりますから~」

『All Engines Go』から登場した高速型電気機関車。
いい加減なデザインのためモデルは判別不能。そもそもあるのか?


ソドー島の機関車達、車両達


緑のボディのタンク機関車で車体番号は「8」。軸配置0-6-0。1929年3月31日生まれ、1955年来島。
なお原作だと車体番号は旧所属時代そのままの「5741」*22だが、やはり8号機相当として扱われている。
モデルはグレート・ウェスタン鉄道5700級。
仕事については非常に真面目なのだが、そのことを度々自慢する上少々腹黒いのが玉に瑕。
『ダック』というのは走るときに妙な揺れ方をする癖からついたあだ名*23で、本名は『モンタギュー』である。以前は大西部(グレート・ウェスタン)鉄道のパディントン駅で働いていた。
大西部鉄道の流儀(The Great Western Way)には強いこだわりがあり、それに反するやり方をおしなべて「間違った流儀(the Wrong Way)*24」と断じる事も。
TV版ではスリップコーチという特殊客車の運用能力があり、ハット卿が連れてきた昔なじみのスリップコーチ三人組(スリッピーズ)と組むようになっている。一方原作ではオートコーチの「アリス」&「ミラベル」と仕事をしているが、5700級には元々オートコーチの運用能力はない筈なので改造されたのか普通の客車として使っているのかは不明。

  • ドナルド CV:佐藤佑暉/津久井教生
  • ダグラス CV:遠藤武/津久井教生
黒いボディの双子のテンダー機関車で車体番号は「9」と「10」。軸配置0-6-0。
モデルはカレドニアン鉄道の812級(正確には後期型の652級)。1909年生まれ、1959年来島。
スコットランド出身でなまった喋り方が特徴*25
一時的な助っ人(人?)だったため送還される予定だったが、他の機関車達のとりなしによって留まる事になった(その際にネームプレートも取り付けられた)。
ドナルドは口が達者で、ダックをジョークで言い負かしたりダックと共にヘンリーに言葉巧みに古い炭水車を押し付けている。一方のダグラスは意地悪なブレーキ車を勢い余って破壊したり脱線したドナルドを元の線路に引き上げてるなどパワフルな面が強調されており、両車の違いともいえる。

  • オリバー CV:緑川光/小田柿悠太
緑のボディのタンク機関車で車体番号は「11」。原作ではダック同様旧車番「1436」を使っている。軸配置0-4-2。1934年8月31日生まれ、1967年来島。モデルはグレート・ウェスタン鉄道1400型。
大西部鉄道出身でスクラップ間際の所をダグラスに助けられた。
トードという専用のブレーキ車がいる他、オートコーチという特殊客車の運用能力があり、イザベルとダルシーという2両のオートコーチ(TV版には未登場)をパートナーにしている。
ダックと同じ路線を任されており、両機ともGWR出身のためその路線は「小さな大西部鉄道」とも呼ばれている。
自身を集団でいじめたいたずら貨車のボス・スクラフィーを報復に木端微塵に破壊した事は有名。

  • ビル CV:中友子/下屋則子
  • ベン CV:原ミユキ→西田裕美/下屋則子
黄色いボディの双子のタンク機関車。軸配置0-4-0。
モデルはコーンウォール地方のパーという港で働いていたバグナル社製の『ジュディ』と『アルフレッド』。
原作では低い橋やホッパーの下を走るため車高が極端に低い独特のプロポーションだが、TV版では模型の制約もあってそこまで極端に平べったくはない。
ソドー鉄道ではなくソドー・チャイナクレイ社の所属で粘土の採掘場からエドワードの支線の港に粘土を運んでくる仕事をしている。
エドワードも手を焼くいたずらっ子で、ゴードンには「小悪魔」、ボコには「ミツバチ」に例えられた。
ネームプレートを外すと全く見分けがつかない。

  • ハーヴィー CV:緑川光/桜井敏治、河本邦弘(代役)
クレーンを車体に搭載した珍しい形態の機関車。軸配置0-4-0。
モデルはダブス社製の4101号。
当初は奇妙な見た目から他の機関車に警戒されてしまうが、役に立つ所を見せたことで受け入れられる様になった。
見た目通り主に救助作業などで活躍する。

  • ロージー CV:未登場/望月久代
薄ピンク色のタンク機関車。軸配置0-6-0。車体番号37。
モデルはサザン鉄道USR級。
トーマスの妹であり嫁でありストーカーであり崇拝者。
最初はピンク色だったが、現在は赤に塗り替えている。

  • ウィフ CV:未登場/河杉貴志、根本圭子(代役)
大きなメガネをかけた薄汚れた緑色のタンク機関車。軸配置2-2-4。車体番号66。
モデルはノースイースタン鉄道66号『エアロライト』。
島中からゴミを集めて処分場へ運ぶ仕事をしている。
仕事の性質上車体にゴミの匂いが染みついていて、運ぶのも臭うゴミなので他の機関車からは露骨に一緒にゴミ集めの仕事をすることを避けられているが、気にはしていない。また、仕事の内容を別にすればとてもいいヤツなので性格については全く嫌がられていない。
CG版では洗車嫌いで汚れや臭いを気にしない箱型蒸気機関車のスクラフ(CV:西山宏太朗)といつもコンビを組むようになった。

  • スタンリー CV:未登場/土田大
白いボディのタンク機関車。軸配置0-6-0。
モデルはキットソン社の5459号機『オースティン1』と推定される。
親しみやすく前向きな性格でどんな相手にも好かれやすい。顔の下半分が角ばっている。
トーマスからは妬まれていたが、彼を助けたことで親友になる。

日本製の貨物用機関車。軸配置はミカド型と呼ばれる1D1(2-8-2)。車体番号51。
モデルは日本国有鉄道D51形。
ソドー島の鉄道で初めて走った機関車で(モデルのD51形はそんな経歴になるほど古い機関車ではなく、むしろトーマスのモデル機のほうが古いのだが)、『伝説の英雄』と呼ばれていたが、故障し森の中の側線に放置されていた。その後トーマスによって発見され修理され再び走れるようになった。

  • ビクター CV:未登場/坂口候一
クロヴァンズ・ゲート駅の近くにある『ソドー整備工場』で働く赤い小型機関車で、親方として工場のすべてを取り仕切っている。
キューバ出身で、ソドー島に来る前は黄色いボディだった。
線路規格は標準軌間*26ではなく高山鉄道の物なので、代理として高山鉄道で働くこともある。
モデルはキューバのカルロス・マヌエル・デ・セスペデス製糖工場で働いていた1173号機。本来は標準軌の機関車である。

  • チャーリー CV:未登場/金谷ヒデユキ
紫のボディーのタンク機関車。軸配置0-6-0。車体番号14。
モデルはマニングワードル社のL級。
面白いことと楽しいことが大好きで、事あるごとに翻訳者泣かせのダジャレジョークを飛ばすが、たまにうっとうしがられてスルーされる。
彼より前に同じ型の「ビリー」という機関車が登場したことがあるが、こちらは一発屋に終わっている*27

  • スペンサー CV:川津泰彦/宗矢樹頼
銀色の高速型流線型機関車。軸配置4-6-2。
モデルはロンドン・ノース・アンド・イースタン鉄道のA4級*28
ソドー島の所属ではなく英国貴族『ボックスフォード公爵』の保有する専用機関車。
傲慢で自信家、利己的で嫌味な性格だが、そのせいで度々失敗しては反省している。

  • スティーブン CV:未登場/中田敦彦(オリエンタルラジオ)→金光宣明
黄色の古典型蒸気機関車。モデルは世界最古の旅客鉄道「リバプール&マンチェスター鉄道」で使われていた『ロケット号』で、物語の中の通称も「ロケット」。軸配置0-2-2。
トップハム・ハット卿の友人・ノランビー伯爵(CV:藤森慎吾(オリエンタルラジオ)→鈴木清信)が入手、伯爵の城の敷地で観光客を案内している。
年式が古いのでスピードも力もないが、真面目さ・ポジティブ思考・ミーハーな性格でしっかりフォローされている。
長い歴史を生きてきたので、他の機関車が悩んでいるのをしっかりフォローしてあげたり、スペンサーのような傲慢な性格の相手でも機転を生かして相手をするなどのベテランの一面を持っている。

  • マリオン CV:未登場/森千晃
ソドー・チャイナクレイ社の鉄道用スチームショベル。モデルはパナマ運河建設に使用されたマリオン・スチームショベル社のモデル40。
ショベルを使って土の中から物を掘り出すのが趣味。

  • ティモシー CV:未登場/タカ(タカアンドトシ)→岩端卓也
ソドー・チャイナクレイ社所属の青い重油燃焼式蒸気機関車。
真面目な性格でよくビルとベンに騙される。

  • ゲイター CV:未登場/トシ(タカアンドトシ)→田尻浩章
コロンビアから一時的に手伝いにやってきた緑色の武骨なスチーム・モーター式機関車。
ゲイターというのは見た目がワニ(アリゲイター)に似ている事からついたあだ名で、本名はジェラルド。
パーシーと仲良くなり、彼に勇気の大切さを説くが、仕事が終わり故郷に帰ってしまい彼を寂しがらせることになった。

  • ポーター CV:未登場/金丸淳一
ブレンダム港の仕事を手伝うためにやってきたアメリカ出身のタンク機関車。
モデルはブルックリン東部地区ターミナルで働いていたH.K.ポーター社製0-6-0サドルタンク機関車*29
陽気でポジティブで、ユーモラスで飄々とした性格のため誰とでもすぐ仲良くなれる。

  • ライアン CV:未登場/DAIGO→德石勝大
紫色のタンク機関車。軸配置0-6-2。車体番号1014。
モデルはグレートノーザン鉄道のN2級。
親切で愛想がいい。
ヒーローにあこがれているが、緊急事態になるとすぐパニックになってしまうため上手くいっていない。
トーマスが海辺の支線『ハーウィック線』の建設を手伝う間代わりの仕事をするためにやってきて、その後はデイジーと共にハーウィック線での仕事を任された。

  • ソニー CV:未登場/後藤淳平(ジャルジャル)→織江珠生
紺色のタンク機関車。モデルはベレロフォン号。
悪者コンビのバズとバーニーに利用されるだけで生きてきたが、ソドー島に来て仕事の楽しさを知り改心、ソドー鉄道の仲間になる。

  • サムソン CV:未登場/田尻浩章
本土から時々手伝いにやってくる屋根のない古めかしい見た目のタンク機関車。軸配置0-4-0。車体番号15。
モデルはハイハリントン製鉄所で働いていたニールソン社製の機関車。
力強くやる気に満ち溢れている。
……が、頭が硬いうっかり屋で思い込みが激しく、余計な事ばかりして方々に迷惑をかける正直ありがたくないタイプの働き者。
相棒にブラッドフォードという堅物で融通の利かないブレーキ車がいる。

  • グリン CV:未登場/金光宣明→秋吉徹
赤いボディの縦型ボイラー式という独特な形式の機関車。車体番号1。ボイラーの形状から「コーヒーポット」というあだ名がある。
モデルはヘッド・ライトソン社製の「コーヒーポット」。
作中での設定では若い頃のハット卿が設計した機関車。トーマスの支線の前身であるティッドマス・ナップフォード・アンド・エルスブリッジ軽便鉄道の1号機関車*30で、旧式化して引退後側線に放置されていた。
後にノランビー伯爵に引き取られて救われ、スティーブンとのろまの旧式機関車同士ではり合いながら観光客を案内する仕事をしている。

  • アシマ CV:未登場/渡辺直美→石井未紗
インドの山岳鉄道から本土の機関車ショーに参加するためにやってきた機関車。
ボディすべてに美しい装飾が描かれている。
モデルはニルギリ山岳鉄道X形。
ショーに向かう途中誤ってソドー島で船を降りてしまい、そこでトーマスと交流し、いろいろな事を教える。
その後トーマスがインドへ旅行に来た際に再会した。

  • ヨン・バオ CV:未登場/佐々木啓夫
中国から本土の機関車ショーに参加するためにやってきた機関車。
勇気を示す赤いボディに虎をデザインにした装飾を付けている。これはかつて大事故の寸前で多くの乗客を助け出したことを称えて送られたもの。モデルは中国国鉄の人民型。

  • バッシュ CV:未登場/若林正恭(オードリー)→佐々木啓夫
  • ダッシュ CV:未登場/春日俊彰(オードリー)→酒巻光宏
ミスティアイランドの森林鉄道の機関車。モデルはベア・ハーバー・ランバーカンパニーの機関車1号。
仕事はまじめにやるが悪ふざけが好き。
キャラが被るためかビルとベンが再登場するのと入れ替わりで姿を消した。

  • ファーディナンド CV:未登場/坂口候一
ミスティアイランドの歯車式機関車。モデルはクライマックス式C級。
口癖は「その通り!(That’s right!!)
ミスティアイランド組共々いつの間にか物語からフェードアウトした。

  • セオ CV:未登場/村上知子(森三中)、竹内恵美(ネット配信版)
本土の実験場に居た試作品の鉄道用牽引車。モデルはアベリング&ポーター社の牽引車だが改造されており架空機。
駆動装置に欠陥があるらしく動くときガクガクする癖があり、力も強くない。恥ずかしがりやでネガティブな性格。スタッフが示唆した事からおそらく自閉症である。

  • レキシー CV:未登場/黒沢かずこ(森三中)、大井麻利衣(ネット配信版)
本土の実験場に居た試作品の蒸気機関車。キャブ・フォワード型と言って普通の機関車と逆に運転室が顔側にあり、ボイラーは後ろを向いている。モデルはノース パシフィック コースト鉄道が廃車体から組み上げた「トマス・ステッソン」。失敗作だったため4年でスクラップになった。
自分が役に立たない存在であることを受け入れており、陽気にふるまっている。声や喋り方を変に変えてみることで自分を表現するすべを探している。

  • マーリン CV:未登場/三宅健太
本土の実験場に居た試験改造型の急行用蒸気機関車。
モデルはサザン鉄道のN15級783号機「サー・ギリマー」。戦時中に空襲から身を護るため三本の煙突からの煙を煙幕にして身を隠すために改造されたが、特に効果はなかったという。
自分を超能力の魔法使いだと思い込んでいて、煙を噴き上げると姿が消えてしまうと思っている。が、ただ思い込んでいるだけで効果はない。

  • ディーゼル CV:郷里大輔(6期のみ江川央生)/ケン・サンダース/山藤桃子
黒いボディのディーゼル機関車。
モデルは英国国鉄08級。割とベストセラー形式だったので原作でもTV版でも同じ型の機関車がよく出てくる。
傲慢でうぬぼれが強く、自分の力を見せるためにおべっかを使ったり他人を貶めようとしたりとかなり意地悪な性格で児童書などでは「いじわるディーゼル」と表記される事もある。
性格が悪いのは原作執筆当時のディーゼル機関車の性能の悪さを反映しているため。
こいつのせいで後に出てくる他の善良なディーゼル機関車までが風評被害をうける事になる。

  • デイジー CV:中谷ゆみ/根本圭子
緑のボディの旅客用ディーゼル気動車。
モデルはメトロキャメル社製101/102型。
事故で修理工場に送られたトーマスの穴埋めにやってきたが高飛車で中々いうことを聞かなかった。
原作とTVでかなり外見が違い、原作だと運転台の下の狭い空間に小さな顔、TV版はここから下にはみ出した灰色の顔をしている。
TV版は化粧がけばけばしいが、実はボコと同じフェイスマスクを使っている。
CG版では海辺の支線「ハーウィック線」で旅客輸送をしているが、度々仕事をさぼって同僚のライアンを困らせている。

  • ボコ CV:里内信夫→木下尚紀
緑のボディの大型ディーゼル機関車。
原作とTVでかなり外見が違い、原作だとオリーブ色に近い鈍い茶色い緑で前面に黄色い部分があり、その辺が顔(挿絵によって一定していない)。TVでは鮮やかな緑で灰色の顔をしている。
モデルはメトロポリタン=ヴィッカース社製の英国国鉄28級*31。エンジンの信頼性が低く10年ほどで使用停止された形式。
紳士的な性格で、最初は警戒されていたが徐々に皆から信頼されていった。
ちなみにデイジーの模型とは一部同じパーツを流用しているためか、「デイジーとおうしのめだま」などでデイジーがボコ用の3軸台車をつけているミスがある。CG版では出番がない。

  • メイビス CV:永澤菜教→堀川りょう(!?)*32→塩山由佳/伊東久美子→吉岡さくら
黒いボディのディーゼル機関車。
モデルは英国国鉄04級。
トーマスの支線の終点から更に先にある石切り場で働いている。
初期はトビーの忠告を聞かないなど問題児だったが、やがてビルやベンのよきお姉さん分へと成長していった。

  • ディーゼル/ディーゼル クラス40/ディーゼル261*33 CV:中尾みち雄
本土の国鉄から試験運用でやってきた緑色の大型ディーゼル機関車。
自惚れが強く嫌味な性格で、島に来て早々に全ての蒸気機関車に喧嘩を売り対立するが、威張りながら初仕事に向かおうとした矢先、吸気口に鉄道監督官の帽子を吸い込み故障、醜態を晒す。
結局、何もすることなく翌朝人目を盗んで逃亡、あとに残ったのはオイルの匂いの不快感と、潰れた監督官の帽子だけだった。
一話限りで島から逃げて行ったためその後は背景の賑やかしに紛れてしか登場していない。
日本語未刊行の絵本では同じ型のディーゼルが登場したが、こいつ以上に何もしなかったどころか大ミスで機関庫の壁をぶち壊す有様で即座に国鉄に叩き返された。

  • ハリー CV:遠藤守哉→森功至(なぜか同じ話の中で声が変わった)→佐藤佑暉/並木伸一
  • バート CV:平井啓二/並木伸一
緑のボディーに黄色の警戒色のディーゼル機関車。
モデルはディーゼルと同じ英国国鉄08級。同じ形式のよしみなのかディーゼルとは仲がいいらしい。
鉄工所で古い機械や機関車だった鉄屑を溶かして鉄にする仕事をしている*34
初登場時名前がバートの方しか明かされなかったのでその頃出たグッズでは「イエローディーゼル」と呼ばれていた。
残忍で心底意地悪な性格で、他の機関車から恐れられ嫌われており、蒸気機関車のネビル(CV:相馬幸人)が彼らと仲良くしていたと思われた*35だけでソドー島中の機関車から嫌われてしまったほど。

港で働くディーゼル機関車。
モデルは英国国鉄07型。
歌と海を愛し知識も豊富な海の男で貨車の扱いが上手い。
陽気な性格で本当かどうか怪しいような話をいくつも知っている。
ソドー島に来た当初は採石場に配備されたため海を恋しく思っていたが、活躍を評価されて新たにブレンダム港に配備された。

  • デリック*36 CV:江川央生/なし
ビルとベンの手伝いに石切場へやってきたディーゼル機関車。
モデルは英国国鉄17級。運転台からの視界をよくするため低出力と運用コストの増加を承知で小型のエンジンを二機搭載したが、エンジンが故障しやすく、肝心の視界も特に改善できなかった欠陥形式。
蒸気機関車に対しても友好的な性格。
初仕事の際、緊張しすぎてオーバーヒートを起こし、ボコと彼の機関士に助けられる。
誰かの役に立ちたいという気持ちは確かであり、ビルとベンにも「悪い奴じゃなかった」と言われている。
元々は「パックスマン」という名前になる予定だったが、実在する同名のエンジン会社のイメージダウンを恐れた制作陣により変更された。

  • フィリップ CV:未登場/小林大紀
箱のような車体形状の小型ディーゼル機関車。
モデルはペンシルバニア鉄道の入れ替え用ディーゼルA6型。
熱心で無邪気な機関車で、おしゃべりな性格。

  • パクストン CV:未登場/河本邦弘
緑のボディのディーゼル機関車。
モデルは英国国鉄08級。
08級シリーズではあるが若いディーゼル機関車らしく蒸気機関車への偏見などもなく友好的。

  • シドニー CV:未登場/樫井笙人→坪井智浩
青いボディのディーゼル機関車。
モデルは英国国鉄08級。
蒸気機関車にも友好的で優しい性格。
車輪が修理されるのを2年も忘れられていたが、パーシーが新しい車輪をプレゼントしたお陰で再び走れるようになった。
物忘れが酷く、本人も自覚している。

  • ノーマン CV:未登場/金光宣明→河本邦弘
繋がり眉毛のオレンジ色のディーゼル機関車。
モデルはイギリス国鉄が一台だけ試作したディーゼル機関車11001号。
モデルが故障しやすい欠陥機だったからなのか、故障しやすいらしい*37
以前のシリーズで同じ11001号をモデルにした怠け者のデニスという奴が出てきた事があり、実は双子という設定が本国の公式で明かされた。一台だけしか無いはずなのに増えてるじゃねぇか。

  • デン CV:未登場/石野竜三
ヴィカーズタウンにあるディーゼル専門の整備工場で責任者を務める中型ディーゼル機関車。
頭は回るが行動に追いつかず、喋りたい事をうまく伝えられないため相棒のダートに通訳してもらう事が多い。

  • ダート CV:未登場/河本邦弘
デンの補佐役の小型ディーゼル機関車。
日本語版では「○○でやんす」や「○○でやんしょ」など独特のべらんめえ口調で話す。

  • ステップニー  CV:ブロリー島田敏/なし
黄土色のボディのタンク機関車で車体番号は「55」。軸配置0-6-0。ブルーベル鉄道*38を担当している。
形式はロンドン・ブライトン・アンド・サウス・コースト鉄道のA1X型。
実在の機関車で、原作ではあくまでコラボキャラだったのだが、TV版では準レギュラーとして扱われている(最近は出番がない)。

  • スカーロイ  CV:麻生智久/梅津秀行、田尻浩章(代役)
森の中を走る軽便鉄道『スカーローイ鉄道(別名高山鉄道)』の一号機関車。軸配置0-4-2。
モデルはウェールズのタリスリン鉄道の一号機関車『タリスリン』。
1864年生まれでレニアスと並んでソドー島最古クラスの機関車。誠実で賢い機関車だが製造されてからすぐはわがままで手のかかる性格だった。
原作ではレニアスと兄弟だったが、TVシリーズでは親友に変更されている。

スカーロイの弟で二号機関車。軸配置0-4-0。
モデルはウェールズのタリスリン鉄道の『ドルゴッホ』。
鉄道廃止の瀬戸際だった時期に運行中故障で立ち往生するが、最後まで列車を牽引した事もあるなど勇敢な性格。
原作ではスカーロイと兄弟だったが、TVシリーズでは親友に変更されている。

  • サー・ハンデル/ファルコン CV:龍田直樹/緒方文興→樫井笙人
スカーローイ鉄道の三号機関車。以前は廃止された中央ソドー鉄道で働いていた。軸配置0-4-2。
モデルはファルコン機関車&車両製作所製、旧コリス鉄道出身、現タリスリン鉄道所属の『サー・ハイドン』。
1904年生まれで割と老齢だが、自身の牽引する客車を家畜用の貨車と罵ったりするなどわがままな性格でよく問題を起こす*39
第4シリーズから第10シリーズまでの間全く出番がなかった。
そして、いざ再登場してみると性格が「誰だお前」と言いたくなるほど変貌してしまっていた。

  • ピーター・サム/スチュアート CV:里内信夫/加藤木賢志→佐々木啓夫
スカーローイ鉄道の四号機関車。元中央ソドー鉄道で働いていた機関車。軸配置0-4-2。
モデルは旧コリス鉄道出身、現タリスリン鉄道所属のカー・スチュアート社製『タトゥー』型蒸気機関車『エドワード・トーマス』号。
1920年生まれで、中央ソドー鉄道時代は生意気だったが、デュークの教育のおかげかスカーローイ鉄道に転属するころには紳士的で親切な機関車に成長していた。親切なのだが、トラブルに巻き込まれやすい不幸体質。
事故に遭って煙突がへし折れた事があるが、ギースルエジェクターという特別な煙突に交換してもらった*40

路線の点検や整備を行っているディーゼル機関車で車体番号は『5』。
モデルはタリスリン鉄道の『ミッドランダー』。
原作とTVで大きく外見が異なり、原作だと黒一色で細いボンネット前面上部に小さな顔(本来はボンネットのグリル)、TVはオレンジ色主体でボンネットの全面ほぼ全部にかかる大きな顔をしている。
蒸気機関車にも友好的な性格で、原作でも第18巻でディーゼル機関車への愚痴が出た際、パーシーが「ディーゼルだけどいいやつ」の例に挙げていた*41
スクラップ間際のステップニーを救ったり、橋から落ちそうになったダンカンを助けたりと頼りになる人格者。

  • ダンカン CV:田中亮一/逢坂力
予備機関車としてやって来た機関車で車体番号は『6』。軸配置0-4-0。
モデルはタリスリン鉄道アンドリュー・バークレー・サンズ社製の『ダグラス』。
昔は工場で働いていた。ロックンロールが大好きで走るとき踊るように上下に激しく揺れる癖があり、短気でガサツな性格が災いしてしょっちゅう問題を起こす。

  • デューク CV:佐藤正始/未登場
かつて中央ソドー鉄道でサー・ハンデルやピーター・サムと共に働いていた機関車*42。軸配置0-4-0ST+T。
モデルはフェスティニオグ鉄道のジョージ・イングランド社製の「スモールイングランド」型機関車『プリンス』。
真面目だがそれゆえ礼儀に厳しく口うるさいため、『ガミガミじいさん(Granpuff)*43と呼ばれる。
年式の古い機関車であり、経験が豊富なため様々なことを知っている。
中央ソドー鉄道が閉鎖された後は機関庫に取り残され、何年も放置されていたが捜索隊により発見される。サー・ハンデルやピーター・サムとも再会し、自分を監督するという彼らを生意気だと言いつつもまた一緒に働けることを喜んだ。

  • スマジャー CV:風間信彦/未登場
かつて中央ソドー鉄道で働いていた機関車。
荒っぽくガサツな性格でよく脱線事故を起こしながらも反省せず、鉄道の支配人によって車輪を外されて揚水ポンプの発電機に改造されるというとても子供番組とは思えないあんまりな末路を辿った。(鉄道廃止時点で元あった場所から撤去されており、行方不明。どっかでひっそり死んだ説が濃厚。あんまりだ×2)
原作には同じポジションでアメリカ出身の機関車『スタンレー*44』(軍用鉄道で使われていたボールドウィン製の4-6-0タンク機関車10-12-D級がモデル*45)が登場するが、TV版ではレニアスの模型の顔を変え色を塗り替えて使い回している。

  • アニー CV:中友子/後藤沙緒里→吉岡さくら
  • クララベル CV:中島千里、中友子(代役)/後藤沙緒里→吉岡さくら
トーマスの支線で働く客車の女子コンビ。作中のセリフによればかなり古い形式らしい。
原作ではロンドン・ミッドランド&スコティッシュ鉄道の郊外型客車を基にしたと思われるボギー車だったが、TVではロンドン・ブライトン&サウスコースト鉄道の二軸客車がベースで長さもかなり短くなっている。
アニーは進行方向を向いていて、トーマスの石炭庫越しに前を見ている。クララベルは車掌室と手荷物室があり、後ろを向いている。
実質トーマス専用だが、パーシーやトビー、エミリーなどなど他の機関車がトーマスの代理だったり間違って連結したりで牽いた事も結構ある。極め付きはゴードンの急行客車が手違いで使えなくなった時で、やむを得ず代わりに急行に使われたが高速運転対応でないので悲鳴を上げていた。
CG版によれば元々ジェームスが牽いていた普通列車用の客車だったが、トーマスが支線を任された時に彼の客車になった。

  • ヘンリエッタ CV:中谷ゆみ/根本圭子
トビーが専用にしている客車で、乗降口がデッキになったレトロな客車。モデルはウィズベック&アップウェル路面鉄道の4輪タイプ客車。
模型時代は顔がなかった(セリフはあった)が、CG版で顔が追加された。
原作によれば本土にアイリーンという妹がいる。これと別にTVシリーズではハンナ(CV:根本圭子)という妹がいるが、速く走るのが好きなど性格は正反対。

  • トード CV:沼田祐介/河本邦弘
大西部鉄道で使われていた20トンタイプのブレーキ車。トードという名前は「ヒキガエル」という意味だが、大西部鉄道のこのタイプのブレーキ車の総称が由来でもある。
オリバーの相棒で親友だが、割とぞんざいな扱いをされてたりする。
ちなみに日本語版でエピソードの終わりに入る登場キャラ紹介にはどんなにその話で目立っていても、たとえ主役回であっても出たことがない(キャラ紹介は本国のアイキャッチ的な役割の短い動画から作られているのだが、トードにはこの素材がないため)。

  • いたずら貨車 CV:他のキャラクターの声優が兼ね役で担当することが多い
いつも悪さばかりする貨車達。事故の原因は大体こいつらのせい。
原作では色々いるが木材っぽい茶色のものが多く、後半の巻になるとカラフルなものが混じるようになる。
TV版では車体色は灰色が多いが、どうやら煤や埃汚れに加えて元々のペンキが劣化して色あせているかららしい。
調子に乗ってよく自滅する。
因みに性格が悪いのは当時のイギリスの貨車が積み荷を扱う会社や個人の所有で、維持費をケチられて質が非常に悪かったのを反映しているため。すぐ暴走するのも、走行中機能する様なブレーキが当時は備え付けられていなかったから。事故を起こしても機関車達ばかり怒られるのは、大部分の貨車が個人の所有物だったため局長に口出しする権利が無いかららしい。
ただし常に悪さばかりしているという訳でもなく、良識的な者もいる。
第1期は貨車に目と口だけを付けたものだったが、2期以降は顔のバリエーションが増えている。

劇場版に登場。屋根上に巨大なピンチーという鉤爪を付けた邪悪な大型ディーゼル機関車。
モデルは英国国鉄42級。もちろんモデル機に鉤爪は付いていない。
当初は映画のみの設定だったが見た目のインパクトからその後何度か再登場し、その度に性格と担当声優が変わる(設定上は一応同一人物という事になっている)。
詳細は個別項目を参照。

  • ワイルド・ノーウェスター号*47 CV:里内信夫、塩屋浩三、増谷康紀、小林俊夫、高戸靖広→なし
ゴードン(トーマスやジェームス、ヘンリーなども)が急行列車として牽引していることが多い大型の客車たち。
主に赤と緑が登場している。
初期の頃はセリフがあった(顔はない)が、第2期の中盤から人格がなくなったのか単に無口になったのかは不明だが喋らなくなった。

  • オールド・スローコーチ CV:鈴木渢/未登場
「トーマスとふるいきゃくしゃ」に登場。
古い豪華客車で、性別は女性。モデルは大西部鉄道の高窓付きブレーキ客車。
スクラップ置き場で廃棄されそうになっていた所をトーマスとパーシーに見つかり助け出される。
作業員の小屋が火事になり焼け落ちてしまった際には、新たな小屋として活躍した。
その後はパーシーが結婚式の「幸運の贈り物」として彼女を指名し、贈呈した。

  • スクラフィー CV:江川央生/未登場
砂利やストレートの運搬をする貨車で、いたずら貨車の親玉的存在。
車体の側板は腐食しており、骨組みは錆びついて歪んでいる。
事故を起こしたオリバーを他の貨車達と一緒にからかっていたが、トードの名案を受けたオリバーに引っ張られ、バラバラに壊されてしまった
テレビ版ではなんとか復活し、それ以降おとなしくなる。
原作ではバラバラになったあと、修復すらされずに廃棄された

  • ヘクター CV:未登場/金谷ヒデユキ
「ヘクターってこわい」に登場。
黒い大きな貨車で、石炭を運搬するのが仕事。
あだ名は「怒鳴り屋ヘクター」。気が短く荒っぽい性格で機関車たちに対して怒鳴り散らしていたが、実は怖がりで、今まで石炭を積んだことがなかったため石炭が怖くそれを隠すために乱暴にふるまっていた。その後トーマスと一緒に仕事をするうちに克服した。
後に再登場した*48際には穏やかな性格に変わっており、一人称も「俺」から「僕」になっていた。

  • ロッキー CV:未登場/河本邦弘
第10シーズンから登場した大型クレーン車。
ソドー島一の力持ちでゴードンなどの大型機関車を軽々と持ち上げるほど強い。
相手に酷い事を言われても謝れば許す寛大で温厚な性格であると同時に冷静な判断ができる頭脳派でもあり、ソドーレスキューセンターではリーダーになっている。

  • ジュディ CV:未登場/大井麻利
  • ジェローム CV:未登場/衣秋吉徹
緑色のクレーン車のコンビ。仕事がない時は寝てばかりだが、ひとたび緊急事態が起きると真剣になる。
一時期ロッキーの登場で出番がなくなっていたが、ロッキーと合わせて島の全域をカバーできるように引っ張り出される。
一応の初登場はスペシャル版「トーマスのはじめて物語」だが、それ以前の第1シーズンから登場していた救援列車と同一存在らしいような描写である。


  • ケンジ CV:未登場/賀来賢人/西山宏太朗
未来ショーのためにノランビー伯爵に招かれてやってきた、銀のボディの日本製の最新型高速電車
モデルは0系新幹線電車
未来ショーのために集められた世界最新技術を狙う悪党に乗っ取られかけるが、トーマス達に助けられる。
電車なので架線がないと動けないのだが、ソドー島でバッテリーロコに魔改造されたことで架線の制約なく走れるようになった。

  • マイク CV:未登場/坪井智浩
  • バート CV:未登場/酒巻光宏
  • レックス CV:未登場/小田柿悠太
中央ソドー鉄道の廃鉱山から線路の敷石を運び出すために建設された鉄道の機関車たち。モデルはレーヴングラス&エスクデール鉄道の機関車たち。
線路の軌間が38センチしかなく、車体も人の背丈よりはるかに小さいが、力は強く、おもちゃの機関車扱いされるのを嫌っている。
赤いボディで気が短いのがマイク。砂利を運ぶ貨車を引くのが好きだが、うるさい客を乗せる旅客列車が嫌い。モデルになったのはリバー・マイト号。
青いボディで知恵が回るのがバート。作中では三台の中で最年少とされているが、実物は何度も大改造を繰り返してきた古い機関車。モデルはリバー・イルト号。
緑のボディでユーモラスなのがレックス。モデルはリバー・エスク号。
TVシリーズには出ていないがこのほかに新しくソドー島の工場で作られた黄色いボディの「ジョック」(モデルはノーザン・ロック号。)*49、ディーゼル機関車のフランクなどの機関車もいる。

  • カルディー・フェル登山鉄道の機関車たち CV:未登場
ソドー島で最も高い山「カルディー・フェル」に登る特殊な機関車たち。モデルはスノードン登山鉄道の機関車たち。TVシリーズには出てこないが、本国DVDの特典映像で登山鉄道の存在に触れられたことが一度だけある。
車輪がスリップしないために車軸の真ん中に歯車がついていて、勾配でボイラー内の水が偏らないようにボイラーが斜めについていて、シリンダーが逆向きになっている。常にパートナーになる客車一台だけを前につないで走り、下り坂での安全確認のため顔が前と後ろに2つある。ボディカラーは紫にオレンジのラインで統一。
開業したときは5台の仲間がいたが、原因不明(後述)で1号機関車が居なくなり、その後新しい機関車が3台やってきて今は7台体制。
1号機がゴッドレッド。作品内では架空の存在という扱いになっている。末路がやばすぎるからだろうか?
古代の「ゴッドレッド・マクハロルド王」から名前を付けたせいで自惚れが酷く、線路をよく見ずに走っていたため脱線して山から転落、修理不可能になり使えるパーツだけを剥がされていったうちにいつの間にか消えてしまったという。
架空の話とは言われているが開業前に居た一号機関車が現在の時系列で居なくなっているのは事実。果たして真実は…?モデルは開業初日に山から落ちて粉々になりスクラップにされた「ラダス」号。
2号機がアーネスト、3号機はウィルフレッド。出番が少ないのでここに書くことがない。モデルは「エーニッド」号と「ウィドファ」号。
4号機がカルディ。鉄道の開通前にテスト走行に使われた真面目で優秀な機関車。モデルは「スノードン」号。
5号機は修理中とのことで登場しない。設定によれば名前は「Shane Dooiney」。モデルは「モイル・シャボド」号。
6号機はロード・ハリー。増備された改良新型なのを鼻にかけていて、スピードの出し過ぎで駅の分岐で脱線事故を起こすが、反省し遭難した登山家を助けに行ったことで、その登山家から『パトリック』という名前を新しく贈られる。モデルは「パダーン」号(旧名「サー・ハームード」号)
7号機はアラリック、8号機はエリック。大人しいらしい。作中には出番がない。モデルは「ラルフ」号と「エライリ」号。

鉄道以外のキャラクター


  • バーティー CV:緑川光/川上貴史→酒巻光宏
赤いボディのバス。モデルはAECリーガル。
最初はトーマスがやらかしまくっているのを見ていたせいで機関車を小ばかにしていたが、トーマスと競走して負けたことで考えを改めて親友になった。
機関車達の調子が悪い時は代替え輸送を行う事もあるので、どうやら鉄道会社のバスらしい。

  • テレンス CV:川津泰彦/田所陽向
オレンジ色のキャタピラ駆動式トラクター。モデルはキャタピラー社のモデル70.
トーマスの支線の沿線にある畑で働いている。
トーマスからは初対面からいきなり喧嘩を売られるが、雪の日に立ち往生した彼を助けた事で和解した。
額に前髪だか眉毛だかわからない謎の三角形があるのだが、TVシリーズCG版になってからは普通の眉毛になった。

  • トレバー CV:小林俊夫/酒巻光宏
緑色(原作では黒だが、後の話では緑に変わっている)の蒸気式牽引車。
エドワードの支線沿いにあるスクラップ置き場に捨てられていたが、エドワードが見つけてきた機関車好きの牧師に買い取られ救われる。
モデルはウィリアム・フォスター社のダブルクランク複式蒸気牽引車で、『ファイアリー・エリアス』号と名付けられた同タイプの車両を作者の友人が実際に所有していた。

  • ハロルド CV:佐藤佑暉/羽多野渉/神尾晋一郎
白いボディのヘリコプター。モデルはシコルスキーS-55ヘリコプターの英国生産版「ホワールウィンド」。
ソドー島を巡回し主に救助活動を行っている。
口が悪く、正直に物事を言いすぎるためいがみ合う事もあったが、パーシーとは競走して以来助け合う親友である。
ソドーレスキューセンターができてからはそちらに配属となっている。

  • バルジー CV:郷里大輔/田所陽向
真っ赤で膨れたボディの二階建てバス。
原作だとヘッドライトが目で、ボンネットのグリルが鼻と口だったが、TVではグリル部分が灰色の顔になった。
鉄道嫌いで革命によって道路が天下をとる事を妄想している。
偽の鉄道バスに成りすまして鉄道のお客を奪った挙句、近道を使って鉄道よりも早く乗客を運んで見せようとするが、道中の低い橋に激突したうえにウソがばれ信用を失い、その辺に放り出されて鶏小屋にされてしまう。
その後ハット卿に拾われ本物の鉄道バスになったり野菜の移動販売車になったり再び鉄道バスになったりと目まぐるしく転職を繰り返す。

  • ジョージ CV:平野正人/なし
緑と黒のスチームローラー(蒸気機関式ロードローラー)。モデルはアベリング-バーフォード車のR形スチームローラーで、作者の友人が保有していた車両。
バルジー同様鉄道を嫌っており、「鉄道廃止ー!線路を引っぺがして道路に変えろー!」が口癖。
サー・ハンデルの貨車に車輪をぶつけて事故を起こす、トーマスを脱線させる、ダックの貨車を本線で足止めさせてゴードンに跳ね飛ばさせるなど問題を起こしまくった。
あまりにも行き過ぎた行動が仇となり、トップハム・ハット卿に謹慎処分を与えられ、反省した様子。後にソドー空港の滑走路を直すため再登場したがセリフはなく、それ以来出番なし*50

  • ブッチ CV:なし/佐々木啓夫
黄色いボディーのレッカー車。
初登場時は名前も呼ばれないどころか顔すらないキャラクター未満の扱いだったが、その後顔が付き、そこからずいぶん長い年代を経てやっと喋った。

  • ケビン CV:未登場/河杉貴志
ソドー整備工場で働く小型クレーン車。
安定性が悪いデザインに加え落ち着きがなくおっちょこちょいで慌て者で、よく吊り上げた荷物を落としたり、転倒したりしてビクターを困らせるが、同時に大事にされている。

  • フリン CV:未登場/坪井智浩
レスキューセンターから出動する勇敢な軌陸消防車。
軌陸車であることを生かし線路の上も道路も走れる。

  • ジャック CV:進藤尚美/中西英樹→根本圭子
赤いボディーのホイールローダー。番号は11番。
元々彼を主役にするオリジナルシリーズの予定があったのだが、同じ制作会社の『ボブとはたらくブーブーズ』と競合するためきかんしゃトーマスシリーズに組み込まれてやっと日の目を見た経緯がある。

  • アルフィー CV:小林俊夫/竹内恵美子
緑のボディーの小型ショベルカー。
ジャックとは親友。

  • マックス CV:川津泰彦/藤井隼
  • モンティ CV:なし/藤井隼
オレンジのボディの双子のダンプカー。荒っぽく乱暴者でいつもいい加減な仕事をする。
車番が15でバンパーが角材なのがマックス、車番が16でバンパーがパイプなのがモンティ。
永らくモンティの登場作は日本語版が制作されていなかった。

  • バスター CV:なし
日本語版未発売のスピンオフ作品『Jack and the Sodor Construction Company』にのみ登場する赤と黒のスチームローラー。ジョージと同型だが、性格は彼と正反対であり、真面目で働き者。
長編第3作にて映画に進出したが、セリフなし。

  • ローリー1 CV:稲田徹/未登場
  • ローリー2 CV:遠藤守哉/未登場
  • ローリー3 CV:塩屋浩三/未登場
ソドー島にやってきたトラックの3兄弟*51
3台まとめて「ローリー3兄弟」と呼ばれる。
機関車たちを見下していたが、島に来た初日で全員トラブルを起こし、*52送り返される事になる。
その際トーマスから、『ペチャンコ(Smashed)に、エンコ(Broken)に、ドンブラコ(Sunk)だ!』と馬鹿にされる。
再起不能になったようで再登場する事もなかったが、顔を外した同じ型のトラック(よく見るとローリー2名義のナンバープレートが残っている。)は度々出てくる。

  • バルストロード CV:田中亮一/未登場/内野孝聡
「ちょっとしたみもの」に登場。
ナップフォード港に係留されていた簡易自走機能付きの艀(はしけ)。ひねくれ者で文句ばかり言う。
近くにいた貨車と揉め事を起こしたのち事故に遭い、浜辺に打ち上げられ子供たちの遊び場にされてしまった。
その後再登場する事はなかった*53上に別に出番も多くはなかったのだが、当初船のキャラクターは貴重だったので玩具化には恵まれている。
ちなみに本国の雑誌に掲載されるオリジナルストーリーではバルストロード救済モノが割と定番である。
過去作から設定が一新された『All Engines Go』では再登場を果たすが、怒りっぽかった旧来シリーズと全く違い、のんきな性格に改変された。

  • スキフ CV:河杉貴志
小型の帆掛け船。
船だが鉄道用の車輪を取り付けられており、風を受けて線路の上を走る事が出来る。

  • クランキー CV:江川央生/黒田崇矢/堂坂晃三
ソドー島最大の港『ブレンダム港』に立っているソドー島一のっぽのクレーン。
皮肉屋でいつもイライラしていて自分の足元で働く機関車たちを見下している一面もあるが、失敗した機関車の為に必死にフォローをしてあげる優しい一面もある。
仕事熱心だが間抜けな一面もあり、度々フックから物を落としたり荷物を散らかしたりしている。

  • カーリー CV:未登場/石井未紗/土師亜文
クランキーの補佐役として港にやってきた新しいクレーン。
モデルは福建省にあるガントリークレーン*54
『All Engines Go』シリーズでは鉄道用の自走式クレーンという設定に改変されている。

  • ビッグ・ミッキー CV:なし/田所陽向*55
よく背景に映っている大型クレーン。
モデルはアメリカ海軍がノーフォーク海軍造船所で使用していた20tタワークレーン。
初登場時はナップフォード港にあったが後のシーズンではブレンダム港に移っている。
元々『がんばれタッグス*56』という別作品の登場キャラクターで、顔こそないがしゃべるキャラだったが、そちらの終了後背景役として引き取られ、CG移行後も脇役として出演し続けた結果、遂にキャラクターとして登場するに至った。

  • チャンピオン CV:江川央生/未登場
「デイジーとおうしのめだま」に登場。
その名の通り、何らかの大会でチャンピオンを獲得したと思われる雄牛。
土手を滑り落ち、線路へたどり着いたところでデイジーと遭遇した*57
心の声なのか現実に喋っているのかは謎だが、今作に登場する動物キャラクターの中で唯一人語を話す場面がある。

  • トップハム・ハット卿 CV:宮内幸平→青野武/納谷六朗→田中完/岡本幸輔
ノース・ウェスタン鉄道(ソドー鉄道)の局長*58。原作では年代の進行により舞台裏でこっそり代替わりしている*59がTV版では特に触れられていない。通称からして準男爵に叙されていると思われる。
黒のジャケットにシルクハットを被っており、特にシルクハットはとても大事にしている。
TV版でのフルネームはバートラム・トップハム・ハット卿。
機関車に明らかに落ち度がない場面で叱りつけたりと仕事に関しては有能とも無能とも言えない。
少なくとも、何度となく重大事故が起きていながらもそれが元で引責辞任したりハット卿が島民から批判を受けている様子は無い。
例に漏れず皮肉屋で、事故を起こした機関車に嫌味を言う事も多いが、トラブルや事故に際して機関車に非が無かった時には励ましたり、不当に叱った事を謝るなど、基本的には厳格ながら優しい所もある。
元々鉄道技師として来島したため、自ら助手として機関車に乗り込んだり指示を出すこともある。
シーズンが進むにつれてトラブルに見舞われたり、ドジな一面が目立ったり、挙句の果てには自身が混乱と遅れを招いてしまうなどお茶目で抜けた一面が目立つようになっていった。
好物はスクランブルエッグとアイスクリーム。

「お前は混乱と遅れを招いた!」

  • ミスター・パーシバル CV:未登場/樫井笙人
本名はMr.パーグリン・パーシバル。
高山鉄道の支配人。ちなみに原作で彼に相当するキャラクターに「ほっそり重役」と呼ばれるミスター・ピーター・サムという人物*60がいるのだが、TV版ではミスター・パーシバルの登場前はハット卿が兼任で高山鉄道を管理しており登場しない。
ハット卿よりは若く見える外見だが、帽子の下は禿げている。CG版では若々しく前髪があり、禿げていない。


ソドー島

作品の舞台となる島。大体北緯54度西経3度、英国本土バロー=イン=ファーネスとマン島の間にあるとされる。
面積は約3,300平方キロメートル(鳥取県よりやや小さい位)、人口18万人。
設定に拘りまくる作者&弟の手で紀元前から始まる年表と詳細な地図、すでに廃れた(という設定の)古代言語などが用意されているが、TV版ではセットや脚本の都合で無視されてる事もある。

ミスティアイランド

CG版に一時期登場していたソドー島の隣の島。
何故か住民の気配がないのに森林鉄道があり、三台の森林機関車が遊び半分に走り回っている魔境。
本土へ行く事になったトーマスが間違って漂着したのがきっかけでソドー島と交流する事になった。
結局末期には半分黒歴史となってしまった。


エピソードリスト

※現在wiki内に項目があるもののみ記載

TVシリーズ
長編

まさかの公式の“暴挙”

アニメ『きかんしゃトーマス』が2022年12月をもって12年ぶりにフルリニューアルされることを記念して、“アテフリ”のWEBドラマ『 サラリーマントーマス 』が誕生した。
懐かしい過去作品の中から、大人だからこそいっそう共感できる選りすぐりのエピソード計3
話をドラマ化。ストーリーやトーマスたちの音声はそのままで、トーマスたちをサラリーマンとして再構成した「アテレコ」ならぬ「アテフリ」として制作したドラマである。
主役のトーマスを演じるのは、俳優の前田旺志郎。主人公の新入社員のサラリーマン、十升(トーマス)と仲間たちが仕事に勤しむストーリーである。
第1話「ソシャゲ沼(あな)におちたトーマス」(エピソード原題:あなにおちたトーマス)
十升(トーマス)は仕事で徹夜した先輩、後藤(ゴードン)のことを「くさい」と指摘した十升が仕事でピンチに陥るも、後藤に助けられるという物。

……というか、完全にこれ、「公式が病気」の企画である。
よくネットでトーマスでネタにされるワードもサラリーマンの世界に置き換えた物で爆笑必死で必見である。本当にこれ子供向けアニメ……?
ちなみに第2話「社員用トイレ(きかんこ)のもめごと」は11月25日に、第3話「トーマスとリストラの気配(うわさばなし)」は12月2日に公開。


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最終更新:2024年04月20日 10:51

*1 TVシリーズ冒頭の原作者テロップに出てくる『レブラント』は聖職者の名前の前につける尊称。

*2 これ以前の1953年に一度テレビ放映の試みがあったが、生放送であったため放送事故が続出、脚本も原作から改変されて出来が悪かったらしく一話限りで打ち切りにされている。

*3 ただ、3Dアニメーション期の時点で坂の上で線路からジャンプし、脱線することなく着地するという現実的にはありえない描写は存在した。

*4 原題:The Great Discovery

*5 原作の絵本では車体番号は(モデルのおもちゃに番号があった)トーマスを除き当初はなく、第6巻の前書きでこの巻から番号が付いた説明がされている。設定上もトーマスがこの鉄道最初の機関車というわけではなく、複数の私鉄合併(このため様々な色の機関車が混ざっている)のあと、番号を再度降り直したことになっている。

*6 原作ではトーマスがモブですら出ないことも多く、特に第19〜25巻では一切出番がなく、第26巻の前書きによると筆者に直訴してここで久しぶりに出番をもらったとされている。

*7 詳しくは「ジェームスのあやまち」を参照。ちなみに原作だとトーマスではなく名無しのモブ機関車の所業。

*8 この点もウェールズ炭で好調化したヘンリーにより意趣返しを受けることになる。詳しくは「とりのこされたしゃしょう」を参照。

*9 給水塔の故障で川の水を代わりに汲んだ時魚が紛れ込んで給水パイプに詰まり死にかけたから。詳しくは「トーマスとさかなつり」を参照。嫌いになってからかは不明だが生臭いのも嫌がっている。

*10 重い雪かきを付けないと走れなくなることや、何度か雪に埋まって凍えかけたことから。詳しくは「トラクターのテレンス」などを参照。

*11 特に第10期の「エドワードのしっぱい」での描写には日本はおろか海外でも非難の声が上がった。

*12 上述の挿絵のミスをフォローするために付いた設定。

*13 現実にも高品質な石炭として有名である。日露戦争時の帝国海軍も使用していたとされる。

*14 ヘンリーが追突した貨物列車の機関士が、直前に言った台詞。後の話でも雪の中ココアを飲んでいたら事故が起きたため、フラグ扱いされることに…。

*15 高速運転前提の設計なので低速前提の貨物列車には向かないというのもある。

*16 ただし、この形式には先輪がない

*17 原因はジェームスが客車をつなぐ際に乱暴にぶつけたため。

*18 本人が後で「工場の中は騒がしいから汽笛を大きく鳴らさないと聞こえない」と言っている=ここで汽笛を鳴らす必要がある作業をしていたとわかる。

*19 TV版ではソドー島の北部にある路線。

*20 高速走行を狙って巨大な動輪を一組だけにした方式。しかし牽引力に劣るため次第に廃れていった。「がんばりやのエドワード」での機関士の話に出てくる「昔の片側ピストン機関車」はこれの誤訳。

*21 実はCGモデルの細部がかなりいい加減で実物と全然違うのは秘密。作者が監修してたら許さなかっただろう事は想像に難くない。

*22 実在した車番だが、実在機の方は何の因果か自分が主役になった13巻が出版された1958年に解体されている。

*23 作者が持っていた同型の模型機関車が不良品でやたら揺れて走っていたのが元ネタ

*24 日本語訳はフジテレビ時代が『怠け者流』、NHK時代は『ダメダメ流』

*25 訛りを日本語に訳すのは苦労するようで、原作では「わーかるでしょ」や「そーんなこと」のように単語の途中を延ばす喋り方、テレビ版初期はですます口調、6シーズン~7シーズンでは「〜ですわ」や「〜ですかいな」、「おくんなせ」、11シーズン以降は「〜でございます」「〜ませんです」などメディアごとに表現が違う。

*26 英国では1435mmが標準軌間。

*27 再登場の予定はあったらしいが、最終的にチャーリーの出番に置き換えられた。

*28 ゴードンのモデルA1級の後継型。世界最速記録を出した機関車「マラード」号もこの形式。

*29 一台がイベント用にトーマスを模した姿に改造されており、日本の番宣用ビデオ「トーマス&コニーちゃん ワンダフル・アメリカン ジャーニー」にも出演している。

*30 ほかに仲間がいたはずだが、消息不明。恐らくスクラップ行き。

*31 作中では「メトロポリタン・ビッカーズ2型」と呼ばれる

*32 5期のみ本来女性キャラだが何故か男性キャストの堀川氏が女性っぽい口調でアフレコしている。

*33 作中ディーゼルとしか呼ばれなかったので、表記にぶれがある。

*34 鉄工所に迷い込んだステップニーが被害にあいかけたが、トップハム・ハット卿に救出され助かった。

*35 実際は誤解で、仲良くどころか思い切りいじめられていたが。

*36 作中では終始「ディーゼル」としか呼ばれない。

*37 出番が少ないせいで劇中で故障する場面がないが

*38 英国に実在する鉄道だが、TV版ではソドー島内の路線扱いで、実在の物とは別っぽく扱われている

*39 モデルとなったサー・ハイドンがタリスリン鉄道の軌道条件に合わず入線当初脱線が頻発していたのが由来。

*40 モデルの『エドワード・トーマス』号が同じ煙突を付けてテストしていたのが元ネタだが、こちらでは実感できる効果がないとして後に元の煙突に戻されている。

*41 ジェームスとは面識があるかは不明だが嫌われている。

*42 原作だとダックが第20巻4話で「デュークは大西部鉄道の機関車」と説明しているが、『They』と複数形で呼んだり廃車になっているというなど情報に差異があるので大西部鉄道の『デューク級』機関車のことと誤解しているようだ。ちなみに中央ソドー鉄道のモデルになったコリス鉄道は実際大西部鉄道の支配下だった時期があるが、デュークのモデル機がいたフェスティニオグ鉄道は廃止まで独立を保ち続けていた。

*43 原作では『おじいちゃんポッポ』。

*44 作中では名前が呼ばれず、設定資料を集めた書籍で明かされた

*45 作者がこの形式の模型を保有していたが、レイアウト用に施した改造が悪かったのか脱線が頻発、最終的にボイラーだけをはぎ取られレイアウトの背景のオブジェにされてしまったのがストーリーの元ネタ。また実物の10-12-D級も脱線しやすかったらしい。

*46 映画第一作では単にディーゼルと呼ばれていた。

*47 原作版より。TVシリーズや映画などでは単に「急行列車」や「客車」と呼ばれる。

*48 第12シーズン「ジェームスのたいあたり」。なお第12シーズン自体が日本では放送されておらず、一部のエピソードの吹き替え版がTSUTAYAのカードと2019年のローソン前売り券の特典DVDなどで視聴可能だった。

*49 日本語化されたメディアでは絵本「きかんしゃジェームズ きょくちょうさんのまき」にセリフ無しで登場したのみ。

*50 『魔法の線路』にてディーゼル10の仲間として登場する案があったが没に。

*51 作中で名前は明かされない。ちなみに「ローリー」はイギリス英語で「トラック」を意味する。

*52 ローリー1は海に落下し、ローリー2は崖から転落、ローリー3は小麦粉の積み過ぎで車軸が折れてオーバーヒートを起こした。

*53 その後の話で撮影用模型の一部がセットの隅に置かれていた事がある。ただし顔の部分が切り取られていた。

*54 結構近代になってできたタイプなので実は作中の時代考証的に合わないのは秘密

*55 『がんばれタッグス』では荒川太郎が担当。

*56 船が主役の人形劇。模型の規格が同じのためビッグ・ミッキーをはじめ多くの撮影模型がオールクロフト社に引き取られた。ストーリーにきかんしゃトーマスとの関わりは一切無い

*57 原作では飼い主に鞭で叩かれ、トラックに無理矢理乗せられそうになったところを逃げ出したらしい。

*58 原作初期の肩書は「重役」。これは原作刊行当時モデルとなった鉄道が私営だったため。

*59 局長の髪が第6・8巻では後ろまでツルツルだが、第15巻では後頭部に残っているのが確認できる。育毛増毛に成功したのではなく若い別の局長になっただけ。

*60 4号機関車のピーター・サムは彼の名から付けたもの。