四代目雷影・エー

登録日:2019/11/22 Fri 10:10:23
更新日:2024/04/23 Tue 14:07:37
所要時間:約 10 分で読めます






小僧!憤怒の恐怖を教えてやる!!



漫画『NARUTO‐ナルト‐』の登場人物。



◆プロフィール

所属:雲隠れ
役職:雷影
忍者登録番号:CL2211
誕生日:6月1日
年齢:47歳
星座:ふたご座
身長:198.2㎝
体重:101.1㎏
血液型:A型
性格:せっかち、利かん坊
声:手塚秀彰


◆概要

雲隠れの里の四代目雷影。
三代目雷影の息子で、八尾の人柱力であるキラービーとは義兄弟(ソウルブラザー)
雲隠れの里の名門一族である夜月一族の一人で、日常的にバーベルを鉄アレイの様に使って腕を鍛えるなど日頃から鍛錬を欠かさず、プロテインをこよなく愛するため身体は非常に筋肉質。
夜月一族特有の褐色の肌や髪色、長めの犬歯や黒めの唇なども特徴的。

外出する時は扉を使わず、わざわざガラスや近くの壁を突き破って出る悪癖がある。
第四次忍界大戦の際には、他の五影からの支持のもと忍連合軍の総大将に任命され、連合軍の指揮をとった。
因みに雲隠れの里では、雷影は代々影の称号と共に「エー」の名を受け継いでいくのが慣例のため本名は不明*1


◆人物

見た目どおりの熱血漢で、感情的で行動的な性格だが、部下からの信頼は非常に厚い。
またサスケへの恩赦を嘆願したナルトに対しても「おまえが本当に友のためにしてやれることは何か考えろ」と諭すなど厳格ではあるが温情ある一面も垣間見える*2
このように血筋だけでなく実力や自身の牽引力を含めても、里長に相応しい人物である。

しかし、反面、里を守るという義務感の強さゆえに、軍備拡張のためになりふり構わぬ手段で他国の忍術を集めていたことで多くのトラブルを招いている。
頭の回転は速く人をまとめる度量の持ち主だが、頭に血が上ると前後不覚になってしまう。

ナルトとビーが戦場に向かおうとした際は、
  • トビに九尾チャクラを持つ金銀兄弟を確保されている
  • 魔像に八尾のチャクラも封印されている
  • そもそもこの戦いは人柱力の二人を戦わせないのも目的
という前提をすっかり忘れてナルトを殺してでも止めようとしたり、綱手に制止されて「人柱力が死ねば尾獣が復活するまで期間が空くので敵の計画を遅延させられる」「いざとなれば尾獣玉を使えるビーの方が戦力になる」という理由で反論したり、と思い切り暴走していた。

とはいえ、部分的なチャクラだけで十尾が復活するということを知っていたのは敵側だけであること、敵側が限定的とはいえ尾獣を半強制的に操れることは知られていなかったことに加え、尾獣玉を使いこなせる→完璧な人柱力であることが凄まじいメリットを持つのは事実なため、エーの行動も決してロジックに反していた訳ではない。

当初は他里の長に対しては徹底して喧嘩腰で信用しておらず*3、ダンゾウを「忍の闇の代名詞」「古狸」と嫌悪し、水影・照美メイに対し「霧隠れは暁発祥の地」として疑い、風影・我愛羅に対し「砂は暁を利用して木ノ葉を襲った」と糾弾し*4、土影・オオノキとも同族嫌悪犬猿の仲だった。
しかし、ビーの生存が分かって以降は徐々に性格が丸くなり、皆を纏められるようになっていった。
また、嫌っていたオオノキに対しても協力を申し出る他、カカシのことも「ダンゾウよりは信用できる」と語っていた。


◆能力

戦闘では自らの肉体に雷遁のチャクラを鎧のように纏わせ、パワーとスピードを格段に向上させた上でプロレス技で仕留める。
特にスピードは全忍最速と謳われており、本気を出した時のスピードは波風ミナトの「飛雷神の術」に匹敵する程速く、サスケの当時の写輪眼ですら目で追うことができず、九尾チャクラを制した当時の尾獣モードのナルトと同等のスピードを持つ。
当人もミナトが死亡してから自分より速い忍はいないと自負している。

暇さえあれば筋トレに励んでおり、強靭な肉体はその賜物。
三代目雷影譲りの強靭な肉体は、常人ではズタズタになって死んでしまう転送の術を無傷で通るほど。
アニオリでは放浪中の綱手に遭遇接触した際に力比べ(腕相撲)をしており、いくら雷遁の鎧で強化済みとは言え、チャクラコントロールによって怪力を成し得ている綱手に勝利するなど尋常ではないパワーを誇る。
また香燐曰くチャクラの量も「尾獣並みのチャクラレベル」らしい。

使用術

  • 雷遁チャクラモード
雷遁チャクラを身に纏い、身体を活性化させる術。
体内に迸る雷が神経の伝達スピードを底上げし、全身を覆う雷はどんな術にも耐えられる強固な鎧となる。
実は「千鳥」の当初の設定の翻案。

雲隠れ伝統の忍体術の一つで、両手で抱え上げた相手を後頭部から地面に叩きつける豪快な投げ技。
ナルストシリーズでは背後からつかんだ相手を空高く放り投げて自身も大ジャンプ、空中で再度つかんで叩きつけるというド派手な演出となっている(形としては秋山準のブルーサンダーに近い)。

雲隠れ伝統の忍体術の一つで、雷遁を纏わせた手刀を敵に叩きつける技。
サスケの当時の須佐能乎をあっさり粉砕する破壊力を持つが、マダラに使用した時は連続で叩き込んでも傷すらつけられなかった(これは彼の利き手がもう無かったのに加えてさすがに相手が悪いが)。

  • アイアンクロー
雲隠れ伝統の忍体術の一つで、片方の掌で標的のこめかみを鷲掴みにして締め上げる技。
作中では主にビーのお仕置きに使用している。
ゲーム版では掴み上げた敵をそのまま地面に叩きつける。

  • 重流爆(エルボウ)
雲隠れ伝統の忍体術の一つで、雷遁を纏わせたまま強烈な肘撃ちを繰り出す技。

  • 義雷沈怒雷斧(ギロチンドロップ)
雲隠れ伝統の忍体術の一つで、雷遁を纏わせたまま高く跳躍し、斧のように振り上げた脚を相手に叩きつける技。

  • 雷水龍弾(らいすいりゅうだん)
五代目水影こと照美(テルミー)メイとの合体術。
メイの水龍弾(すいりゅうだん)の術にエーの雷遁チャクラを融合させた術。

雲隠れ伝統の忍体術の一つで、雷遁チャクラを身に纏っての文字通りラリアット
ビーもこの技の使い手であり、サスケがビーの雷犂熱刀を空中で回避した時には「これを躱したのはブラザー以来だ」と感心していたので、経緯は不明だがビーの放つ雷犂熱刀をエーが避けたこともあったようだ。
これをビーと二人がかりで放つのが必殺技であり、挟み撃ちが「絶牛雷犂熱刀(ダブルラリアット)」、並走撃ちが「十字雷犂熱刀(クロスラリアット)」となる。
これを成功させるには相方とタイミングや威力をそっくりそのままに合わせる必要があり、非常に難易度が高い。
「ビー」の選定試験でもエーとの「絶牛雷犂熱刀」を成功させることが第一条件だった。
ただの「雷犂熱刀」でもまともに食らうと 胸の皮膚が全て吹っ飛ぶ レベルの重傷を負い、「絶牛雷犂熱刀」だと 首が飛んでいく という全体術中トップクラスの威力を持つ。

  • 雷我(ライガー)弐不乱遁(ツープラトン)爆弾(ボム)
ナルスト4でのビーとの合体奥義。
エーの奥義である「雷我(ライガー)爆弾(ボム)」の強化版。
十字雷犂熱刀で敵を空中へ吹き飛ばした後、二人がかりで敵の上半身と下半身を掴んで海老反りの状態でロック、そのまま地面に急降下で叩きつける。

  • 雷斗忍偶須吐励刀(ライトニングストレート)
ナルストシリーズでの奥義の一つ*5
雷遁チャクラモードによる高速移動で連続攻撃を見舞い、最後は渾身のストレートで突破する。
モーションをよく見ると右腕で放っているが、これは左腕を失った原作を反映したものである*6


◆来歴

作中ではビーが暁に連れ去られたという報告を受け五影会談を開くべく、各里長を招集*7
その道中でナルトと出会い、サスケの抹殺を止めるよう懇願されるが、それを一蹴*8

ワシ達はサスケを始末する。その後、お前らが踏み止まれ!
忍が簡単に頭を下げるな! 忍が尊重するものは行動と力だ!
犯罪者のために頭を下げ、仲間の安全のために慈悲を乞う。忍の世界でそれは友情とは言わん!
木ノ葉のガキ…お前が何をすべきかもっと考えろ!バカのままやり通せるほど忍の世界は甘くない!!

その後、五影会談を襲撃したサスケを忍体術で圧倒。
天照の黒炎で利き腕の左腕を失いつつも後一歩まで追い詰め、相討ちになりかけるも横槍の多発で逃がしてしまう。

サスケを取り逃がした後、うちはマダラを名乗る仮面の忍が五影達の前に現れ、彼から八尾の捕獲に失敗している事実を聞かされた事で、ようやくビーが勝手に遊び呆けているのに気づく。

あのアホーンめ! これをいいことに里の外に出て遊んどるのかァァァ!! 許さん! アイアンクローじゃ!!

五影会談が終了した後は、勝手に遊び呆けているキラービーを探索。
発見した際は干柿鬼鮫と交戦中だったことからキラービーに加勢し、必殺の絶牛雷犂熱刀(ダブルラリアット)で鬼鮫を撃破した。
直後にキラービーをアイアンクローで保護(捕獲)した。

第四次忍界大戦では忍連合軍の総大将に任命され、綱手や奈良シカクとともに本部で指揮をとっていたが、ナルトとキラービーが島亀から脱走した際には、隔離島から出てきたナルトとキラービーを止める為に綱手と共に立ちはだかる。
この時キラービーが「ブラザー」と間違えて「ブラジャー」と発言したため、綱手へのセクハラと取って憤慨していた
どうしても戦場へ向かおうとするナルトを殺してでも止めようとしたが、キラービーに人柱力の本当の強さを説かれ、戦いの末にナルトの覚悟を認める。

本物のうちはマダラが参戦したことで綱手と共にマブイの「天送の術」で戦場に向かい、当代の五影と共にマダラと交戦するも返り討ちにあい瀕死の状態に陥る。
その後、復活した大蛇丸によって救出され、五影達と共に最終決戦に集結した忍連合軍のもとへ駆けつける。

劇場版『THE LAST』では月の降下を防ぐためチャクラ砲というとんでもない武器*9を使用しようとしたが、ナルトたちの活躍により事なきを得た。

最終回では雷影を引退しており、旧五影会談と称して綱手、メイ、オオノキと語らっていた。
なお、最高齢のオオノキが移動もままならないほど衰えてしまったため、半ば自動的に岩隠れの里での開催になっている模様。
高齢で動けないオオノキを「えらく弱ったな」と言ったが、自らも歳をとっており頭が剥げている。
これが本当の「雷オヤジ」である。


◆人間関係

義弟。
キラービーが幼い頃、当時雷影候補だったエーのパートナーとして「絶牛雷犂熱刀」を成功させ、雷影の護衛役の「ビー」の名前を受け継ぎエーと義兄弟の誓いを交わした。
ビーが八尾の人柱力足らんとしていたのは彼のためを想ってのことである。

  • 三代目雷影
先代雷影でエーの父親。
師匠でもあり、戦闘ではエーと同じ雷遁の衣と、プロレス忍体術を使う。
エー以上に強靭な肉体を持ち、生前は暴走した八尾と生身でやり合い、単独で勝利したとされている。
最後は仲間を逃がすため自ら囮となり、一万の敵を相手にたった一人で戦い亡くなった。
第四次忍界大戦では二代目水影、二代目土影、四代目風影と共に薬師カブト穢土転生の術で蘇ったがエーと出遭う事は無かった。

  • ブルービー
エーの従兄弟でキラービーの前の八尾の人柱力。
忍術センスも能力も血統も人徳も全てを持ち合わせた優秀な忍者だったが、30年前に八尾を暴走させ死亡した。
アニオリでは薬師カブト穢土転生の術で蘇り、彼と大蛇丸が培養していた八尾の角を埋め込まれて尾獣化してキラービーと交戦したが、その際に30年前の暴走が当時雲隠れに潜入していた大蛇丸によって引き起こされたことを明かした。

  • ダルイ
側近。
雲隠れで唯一三代目雷影に「雷」の刺青を刻むことを許された優秀な忍で、五影会談では護衛役を任されるなどエーから右腕として信頼を置かれている。
第四次忍界大戦では第1部隊の隊長に任命され、穢土転生で蘇生された金角・銀角兄弟と交戦。
最終回ではエーの後任として五代目雷影に就任している。

  • シー
側近。
感知、幻術、医療忍術と多様な忍術を操る優秀な忍者で、五影会談では護衛役を任されるなどダルイと同様にエーから信頼を置かれている。
第四次忍界大戦では感知部隊に配属されていた。

  • マブイ
秘書。
物質を光の速さで任意の地点に即座に転送できる「天送の術」の使い手。
第四次忍界大戦では、「天送の術」でエーと綱手を戦場に送った。

過去に戦った事があり、「アレに勝る忍はいないとまで思わされる男だった」と言うほど評価している。

原作では五影会談から忍連合軍結成、第四次忍界大戦など火影としての責務での付き合いのみだったが、アニメではナルトに出会うよりも前の頃、借金まみれで賭場巡りの風来坊をしていた頃に関わったエピソードが挿入されている。
任務中に寄生虫を用いる忍の術中にはまった雷影およびその部下の治療を請け負った。
診察したのは綱手だが実際に施術したのはシズネであり、雷影はこの時に綱手の血液恐怖症の事についても知っている。

かつて日向一族の白眼を奪おうとして雲側の忍が命を落とした際に条約を盾にした理不尽な取引で白眼を手に入れようとした。
この一件でネジの父親である日向ヒザシが命を落としており、ある意味ネジにとってエーこそが父親の仇と言える。
後に木ノ葉の忍であるカカシヤマトにその事実を指摘された。
本編ではネジとエーの絡みはなかったが、外伝「ロック・リーの青春フルパワー忍伝」ではネジ(+ガイ班)が雲隠れを訪れたことで彼らと対面し、紆余曲折を経てネジと和解したことが描かれている。

尚、この一件はネジのみならずヒザシの双子の兄で日向ヒナタの父あたる日向ヒアシにも影響を与え、彼が娘達に超スパルタ教育を施してでも一族を守ろうとするきっかけにもなっている。
アニメ版「BORUTO‐ボルト‐」においてもヒアシはヒザシの事件から30年近く経っても己の在り方に苦心している様子を見せている。


追記・修正は、本編でもネジと四代目エーが和解してからお願いします。

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  • 筋トレマニア
  • ネジの仇

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最終更新:2024年04月23日 14:07

*1 その補佐役が「ビー」の名を引き継ぐ。兄弟がいればそれが継ぐ模様

*2 尤も、白眼の件をヤマトに指摘された際は無視していたが…

*3 これは雲以外の里の抜け忍から構成された集団が暁だったため

*4 この時点で大蛇丸は暁を脱退していたため実際は何の関係もない

*5 もう片方は雷我爆弾

*6 ナルストシリーズでは左腕を失う場面がカットされているが、ゲーム中のモーションでは右腕をメインに使っている。雷犁熱刀も右腕。

*7 木ノ葉のみ現火影の綱手がペイン戦で倒れため、次期火影としてダンゾウが訪れた

*8 ただ、彼もナルトやカカシの言葉に思うところはあった模様

*9 用途から察せられる通り威力はおそらく作中最強と思われるが、大量の忍者を動員し長時間のチャージが必要なので凡そ地上での戦争では容易に使用できそうにもないモノ。