カルバライヤ星団連合

登録日:2019/11/24 (日) 18:21:29
更新日:2022/11/08 Tue 22:05:04
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DSのゲーム「無限航路」に登場する国家。


「概要」


元々はエルメッツァ星間国家連合の辺境地域に過ぎなかったが、豊富な鉱物資源を有していたために一攫千金を狙う労働者たち多数住み着くようになり、やがて大マゼラン歴2120年からエルメッツァからの独立を求める運動が始まり、翌年独立が認められて成立したのがカルバライヤである。その歴史的経緯から、鉱物資源で成り立つ資源立国。

主人公のユーリが少年期中盤で主に活躍する地域となる。


「政治・経済」

政治形態は明確な描写がないため不明だが、国のトップの肩書きが主席であり、なおかつ人民委員会なる政治組織が存在することから推測すると、社会主義国家である可能性が高い。首都星はバルバウス。星団連合本部も同惑星に置かれている。

領内の惑星は鉱物資源が豊富であり、これを小マゼラン銀河の国(主にエルメッツァ)に輸出することで財政を潤している。
経済の大半を鉱物資源に頼っており、そのため鉱物資源の値段が下がるとそのまま収入の低下につながるため、採掘量の調整などを行うことで鉱物資源の価格調整を国家レベルで行っているようだ。
一方で、過酷な気候な惑星も多いために食糧生産に適しておらず、食料自給率は23%程度に留まっており、食糧の多くをエルメッツァからの輸入に頼っている。
この問題を解決するべく、100年ほど前に豊かな惑星の発見、及び進出を行おうとしたことがあるのだが、折悪く大マゼラン銀河からやってきた難民達が一足早くそれらの豊かな惑星に移民してしまう。この難民達はそのままネージリンス星系共和国を樹立し、住み着いてしまった。

結果、カルバライヤは豊かな惑星を強奪される形となり、貧しい生活が続くこととなってしまう。
このことからネージリンス人を激しく憎んでおり、国家間の関係は非常に険悪なものとなっている。

「国民性」


過酷な風土で生きているためか、国民の性情は質実剛健。誇り・繋がり・血縁・地縁等、人情を重視しており、身内や上司等が殺された場合、命がけで仇を取ろうとする。そのため少々感情に流されやすく軽挙妄動な一面もあり、合理性に欠ける。
これは合理性を重視するネージリンス人とは正反対であり、個人レベルでも仲が悪くなる原因になっているようだ。
国家間の軋轢も相まって、ネージリンス人を嫌うカルバライヤ人は多く、ネージリンス人を冷徹で狡猾と評し、「ネージ野郎」と罵倒する者も多い。中にはネージリンス人と知るや暴行を働く者もいる。
それだけに他国人からは野蛮な印象を持たれることがあり、特にネージリンス人からは嫌悪感を持たれている。

とはいえ悪い面ばかりではなく、元々が鉱山労働者達が建国した国家だけあり開拓者精神に溢れる国民も多く、気っぷの良さも併せ持っていて、竹を割ったような気持ちの良い人物も多数いる。


「軍事」


国防を担う正規軍・海賊対策の宙域保安局・政治委員直属の艦隊の三つに大きく分かれている。


正規軍はネージリンスを仮想敵国と想定し、戦いに備えている。

宙域保安局は領内で活動する海賊対策に特化した部署。海賊対策を中心にカルバライヤ領内の治安維持も担う公的組織である。ネージリンスとの対立が激化したことで、軍の役割をその対応へ専念させるために結成された。
規模の大きいグァッシュ海賊団・少数精鋭の女海賊サマラ海賊団というきわめて強力な海賊が領域内で活動しているため、対抗するべく正規軍に引けを取らないほどの戦力を有しており、速力の高い艦船を中心としている。
だが、いずれの海賊団も強力なため、壊滅はおろか逆に圧倒されてしまっており、治安と物資輸送の面で大きな打撃を被っている。

政治委員直属の艦隊は小規模ながら独自の戦艦の開発なども行っており、侮れない力を持つ。が、正規軍とは異なる命令系統で動いているため、正規軍との軋轢が生じている。


全体的に高い軍事技術を持ち、国内で採掘される「ディゴマ鉱」を加工して作られるディゴマ装甲を用いた艦船は高い強度を持つ。その頑丈さは小マゼラン随一。輸送船や客船も頑丈なものが多いため、貨物の輸送や重要人物の護送の際にはカルバライヤ製の艦船が使用されている。

艦種は戦艦、巡洋艦、駆逐艦、空母と4艦種一通り揃っており、いずれも高火力・重装甲なものが多い。
戦艦の種類が豊富であり、小マゼラン銀河の他の国は戦艦が一種類のみである中、カルバライヤは五つも揃えている。そしていずれも高い火力と防御力を持つ。これらを利用し対艦砲撃戦を主体戦術としており、その攻撃力はきわめて強力。
反面カルバライヤの艦艇は居住性が悪い上メンテナンス性が悪く長期航海には向いていないという欠点もある。
さらに、空母の性能は低い。空母でありながら搭載できる艦載機の数が、艦載機搭載能力を持つ他国・同国の巡洋艦に劣っているほどである。このため、高性能な空母を持つネージリンスに大きく水をあけられている。



「滅亡」


ヤッハバッハ帝国を名乗る先遣艦隊が小マゼラン銀河に侵入し、エルメッツァ星間国家連合を降伏させた後、さらなる進軍を開始したヤッハバッハ帝国に対してカルバライヤは徹底抗戦を選択。ヤッハバッハによる小マゼラン制圧には最後まで抵抗したが、多数の居住可能惑星を失い抵抗に失敗した。

この結末は、いち早く降伏したことで戦力と地位の保全に成功したネージリンスとは正反対のものであった。



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最終更新:2022年11月08日 22:05