ひとり歩きしているスタンド(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2019/12/01 Sun 21:36:00
更新日:2024/01/12 Fri 13:58:34
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でもオレの『スタンド』って言ったけど……

『スーパーフライ』はオレの手に負える『スタンド』じゃなくてねえ~~ 『ひとり歩き』している『スタンド』なんだ…



漫画ジョジョの奇妙な冒険』に登場するスタンド能力の分類のひとつ。



概要

数多くあるスタンド能力の中でも極だって特殊なタイプで、その数自体もかなり少ない。

スタンド能力は通常、スタンドとそれを操る本体=スタンド使いが存在して構成されるが
このタイプのスタンドには決まった本体が存在しない。
元々の本体が死亡した時に何らかの理由でスタンドだけがこの世に残ったり、本体が自分のスタンドを操りきれなかったが為にスタンドが本体とのつながりを勝手に絶ってしまい、無差別に攻撃をして回る(この時、本体もその攻撃対象にされる)などのものを指す。

大きく分けて本体となる生物を次々に乗り換えていくタイプ、そもそも意思ある生物を本体にしない完全独立タイプの2種類がいる。
乗り換えていくタイプのスタンドには自由意志を持つものもおり、人間に取り憑くような形で支配して本体にする。
そのため、取り憑かれている人間を戦闘不能にしてもスタンドそのものを消滅させない限りはまた別の人間を操って攻撃してくる。
厄介なことに「スタンド攻撃へのダメージは本体にも同じようにフィードバックされる」というルールの存在から、取り憑いたスタンドが受けるダメージは本体も喰らってしまう。
特に、疫病神のように害をなすスタンドに本体が悩まされているような場合、取り憑いたスタンドへの攻撃=自分自身への攻撃であるため対処法は実質的に何もないに等しい。
本体の意識が完全に乗っ取られていたとしても、スタンドへの攻撃=その相手への攻撃となることから、人質を取られたのに等しい状態となる。

後者の独立したタイプは、本体が存在しないが故に「スタンドは本体と離れるほどに弱る」というルールが適用されず、まるで悪質な呪いのように害を振り撒く。
能力自体もかなり強力なものが多く、本体を攻撃して止めるということもできないので、こちらも制御困難。
こちらのタイプは能力こそ強力なものの、行動に一定の規則性がある事が多いので、そこをどうにかできれば抜け出す可能性はある。
このタイプの中には、「呪い」と呼ばれて都市伝説と化して一般人にも被害を与えているものもある。
触れただけで取り憑かれてしまうものもあるので、一般人からすれば正しく「呪いのアイテム」そのものだろう。

遠隔自動操縦タイプと似た特徴を持っているが、制御不能であっても決まった本体が存在していたり、本体へ危害を与えないものは違うと思われる。

例えば、5部に登場した『ブラック・サバス』は出現のトリガーが「ライターの再点火*1」で、
本体のポルポは自分のスタンドを操れない上にいつどこで出現したのかさえ分からないが、
実際にジョルノと共にブラック・サバスと戦った康一は「遠隔自動操縦タイプ」と推測しており、後にポルポがジョルノに(事実上)暗殺された際、ブラック・サバスも消滅しているのでその推測は間違っていなかったと思われる。

同じく5部に登場した『ローリング・ストーンズ』は、対象の人物が近づくと勝手に発動し、
本体のスコリッピは出現さえも制御できていないが、対象を能力で安楽死させた、もしくは対象に撃退された場合はスコリッピの所へ戻ってくるので遠隔自動操縦タイプである。

5部外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』ではパープル・ヘイズも発現したままフーゴが死亡したらひとり歩きするスタンドに変化する危険性があると考察されている通り、「『今』ひとり歩きしていないだけ」である“普通のスタンド”も存在するようである。
作中の傾向からして、本体に不忠実で操作性の悪いスタンド、本体が肉体的に弱い(瀕死状態など)あるいは精神的に弱い(気弱な性格など)ものがなりやすいようである。


●主な『ひとり歩き』しているスタンド

※性質の近いスタンド/判別の難しいスタンドについては後述。

アヌビス神
本体:キャラバン・サライ→(…)→牛飼いの青年チャカ→床屋のカーン→J・P・ポルナレフ→子供

第3部に登場したスタンド。像は現実のアヌビスそのまま。
元々のスタンド使いはキャラバン・サライという名の500年前の刀鍛冶なのだが、彼が死亡した後もスタンドだけがに宿り、自我を持つ剣として現代まで生きている。
剣を手にした者の意識を支配して操る事ができ、操る者の口を介すれば他の人間との会話も可能。
作中では操られた人間を倒しても次に触れた人間を支配し、幾度も承太郎一行に襲い掛かった。
なお支配能力は抜き身の時に限られ、鞘に入った状態ならいくら触れても操られる事はない。
また操る人間に対する攻撃はそのままその人間へのダメージとなるが、スタンドは剣に宿っているため、スタンドへのダメージは人間側ではなく剣の刀身に行くことも不幸中の幸いか。

能力は(刀身が届く範囲に限り)物体をすり抜けて狙った対象のみを斬れるというもので、
相手のや防具などをあたかも存在しないかのように無視して斬ったり、壁などを隔てた相手を(それをすり抜けることで)奇襲したりすることが可能。
剣術の技量等は操る人間に依存するが、剣の斬れ味は非常に鋭く、すり抜け能力もあって、操るのが剣術のド素人な一般人であろうと剣の達人であるポルナレフを苦しめるほど強力。
また、戦った相手の力を学習してパワーアップしていくという非常に厄介な性質も持ち、刀身を折られながらも得意のオラオララッシュを学習したことで承太郎をも追い詰めている。

最後は折れた刀身を柄まで砕かれ消滅。

…と思われたが、折られたまま放置されていた「切っ先」を少年が拾い、承太郎の背中に向けて…


スーパーフライ
本体:鋼田一豊大→東方仗助→支倉未起隆→鋼田一豊大

第4部に登場したスタンド。
初めて『ひとり歩き』という表現をされたスタンドで、本体・鋼田一豊大の住む鉄塔と一体化している。
能力は「鉄塔」の中に入った人間を閉じ込め、外へ出られなくする事。
しかし、本体の鋼田一豊大にも制御できず、反対に自分のスタンドに囚われてしまっていた。
ただし、鋼田一の話からしても、『ひとり歩き』の性質になってしまったのはつい最近のようである。
そうでなきゃどうやって鉄塔をリフォームしたり畑を耕してたりしたんだって話になるし

誰か一人でも「鉄塔」の中に人間がいればそれでいいらしく、二人以上が入った場合、一人でも中に残っていればそれ以外の人間は外に出られる。
鋼田一は*2この性質を利用し、「写真のおやじ」に唆されて東方仗助一行の誰かと入れ替わって鉄塔(スタンド)から出ようとした。
なお、鉄塔の中に一人しか入っていないのに無理に外に出ようとした場合は、鉄塔の外に出た身体の部分が鉄塔と同様の鉄に変化してしまうため、無事に出ることは不可能。
一応、中に戻れば変化した部分も元に戻るが、そのまま本体の全身が鉄に変化してしまった場合、鉄のオブジェとなって死亡してしまうのか、鉄の身体になっても生き続けるのかは不明。

元の本体は鋼田一だが、閉じ込められる人間が変わったらその人間が新たな本体となる。
元の本体である鋼田一豊大の制御からは完全に離れてしまっているため、鋼田一がどうなろうと新たな本体がいる限りその場に残り続けるらしい。


チープ・トリック
本体:乙雅三→岸辺露伴

第4部に登場したスタンド。明確な自我を持つ。
建築士の乙雅三が「写真のおやじ」に「」で背中を貫かれて発現したスタンドだが、乙雅三はスタンドの概念そのものは理解できておらず、
ただ「背中を誰かに見られたら自分は死んでしまう」という強い恐怖だけがあり、それに従って誰にも背中を見られないよう、壁や床に背中をくっつけて行動するようにしていた。

能力は『チープ・トリック』曰く「喋る事」で、人間だけではなく動物とも会話ができる。
スタンド像は赤ちゃん程度の大きさの人型で、見た目通りに攻撃力は無きに等しく、一見するとただただ独りでに喋る五月蠅いスタンドでしかない。
しかし、『チープ・トリック』は自身が貼り付いている宿主の背中を見られた時に、見られた者の背中から見た者の背中に新たに取り憑くのだが、
その際、背中を見られた元の宿主は、小さな人形くらいのサイズにまで萎びて死亡してしまうという凶悪な特性も持っており、一種の悪霊めいた存在である。
この特性により、直接的な攻撃力はない「喋る」能力も、『背中を見られてはいけない』というプレッシャーと合わせて、宿主の精神を疲弊させる恐ろしい能力に変貌する。
劇中では、殺害対象である岸辺露伴に取り憑いてからは、背後から延々と話しかけるのみならず、吉良吉影に迫る写真を消すように執拗に迫ったり、
勝手に周りに喧嘩を売るような発言をしてトラブルに巻き込もうとしたり、出前を大量に頼んで人を大勢呼んだりと、身体的にも精神的にも露伴を追い詰めて背中を他人に見せさせようとした。
ちなみに、露伴の前の宿主である乙雅三は殺害対象ではなかったため、彼の行動を積極的に邪魔したりはしていなかったらしい。

なお、取り憑いた相手が本体となる為、『チープ・トリック』への攻撃は取り憑かれている人間に効果が現れる。
そのため、『チープ・トリック』を消滅させるには取り憑かれた相手ごと始末するしかないという非常に面倒なスタンドで、あの露伴に「ものスゴイやつだった」と言わせるほど。
しかし、露伴の策によって杉本鈴美がいる「振り向いてはいけない小道」で、彼が背中を見せた広瀬康一に取り憑こうと振り向いてしまい、
「振り向いたモノだけをあの世に連れ去る」謎の力に捕らわれ、あの世に自分だけ連れ去られる結末を迎えた。


シルバー・チャリオッツ・レクイエム
本体:J・P・ポルナレフ→なし

第5部に登場。
J・P・ポルナレフのスタンド『シルバー・チャリオッツ』が「矢」で貫かれて進化したスタンド。
しかし、本体であるポルナレフがすでに再起不能の状態になっていた事から本体からの制御が効かなくなり、暴走してしまった。
能力は周囲の生物を眠らせ、近くにいた者同士の魂を入れ替える事。
また、ポルナレフの「心の底」を受け継いで「矢を護る能力」を有しており、レクイエムが持つ「矢」を奪おうと攻撃するとその攻撃がそのまま自分に跳ね返ってくる。
しかし、この能力の本質は「魂の入れ替わった者を『別のモノ』へ変化させる事」で、レクイエムを破壊しないと不気味な化け物のような何かに変化してしまう。


◆龍の夢(ドラゴンズ・ドリーム)
本体:ケンゾー(→なし?)

第6部に登場。
本体であるケンゾーが「暗殺風水」を極めた事で会得したスタンドであり、吉凶の方角やラッキーカラーなどを教える能力を持つ。的中率は驚異の100%。
この風水に従いこちらが「吉の方角」から攻めれば攻撃は必中、相手を「凶の方角」に立たせれば攻撃せずとも必ず負傷する。
本体とは互いにダメージのフィードバックが無い事もあり典型的な自動操縦型のようにに見えるが、
スタンド自体が完全に独立した「中立」の自我を持っているため敵にもアドバイスをしてしまう事、
ケンゾーが再起不能になった後はどこかへと飛んで行ってしまった事などから、その時点で『ひとり歩き』し始めた、ないし最初から『ひとり歩き』していた可能性は高い。


オータム・リーブス
本体:なし

第8部に登場したスタンド。
杜王町にある『カツアゲロード』、またの名を『デッドマンズ・カーブ』と呼ばれる道に存在している。
カツアゲロードに積もるイチョウの葉の下に潜み、上に乗った人間を本人が気づかないほどのスピードで移動させて元の場所に戻す。
カツアゲロードの住人はこれを利用して、上に乗った人間を自分のものにぶつけさせて壊させ、金をふんだくるというカツアゲ行為をしている。
いつから、どういう理由でカツアゲロードに宿っているのかは不明で、どうやらスタンドというよりも自然現象的な存在らしく、厳密に言うとまた違うものなのかもしれない。


ミラグロマン
本体:昔の武器商人*3→~~→ドイツのホームレス→苦竹財平→東方常秀→苦竹財平

第8部に登場したスタンドで、顔面と両手の平に大きな穴の空いた人型スタンド。
ナンバーの末尾が「13」の紙幣と一体化しており、この紙幣を手に入れてしまうと手持ちの金が無限に増え続ける。
一見、非常に幸運な能力に見えるが、実はこの能力で増えた金は使う事が出来ず、絶対に減らす事が出来ないために始末に困るようになっていく。
家は金で溢れてしまい、買い物ではなく公共料金の引き落としでも増えるという徹底ぶりのためにまともな社会生活は不可能になってしまう。
思いあまって紙幣を燃やしたりして破壊してしまうと、完全に逃れる事ができなくなって餓死に追い込まれる。
『ミラグロマン』から逃れる方法は誰かに押し付けて破壊させる事のみである。
杜王町の人々の間にも都市伝説として知れ渡っており、杜王町の人々は絶対に末尾が「13」の紙幣は受け取ろうとせず、無理矢理押し付けようとすると殺されそうになる事もある。
おそらく、取り憑かれた人間が死んでもこの世に残り続けると思われる。


ワンダー・オブ・U
本体:透龍→なし

第8部に登場したスタンド。
自身を追跡するものに厄災をもたらすという能力であり、本体-スタンド間のダメージフィードバックもあるなど元々の区分としては遠隔型にあたる。
だが、この能力の本質は「決して無くなる事のないこの世の「厄災の理」を本体が自分のためだけに利用していただけの能力」であり、
本体死亡後も周囲に厄災をもたらす存在としてワンダー・オブ・Uは存続し続けた。
幸いにも「ひとり歩き」を始めた直後にワンダー・オブ・U自体も完全に撃破されたことで厄災の連鎖は食い止められている。


特殊能力(スタンド)バッグ
本体:グッチの天才的職人(なし?)

岸辺露伴 グッチへ行くに登場。
岸辺露伴の祖母の形見である、ウェブをあしらった70年代製のボストンバッグ。
このバッグに紙幣などの「金目のもの」を入れると、どこかに消えてしまう。
消えるのは金目のものだけで、ペンや飴玉などは消えない。
かつて、グッチの天才的職人のひとりが全世界に3個だけ作ったもので、現代の職人も噂ではあるが知っていた。
その正体は、バッグの持ち主が危機に陥った時に先に入れていた金額と同等のものを出して、持ち主を助けるという特殊能力(スタンド)バッグ。
しかし、露伴が職人にバッグを修理させてしまったためにこの効果は失われてしまった。

料理風水など、その人物の特技や技術がスタンドとして発現する事はあるので、その類だと思われる。
おそらくはこのバッグを作った職人のスタンドがバッグと一体化して発現したか、何らかの方法でバッグにスタンドを宿らせたものだと思われるが、全世界に3個存在しているという事や、職人の生死など不明な事も多い。


リモートロマンス
本体:ディキシー・フラットライン→なし

「ジョジョ展」のネット観覧サービスのためにデザインされたイベント限定のスタンド。
スタンドそのものはインターネットの中に存在しており、ネット回線を介して「本体」の分身を送り込む事で遠隔地の映像や音声を体感できる能力を持つ。
元々の本体であるディキシーが死亡した事で「ひとり歩き」し始めたタイプであり、特定の条件を満たした相手を4分間だけ「本体」として扱う習性を持つ。
「本体」は『リモートロマンス』を遠隔操作型のように動かせるがスタンドそのものはあくまでも自動操縦型のように特定のルールに則って動いているだけであり、
そのメタ的な成り立ちも含め珍しいタイプのスタンドと言える。


◆ジョジョサピエンス
本体:なし→ジョジョサピエンス

「ジョジョ展」に連動して開催された、ビッグデータから「究極のジョジョ人間」を生み出すという企画のためにデザインされたスタンド。
企画の主旨を反映して、収集したデータを元に本体を作り出すという前代未聞の能力を有する。
明言はされていないが、本体を作り出して以降は特殊能力を持たない近距離型スタンドとして振る舞うものと思われる*4
本体不在を前提とした能力からして恐らくは自然発生的なスタンドであり、能力を行使するまでは本体を持たず『ひとり歩き』しているタイプと言える。


●性質の近いスタンド/判別の難しいスタンド



本来近距離パワー型なのはご承知の通りだが、第3部冒頭ではスタンドの設定が固まっていなかった本体である承太郎が未成熟だったためか、コントロールを失い勝手に動き回っていた。
この状態の星の白金は、射程距離の制限が一切存在せず、本体からいくらでも離れて自律的に行動している。
その一方で、行動基準は「承太郎の利益になる様な事」であり、完全な暴走状態とも少し異なる印象。
行動自体は遠隔自動操縦型に近いとも言える。

ノトーリアス・B・I・G
本体:カルネ→なし

第5部に登場したスタンドで、元々の本体はディアボロ親衛隊の一員であるカルネ。
カルネが殺される事でその怨念のパワーによってこの世にとどまり、遠隔自動操縦タイプのスタンドとして発現したもの。
「動くもの」を探知して攻撃し、動く速さが速いほどそれに反応して襲いかかり、取り付いたものを取り込むようにして破壊する。
弱点は、自分から「停止しているもの」にぶつかるか、「現在探知しているものより遅いもの」で攻撃されるとダメージを受ける事で、ダメージを受けた部分は蒸発するようにして消滅する。
しかし、一滴でも残っているとそこからエネルギーを取り込んで復活するため完全殺害はほとんど不可能。
作中ではに落とされ、永遠に水しぶきと戯れる事になった。
何でこんな能力の詳細をカルネ本人や周囲が知っていたのかは不明。
意外とスタンドが自我を持っていて喋ったのかもしれない。

本体がいない状態でこの世にとどまっているので『ひとり歩き』のようにも思えるが、
作中の「あの男は殺されるためにやってきた」という台詞*5などから、このスタンドの元々の能力は「殺される事で遠隔自動操縦になる能力」だと思われる。
つまり、何らかの他の要因でこの世に残っているのではなく、あくまで「能力」で残っている。
本体が死んで遠隔自動操縦になっているのが正しい姿なので「ひとり歩き」とは分けて紹介する。

フー・ファイターズ
本体:フー・ファイターズ

スタンドそのものが本体でもある という珍しい例。
プランクトンの群体が「フー・ファイターズ」のスタンド能力を与えられて「フー・ファイターズ」としての自我を確立した、というパターンであり、
本体より先にスタンド能力の方が存在しているとも言える特異なケース。
アヌビス神とも似ているが、「もはやフー・ファイターズという新生物」ともされており、明確な分類は難しい。
プランクトンとスタンドが一体化していることから、ギアッチョの「ホワイト・アルバム」のような存在なのかもしれない。


7部に登場したスタンド。
ミシガン湖畔に生えている大木の根本にある泉。
この泉に何かを入れると非常に高価なものに代わり、泉の番人からの「落としたのはどちらか」という質問に正直に答えるとその高価なものを手に入れる事ができる、いわゆる「木こりの泉」である。
しかし、その高価なものは「その日の日没までに使いきらなければならない」というルールがあり、できなかった場合は大木に取り込まれて木の実にされてしまう。
「使いきる」というのは単に処分すればいいというものではなく、売買の利益なども含めて「ゼロ」にしなければならない。
泉の番人の正体は「使いきれなかった」人々で、誰かが木に取り込まれると順番に解放される。
なお、質問に嘘をつくと大木のツタで舌ごと内臓を引っこ抜かれて殺されてしまうという、一般人から見れば入ったら終わりの完全な危険地帯である。

一見、本体が存在しないように見えるが本体は「大木」であると解説されている。
本体が植物なので印象は「ひとり歩き」に感じるが、明確に本体が存在しているので「ひとり歩き」ではない。
番人にされている人々も捕らわれているだけで、本体にされているわけではない。
作中では「遺体」が役割を与えた「守護聖霊」のようなもの、「遺体」を手に入れられるかを試す「悪魔の手のひら」と推察されており「遺体」によって一時的に力を与えられた存在らしい。
条件をクリアして「遺体」を手に入れたら、捕らわれていた人々は解放されたので役目を終えて消滅した模様。
ジャイロが「遺体」を手に入れた時に「スキャン」の能力を得たが、手放したら失われたのと同じようなものだと思われる。


●関連項目





オレは記事をあんたが「追記・修正する」のを待ってただけだ
2年間だ
2年も待ってあんたがやっと現れてくれたんだよ


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最終更新:2024年01月12日 13:58

*1 ただし、入団試験はポルポの気分次第で適当との事なので、発動トリガーは本体のポルポが自由に決められるらしい。

*2 ずっと一人で暮らしていたはずなのにどうやって知ったのかは謎だが

*3 確認できるものでは最初。更に以前から存在する可能性あり

*4 スタンド名/本体名は両者共に『ジョジョサピエンス』となる

*5 ジョルノの腕に憑いていた『ノトーリアス・B・I・G』がジョルノの振りをして落書きしていた内容なので、スタンド本体の自己紹介と受け取ることもでき、おそらくカルネが殺されるためにやってきたのは事実だと思われる。