登録日：2019/12/30(月) 17:21:29
更新日：2022/09/17 Sat 09:43:31
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『鋼鉄奇士シュヴァリオン』とは、嵐田佐和子によるヒーロー漫画である。誤植ではない。
雑誌『Fellows!』で連載していたが、廃刊に伴い『ハルタ』に移籍した。全4巻。
†あらすじ
迫る宇宙の侵略軍デス・ユニバースにより人類は危機に瀕していた!
正義ある心で戦っていた先代シュヴァリオンは7人中5人が死亡、最早壊滅は目前に迫っていた。
だが、デス・ユニバースの恐るべき侵略にもめげず、弱き人々を守るべく地球人の若者たちは戦っていた!
その姿にかつての仲間たちの面影を見たシュヴァリオンミレニアムは、先代の持つ力を5人の勇気ある若者たちに託した。
個性豊かな5人の戦士たちは、鋼鉄奇士シュヴァリオンの名を継ぎ、デス・ユニバースへと反逆の旗を揚げる!
†登場人物
●シュヴァリオンレッド
主人公。ちょっとドジだが優しい性格の熱血漢。
●シュヴァリオンピンク
本作のヒロイン。
●シュヴァリオンブルー
レッドに対抗心を抱くニヒルな青年。
●シュヴァリオンイエロー
やんちゃな女の子。
●シュヴァリオングリーン
物静かな少年。
●ドン・ミレニアム
元シュヴァリオンミレニアム。シュヴァリオンに変身する魔導書「シュヴァリオンメイル」を作ることができる。
地球で二代目シュヴァリオンの総司令官に着任する。
●オデッサ
元シュヴァリオンゴールド。共に戦ってきたミレニアムを支援する女性。
●デス・ユニバース
侵略と破壊を撒き散らす宇宙の悪魔。宿敵である先代シュヴァリオンの5人を葬り去った。
コスモフィア遊園地でぼくと追記・修正!!
* *
＊ ＋ うそではないです
n ∧＿∧ n
＋ (ﾖ(*´∀`)E)
Ｙ Ｙ ＊
…という設定なのだが、本作におけるシュヴァリオンとデス・ユニバースの戦いは、全体の5%にも満たない。
なぜなら本作は、第1話冒頭のカラー口絵から本編に至るまでの間に、
既にデス・ユニバースが壊滅しているからである。
喩えるなら
スパロボに出てくる
ガンダムSEEDや
ライディーンみたいなもんである。
つまり、マンガになっている部分は『鋼鉄奇士シュヴァリオン』という物語の中において、
エピローグ部分でしかないのだ。
だが、本作の主人公であるシュヴァリオンレッドだけは、変身が解除できなくなってしまったのである。
他の4人が普通の一般人として生活を営む中、レッドは河原に竪穴式住居を構え、その日暮らしを送る羽目になる。
そう、ヒーローとは敵がいなければ単なる力持ちなのだ。
この物語は、ヒーローとしての人生を終えてなお、ヒーローとしてしか生きられなくなった不器用な男が、
最後に残された敵の忘れ形見との決着を経て、人間としての幸せを掴むまでを描いた、壮大な悲劇にして喜劇である。
本当のあらすじ
悪の侵略者デス・ユニバースを滅ぼした鋼鉄奇士シュヴァリオンは解散となり、平和な日常を取り戻した…はずだった。
だがレッドだけは終戦から1年の月日を経ても変身が解除できず、悪役不在の世界で食事すらできない不自由な日々を送っていた。
見かねたかつての仲間たちは、何とかしてレッドを人間に戻してあげようとするも、失敗ばかり。
そんな中、デス・ユニバースの最後の残滓が鳴動を始め、元シュヴァリオン達もその巻き添えになってしまう…。
用語解説
勇気と正義感に満ちた選ばれし戦士たちが変身する正義のヒーロー。シュヴァリオンメイルを裂くことで変身する。
見た感じは西洋の騎士の鎧を着ただけのようだが、実は肉体そのものが変化している昭和ライダー方式であり、一度変身すれば食事の必要すらなくなる。
ただしダメージを受けすぎると、
みんな大好きマスク割れが起こる。
変身に比べ変身解除は簡単で、自力で戻りたいと願うだけで元に戻るのだが…？
MALEではなくMAIL。ミレニアムだけが作ることができる魔導書。外見は便箋にしか見えない。
ミレニアムが綴った宛名の者しか変身は出来ない（ブルーがレッド宛てのメイルを破っても何の効果も無い）。
宇宙からの侵略者。先代シュヴァリオンの星を滅亡させた張本人。
他の宇宙犯罪者たちの中においても名の通った犯罪組織だったらしい。
侵略の矛先を地球にも向けたが、先述の通り、シュヴァリオンたちの活躍により冒頭でいきなり滅亡する。
二代目シュヴァリオンの本部（町はずれの教会）があった町。本作の舞台となる。
宙船市の遊園地。本編開始の1年半前に死帝四将・ネプテニアスにより軍事基地化させられていたが、シュヴァリオンの活躍で奪還された。
リニューアルオープン時にはレッドが開会式のゲストとして登場した。
かつてデス・ユニバースの本拠地があった場所。
登場人物
■シュヴァリオンとその協力者
・結城烈人
本作の主人公。
デス・ユニバースとの最終決戦で瀕死の重傷を負い、変身解除できなくなってしまった。
変身が解けなくなってからは河原に竪穴式住居を作り、いつか元の姿に戻れる日を夢見て、バイトで日銭を稼いでいた。
ドジでオッチョコチョイでデリカシーも無く向こう見ずだが、非常に仲間思いな性格で、その優しさに他の4人も心を支えられていた。
「普通に変身解除すると致命傷まで再現されて死ぬから、そのダメージを残り4人も含めて5等分する」という案にも即反対している。
1年半前に「大学の頃の友人の話」をしているので最低でも19歳以上の筈。
●シュヴァリオンレッド
シュヴァリオンのリーダー。武器は
炎の
大剣。
怪力はデス・ユニバース壊滅後も抑えられず、やたらと周囲のものを壊してしまいしょげる。
そのせいで、宙船市の
あらゆる施設から出入り禁止を受けている。逆顔パス。
ていうか平手打ちの
風圧だけでさくらを舞い上げたり、
指ではじいた10円玉が大気圏を突破し一撃で宇宙船を貫通するほどの戦闘力であり、
むしろこんなヤツ相手に母星全滅まで追い込んだデス・ユニバースは健闘した方であろう。
仲間たちの支援を受けて変身解除を試みるも失敗を重ね、虚弱になったり、巨大化したりしてしまう。
☆主な技
†シュヴァリオンブレイク
炎の衝撃波を放つ。現役時代は剣から放っていたが、
拳でも撃てる。
魔神●？
†シュヴァリオンスパーク
炎のエネルギーをレーザービーム状にして掌から放つ。
†シュヴァリオンラストブレイク
大帝プルティニウスとの最終決戦で使用した、全エネルギーを載せた剣での一撃。
●シュヴァリオンレッド（弱体化）
前述のダメージ分配計画に失敗した姿。他のメンバーには何の変化も無いが、レッドだけヘロヘロのガリガリになってしまった。
体力が常人レベルまで落ちてしまったため、最早自分の鎧の重量すら支えられなくなっている。
鏡に顔も映らなくなった自身の最後のアイデンティティを失ってしまい、性格までもヘロヘロになってしまう。
オデッサの勧めでジムに通い始め体型だけは前と同じマッシブになるが、パワーは一般人から多少マッチョな一般人に上がっただけである。
☆RC-001 Red Cyclone
ドンが新開発したレッド専用補助兵装。見た目はゴージャスな車椅子。
下部にホバーエンジン、背部に伸縮自在のマジックハンドを搭載。
製作費1億3500万円も賭けたのに、溺れた子供を助けようとした時に電池切れになり川に突っ込んでわずか数時間で全壊した。
●シュヴァリオンレッド（巨大）
ノルドシュトルムに接触したために謎の高熱で倒れたレッドが、回復した途端に徐々に
巨大化。
遂には
ウルトラ●ンほどのサイズになってしまった。
元々
デス・ユニバースの怪人たちが巨大化に使用したエネルギーの余剰分を浴びてしまったために起こったらしい。
当初はそのエネルギーの影響で極度の体調不良に魘されていた。
仲間たちを救うべく渾身の「シュヴァリオンよくばりパンチ」を放つが…。
☆主な技
†シュヴァリオンよくばりパンチ
余剰エネルギーを限界まで縮退させて放つパンチ。
操縦者や周囲を破壊しないようにエネルギーをギリギリまで調整しているので、一発撃つごとに自身に凄まじい激痛が走る。
●シュヴァリオンレッド（最終）
よくばりパンチで過剰エネルギーを放出しきり、等身大に戻った姿。
ノルドシュトルムとの戦闘とよくばりパンチのダメージフィードバックで全身にヒビが入っている。
破壊用のシュヴァリオンメイルをノルドシュトルムに張り付けるべく、最後の戦いに挑む。
☆RC-002 Red Cyclone Mk-2
レッドサイクロンの二号機。前号より機動力が増しており、ノルドシュトルムの攻撃も回避してみせる。
ノルドシュトルムの胸の隔壁に突っ込んだ際に大破。
・西園寺さくら
本作のヒロイン。
銀河の歌姫ではない。
戦いが終わった後はグラビアアイドルとして大人気を博していたが、大人気すぎて水着以外の仕事が無くなっていたことを不満に思っていた。
極度の
ツンデレで烈人の事を誰よりも心配している。
巨悪との戦いで身に着けた槍術は生身でもかなりの腕前を誇る。
苦手なものは虫全般でセミの抜け殻でも嫌い。
表紙カバーではグラビア写真が付属するが…。
●シュヴァリオンピンク
武器はアルカンシェルの
槍（三又）。変身前では持ち上げることも敵わないほどの重量を持ち、
引きずっただけでアスファルトにツメ跡を残す。
属性攻撃は不明だが他のメンバーから察するに恐らく
土か
光（戦闘シーンではピンク色のオーラを纏っている）。
・SOUTA／新井蒼汰
レッドを勝手にライバル視していたニヒルなブルー。24歳（現時点）。
戦いが終わった後はモデルとして活躍。普段は身バレ防止のために帽子と下駄を愛用している。
幼い頃に見た特撮に勇気を貰い、いつか自分も特撮ヒーロー俳優になることを夢見ていたが、マジモノの方になってしまった。
今でも大の特撮好きで好きな異性のタイプはギャラクシーホワイト（架空のヒーロー）。
「怪人が巨大化しても、だからって
ヒーローが巨大化して相対しちゃダメだろ」という拘りがある。
本家の方じゃよく破るけどね。
特技は
ウルトラヨーヨーで「
鉄蛇」と名付けるほどの念の入れよう。
●シュヴァリオンブルー
武器は
冷凍光線を放つ
二挺拳銃。恐らく
水の属性。
蹴り技が得意で、レッドを500mくらい蹴っ飛ばしている。
【よいこのみんなへ】
このシーンは、むかしのとくさつによくあるむちゃなばめんてんかいを
パロディしたものだよ。
だって、きけんなアクションはまちのなかではできないからね。ヒマなひとは「とくさつワープ」でけんさくしてみてね。
・小早川黄梨
絶壁美少女。戦いが終わった後は宙船市の警察官として働いている。
遅刻は多いが警察学校は首席で卒業、英語もペラペラで市民から愛されている。
開会式で暴れる予定だったネプテニアスの着ぐるみの中に入り、レッドの腕試しを行った。
底抜けに明朗快活な性格で、レッドすらツッコミに回る程の天然。
6合分のごはん（+それと同量以上のおかず）を
ぺろりと平らげるほどの大食い故、
レッドが1年半も食事を行えなかった事を知ったら我が事のように大泣きした。
それを見抜かれ、烈人のドーナツを道に順番に置いておくというバレバレの罠にも引っかかった。
(恐らく元ネタは『
電子戦隊デンジマン』のアンパン大好きな
デンジブルー／青梅大五郎)
バイクではなくチャリを使用するが
一人で暴走族を壊滅させる程のテクを誇る。
●シュヴァリオンイエロー
武器は
大戦斧で、
雷の力を纏った一撃を放つ。
・二色ときわ
カゲの薄い
シュヴァリオンの最年少。
現役時代は名門・等星学園在学中で、日本最高学府の帝凰大学法学部を目指していた…のだが、シュヴァリオンでの活動を通じて医学部に転向したため浪人中。
引っ込み思案な性格だったが、烈人の温かさを受けて人間的に成長していった。
●シュヴァリオングリーン
武器は
洋弓。緑の
風を纏った矢を放つ。
当初ときわは「使ったことも無い」と不満げだったが、体力が他より劣る分冷静な判断力を持つ彼には最適の武器だったようで、
烈人に勧められて初心者アーチェリー教室に行ってからは徐々に技量を高め、ついぞ最後まで一矢も的を外すことは無かった。
・ドン・ミレニアム
冒頭で記した通り先代の「シュヴァリオンミレニアム」（シルバーでいいだろ）にして、二代目シュヴァリオン司令官のナイスミドル。
眉間にX字傷を持つナイスミドルなおじさま。現在はシュヴァリオンの兵装などを厳重に管理している。
・オデッサ
冒頭で記した通り先代の
「シュヴァリオンゴールド」。
有能な金髪美人秘書。
巨乳。
その正体はミレニアムの実の娘である。
・メトロイア
ドンの飼い猫…に見えるが、実はデス・ユニバースに滅ぼされた星の宇宙人。
質量35㎏以下の生物にならどんな姿にも擬態できる。美少年の姿を取ることが多い。
本来の姿は
スライム状で、ノルドシュトルムにエネルギーを奪われた際には固体の姿を保てなくなり、流動化して機体の隙間から脱出した。
この性質が無ければ恐らく蒼汰たちは完全に詰んでいた。
自分宛てのメイルを破るとワープ能力が使えるようになる。
■市民
・警察官
黄梨の上司。いつも余計なことばかりして街を破壊するレッドに頭を抱えている。
さくらがアルカンシェルの槍を引きずっていた際に職質するが、「ぶん殴ってやりたい奴がいるんです!」の一言に「いる!!」と即答し奇跡の一致を果たした。
そんな彼であるがレッドの事を本当は尊敬しており、彼がボロボロになってもノルドシュトルムと闘い続ける姿には声援を送っていた。
・ユキヤ
美貌のカリスマコスプレイヤー。
体型がガリガリ状態のレッドに似ていたせいで、あらぬ誤解を生む。
・宇宙船長ガルヴァ
宙船市のマスコットキャラクター。悪のハッカー集団ブラックハット団と闘うらしい。
所謂ご当地ヒーローであるがグッズ売上数千万を誇る子供たちのあこがれの的。
主演のスーツアクターは1年半前にシュヴァリオンに命を救われ、子供たちに夢を届けるためにこの仕事を選んだという。
・聖獣戦記シンセイジャー
来年のスーパーヒーロー番組。
中国の霊獣「四神」をモチーフとしている（似た例では
五星戦隊ダイレンジャーがいる）。
レッドはスザク（朱雀）、ブルーはリュウ（青龍）、ブラックはゲン（玄武）、ホワイトはハク（白虎）、ヒロインのイエローはリン（麒麟）、
そして追加戦士のゴールド＝フィンは何とスフィンクスがモデル。
■デス・ユニバース
・大帝プルティニウス
デス・ユニバース皇帝で、本来ならばシュヴァリオン・サーガの
ラスボスになる
はずだった男。
自らの侵略母艦の燃料として生きた人間を捕獲しようとした残虐なる支配者。
デモンズ・コアという宝玉で生体エネルギーを無尽蔵に奪い尽くす。
一度はシュヴァリオンの5人を壊滅寸前まで追いやるも、レッドの命を懸けた一撃で葬り去られた。
・死帝四将
デス・ユニバースの幹部。
既に二代目シュヴァリオンに滅ぼされている。前掲のネプツニウスだけが名前が判明している。
・ノルドシュトルム
嵐ヶ原に眠っていたデス・ユニバースの最後の遺産。そして、
本作の真のラスボス。
悪魔のような姿をした巨大ロボットで、本来は先代のシュヴァリオンにより破壊されたはずだったが、ひそかに修復されていたらしい。
主な武器は指先のバルカン砲。更に背中の
フィンファンネル状の部品を用いた戦略兵器も搭載している。
動力として蒼汰・黄梨・ときわ・メトロイアの4人を閉じ込め、当初は4人の操縦通りに巨大化したレッドを介抱していたが、
この機体の操縦者とは動力源そのものであり、4人は急速に生命エネルギーを吸われてしまった。
メトロイアが流出したため遂に制御が効かなくなり、さくらを取り込んで暴走を開始した。
巨大化したレッドのよくばりパンチを受けたことでコックピットが割れ、シュヴァリオンの4人は解放されるも、
かつてデス・ユニバースが怪人巨大化に使用していたエネルギーを吸収したため操縦者の命を吸う必要が無くなり、
自らの意思で破壊活動が可能な悪魔と化した。
最早残された時間は無い。ボロボロの身体を引きずり、レッドはレッドサイクロンMk-2に乗り込み、自らの危険も顧みずに破壊メイルを開封し…。
悪魔の爪が地球に放たれようとした刹那、爆炎が空を包んだ。
残されたシュヴァリオンの4人、そしてドンが、オデッサが、メトロイアが駆け付けた先には、粉々になった赤い鉄片が飛散していた。
悲しみにくれたさくらは項垂れ、涙が零れ落ちる…。
「＿＿＿＿＿＿烈人!?」
その涙を拭ったのは、泥だらけの指。
土の中に埋もれていた、あたたかな温もり。
蒼汰が、ときわが、黄梨が、そのボロボロの腕に次々と手を伸ばす。
嘗てのように、最後まで自分を後回しにした愚かで優しい赤き勇者を、今度は仲間たちが掬い上げる番だった。
……そして1年の月日が流れた。
復興を遂げ、新たにドン・ミレニアムが市長となった宙船市に、一人の青年が足を踏み入れた。
青年の嘗ての仲間たちは、束の間の戦場から解き放たれ、一人の人間としての人生を歩んでいた。
黄梨は警察官として、ときわは医学生として、立派な大人になっていた。
蒼汰は幼い頃から夢見ていた俳優となり、テレビの中の平和を守る『聖獣戦記シンセイジャー』の主演の座を射止めていた…それも、よりにもよってレッドの。
同じく芸能界に進んださくらも、今や国民的アイドルに。
目を丸くする青年の元に、一通の手紙が届く。
送り先の嵐ヶ原に向かう青年が目にしたのは、かつての邪悪の根城に咲き誇る、一面の花畑だった。
「遅い」
送り主は憮然として青年に告げる。1年間、待ち続けたのだから。
咲き誇る花々は、かつてこの星を守り抜いたシュヴァリオンレッドを慕う人々が、一輪づつ植えた花だった。
そして、一番近くでレッドの帰りを待っていた人も……同じく、花の名を持つ者だった。
「ごめん さくら」
「本当に迷惑かけた」
1年越しの謝罪は、泥の中から引き摺り出してくれた熱い抱擁への「お返し」だった。
青年の＿＿＿＿結城烈人の、2年半に及ぶ人外としての日々は、ここに幕を下ろした。
そして最終巻、カバー袖のさくらの晴れ姿は…。
野暮なネタバレはここでは書かない。
詳細は、君たちの目で確かめてほしい。
追記・修正のこと、忘れないでね。
- まさか項目が建つとは思わなかった。同士よ。 -- 名無しさん (2019-12-30 22:06:39)
- ｼﾝｶﾘｵﾝ? -- 名無しさん (2019-12-30 22:43:51)
- なんだかんだ言いつつも、(おそらく)一年間共に戦ったシュヴァリオンメンバー同士が固い絆で結ばれてるのがいい感じだよね -- 名無しさん (2019-12-30 23:12:17)
- なんだかんだ言っても、しっかりヒーローものだった -- 名無しさん (2020-01-24 19:45:46)
最終更新：2022年09月17日 09:43
