アポロ(ポケモン)

登録日:2020/01/05 (日) 13:45:37
更新日:2022/12/05 Mon 03:25:10
所要時間:約 5 分で読めます





あの むかしの えいこうを
とりもどすのです……

その じゃまは させませんよ!


アポロとは『ポケットモンスターシリーズ』の登場人物である。


人物


ポケモン世界のマフィア「ロケット団」の幹部の1人。
薄い水色の短髪で、左胸のところに「R」の文字が入った白い服を着ている。
ハートゴールド・ソウルシルバー(以下HGSS)』で初登場したが、『金銀クリスタル(以下金銀)』にも彼と同じ立ち位置の幹部(こちらは名無し)は登場している。

冷静沈着な人物で、敵味方問わずに丁寧語で話しかける。
ボスのサカキに心酔しており、サカキがいなくなり解散したロケット団を3年かけて再結成し、組織復活のためにジョウト地方で暗躍する。
新生ロケット団の司令塔的存在であり、ジョウト各地で事件を起こしてから自分達の存在を知らしめ、サカキを呼び戻そうと考えている。

なお、『ファイアレッド・リーフグリーン』ではアポロと同じくヘルガーを切り札として使う名無しの幹部が登場しており、一部ではこの幹部は過去のアポロではないかと推測されている。
ちなみに主人公に敗れると自分の手でロケット団を再興させることを誓ってから姿を消し、彼のいたロケット団倉庫のパソコンには「ポケモンを進化させる電波の研究について*1」というレポートが残されている。

サカキを妄信しロケット団という悪の組織に所属しているが、ゲーム中での本人は礼儀正しく潔い。
また自らの野望を打ち砕いた主人公に対しても当たり散らしたりせず、むしろ実力を認め警戒するなど、意外と好人物である。
好人物だから悪い事をしても良いという事にはならないが、単にロケット団の一員として片づけるには惜しい存在なのは確かだろう。



主な活躍


  • HGSS
ジョウト編の終盤、新生ロケット団を率いてコガネラジオ塔占拠計画を実行。
ラジオの電波を使って全国に向けてロケット団の復活宣言を行い、どこかで修行をしているであろうサカキの帰還を望んでいた。
自身はラジオ塔の展望台で指揮を執り、そこに主人公が現れると他の幹部を倒した主人公の実力を高く評価する。
それでもロケット団の再興を諦めるわけには行かなかったので主人公にバトルを仕掛けた。
負けた後は潔く敗北を認め、3年前のサカキがそうしたようにロケット団解散を宣言し撤退した。

HGSSより以前の出来事が描かれた本作ではロケット団最高幹部として登場。黒い戦闘員のような服を着ている。
格下のムサシコジロウからは快く思われていない。
しかしアポロ自身は、(知らなかったとはいえ)カラカラを連れてきた二人の功績を彼なりに評価している。

主人公とはタマムシロケット団アジトで初めて会う。サカキの命令でシルフカンパニー占拠計画を進めており、話を立ち聞きした主人公にバトルを挑む。
シルフカンパニーでは女性したっぱと共に主人公とライバルダブルバトルを仕掛ける。この時に敗北したことによって、主人公を要注意人物として認識するようになる。

サカキがロケット団解散を宣言してもアジトに留まっており、殿堂入り後に主人公がアジトのサカキの部屋まで来ると、珍しく感情的となり主人公に最後のバトルを挑む。
バトルに負けた後は、なんとなく主人公がここに来るのではないかと思い、直前まで置き手紙を書いていたことを話す。
その手紙には、主人公がリーグ優勝したことを祝う言葉と、主人公がロケット団へした仕打ちを恨んではいないこと、そしてこの出来事をバネに更に強いロケット団を作りいつか全国に向けて復活宣言をするということが書かれていた。
手紙の最後には、自分はカントー地方から離れるが、主人公にはいつまでもカントーで活躍してほしいと書いていた。

手紙を読み上げた後は「こんなものを書き残してお前(主人公)にどう思ってもらいたかったのか…」と呟き、微かに笑った後で手紙を破る。
そして「お元気で…」と主人公に言い、その場を後にした。


使用ポケモン


●HGSS


デルビル♂ Lv35
ドガース♂ Lv35
ヘルガー♂ Lv38

●LPLE


  • 1回目(ロケット団アジト)
マタドガス♂ Lv33
ゴルバット♂ Lv33

  • 2回目(シルフカンパニー)
マルマイン Lv37
ゴルバット♂ Lv37
マタドガス♂ Lv37

  • 3回目(殿堂入り後ロケット団アジト)
マルマイン Lv54
ゴルバット♂ Lv54
ブーバー♂ Lv54
マタドガス♂ Lv54


他作品での活躍


第9章に登場。
ロケット団の最高幹部「4将軍」の1人で、実質的なリーダー。
手持ちポケモンはヘルガー、クロバット。

厳格かつ冷静な人物で失敗は絶対に許さない。
ミスをしたのが同じ4将軍であっても容赦しないので、部下からは勿論他の4将軍からも恐れられている。
原作以上にサカキに心酔しており、「サカキ様あってこそのロケット団」と考えサカキのためだけに行動している。
目的達成のためなら何でも利用し、アルセウスが心を開きかけたクリスをあえて泳がせ、シント遺跡へ侵入しようとした。

遠く離れた地方の天にまで届く長い道の上でアルセウスを見つける。
そして、ロケット団の残党を纏め新たな首領を気取っているチャクラから指揮権を奪い取り、アルセウスを使いロケット団を最強の組織にしてサカキを迎え入れるための行動を開始する。
アルセウスがシント遺跡へ移動すると、ランスが解析していた侵入ルートから遺跡へ向かう。
現地へ到着すると、他の4将軍と協力してアルセウスを「みつぶたい」に強引に上げ、プレートの力を使ってディアルガパルキアギラティナを創造した。
創造が始まるとサカキの名を叫びながら男泣きし、予定通り誕生した3匹の伝説のポケモンを配下に収めると「伝説の3匹も加え、すべてロケット団のもの、サカキ様のもの、わたしのもの!」と狂喜乱舞する。
ここまでくるとほとんど正気を失っており、他の4将軍も彼のサカキへの入れ込みようを見てドン引きしていた。

その直後にサカキが目の前に現れるが、サカキはワタルヤナギと協力して伝説の3匹と戦い始める。
ヤナギの言葉で、これまでサカキのためにとっていた行動によってジョウトとシンオウに崩壊の危機を招いてしまったことが判明し、他の4将軍は次々と計画から抜けていく。
だがサカキが自分の意に反する行動をとったことで「もはやサカキ様は我々の待ち望んだサカキ様ではない!」と言い出し、今後ロケット団は自分が統括すると宣言。
そして正気を失った状態でアルセウスの捕獲に挑むが、アルセウスに軽く蹴られ吹っ飛ばされた。
その後は目を見開いたままずっと失神し、事件が終結すると部下に担がれながらサカキと共に去っていった。

なお、彼が誕生させた伝説の3匹のうちディアルガとパルキアはシンオウ地方の方向へ飛んでいき、ギラティナはやぶれたせかいへと戻っていった。
だがこの事件によって第7章第8章の事件が引き起こされることとなる。


余談

名前の由来はあのアポロ計画で使われた「アポロ宇宙船」と思われる。




……なんという ことだ

すべての ついき・しゅうせいが
いま おわりましたよ

やはり わたしでは むり でしたか

わかりました
サカキさまが そうしたように

わたしたち ロケットだんは
ここで かいさん しましょう

さらばです


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最終更新:2022年12月05日 03:25

*1 恐らく金銀の「いかりの湖事件」で使われた怪電波のことと思われる。