禁止カード(統率者戦)

登録日:2020/01/11 Sat 01:59:19
更新日:2024/03/18 Mon 21:17:38
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ここでは、Magic the Gatheringのカジュアル変種ルール・統率者戦における禁止カードについて述べる。


統率者戦と禁止カードについて

カジュアルルールの一つだったのが何かと人気だったため公式のルールとして整備され、サイドイベント等にも採用されるまでになった統率者戦
詳しくはフォーマットのページに譲るが、要はハイランダーデッキ(基本土地を除いて1枚しか同名カードを入れられない)で行うバトルロイヤルである。
そんな統率者戦だが、実は準ヴィンテージとも言える魔境である。
何せ使えるカードは殆どヴィンテージそのまんま。レガシーやモダンでは禁止になっているあんなカードやこんなカードも殆ど使用可能。
ただしフォーマットのその特異性から、ヴィンテージにおける禁止カード(理由は当然マジックしてないから)に加えて、追加の禁止カードが存在する。

以前のルールでは『統率者に指定することのみ禁止』という枠があったが、2014年9月12日のルール改訂で通常の禁止と枠を統合されている。許されたのも黒瘴のみ。
ちなみに他のフォーマットと違って絶対守らなければならない訳ではなく、あくまで「禁止推奨」*1であるため、これらのカードが全部使える大会が開催される事もあったり、逆にこれに加えて更に追加で禁止カードが指定された大会もある*2ので、きちんと参加者間で(もしくは主催者に)使えるカードは確認しておこう。



禁止カード

パワー9のうちの8枚はやっぱりここでも許されなかった。
ちなみに許されてる1枚は《Timetwister》。おかげで高騰しやすいプレイヤー泣かせでもある

2マナで手札破壊&リセットはそりゃ強いって。
しかも被害を受ける相手は最低でも3人いる。

  • 《生命の律動/Biorhythm》
全員のライフをコントロールするクリーチャーの数と同じにする8マナソーサリー。
破壊耐性持ちのクリーチャーを召喚してラスゴ→これを唱える→相手は死ぬ。
そのような一芸でなくともクリーチャー展開に長けた緑で自分だけ大量にクリーチャーを並べてから撃てば一気に有利になる。
重いがマナアーティファクトがほとんど使えるので案外早く出せる。統率者でマナ加速できればなお早い。
これを内蔵している《失われた業の巫師》もなかなかの強さ。

  • 《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion》
場にいるだけで毎ターンクリーチャーか土地の生贄を強要する伝説のクリーチャー。元統率者指定禁止カード。
統率者に指定すればすぐ出せてしまう上に序盤に出されたらロックされてしまうので禁止。

  • 《チャネル/Channel》
払うライフ3倍かつクリーチャーでまだ対処のしようのある《背信のオーガ》が普通に採用される環境でこんなのが許される訳が無い。初期ライフ20でも壊れなのに…
当初は下記のエムラクールの早期着地を防ぐために禁止された。
エムラクール禁止後もこのカード自体が壊れてるのでそのまま。

  • 《合同勝利/Coalition Victory》
5色になるようにクリーチャーを場に揃え、5つの基本土地タイプを揃えて唱えると即座に勝利する8マナソーサリー。
5色統率者にすれば5つの基本土地タイプを満たすように土地を揃えて統率者を出してこれを唱えれば勝ち。
そんなことされたら統率者戦というフォーマットの意味がない。
たまに重さから解除待望論が出ているが、後述の《世界火》が解禁されたときに改めて「通ったその瞬間ろくな対抗もできずにゲームが終わるのがダメ」という理由で禁止となっていることが表明されている。
近年では類似カードとして《めでたしめでたし》が登場したため、こちらを使用してみるのもいいかもしれない。

統率者に指定すれば安定して3〜4ターンほどで降臨できてしまう上に打消し不可なので妨害できない。多人数戦では鬼のように強い追加ターンまでついてくる。
それを抜きにしても15/15に攻撃するたび相手にパーマネント6枚生贄強要は強すぎる。
上記チャネルを禁止にさせた後に自分も禁止された。

  • 《上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant》
1ターン中に呪文を合計4回唱える事で反転してエンチャントになり、その後対戦相手が各ターンに最初に唱えた呪文を打ち消すようになる伝説のクリーチャー。元統率者指定禁止カード。
たった2マナの伝説のクリーチャーなので1ターン目から出せる上に統率者戦なら2人対戦に比べて反転する手間は半分、効果は倍。序盤の選択肢を大幅に狭めてしまうので禁止。

  • 《Fastbond》
たった1点のライフで土地置き放題とかどう考えてもおかしい。
大量に土地を並べてからTimetwisterなんか打ち込んだら…
ヴィンテージでは最近になって許されるようになったが、初期ライフ倍なこともあってか統率者戦では相変わらずダメ。

  • 《閃光/Flash》
説明不要のハルクフラッシュのキーパーツ。
最初は相方の《変幻の大男》が規制されており、採用率が対したことなかったので解禁されたが、《歩行バリスタ》からの無限ダメージという殺し筋を得て普通に活躍する。
その後《タッサの神託者》が登場したことでより確実性の高い1キルルートを得てしまいやっぱりハルクフラッシュは駄目だったよねってことで今度はこっちが投獄された。

  • 《けちな贈り物/Gifts Ungiven》
変速的なサーチカード。ライブラリーから4枚探せるが、手札に来るのは相手の選ばなかった2枚だけ。
とまあ、対戦相手に選択権があるカードなのだが弱いかと言うとそんな事はなく、そもそも選択肢がないも同然の組み合わせ*3にしちゃえばいいし、適当にクリーチャー4枚選ぶだけでも実質4マナで任意の2枚サーチ+2枚墓地肥やしというとんでもないコスパのカードになる。
しかもハイランダー故にサーチも相対的に強くなり、オマケにその特性から談合にも使える。カードパワーでも強さ以外の要素でも許されるものではなかった。

  • 《不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》
戦場に出た時に好きな土地をサーチして戦場に出せ、5色のマナを含む計7マナでライブラリーからランダムに呪文を踏み倒せる伝説のクリーチャー。
土地サーチによって事故のリスクと統率者税を軽減し、生き残れば能力を起動し続けることで莫大なアドバンテージを稼げる……といった感じで大した工夫をしなくても扱いが簡単で、動きが単調になるという問題を抱えていた。統率者の中でトップクラスの強さを持つわけではないが、よりにもよって固有色が5色であることもあってカジュアルな統率者戦においてほとんどの統率者より強力で、面白さを損なっていたために禁止された。

  • 《船殻破り/Hullbreacher》
統率者レジェンズで登場した、相手の通常のドロー以外のドローを自分の宝物トークンに変えてしまうクリーチャー。瞬速を持つため、相手のドロー呪文へのカウンターとして使うのが主な用途。
……というのも間違ってはいないのだが、《Timetwister》や《Wheel of Fortune》などの全員を巻き込む手札交換と組み合われば、自分は7枚ドローしつつ7×対戦相手分の宝物を入手して相手の手札は空という、ゲームの趨勢を決めかねないほどの効力を発揮する。出したプレイヤーだけが極端に有利になっていたために禁止となった。
統率者戦向けセットで出てきたのに統率者戦のために禁止になった可愛そうな奴だったりもする。

ドローロック自体は《概念泥棒》や《覆いを割く者、ナーセット》でも可能ではあるが、それぞれ多色ゆえに入るデッキが比較的限られる、プレインズウォーカーであるためにつけ入る隙があり、尚かつ封じたドローの分だけ自分がアドバンテージを得るという理不尽な効果はないという理由で現状は許されている。

  • 《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》
出たときに色を一つ選び選んだ色のカードを一切唱えられなくなるという効果を持つ伝説のクリーチャー。とりあえず青と言っておけばだいたいのデッキが悶絶する。サーチやコンボパーツに長ける黒も割とダメージが大きいかも。
《絵描きの召使い》で全ての呪文の色に特定の一色が加わったとき、あちらで加えた色を宣言すれば相手は呪文を一切唱えられなくなる。元から出た瞬間単色デッキは即詰みになる上に、この二枚コンボまで許すのは流石にまずいためか、召使いが解禁されると同時に禁止となった。
しかし、統率者では弱い色とよく言われる白においては貴重なメタカードであり、単体では非常に重い点、また絵描きの召使いが数多の無限コンボパーツの要因である点から不満の声が多々上がった禁止カードでもある。

  • 《カラカス/Karakas》
タップで伝説のクリーチャーをバウンス出来る伝説の土地。
相手の統率者をバウンスして除去に使ったり面倒な呪文から自分の統率者をバウンスして守ったりが容易に出来ちゃうのはやりすぎ。

  • 《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》
対戦相手の複数枚ドローを禁止し、自分は自分自身かクリーチャーが相手のカードの能力の対象になるたびドロー出来る。
3マナの伝説のクリーチャーなので統率者に指定すれば1ターン目着地も見える上に多人数戦で早々とこんなのが出てしまったら明らかにそのプレイヤーだけ有利になり、序盤のゲームが歪んでしまうので禁止。

ちょっとした条件こそあるが毎ターンタップだけでカード引けるのは強すぎる。

  • 《限りある資源/Limited Resources》
戦場に出た時に5枚以上の土地をコントロールするプレイヤーの土地の総数を5枚にし、これが出ている限り戦場全体に10枚以上の土地を置けなくなるエンチャント。
統率者戦で全体で10枚以上の土地を並べることを制限したら自分以外殆ど動けなくなる。

  • 《呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser》
デッキ構築に制限をかける代わりにゲーム外から唱えられるメカニズム「相棒」を持つクリーチャー。
ルーツリーの相棒の条件は「土地でない各カードがそれぞれ異なる名前を持っていること」、つまりハイランダーデッキであり、もともとハイランダーである統率者戦では色さえ合えば必ず入る101枚目のカードになってしまう。
そのため情報公開と同時に、統率者戦では禁止されることが発表された。

  • 《一望の鏡/Panoptic Mirror》
5マナアーティファクトで、Xマナとタップで点数で見たマナコストがXであるインスタントかソーサリー1枚を刻印し、毎ターンアップキープ開始時に刻印したカードをコストを踏み倒して唱える。
《時間のねじれ》を刻印してやれば開始は遅いがお手軽無限ターン。それ以外にも悪用法が多すぎる上に統率者戦では初期コストの5マナ+αくらい余裕で捻出出来るため大体通ればゲーム終了なので禁止。

  • 《パラドックス装置/Paradox Engine》
呪文を唱えるたびに全てのパーマネントがアンタップする伝説のアーティファクト。
…………うん、効果見た時点で悪用のしがいの多さが分かると思う。
伝説のパーマネントをサーチする《艦長シッセイ》に対応していたこと、それを抜きにしてもサーチしやすいアーティファクトだったことから、これをサーチできる統率者は能力を2回程度起動すればゲームエンドできるヤバい存在になってしまった。
こんなのどう考えても許されるわけが無い。禁止になったのは比較的最近だけど

  • 《原始のタイタン/Primeval Titan》
召喚時と攻撃時にアドバンテージをもたらすタイタンサイクルの1枚。こいつはデッキから土地を2枚タップ状態で持ってこれる。
いくらタップイン固定とはいえサーチの限られる統率者戦で召喚するだけで2枚、攻撃するだけでさらに2枚も引っ張って来れるのは強すぎ。
禁止理由は使用率が高すぎたかららしい。

  • 《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》
5マナ緑青のクリーチャーで、毎ターン土地をアンタップする能力とクリーチャー全てをインスタントタイミングでも唱えられるようにする能力を持つ。
統率者は4人いるので通常の倍、つまり普通の4倍のマナ加速になる。
先輩の《種子生まれの詩神》も同じ能力を持っているが、統率者をインスタントタイミングで出せるために、選択肢が広がりすぎ、プレイ時間がいたずらに伸びるという理由で、こちらだけ禁止。占い独楽はいいんですかね……

  • 《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》
ナイトメア・サバイバルのキーカードであるが、統率者戦では《適者生存》の代わりにこちらが禁止。
恐らく致命的対策カードである《真髄の針》が1枚しか積めない等、対策が難しいからであろう。

  • 《ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary》
森の数だけマナを出せるクリーチャー。元統率者指定禁止カード。
伝説のクリーチャーなので統率者に指定すれば2ターン目から複数マナが出せるクリーチャーが出せてしまう。
一時期禁止解除されていたが、エルドラージ覚醒でエムラとかの超巨大クリーチャーが出たためこの超マナ加速は危険と判断されあえなく禁止に逆戻り。

2人対戦ですら問題だらけのサブゲームを最低でも4人いる統率者戦でおっ始めようものなら地獄絵図が広がることは容易に想像が付く。
実は初期環境では特例で使用が認められていたが、案の定友情ブレイクを多発させてしまい後にその特例は撤廃。そりゃそうだ。

  • 《隔離するタイタン/Sundering Titan》
召喚時と場を離れた時に基本土地タイプの数だけ土地を破壊するクリーチャー。
否が応でも複数の基本土地タイプが並ぶ統率者戦では当たり前のように3枚以上の土地を破壊できる。
しかも召喚時と場を離れた時の2回誘発するので最大10枚破壊可能。
流石に荒らしすぎなので禁止。

  • 《星の揺らぎ/Sway of the Stars》
10マナで追放領域以外のカードをすべてライブラリーに戻してお互い7枚引き、その上でライフ総量も7にしてしまうと言うとトンデモカード。
後述する《激動》と唯一使えるパワー9である《Timetwister》を足して追加でライフ総量を7点にする効果を加えたようなカードであるが、とにかく激動そのものが統率者戦では非常に強い。
ライフ総量を7点にする効果も初期ライフが40点の統率者戦では強く、パワー7の統率者を指定していればこれでリセットした後にその統率者を出せばほぼ確実に1人倒せる。
しかも統率者戦では10マナの捻出は容易。そして大体通るとゲームエンド。
上述の《合同勝利》といい《一望の鏡》といい、これ1枚が通ったらゲームエンドというカードはこのフォーマットでは許されない。

  • 《森林の始源体/Sylvan Primordial》
場に出た時対戦相手の数だけアドバンテージをもたらす始原体サイクルの一つ。こいつは各対戦相手につき、その人がコントロールしているクリーチャー以外のパーマネント(つまり土地含め)を1枚ずつ破壊し、その数だけ森をタップインで出す。自分が。
多人数戦の仕様上、出るたびにほぼ3アドバンテージ差確定&3枚土地増加で更に3アドバンテージ、そして6/8到達が残るというアドバンテージエンジンになる。
対抗策が「コピーを出す」なのも問題で、出し損ねた・コピーし損ねた人はあっという間にボロボロに。
いくらリカバリーしても次々とこいつのコピーで壊されて、気がつけば事実上の二人対戦。残りの2人は始原体の餌のために生かされ続け、見てるだけという状態になる。
こんなのでは多人数戦の意味が無いし、青緑系以外の人権がなくなっていたので禁止に。
そもそもこのサイクルは多人数戦を意識して作られたのに、最もメジャーな多人数戦である統率者で禁止されてしまった。

統率者次第ではヴィンテージよりも早くお手軽無限ターンが完成してしまう。

  • 《修繕/Tinker》
  • 《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
論外
特に修繕はハイランダーという環境では強すぎる。

  • 《企業秘密/Trade Secrets》
対戦相手誰か一人に2枚ドローさせ、自分は4枚ドローするソーサリー。相手が望めばこれを望む回数だけで繰り返せる。
誰か一人と共謀すれば自分と共謀相手だけ大量の手札を得られて優勢になってしまうのが多人数戦の性質を壊しかねないので禁止。

  • 《激動/Upheaval》
上でもちょっと述べたが、マナアーティファクトがほとんど使える環境でそれらを自分だけ再利用しつつオールリセットは強すぎる。
上述の星の揺らぎと違い通ったら即ゲームエンドというわけではないが、こちらは手札がリセットされないので手札にフィニッシャーが有れば似たようなもの。

  • 《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain》《グリセルブランド/Griselbrand》
出たら容易に手札を稼げてしまう上に初期ライフも多いのので禁止。
グリセルブランドも同時に禁止なのはこいつが伝説のクリーチャーなので統率者に指定することで下手したら取り引きよりも早く出せてしまう上に再利用も容易なため。
ちなみに意外にもネクロは禁止ではない。多人数戦の仕様上実際に多くのカードが使えるのは2ターン後(参加人数が増えればより後)であり、その間に対戦相手に共闘されて倒される可能性があるからであろう。他では大したデメリットではない墓地封印も痛いし。

禁止解除されたもの


  • 《丸砥石/Grindstone》
3マナとタップで2枚ライブラリーからカードを墓地に落とし別の色の組み合わせが出るまでこれを続けるアーティファクト。『ペインター・グラインドストーン』の片割れ。
最初は禁止だったが、相方の《絵描きの召使い》が規制されたためこっちは解禁された。その後相方も帰ってきたがノータッチのまま。

  • 《忍耐の試練/Test of Endurance》
ライフ50点以上で自分のアップキープを迎えると特殊勝利できるエンチャント。
統率者戦だと通常よりも手間がかからないので禁止されていたが、妨害手段が多い為許された模様。

  • 《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
墓地の土地を使えるようになるルール破壊カード。
とはいえ、《Fastbond》が許されていない以上悪用も難しいためにこちらは解禁されている。

  • 《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
調整版黒蓮。ただし実質的なデメリットはないも同然。
…………と言っても、統率者戦だと流石に手札全捨てはリスクが大きすぎるためか解禁されている。

  • 《裂け目掃き/Riftsweeper》
追放領域のカード1枚をライブラリーに送れるクリーチャー。
統率者戦に統率領域がなく、代わりに追放領域で代替していた時はお手軽統率者対策になってしまうため禁止されていたが、ルール変更で統率領域が用いられるようになってからは規制する理由がなくなったため解禁された。

  • 《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
『ワールドゴージャー』のキーパーツ。
決まれば即死ではあるが妨害手段も多いため許された様子。

  • 《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》
死ぬと対戦相手全員が5点ライフロスし、自分は対戦相手が失ったライフの合計を得られる伝説のドラゴン。
統率者に指定すれば統率領域から出して適当な手段で生贄に捧げて再召喚を繰り返すだけでゲームエンドなので禁止指定だったが、普通に使う分には驚異的な強さはないのでメインデッキに積むだけならと解禁された。
その後『統率者に指定できないカード』という枠が撤廃されて改めて解禁となった。

  • 《威圧の杖/Staff of Domination》
色々な能力を寄せ集めたアーティファクト。下記の《金属細工師》と組めば無限マナと無限ドローが得られるが、当の金属細工師が規制されている以上悪用されることは少ないためか解禁された。

まあ金属細工師も帰ってくるのだが。

  • 《金属細工師/Metalworker》
1タップで当然のように大量の無色マナを出すチートマナクリ。
だが、アーティファクトかつクリーチャーで壊れやすいことが幸いして解禁された。
統率者戦では出して効果を使うまでに時間がかかるというのもある。

  • 《変幻の大男/Protean Hulk》
ハルクフラッシュのキーパーツ。
統率者戦では閃光の代わりにこっちが禁止だったが、採用率が大したことないこともあってか解禁。
その後やっぱりハルクフラッシュは駄目だと言うことで規制された際には相方が監獄行きになった。
まあこっちは死ななきゃ効果発動しないしね。

  • 《絵描きの召使い/Painter's Servant》
戦場に出ていないすべてのカード(土地も含めて)に選んだ一つの色をつけるというアーティファクト・クリーチャー。
《丸砥石/Grindstone》と組み合わせると一瞬でライブラリーが空になったり、《赤霊破》が1マナの汎用カウンター兼除去になったりと悪用法が多すぎるため禁止だったが、相手が一切の呪文を唱えられなくなる《エメリアの盾、イオナ》との二枚コンボを潰せれば良いと判断されたのかイオナと入れ替わりで解禁となった。アーティファクトかつクリーチャーと脆すぎるのも影響したか。

  • 《世界火/Worldfire》
全員の手札と墓地とパーマネントを追放し、ライフを1点にする。当然通ったらゲームエンドなので禁止。
……だったが、重量級の派手なカードを使用する余地をもたらすことを目的として解除された。《合同勝利》や《生命の律動》に比べ、マナこそ残るがリソースを追放するため、活用に十分な工夫が必要という点が解除の決め手となった。
例えば白青赤統率者で「《赤の防御円》+《硫黄破》+《急かし》+《世界火》」(《世界火》をインスタント化する手段と全体火力部分、全体火力から自分を守る方法は変更可能)など。

銀枠編

公式カードとして使えない銀枠カードだが、統率者戦では期間限定で解禁されていた。
当然全部使って混沌を繰り広げたいところだが、使うと色々問題のあるカードは禁止カードに指定されている。

  • 《Double Cross》などの、『次のゲームにまで影響を及ぼす』カード
次のゲームっていつだよってなるに決まっている。

  • 《Ashnod's Coupon》
人の財布を破壊してはいけません。

  • 《Enter the Dungeon》
サブゲームの処理もそうだが机の下に潜るという条件がキツい。片付けも面倒だし、腰の悪い人相手だと理不尽の極みに。

  • 《Once More with Feeling》
コスト半分以下の《星の揺らぎ》とかダメに決まっている。

数あるルール破壊カードの中でも根本の部分を弄るためマジックしてるのかわからない状態になってしまう。

  • 《Mox Lotus》
タップ1つで無限マナ。どう考えてもおかしい。

  • 《Richard Garfield, Ph.D.》
一人だけメンタルマジックは理不尽すぎる。

  • 《Nerf War》
いくら安全なNerf弾だからといってマジックの最中に銃を撃ってはいけません。ライブラリーを吹っ飛ばす(物理)から卓も滅茶苦茶になるし。

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最終更新:2024年03月18日 21:17

*1 とはいえ日本のコミュニティでは事実上の禁止リストとして扱われる

*2 統率者戦というのは、そのグループが拠点にしている店やSNS・ブログなどで様々なローカルルールがあったりする。そもそも統率者戦創始者の理念がそういう「カジュアル環境を覚えてもらう」ためのものなのだが、「EDHはガチかカジュアルか、そもそもカジュアルとは何か」という論争が起きがちでもある

*3 目当てのカード1枚+その亜種1枚+墓地回収できるカード2枚など。