ガオイカロス

登録日:2020/01/30 (木曜日) 18:38:21
更新日:2023/09/13 Wed 19:51:21
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「俺は……俺は諦めない!すべての命を守るために!」

「俺は…灼熱の獅子!!」


次回!

Quest31

百獣戦隊、全滅!!





ガオレッド「行くぞ!」


五人「ハ!」


「百!」


大空を羽ばたく炎の翼と、決して諦める事のない戦士達の魂が一つになる時、天空に舞う精霊の王が生まれます!


誕生!



ガオ!!




ガオとは、スーパー戦隊シリーズ第25作『百獣戦隊ガオレンジャー』に登場した巨大ロボで、ガオレンジャーの四号ロボに該当する。
初登場はQuest31「百獣戦隊、全滅!!」。タイトル詐欺とか言わない
本項目は、派生形態についても記載する。



【スペック】

全高:70m
全幅:80m
重量:4790t
最高飛行速度:マッハ7
出力:7000万馬力
テーマソング:「EYES OF JUSTICE」(歌:Mojo)



【特徴】

ガオレッドが専用武器であるファルコンサモナー・サモナーモードで天空島の守護精霊・ガオファルコンを召喚した後、
五人のガオレンジャーがそれぞれガオの宝玉をセットした獣皇剣の剣先を合わせて「百獣合体!」と号令することで発動。
天空島の火山から現れて大空を舞うガオファルコンを追うように、ガオジュラフガオディアスガオライノスガオマジロが一斉に駆け出しながら合体体制に入る。

まず、ガオファルコンが頭部を収納しながら左右の後ろ脚を重ねることで胸部を形成する。
さらに、ガオジュラフとガオディアスは四肢を収納してそれぞれジュラフスピアーとディアスシザースに変形、ガオライノスも胴体を分割しガオマジロを収納して両脚部となり、ポンチョのように巨大な羽根で全身を覆ったガオファルコンと連結。
ガオイカロスの頭部がせり上がると共に再び羽根を広げ、真上にジュラフスピアーを一直線に掲げることで合体完了となる。

もちろん、ソウルバードが内部にコックピットとして鎮座しているが、作中ではソウルドライブするシーンは一切描かれなかった。

「天空の精霊王」と称されるように巨大な羽根で空を飛び回るスピーディーな戦法が得意。
また、羽根は胸部を覆いかぶさる形で「ディフェンスモード」に変形。あらゆる攻撃を跳ね返す。

ガオイカロスの翼の動きはCGで表現されており、スーツでは操演に手間がかかるであろう羽ばたきの動作や何カットも撮影しなければならないディフェンスモードの変形もスムーズに行われている。
飛行アクションはCGとスーツを巧みに使い分けた演出となっており、Quest31のクライマックスにおけるウラ完全体との空中戦は必見。

◇武器・技

  • ジュラフスピアー
右腕のガオジュラフによる技。
百獣武装時と同じく、先端部の鋭いで攻撃する。
他の精霊王が百獣武装した際に使う技「悪鬼貫徹・ネックスラスト」が使えるかは不明。


  • ディアスシザース
左腕のガオディアスによる技。
頭部の二本の角で鉤爪のごとく敵を攻撃する。
他の精霊王が百獣武装した際に使う浄化技「清輝顕現・バブルキャプチャー」が使えるかは不明。


  • ライノシュート
右足部のガオマジロをボールにして左足部のガオライノスの角でシュートを決める。
後述する必殺のイカロスダイナマイトに繋げるためか、ガオキングストライカーやガオマッスルストライカーのものに比べると威力は控えめ。


  • イカロスバインド
レッドが獣皇剣内のガオの宝珠を前に構えることで発動。
内翼のカバーが展開して青い瞳のレリーフが出現すると同時に黄色に変化し、敵を鋭く睨んで眩い閃光と共に金縛りの状態にする。

この技は後述するガオケンタウロスや、ガオファルコン単体でも使用可能。
ただし、ガオファルコン単体時に使用したのは今作のラスボスである究極オルグ・センキ戦のみ。


◇必殺技

  • 究極天技・イカロスダイナマイト
イカロスバインド後に繰り出す、ガオイカロスの基本必殺技
大空高く舞い上がったガオイカロスが、宙返りしてオーバーヘッドキックを決める。
シュート時には丸まったガオマジロが真っ赤に燃えており、その威力はウラ究極体に宿った『千年の邪気』をも消滅させたり、三代目ハイネスデュークであるラセツ配下のプロプラ&キュララコンビを二体まとめて撃破するほど高い。
Quest42「鬼忍者侵略!」におけるデュークオルグ・ドロドロ戦(ただし本体ではなく分身だった)を除きこの技を耐えきったオルグ怪人はいなかった。


  • 天地逆転・ホーンクラッシュ
ディアスシザースを用いた必殺技。
ディアスシザースで敵を挟み込んだ後、真上に掲げて遠心力をつけながら投げ飛ばす。
使用したのはQuest36における魔笛オルグ戦のみ。


  • 神魂飛翔・イカロスシュート
設定上では存在する必殺技。
ただし、名称こそあるもののどういった技かは不明。


◇百獣武装


ガオイカロスも他の精霊王と同様、パワーアニマルを組み替えて百獣武装が可能。
ガオイカロス自体が苦戦した描写が少ないため、武装したのはごく稀。
劇中に登場したガオイカロスの派生形態は以下の通り。



シルバー「お前たちも戦いたいんだな…! レッド、奴らも使ってくれ!」

レッド「ああ、わかった!」


「百獣合体!!」


戦士の魂と、パワーアニマルの不屈の闘志がひとつとなり、いま新たなる天空の王が誕生します!


ガオイカロスアナザーフット&アーム


全高:65m
重量:4400t
出力:7700万馬力

Quest47「蒸気機関、暴走!!」での蒸気機関オルグとの戦いで見せた高馬力形態。
両腕がガオハンマーヘッドガオウルフ、下半身がガオバイソンで構成される。
レッドが召喚したガオファルコンをはじめ、戦う力が残っていたパワーアニマルの寄せ集め合体だったが、コックピットにはシルバーも乗っており六人分のガオソウルが宿っていたため、通常のガオイカロスを上回るパワーを発揮している。
戦闘力も蒸気機関オルグを上回っており、ディフェンスモードでの火炎攻撃を防ぎ、連続バイソンキックで堅い装甲を突破するほど。
イカロスバインドが使えない代わり、翼からは強力なビームが放たれる。

必殺技はフルスピードで加速しながらクレセントブーメランを投擲しリゲーターブレードで一気に貫く「悪鬼撃滅・イカロスブレイカー」



信じられない事が起こりました!
ガオの巫女の願いに応えるように、ガオライオンの体がみるみる大きくなっていくではありませんか!

そして、巨大な体を得たガオライオンが、炎の翼と聖なる武装を身に纏いし時、
偉大なる勇者ガオケンタウロスが誕生したのです!!


ガオケンタウロス


全高:78m
全幅:87m
重量:8260t
出力:8500万馬力

Quest43「獅子、灼熱する」にて、テトムの祈りを受けた卵焼きを食べて奇跡の巨大化を果たしたガオライオンが、ガオファルコンガオシャークガオタイガーと合体し、ガオエレファントを武装した姿。
頭部と胴体こそガオイカロスだが、両腕にエレファントソード&シールドを装備しており、巨大化したガオライオンがそのまま合体、あたかもケンタウロスのごとく下半身を構成している。
そこ、ゴーゴン大公とか言わない。

ガオレンジャーが入りこまなくても自らの意思で動くことができ、時空を超えることも可能。
劇中ではデュークオルグ・ドロドロが作り出した鬼霊界に突入、オルグ怪人の亡霊やドロドロを斬り伏せて窮地に陥ったガオレンジャーを救い出している。
必殺技はイカロスバインドで敵を捕縛してエレファントソードを縦横無尽に振りかざす乱れ斬り「究極剣技・獣王の舞」

登場したのはQuest43とQuest44「亀岩(ガオズロック)、落ちる」の2話のみ。
Quest44でラセツを倒した後、総集編であるQuest45「戦い、終わらず」にてテトムの卵焼きの効き目が切れたのか、ガオライオンは元のサイズに戻り、ガオケンタウロスも幻の精霊王となった。
まあそのまま大きかったらガオキングになれないからね……。

…だったのだが、2013年公開の映画『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』においてまさかの再登場。
ただし本物ではなく、ゴーバスターズの大いなる力・メガゾードキーの力でゴーバスターライオーがゴーカイチェンジしたガオキングからの二段変身した姿として登場。
恐らく、本編時のCGが残っていたための再登場だったと思われる。




◇余談

テーマソング「EYES OF JUSTICE」は『バトルフィーバーJ』、『大戦隊ゴーグルファイブ』、『科学戦隊ダイナマン』などで雄々しい歌を響かせたMojo氏が久々に熱唱。
大空高く舞い上がるガオイカロスを称えるかのごとき雄々しき歌声は、Quest31のクライマックスにおけるガオレンジャー復活とガオイカロス初陣を大いに盛り上げただけでなく、往年のファンもMojo氏のシリーズ帰還を大いに喜ばせたという。
なお、歌詞一番の「今に蘇るフェニックスのようだ」には実際ガオファルコンの力でレッド&シルバーを除くメンバーが復活した場面で「実際フェニックスやん!」とツッコんだ視聴者も少なくなかったとか。まあフェニックスは実際の動物じゃないものの、Quest31でも『黄泉の国』の不死鳥のレリーフがキーアイテムになってはいたけどね……。

バンダイからは『パワーアニマルシリーズ(以下、PAシリーズ)7 ガオファルコン』の単体だけでなく、『百獣合体 DXガオイカロス』もセット発売。
『DXガオイカロス』は一箱でガオエレファントを除く武装アニマル四体がガオファルコンと同梱されており、ガオキング&ガオマッスルの基本形態を構成するPAシリーズを一切使わずに組み立てるのがウリ。
ガオファルコン単体も両翼を含めて530mmの大きさで、発売されたPAシリーズの中でも最大サイズを誇る。
劇中同様、内翼を展開することで巨大な瞳のレリーフが出現する。瞳のシールは見る角度によって青から黄色に変化、イカロスバインドのギミックを再現している。

PAシリーズが番組ともども空前の大ヒットを巻き起こしたことで、ノリに乗りまくったバンダイは年末商戦用として『PAシリーズ9 DXガオライオン』を発売。
『百獣合体 DX超合金ガオキング』のガオライオンより二回りも大きくなっており、玩具オリジナルとして背部のブースター後部を押し込むことでミサイル発射ギミックが作動。
ガオケンタウロス合体時には背中部を外しジョイント部を出す必要がある。
当初は電動ギミックが追加される予定だったが、諸事情で断念されている。

2021年より展開されている食玩ブランド「SHOKUGAN MODELING PROJECT」(以下SMP)からも、ガオキング、ガオマッスル、ガオハンター、ガオナイトに続き2022年7月に発売。
計4種のアソート構成で、このうち2種はガオファルコンがAとBに分けてラインナップされている。*1
特筆すべきはガオファルコンのデカさで、翼の全長がなんと45cmを超える。なお、翼は「劇中CG」「スーツ形状」「PAシリーズの形状」のいずれにも再現できるようにジョイントが多く仕込まれている。
また、ガオファルコンのディスプレイ用に使える天空島台座と、上記の「悪鬼撃滅・イカロスブレイカー」用のエフェクトパーツが付属。
更に、プレミアムバンダイ限定で巨大なガオライオンとガオエレファントのセットも販売。別売のガオファルコンとガオシャーク・ガオタイガー*2と組み合わせてガオケンタウロスに合体可能。


アメリカで放送された『パワーレンジャー・ワイルドフォース』では「アイシスメガゾード」の名で登場。こちらではエジプト神話のイシス神がモチーフということになっている。
こちらではファルコンゾード(ガオファルコン)が新規設計されており、サウンドギミックが追加された。
巨大ガオライオンも「デラックス・レッドライオンワイルドゾード」名義で発売。
こちらでは電動ギミックとライト&サウンドギミックが搭載されており、クリスタルセイバー(獣皇剣)型のコントローラーで歩行、後ろ脚での直立、頭を動かしての咆哮と多彩なアクションが楽しめる。
更に、ペガサスメガゾード(ガオケンタウロス)に合体させるためのジョイントを外部に露出させたことで背中のカバーを外す必要がなくなっており、塗装もメタリックカラーと至れり尽くせりのゴージャスな逸品となっている。
あちらではエレファントゾード(ガオエレファント)は商品化されなかったが、両腕を構成するシャークゾード(ガオシャーク)とタイガーゾード(ガオタイガー)は日本と同じなので、パワーアニマルシリーズのガオエレファントを持っていればこの点は解決できる。

講談社『テレビマガジン』2002年1月号では、「DXガオライオン とくせいレッドメッキバージョン」が抽選で5名の読者にプレゼントされた。
通常よりやや赤みがかったカラーリングは「灼熱の獅子」に相応しくもある……かもしれない。


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最終更新:2023年09月13日 19:51

*1 他はガオジュラフ&ガオディアス、ガオライノス&ガオマジロ。ちなみにガオライノス&ガオマジロはガオマッスルセットからの再録。

*2 ガオシャークとガオタイガーはガオキングまたはガオナイトに収録