クマゴラス

登録日：2020/02/09 Sun 18:49:40
更新日：2023/05/03 Wed 09:39:28
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やるべきじゃなかったカプセルモンスカプセル怪獣クマゴラスクマゴローツインテールファイヤーマンプランクトン円谷怪獣怪獣恐怖のミクロ怪獣放射線池谷仙克脚なんて飾りです蛇足

あの怪物は僕のクマゴローなんだ…！

僕の飼っていたカプセルモンスのクマゴローが大きくなったやつなんだ！

出典：ファイヤーマン/円谷プロ/第8話「恐怖のミクロ怪獣-怪獣クマゴラス登場-」/1973年2月25日放送/円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション9号/2016年7月5日発行/ディアゴスティーニ

『ファイヤーマン』の第8話「恐怖のミクロ怪獣-怪獣クマゴラス登場-」に登場した怪獣。

身長：67m
体重：2万1千t
出身地：みどり団地付近
別名：カプセル怪獣（こちらとは無関係）

【概要】

みどり団地に住むタカシ少年が弟のように可愛がっていた育成プランクトン「カプセルモンス」のクマゴローが、輸送中に盗まれて池に遺棄された放射性物質「シグマ100放射線」に汚染された水の影響で巨大化し、怪獣になったもの。

「カプセルモンス」は通常は精々2cmほどまでしか大きくならないが、卵の中で何世紀も生きられるほどの生命力を有しており、それが「シグマ100放射線」の影響で突然変異を起こして異常成長してしまった。
頭が人間でいう腰のあたりにあり、その下から足が生えている逆立ちのような姿が特徴。

みどり団地の人々を毒ガスで錯乱状態にしてタカシの元から逃げた後は地中に隠れていたが、67mまで巨大化した所で姿を現した。

元がプランクトンとは思えないほどの恐ろしい力を備えており、上部にある触手の間から人間を錯乱させる毒ガスを噴射する。
この毒ガスは視力を奪う力もあり、ファイヤーマンの目を見えなくしてしまった。
さらに瞬間移動能力まで持ち、一瞬で相手の背後に回り込んで触手で首を絞めて鋭い牙で噛みつく戦法を得意としている。

タカシが池に入れたカプセルモンスは二匹おり、もう一匹は人間大まで巨大化して毒ガスを吐く力まで身に付けたが、完全に怪獣化する前に岬に倒された。

【活躍】

みどり団地の人々を毒ガスで錯乱させ、タカシ少年の前に姿を現すと、そのまま姿を消してしまう。
それから、さらに巨大化して女学生の前に出現。
カプセルモンスに似ているという証言を得た岬がタカシに話を聞きにいくと、正体がタカシの飼っていたカプセルモンスの「クマゴロー」だと言う話を聞く。

タカシはカプセルモンスの生命力を確かめるために池に一週間入れていた所、怪獣になってしまったのだという。
最初にクマゴラスに遭遇してから、タカシが口をつぐんでいたのは、自分の飼っていた「クマゴロー」が迷惑をかけてしまったという罪悪感からであった。

その後、団地を訪れた岬と水島の前にクマゴラスと一緒に池に入れられていたもう一匹のカプセルモンスが水島を襲い、これは岬に倒されたがクマゴラスはさらに巨大化して再び出現。

岬は毒ガスで視力を奪われながらも、ファイヤーマンに変身して立ち向かう。
目が見えないファイヤーマンを瞬間移動で翻弄し、強力な触手や噛みつきで苦しめる。
しかし、ファイヤーマンの「手裏剣ファイヤー」で両目を潰されると形勢逆転となり、ジャイアントスイングで投げられた所に「ファイヤーフラッシュ」を受けて炎上し、崩れ去った。

【その他】

クマゴラスが登場した第8話は、冒頭からクマゴラスの毒ガスで錯乱状態になってゾンビのように歩き回る人々やいきなり登場するクマゴラス、タカシの心情をガラスが割れる音で表現する、電話越しに聞こえる水島の悲鳴など怪奇的な演出が用いられている。

クマゴラスのデザインは誰が見てもわかるように『帰ってきたウルトラマン』に登場したツインテールに足をつけたものである。
別にこれは盗作という訳ではなく、デザインをしたのはツインテールと同じ池谷仙克氏なので、あえて言うならデザインをアレンジして発展させたものである。
足のほか、顔もツインテールの眠たそうな顔から怪獣らしいいかにも凶悪そうなものになり、毒ガスを吐いたり瞬間移動をする強敵に仕上がっている。
しかし、当の池谷氏はクマゴラスのデザインについて「やるべきじゃなかった」とコメントしたと言う。
確かに、何となくではあるが「蛇足」と言う言葉の意味が分かるような気がする。

岬に倒されたもう一匹のカプセルモンスは元祖ツインテールの着ぐるみを改造したもの。

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