芦河ショウイチ

登録日:2020/02/18 Tue 20:47:00
更新日:2023/07/18 Tue 18:46:33
所要時間:約 7 分で読めます





“俺を守る”だと……?この化け物を?!


芦河ショウイチとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーディケイド』の登場人物である。
演じるのは『劇場版 仮面ライダー響鬼 響鬼と七人の戦鬼』のキラメキ/仮面ライダー煌鬼役や、
特命戦隊ゴーバスターズ』の桜田ヒロム/レッドバスターの父親・桜田ヨウスケ役で知られる山中聡氏。
本項目では彼が変身または装着する仮面ライダーについても記述する。




【概要】

アギトの世界』に存在するリ・イマジネーションライダーの1人。
名前の由来は原典『仮面ライダーアギト』に登場した3人の仮面ライダー、葦原涼氷川誠津上翔一に由来する。
作中では彼らが変身した3人の仮面ライダー全てに変身している。


作中時間で1年以上前に突如失踪した元警察官の男性。
失踪前の回想の時点で精悍なを蓄えていたが、超越生命体の魔の手から逃れるための逃亡中にさらに髭と髪を伸ばしていた。
かつては警視庁の八代淘子とともにG3ユニットの一員として未確認生命体グロンギ族の脅威から人々を守るべく訓練を重ね、G3の正式な装着者に任命されていた*1

しかし、ある日を境に事態は一変する。
ショウイチの身に異変が起こったのだ。
両手からは赤黒い異形の触手”ギルススティンガー”が伸び、生身でも念動力や超越生命体の襲来を察知する力などの超能力を発現。
その日からショウイチはグロンギではない怪物---超越生命体・アンノウンに命を狙われることになってしまったのだった。
彼は淘子を巻き込むことを恐れて忽然と姿を消し、その帰りを待ち続ける淘子がショウイチに宛てて出した手紙はこの世界を訪れた門矢士のもとに現れた。
士や淘子達の想いを受け取り、強大なバッファローロード タウルス・バリスタを倒した後は、アギトの力に目覚めた“この世界の仮面ライダー”としてG3ユニットに復帰。
淘子と共に人々を守ることを誓った。
なお、強大な超能力を発揮する描写があるが、これは原典『アギト』本編ではあまり活用されなかった、『アギトは超能力者から生まれる』という設定を活かした描写。


後の『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の『仮面ライダーディケイド 完結編』で他のリ・イマジネーションライダーと共に再登場。
髭を剃り、髪型も整っていて警官服を着ている為、初見だと分かりづらい。
スーパーショッカーと戦う仮面ライダーの1人として士達に協力した。



【『仮面ライダーディケイド』における仮面ライダーG3/G3-X】


1年と少し前、俺と八代はG3の完成を間近にしていた……。

失踪前のショウイチが装着していた特殊強化装甲服。
淘子が開発した対未確認生命体用の装備で、完成前にショウイチは力に目覚め、失踪している。
彼のいない間にも人々を守れることを証明すべく淘子が強化を施したのが本作のG3-Xである。

当初は警察官の古谷隆広が装着して未確認と戦っていたが、その高すぎる出力からG3-Xをまるで制御出来ず、戦闘の度に周囲を巻き込んでいた。
その為、世間の強いバッシングに耐えかねて古谷が装着者から辞退すると、今度は小野寺ユウスケと共にいつの間にか入り込んでいた海東大樹が過酷なテストをパスして正装着者に選ばれる。
海東はG3-Xを装着したまま宙返りをするほど使いこなしていたが、街に現れたズ・メビオ・ダメ・ギノガ・デとの戦いでは、装甲をパージして使い慣れたディエンドに変身していた。

後に海東が本性を現した為、予備装着者のユウスケが装着。
ショウイチが変身したエクシードギルスや彼を狙うアントロード、後にはディケイドやアギトとともに超越生命体との決戦に挑んだ。
なお、クイーンアントロード フォルミカ・レギアとの戦闘で彼女の攻撃により、マスクの右目部分を破損している。

G3-Xの主な装備は原典『アギト』同様、GM-01スコーピオンやGS-03デストロイヤー、GX-05ケルベロス。
シナリオの都合上の補正を怪人以上に色濃く受けているのか、強い設定のはずだが、グロンギに攻撃が効かずに海東にあっさりと脱ぎ捨てられていた。
第13話の後半で仮面が割られるのは原典へのオマージュか?



【『仮面ライダーディケイド』における仮面ライダーエクシードギルス】


俺を呼ぶなぁあああっ!!!

ショウイチが超能力に目覚めたことで変身した仮面ライダー。
原典では『アギトとは別の進化を遂げた存在』とされているが、本作では海東曰く『アギトになれなかった者』
後にアギトに覚醒したことから、本作におけるギルスはアギトの不完全な形態に当たると言える。

不完全とはいえ、それはアギトと比較してのことであり、戦闘力は不意打ちながらアントロード2体を秒殺するほど高い。
また前述の通り、生身のままでもギルススティンガーや念動力を操り、触手で捕らえた光夏海を人質にしたり、士に柱を通り抜けさせたりしている。
原典と変身シーンがやや異なり、『アギト』では涼の身体にギルスの影が重なり合って変身する演出がなされていたのに対し、本作ではショウイチが直接ギルスに変身している。



【『仮面ライダーディケイド』における仮面ライダーアギト】


違う……。俺はただの人間だ!

バッファローロードとの戦いを前に決意を固めたショウイチが変身を遂げた姿。
長い戦いの成果もあってか、アギトとしての初陣にしてライダーキックでクイーンアントロードを撃破している。
ファイナルフォームライドアギトトルネイダーに変形すると、ディケイドやユウスケが装着するG3-Xとともにバッファローロードを倒した。



【関連人物】

●八代淘子

G3-Xが最高傑作である事を証明して。

演:佐藤寛子
『アギトの世界』におけるG3システムの開発者で、古谷からは『班長』と呼ばれる女性。
第3話で命を落とした『クウガの世界』の『あねさん』こと八代藍刑事に瓜二つで、ユウスケはテレビの中継で見た彼女にあねさんの面影を見出していた。
『アギト』の小沢澄子に相当する人物で、性格や行動はほぼそのままだが、焼肉は食べない。
ショウイチが姿を消したショックもあるとはいえ、藍に比べるとやや苛烈な言動が目立つ。
1年以上連絡が取れないショウイチの身を案じており、彼女がしたためた手紙が士のもとに現れたことが第12話・第13話のエピソードのきっかけとなる。


●古谷隆広

すいません、パワーが抑えられなくて……。

演:栗原功平
当初のG3-Xの正装着者。
第12話冒頭の戦いでは高い火力でメ・バヂス・バを殲滅したが、G3-Xの制御が不十分で近くの警察車両を巻き込んでいた。
その後、上司の叱責や世間からのバッシングに耐えかねてG3-Xの装着者を辞退した。
なお、彼の名前は2019年に『仮面ライダー図鑑』で初めて明かされたが、その名前は『アギト』の尾室隆弘に由来すると思われる。



たぶん、ここが終点。俺の居場所なんだって。

『クウガの世界』出身のリ・イマジネーションライダー。
クウガになれよ」と思われるかもしれないが、言動、行動共に男前。
かつての自分の戦う理由であり、『クウガの世界』では守れなかった『あねさん』の面影を持つ淘子の為にG3ーXの装着員として志願する。
一時は人心を顧みない海東に振り回されながらも、淘子=あねさんの心の強さを再確認。
アンノウンとの決戦ではG3-Xを装着してディケイド、アギトと共に戦った。



士から聞いていないのかい?僕が興味あるのは世界に眠るお宝だけさ。

仮面ライダーディエンドに変身するコソ泥…もとい怪盗。
ユウスケとともにG3ーX装着者に志願し、優秀な身体能力を披露したことで晴れて正装着者に任命される。
……が、肝心の未確認戦ではすぐにディエンドに乗り換えるという盛大なG3-Xの無駄遣いをした。
グロンギ戦では銃ライダー仲間のドレイクデルタを召喚するが、
アタックライド クロスアタックによるデルタの必殺技・ルシファーズハンマーでついつい士を殺しかけている*2
本来の目的は淘子が対アンノウン用に開発した“人間の脳神経とシステムをダイレクトリンクさせる”というG4チップ
G4チップを強奪しようとするも淘子の銃撃で破壊されるが、彼女の「本当に大切なものを守る為 (に開発した)」という発言に気を取られ、今度はその“大切なもの”を狙い出す。
だが、彼女たちの“宝物”の真実に気付くと、「大したお宝だが、持って帰れない」として撤退した。



感謝しろ。今日から俺がアンノウンから守ってやる。

ご存知『ディケイド』の主人公。
仮面ライダーディケイドに変身する、ツンデレっぷりが過ぎる世界の破壊者
今回はツン要素すらあまり見せず、ただの友人(ユウスケ)の為に働くだけの良いヤツ。
手紙を読んだことで淘子のショウイチへの想いを汲み取り、「ショウイチが死んだらユウスケの想う淘子が笑顔を失ってしまう」としてショウイチを守ることを宣言。
事情を知らない当のショウイチ自身から拒絶されながらも信念を通し、最後はユウスケとの3人の協力でアンノウンを撃滅した。



士君が人を守る!?

ご存知夏ミカン。
士と共にショウイチの捜索や保護に携わるが、ショウイチが変身したエクシードギルスに触手でいじられる。


●キバーラ

ねえってばユウスケ。……本当に出ていくの?

光寫眞館に居候するコウモリ型モンスターだが、その正体は鳴滝配下の魔族。
本エピソードの頃にはすっかり栄次郎やユウスケに懐いているが……。
その為、“昔の女”の面影を求めて飛び出して行ったユウスケにヤキモチ。


●光栄次郎

まあ、なかなか男らしい面構えになったなあ……。ユウスケ君だ。

光寫眞館の店主にして夏海の祖父。
本エピソードではあまり出番がないが、士の写真に映るユウスケの顔を見て彼の成長を讃えた。



もうお前は追記・修正する力は無い。いい加減俺の前から消えろ。分かったか?




どうかもう一度帰って来て下さい 私にはあなたが必要です


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最終更新:2023年07月18日 18:46

*1 仮面ライダー図鑑におけるG3の解説では「装着員候補だったが完成前に失踪したため正式な装着員にはならなかった」とされている

*2 デルタムーバーによる照準までは行われていた。それもショウイチにベルトを奪われたため生身の士に。ユウスケが助けていなかったらどうなっていたことやら。