理系が恋に落ちたので証明してみた。

登録日:2020/02/29 Sat 10:41:18
更新日:2023/05/17 Wed 20:40:54
所要時間:約 9 分で読めます





理系女子×理系男子=理ア充


『理系が恋に落ちたので証明してみた。』とは、web漫画掲載サイト『COMICメテオ』で連載中のラブコメ漫画である。
通称『リケ恋』。作者は山本アリフレッド。
現在8巻まで刊行中。


概要

当初は『理系が恋に落ちたので分析してみた。』のタイトルでpixivに1枚の漫画として投稿された作品だったが、2016年3月に『COMICメテオ』に読み切り漫画として掲載され、人気を博した事により同年5月から連載決定となった。
『COMICメテオ』以外でも『pixivコミック』等でも読む事が出来る。

2018年9月にテレビドラマ版が放送。全4話。2019年2月1日にはテレビドラマ版の続編である実写映画が公開されている。
2020年1月から3月までテレビアニメ版が放送。製作はゼロジー。全12話。
2022年の4月には、2期タイトル「理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ(ハート)」が放送された。

大学の研究室を舞台に、互いに好意を抱いている理系の男女2人が「恋愛感情」を論理的に解明しようと奮起する物語。
だが、それらの実験内容は常人の遥か斜め上の発想のものが殆どであり、しかも2人ともかなりの天然なためなかなか恋愛が進展しない。
時には告白同然の事を言っても互いに全然気づいていない事も。
そのため周囲(と読者)からも「さっさと結婚しろ(要約)」とよく突っ込まれており、読者からは「頭のいいバカ」「メンドクサイエンティスト」と呼ばれる事もある。
作中には多くの専門用語や数式が登場するが、単行本の書下ろしページで簡単な解説がなされている。かなり噛み砕かれて解説されているので分かりやすいが理解しきれなくても特に問題はない。


ストーリー



この恋 0か1か


証明するぞ!!


(何言ってんだこのバカップル 大丈夫かな)

国立彩玉大学理工学研究科に通う大学院生・雪村心夜は、ある日同じ研究室に所属する氷室菖蒲から唐突に想いを告げられる。
だが互いに恋愛経験が無かったうえ、定義がはっきりしないと気が済まない性分だったので、まずは恋の定義に関する証明実験を行い互いの気持ちを判定する事にする。
「好き」の一般条件を調べるために「壁ドン」「顎クイ」「手料理」等の実験を行っていくがいつも明後日の方向へ進んでいくため、彼らの実験に付き合わされる奏言葉からしょっちゅう呆れられている。
果たしてカメの歩みよりも遅い彼らの恋の行方はどうなるのか……?


登場人物

※CVは、左がテレビアニメ版で右がテレビCM版。1人だけの場合はテレビアニメ版の声優。

彩玉大学理工学研究科・池田研究室


  • 雪村(ゆきむら) 心夜(しんや)
演:西銘駿
CV:内田雄馬、大地葉(幼少期)/熊谷健太郎
大学院1年で本作の主人公の1人。目つきの鋭い眼鏡のクール系イケメンで口調は横柄。
今まで女性経験がなく、自分が氷室に対して抱いている感情が好きであると言い切れないでいる。
良き好敵手だと思っていた氷室から唐突に告白され、どちらかと言えば彼女に好意を持っていたが、話しているうちに好意を定義づけられないかという疑問が浮上したため、
氷室と共に「好き」という感情を論理的に証明しようとする。
憶測で物事を確定する事をとても嫌っている。しかし氷室の事となるとつい感情的になりがち。また恋愛実験の結果を真顔で発表した後で冷静になり悶絶する事も。
研究に没頭するあまり唐突にデリカシーのない事を言い、その度に氷室や奏に鉄拳制裁されている。
小学生の頃からガチガチの理系少年で、同級生から虐められても全く気にしていなかった。
実は幼少期に氷室と出会っており、彼女が変わるきっかけを作っているが、その事はすっかり忘れており「当時そいつに会ってたら完全論破していた」と豪語している。
体力がなく、少し走るだけで息切れする。友達はいないらしい。アルコールは脳の働きを鈍らせるという理由で酒は決して飲まない。

  • 氷室(ひむろ) 菖蒲(あやめ)
演:浅川梨奈
CV:雨宮天日笠陽子
大学院1年で本作の主人公の1人。すみれ色のロングヘアをハーフアップにしているクールな美人。普段は裸眼だが研究の時には眼鏡をかけている。
雪村に匹敵するほどの理系脳だが雪村と比べるとやや常識人寄り。雪村が実験を進めるうちに見境がなくなるとよく制裁を与えている。
雪村に自分の好意を伝えるが、雪村と同じく恋愛経験が無いのでそれを論理的に証明するまで仮定扱いにしている。
恋愛実験では平静を装っているものの、時折雪村に見とれてしまう事も。また自分達の実験を冷静に見る度に死ぬほど恥かしい思いを雪村と共にしている。
それでも雪村と一緒に実験をしている時が一番楽しいらしい。
小学生の時から理系に興味を持っていたが、今とは違って暗い性格だったので同級生に虐められていた。
だが雪村と出会った事がきっかけで凛として格好いい理系になる事に決め、それ以降は虐められても凛とした態度で接するようになった。しかしその時の少年が雪村である事に気づいていない。
大学に入るまで仲の良かった友達がおらず、こんな自分に仲良くしてくれる奏の事を妹のように思っている。
ちなみに酒には弱く、飲み始めてしばらくはクールなままだが酔いが回ると急にへべれけになり、子どものように素直で感情表情豊かになる。

  • (かなで) 言葉(ことのは)
演:矢野優花
CV:原奈津子/三上枝織
学部4年。
研究室の中では貴重な一般人枠で、ごく普通の恋愛観の持ち主。
高校時代に数学の先生が好きになり、先生に構ってほしくて数学の勉強をするうちに理系女子となった。
本作のツッコミ役。雪村達が常人には理解できないような言動をする度に読者の気持ちを代弁してキレのいいツッコミを入れている。
雪村達の実験に付き合わされた時によく助言をしているが、ほぼ毎回予想外の方向に作用するためその度に呆れている。
だがお菓子のカロリーについて氷室と議論していた時には珍しく雪村から突っ込まれていた。
雪村達に振り回される事が多いものの、割とスパルタだが面倒見が良い雪村と、自分を妹のように可愛がってくれる氷室を慕っており、
特に同性の先輩である氷室とは、研究以外でも仲良くしている場面がよく描かれている。
実家はごく普通の一般家庭だが、祖父の影響で腕っぷしが強い。悪酔いすると見境なしに絡んでくるようになる。
沖縄から帰った後で式城から告白され、まずは友達から始める事にした。

  • 棘田(いばらだ) 恵那(えな)
演:荻野可鈴
CV:大森日雅
大学院2年。
幼い容姿だが雪村達の先輩。しかし雪村からは呼び捨てにされている。
掴みどころのない小悪魔のような性格で、奏からは「私たちのボス猫」と陰で呼ばれている。
研究室きっての才媛で、池田も彼女に頼りっぱなしである。
普段研究室ではゲームばかりやっているが、雪村達の実験に口出しする際には彼らの見落としを的確に指摘する。だが実験に付き合う時には雪村をおちょくる事もしばしば。
幼なじみである虎輔を「トラスケ」と呼んでおり、彼が突っかかってくる度に返り討ちにしている。彼が美少女ゲームにはまるきっかけを作ったのも彼女。ちなみに彼女自身はNLもBLもいけるらしい。
なんだかんだで池田研の後輩たちを気に入っている様子で、特に幼い頃からの弟分である虎輔に対しては、からかいながらも時折年上らしい思いやりを見せる。
複雑な家庭環境であり、黒い服を好んで着ているのはこのため。将来は博士課程に進もうとしている。

  • 犬飼(いぬかい) 虎輔(こすけ)
演:藤田富
CV:福島潤、藤原夏海(幼少期)
学部4年。
ワイルドな風貌の金髪男子。かつてはサッカーサークルに所属していた。
見た目や言動はチャラいが、中身は筋金入りの美少女ゲームオタク。ゲームキャラの藍香を愛しており、藍香の為に総額22万7000円もつぎ込んでいる。
周囲には隠しているつもりだったが、研究室にも第2観賞用のゲームを持ち込んでいたのでバレバレだった。
研究室には自分よりも凄い人間が何人もいるので、劣等感を抱いて研究室を移ろうとした事がある。
池田の提案で恋愛ゲームの攻略を題材にした研究をし、研究発表会にて堂々とした態度で発表。その研究に異を唱えた教授に全力で噛みついた勇者。
棘田とは幼なじみであり、子供の頃の刷り込みにより彼女には決して逆らえない。
最近藍香と棘田が似ている事に気づくも、彼女が理想の女である事は決して認めようとしない。
飲み過ぎると小学1年生に戻り、棘田に泣きつくようになる。

  • 池田(いけだ) 嘉信(かしん)
CV:置鮎龍太郎
数理科学情報部門教授で池田研究室の主。
眼鏡をかけた穏やかそうな風貌の男性。既婚者。
健全な体にこそ健全な頭脳が宿ると考えており、日々のトレーニングでマッシブな体格を維持している。
とても優しい先生で、誰に対しても丁寧な口調、かつ柔和に接するが、感情が高ぶると目つきが物凄く怖くなって筋肉が膨張。
ペンを指で粉砕したり、ホワイトボードを片手で軽々と持ち上げたりしながら叱ったり注意したりするため、迫力満点(ただし、学生に手を上げたりはしない)。
怒っていない時でも、遠く離れたスイカを棒を一振りしただけで4等分にする等人間離れした業を披露している。
自らの研究室を「知性と探求の泉」と称しており、常識を木っ端微塵にする事が研究者の務めだと考えている。そのため雪村達の実験にも協力的である。
ちなみに他の研究者もかなりの「強者」らしく、学術の世界には想像を絶する天才と言う名の化け物が数多犇めいているらしい。


理学部生態制御学科


  • クリス・フロレット
CV:梶裕貴
大学院2年。
小柄だが紳士的な人物。翠雨と付き合っており、彼女が艶かしい言動をとる度に注意している。
だが翠雨に過度なスキンシップをされると理性が崩壊し、人目も気にせず絶叫する。
他人にどう言われようが、自分が翠雨を好きだという気持ちは覆らないと断言している。

  • 藤原(ふじわら) 翠雨(すいう)
CV:山田麻莉奈
大学院2年。
露出度の高めな着物の上から白衣を着ている艶かしい女性。京都弁で話す。
人体の様々な情報が得られるので唾液の採取が趣味。
クリスと付き合って4年目であり、しょっちゅうクリスにベタベタしている。その度に大量のオキシトシン*1を分泌させるため、その光景を目の当たりにした雪村を戦慄させた。


その他


  • 山本(やまもと) 亜梨華(ありか)
CV:小倉唯
池田研究室の卒業生。ベレー帽を被った眼鏡っ子。
現在はとあるペンネームで漫画家をしているが連載は持っていない。
研究室を訪れた時に雪村達の研究を知り、彼らの事を漫画にする事を思いつく。
一見おしとやかそうに見えるが、漫画を面白くする(&面白いネタを用意する)為なら手段を選ばないマッドカートゥーニスト。
名前の元ネタは作者。

  • 式城(しきじょう) 直哉(なおや)
CV:山谷祥生
東京理工科大学数理情報工学科加納研究室の学生。
沖縄の研究会で自分の研究を発表した際に教授達の質問に答えられず、研究室の主である加納からも勉強不足を指摘されかなり落ち込んでいた。
沖縄から帰った後、一目惚れした奏に告白し、一時付き合うも振られてしまう。

  • 加藤(かとう) 雄一(ゆういち)
CV:近藤雄介
ナンパ師で式城の友人。
二股がばれて破局した後は氷室をナンパしようとするが、彼女に論理的にあしらわれ雪村に「チンパンジー亜族」の烙印を押され撃沈する。
棘田とゲームの話題で談笑していた時には、画面を見せてもらおうと彼女の腕を掴んだ瞬間に虎輔にぶん殴られた。

  • リケクマ
CV:麻倉もも
漫画の用語解説コーナーに登場。
学士帽、眼鏡、ネクタイ、白衣を身に着けたクマ。なぜか人類を見下している。
作中に登場した専門用語を分かりやすく、時には投げやり気味に解説してくれる。
巻末のおまけ漫画ではしょっちゅう作者を殴っている。



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最終更新:2023年05月17日 20:40

*1 愛情ホルモンの一種。この作品ではオキシトシン=愛の力として扱われている。詳細は本編参照。