間時守(結界師)

登録日:2020/03/09 (月) 00:54:11
更新日:2023/09/04 Mon 18:30:37
所要時間:約 4 分で読めます





私は間時守と申す者。あなた方を退治しに来ました。



概要

『間 時守』とは『結界師』の登場人物。

CV:山野井仁

本編の約400年前に『間流結界術』を生み出した開祖。
幼少の頃から妖が見える体質で、その異能ゆえに孤児となり妖相手に異能を磨いていったという。
しかし世界に自分以上の術者がいないと自負する傲慢さと、
誰も自分を認めてくれないという憎しみから一度は闇に落ちかけるが、なんとか戻って来たと伝えられている。

時守は子を成さなかったため、弟子の墨村家・雪村家の両家共に自分が正統後継者だと400年争っている。

また自分の領域に入った妖を従える力を持ち、多くの妖を従えている。
現在、墨村家に憑いている斑尾、雪村家の白尾は時守が従えていた妖である。
白尾の方は元々時守が飼っていた普通の犬であり、ある異能者の力を封じようとした際にその余波で亡くなってしまい、妖犬となった。
斑尾は仲間の鋼夜とある山で暴れていたため退治しに行った際、一目惚れされて仲間になった。


ある日『烏森』という地を治めている『烏森家』という城主がおり、その一族が強い霊力を持っていた事から妖に襲われていたため、時守を雇う事になる。
しかし代を重ねるごとに烏森家の力は強くなり、近づく妖を強化してしまうようになっていく。
連日連夜の激戦の疲労が重なったことで結界師たちは病に倒れ、ついに烏森家に結界師が誰もいない事態が3日続いた。
そして結界師が烏森家に訪れると、そこは魑魅魍魎に滅ぼされていたという。


しかし死後もなお烏森の力は土地に宿っており(殿の魂が祀られている)、近づく妖をパワーアップさせてしまう……。
そのため墨村家・雪村家の両家は400年も烏森の土地を守護するようになった……というのが時守に関する言い伝えである。







中盤のネタバレ

実は伝説では殿の魂を祀ったのは時守の弟子たち以降の結界師ということになっているが、時守本人が封印している。
さらにいえば死んだ殿様の魂ではなく、生きた殿様が烏森の地下の異界に封印されている。
その殿様はこの世をひっくり返すほどの力を持つ魂蔵持ちと呼ばれる特殊な人間*1であり、時守は全霊力を駆使して封印したのだ。



















終盤のネタバレ







はじめまして……開祖の間時守です。








実は意識体となってまだ現世に留まっており、墨村守美子と協力して墨村良守の修行を始める。

そもそも烏森があんな事になったのも、ひいては今代の烏森関連の事件も遡れば時守が元凶である。

かつて伝承通り烏森家に雇われた時守だったが、
そこで出会った姫・月影に生まれて初めて受け入れられたことで惚れてしまい、やがて姫は息子『宙心丸』を身籠る。
当然殿様は激怒して時守を追い出した。

しかし時守はこの時、家柄に自分の異能が合わさった宙心丸が天下を取る事で、
今まで散々自分を認めなかった世界を見返せるんじゃないかと考え、計画を立てる。

そのために宙心丸に更なる力を与えるべく、あらゆる禁術を調べ上げ、宙心丸に大気と大地の力を与えた……はずだった。
しかしその力は宙心丸の近くにいる存在から命を奪い取る力と化してしまい、母親を始め烏森の城の者達全員を殺してしまった。

自分のしてしまった事を悔いた時守は、霊となった月影から宙心丸の世話を頼まれたため、妖と協力しながら育てる事になる。

親を名乗る資格は自分にはないと「仕えていた主から世話係を任命された」と偽り、宙心丸のそばに居続けた。

しかし大きくなるにつれ力が成長し、人里や森を滅ぼしていく始末……。
力を奪うのも与えるのも過剰すぎる宙心丸は、前述の魂蔵の性質も相まって、文字通りこの世を滅ぼしかねない存在となる。

自分のしたことを悟らせないために肉体の時間を止め精神の成長を妨害し、
果ては肉体を消して結界で縛ったりもしたが、力を抑えられなかった(その過程で白尾は死んだ)。


そこで現在の私立烏森学園の地にて土地神のウロ様に他所に行ってもらって、『真界』を使い自分と一緒に宙心丸を封印した。*2
しかし完全に外界と遮断できておらず、宙心丸の力は漏れ、「外」の世界を感じ取っていた。


だが、時守は失敗した時のために幾つか保険を用意していた。
その一つに裏会から結界師としての素質のある者を集め、育成して置いた事(これが墨村家・雪村家の始祖)、
弟子たちの力が強くなるように、弟子同士で争うように仕向けた事。

また生まれたばかりの赤子に儀式を行い、宙心丸に気に入られると方印が出るようにし(共鳴者探し)、
こうして強くて宙心丸の力を引き出せる結界師が自分の元へ来るのを待っていた。

自分以上の術者がいないと自惚れていた自分が、自分以上の術者を待つしかない状況を自嘲しながらも、
歳月と共に弱りながらも、宙心丸のためにこの世に留まり続けていた。


そして400年が経過した頃、やってきたのが墨村守美子である。

二人は今度こそ宙心丸を完全封印するために行動を始める。



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最終更新:2023年09月04日 18:30

*1 無制限に力を蓄えることができる異能の持ち主。ゲームで例えると最大MPに上限がないうえ、敵からの吸収も味方への譲渡も可能。ついでに瀕死になるとMP消費でオートHP回復

*2 自分も一緒に封印されたのは宙心丸と一緒にいるためだが、封印を閉じるには内側からでないと駄目なため