三宮紫穂

登録日:2020/03/11 (Wed) 00:05:40
更新日:2022/05/14 Sat 04:01:36
所要時間:約 5 分で読めます




私ね、こんな能力だからこの世がおとぎ話とは違うってことはもうわかってる。
だから、世の中に汚いものがあることは隠さなくてもいいのよ。

絶対可憐チルドレン』の登場人物。

【プロフィール】

誕生日:2月12日(水瓶座)
血液型:AB型
身長:152cm(中学生時)
スリーサイズ:B83W57H82(中学生時)、B93W57H87(20歳時)
CV:戸松遥 、土谷麻貴(戦国大戦)


【概要】

バベル所属の特務エスパー「ザ・チルドレン」のひとり。
コードナンバー「C-03」。
ESP リミッターは指輪型*1で星の意匠。
紫がかった銀髪。癖毛気味なため見かけ以上に髪が長い。
リボン、ネクタイとベレー帽の色は紫。
名前の由来は『源氏物語』の女三宮と紫の上。


【人物】

一人称は「私」で、基本的には目上は「さん」か役職、同期以下は「くん」「ちゃん」を付けて呼ぶ*2
小学生編では敬語口調で慇懃無礼な台詞が多かったが、中学生編以降はややフランクになっている。
触れた物からその背景を読む能力の為、幼くして現実の清濁・シビアさを承知していた。
そのため一見穏やかだがかなり腹黒で、涼しい顔のまま真っ黒な毒舌を吐き、かなりブラックな嘘をつくことも多々ある。
原作者曰く、それは彼女の自己防衛でもあり、実際には中身は人一倍甘えん坊で手のかかる難儀な子だとのこと。
気を許した相手には素直な心のうちを伝えることも多い。

行動もかなり過激で、銃の発砲や虫殺し程度では躊躇せず、必要ならば殺人をも厭わないような発言まで飛び出す。
能力と経験上血生臭いものへの耐性が強く猟奇殺人の様子を読み取っても平気だが、実際の現場を目の当たりにすることはあまりないため、賢木の助手として手術に立ち会った際はサイコメトリーでは認識できない血の臭いなどにかなり動揺していた。
また、現実的な血生臭さには強い一方で逆に幽霊など超常的な物は気絶するほど苦手で、ホラー映画やお化け屋敷は泣いて嫌がる*3。幼少期勝手にバベルの立ち入り禁止区域に葵と入り込んだ時、寝ぼけた不二子を幽霊と勘違いし失禁するほど怯え、トラウマとなったのが発端になっている*4

ポテトチップスやポッキーなどのお菓子を好む一方で野菜類全般を避けて食べるなど、かなり食わず嫌い。肉や魚も好きだが、その理由は殺されたときの断末魔の思念にゾクゾクする為であるらしい。金品や心情に訴える言葉には釣られなくても、美味しい食べ物には反応する。


【人間関係】

バベルにやって来た当初は、「心を読まれて深刻に怖がられるよりも、普通に嫌われた方がいい」と一緒にいたにわざと意地悪に接していた。しかしが来てその心に触れたことで、拗ねた心を解き三人共がかけがえのない親友になった。因みにこの頃から「蜘蛛の糸」や「人間失格」といったシリアスな作品を絵本で読んでいる。

皆本のことは当初は人畜無害で使える人間程度にしか思っておらず、赴任前に出会った際はスタンガンで脅してリミッターを改造させようとした。しかし、彼の人となりを知るにつれ認めるようになり、自分に触れると心を読まれてしまうかもしれないということを承知しながらも、ごく自然に手を繋いでくれることなどから全幅の信頼と好意を寄せている。

兵部京介からは「禁断の女帝(アンタッチャブル・エンプレス)」と命名されており、主に「女帝(エンプレス)」と呼ばれており、パンドラではその名にあやかった潜水艦を所持している。
皆本を度々苦しめたことなどからあまりいい目で見ていないが、薫につられてつい気を許してしまいがちではある。

賢木とは大人気無く張り合ったりするが、同じサイコメトラー同士で通じ合うこともあり、憎まれ口をたたき合いながらも信頼している。
またこっそりと賢木が活躍してる時は頬を赤らめている描写があったりする。

警察庁長官の父親と母親がいる。
父親は厳格で捜査の為なら娘に凄惨な現場を透視させるのもやむなしと考えているが、冷酷なわけではなく娘との信頼関係は築けている*5。また、写真撮影が趣味で、警視庁の写真コンクールで金賞を取ったほどの腕前である。紫穂の素直でない性分も父親譲りなところがある。
母親は紫穂の幼少時、接する経験不足からノイローゼ寸前まで追い詰められていたが、隠し事をしないよう努力した結果、つい本音がこぼれがちな人物になってしまった。紫穂の髪色も彼女譲りである。
尤もが遊びに来た際は二人共普通に接している。


【能力】

レベル7の接触感応能力者(サイコメトラー)
全力でサイコメトリーを使うと、他のサイコメトラーでは感知できないような小さな痕跡でも見付けられる。しかし相手が高レベルエスパーになるほど読み辛くなるらしく、その場合は表面的な強い残留思念しか読み取れない。
当初は結論を先回りすることが多かったが、連載を追うごとに後付けや確認の意味で行うことの方が多くなった。

任務では主に、敵の思考や過去を読み取ったり、捜査のための情報収集等のサポートが担当。他のチルドレン2人と異なり超能力そのものには攻撃性がないため、戦闘では主に銃火器類を用いる。原作初期からレミントン・ダブルデリンジャーを持ち歩いている*6と語っており、他にもスタンガンや吹き矢などの武器を所持していることもある。
サイコメトリーで弾道を予測できるため、目を閉じても命中させられる。また、サイコメトリーで道具から使い方を読み取ることができるので、ありとあらゆる道具や機器・乗物を使いこなすことが可能。
後に専用装備のナノチューブ性のワイヤーガンが支給されたが、拘束した上でサイコメトリーまで出来、おまけに電撃を放つことも出来る*7という凶悪なシロモノ。


【未来】

20歳時、兵部の命名通りなら「禁断の女帝(アンタッチャブル・エンプレス)」と呼ばれていると思われる。
皆本やバベルを裏切った薫と再会した際には激怒し銃口を向けたが、薫から黒い幽霊の真の目的を聞かされ、葵と共にバベルを離れてパンドラ の一員となっている。
フェザーの中の彼女の記憶によれば、不二子と共に「ファントム・システム」へと組み込まれたユーリを操るギリアムのアジトに潜入し、不二子が倒される場面に遭遇している。
服装はフリルの多いロングスカート。薫曰く「発育がいい」という言葉通り、実際未来の3人の中では一番の巨乳。
未来の自分の姿を見た際には、(それが未来の自分の姿とは知らず)「底意地の悪そーないやらしい感じの女」と評した。


【余談】

短期集中連載から本連載に移行する際に髪型が変更されている。原作者によれば『綿の国星』のチビ猫に影響を受けたからとのこと。

戦国大戦にもと組んで「浅井三姉妹の三女、江」として登場。
能力は通常排出されている「R初」と同じ。
唯一Rのコンパチだが、実はR初は浅井三姉妹で唯一の槍兵かつ、コスト1で武力が(何故か)2あるので一番使いやすい。
計略(戦闘中使える特殊技みたいなもの)は「撹乱の呪い」という敵と味方の統率を下げるというもの。一見余り役立ちそうに無いがコンボに使うことが可能である。
なお錯乱の呪いを2体入れることにより敵味方の統率をほぼ0にすることも可能だが余り意味はなかった。


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最終更新:2022年05月14日 04:01

*1 指先で触れるため。

*2 ただし、読切版では薫を呼び捨てしているが、葵を呼ぶ場面はなかった。

*3 例えばゾンビ映画の場合、ウイルス系のものなら平気だが呪い系はNGらしい。

*4 本人が無意識に記憶を封じているのと葵が気付かなかったため、現在この時の事を覚えているのは不二子だけである。

*5 アニメでは犯人の襲撃から紫穂を庇うシーンが追加されている。

*6 ただし弾はゴム弾に差し替えられている。

*7 ただし雨の中では使えない。