特務機関NERV(新世紀エヴァンゲリオン)

登録日:2020/05/06 Wed 20:14:06
更新日:2024/04/03 Wed 11:54:29
所要時間:約 12 分で読めます





「だが君なら勝てるのかね」

「そのためのネルフです」


特務機関NERV(ネルフ)とは、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場する架空の組織である。


【概要】

正式名称は「国際連合直属非公開組織 特務機関NERV」。「ネルフ(Nerv)」は「神経」を意味するドイツ語
神奈川県は箱根に建設された第3新東京市、箱根大深度地下大規模空間(ジオフロント)内に本部を置く。総司令官は碇ゲンドウ、副司令官は冬月コウゾウが務めている。
また本部以外に松代、アメリカ、ドイツ、中国などにも支部がある。
職員の階級制度は三佐のように自衛隊式。
シンボルマークは赤いイチジクの葉が組織の名称を隠すように重ねられているもので、その下部には、イギリスの詩人ロバート・ブロウニングの詩の一節
God's in his heaven. All's right with the world.”(「神は天にいまし、世は全て事もなし」という意味)が引用されている。

最大の特徴は、使徒に唯一対抗できる汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオンを建造・運用していること。
与えられている予算は一国の国家予算を優に超えると思われる。国連の予算圧迫はこの組織が原因とも言われている。
国連機関の中でも権限が非常に強く、使徒が絡む場合、特別権限を以て他組織にて開発中の兵器の強制徴発から国連軍への支援要請、果ては日本中の電力の接収とその使用に伴う大規模工事まで行わせることができる。そのため各組織からの印象はよろしくない。更に機密保持にも優れている。
そしてその目的は、襲来する未確認生命体「使徒」の研究調査・殲滅と、予測される大災害「サードインパクト」を未然に防ぐこと。

このように巨大な組織だが、その目的は人類を脅かす使徒から世界を守ることにある。
セカンドインパクト以来、厳しい状況下におかれている人類の未来のため、その活動にぜひご理解とご協力をいただきたい。

追記・修正はネルフ広報部までお問い合わせください。


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「ネルフ。我らゼーレの実行機関として結成されし組織」
「我らのシナリオを実践するために用意されたモノ」


【実態】

しかしその実態は、秘密結社「ゼーレ」の推進する計画「人類補完計画」の実行機関。
使徒殲滅の任こそ偽りなき本業だが、それ以上に上記計画の遂行を担い関連作業を進めていることは、一般大衆にはもちろん多くのネルフ職員にさえ隠されている。
計画の軸にはエヴァと組織の存続が必要であり、そのためには競合組織に対し裏工作を仕掛けるなどして暗躍することも。*1

だが、やがてゲンドウが計画のキーを握るなどして組織を徐々に掌握し始め、最終的には彼の占有機関と言われるまでになった。


【経歴】

その前身となる組織は「ゲヒルン」。こちらも同じく非公開組織で、人工進化研究所と建設中のネルフ本部(当時は「ゲヒルン本部」呼び)を活動拠点としていた。
やはりゼーレの下部組織で、この時からすでにアダム再生とエヴァ建造の「E計画」や「アダム計画」を推し進め、人類補完計画もこの頃に発案されていた。
やがてネルフ本部が完成するとゲヒルンは解体、全遂行機関としてネルフへその活動を移した。
必要なものだったとはいえ、要塞都市と大規模な施設建設に、使徒襲来という事情を知らない関係者は一体何が始まるのかと不安だっただろう。
ちなみに「ゲヒルン(Gehirn)」もネルフ同様ドイツ語で、こちらは「脳髄」という意味。


【関係者】

※特別記載がない限りTV版準拠
ネルフの司令官。
使徒殲滅の総指揮を執るとともに、人類補完計画を遂行していく。
だいたい司令部の司令席か司令執務室、またはゼーレとの諮問会場で指を組んで座っている(通称「ゲンドウポーズ」)。

ネルフ副司令官。
司令であるゲンドウの補佐を行ったり、対外的な仕事を(代わりに)受けていたりする。
だいたいゲンドウの隣に立っているか、執務室で詰将棋をしているかのどっちか。

戦術作戦部作戦局第一課所属。
使徒迎撃の際に主体となって指揮を執る。
作戦立案からエヴァや迎撃都市の運用、時には対外交渉も行う。

技術開発部技術局第一課所属。
主に「E計画」やエヴァ開発、マギシステムの保守・運用等、技術関係においてはなくてはならない存在。
ネルフの中枢にも関わっており、真の目的を知りつつ携わっている数少ない人物。

中央作戦司令部作戦局第一課所属。
ネルフ本部発令所におけるオペレーター三人組その1。
ミサトの部下でもあり、報告なども彼女とやり取りすることが多い。

技術開発部技術局一課所属。
ネルフ本部発令所におけるオペレーター三人組その2。
リツコ直々の後輩ということもあり、技術面での報告などを主に行っている。

中央作戦司令室付。
ネルフ本部発令所におけるオペレーター三人組その3。
他の二人とは違い、中央作戦司令室、つまり発令所専属のオペレーターでもある。
そのため、日向やマヤがヤシマ作戦などに出ている間も彼は本部にてオペレーターの任に当たっている*2

  • 赤木ナオコ
リツコの母親、ゲンドウの愛人。ばあさん。
第七世代有機コンピュータであるスーパーコンピューター「MAGI」の開発者という功績の持ち主。
ネルフ関係者というよりは、ゲヒルン時代のネルフ創設関係者の一人。
インテリ繋がりか、冬月とは以前から知り合いだったようで、ジオフロントで再会した時には驚いていた。
ユイを喪ったゲンドウと愛人関係を続けながら、自分の人格モデルでもあるMAGI第1号を完成させる。
が、その後ネルフ設立を直前に謎の投身自殺を遂げる。

  • D級勤務者
R警報やD-17といった避難警報が発令された際に避難の対象となる職員。
恐らくは非戦闘員やメイン業務に関連しない者を指す。

  • 保安諜報部員
VIPの警護や対象の監視、ネルフ関係の事件の対応に当たる。
ミサトやゲンドウの公的な仕事での送迎や、チルドレンの警護や確保、諜報活動の全般に従事していることが確認できる。
サングラスで表情が読めないが、シンジが箱根駅でトウジを殴るやり取りの際は若干その表情を崩していた。
仕事柄、人類補完計画等にも携わっているらしく、日向のハッキング先にも選ばれた。


【組織構成】

国連組織ということもあって、各国に支部を構えている。

  • ネルフ本部
日本、箱根の地下にあるジオフロントを拠点とする。
地上には第3新東京市という要塞都市を構え、その下には特殊装甲板により防護されており、そしてピラミッド状の本部施設を有する。
使徒は毎回この場所を攻めてくるため、その防御力は高め。
スーパーコンピューター「MAGI」のオリジナルである第一号がここにある。

  • 松代
3号機実験が行われた実験場がある。
MAGIの第二号と本部のバックアップもここにあるので、関連施設も存在していると思われる。

  • 米国支部
第一支部*3とネバダ州に第二支部が確認できる。
第二支部は四号機の起動実験中にS2機関が暴走、ディラックの海に飲み込まれたと推測され、巨大な爆発のあと”消滅”した。

新劇場版では参号機の輸送機発進シーンにて、第一支部と思しき地上施設や、本部と同じくピラミッド施設を確認することができる。
雷バリバリの積乱雲が目の前にあるというのに突っ込むのか……。

  • ドイツ支部
ゲヒルン時代、ミサトがここの第三支部に所属していた。
シャムシェルから得たS2機関のデータを解析、エヴァ5、6号機を建造していた。
MAGIがベルリンとハンブルグにある。

  • 中国支部
北京にMAGIを擁する。その他に関しては不明。

  • イギリス、フランス、ロシア支部
詳細は劇中には未登場、未言及*4

  • ベタニアベース
新劇場版のみ登場。
第3の使徒を封印しており、使徒封印用呪詛柱で全体を囲んでいる。
日本支部における発令所は監視司令艦「ウラル2世」という軍艦が担当しており、仮設5号機と使徒の自爆の煽りを受けて中破した。
全記録全集では「秘密結社ゼーレ直轄第3の使徒厳重保管用秘密基地 ベタニアベース」という正式名称が記載されている。

  • ネルフ第7支部 タブハベース
新劇場版のみに登場。
月にて謎の巨大物体の発掘、エヴァMark6の建造を行っている。
ゲンドウら本部ではなくゼーレの管轄らしく、目前にしながらも着陸許可は出なかった。

  • ユーロ支部
新劇場版のみに登場。
0706作戦の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』アバンから、その支部はパリの凱旋門~エッフェル塔付近と推測される。
弐号機の所有権を保有しており、バチカン条約による機体制限に関してはこちらの方が優越する。


【本部構造】

基本的に作中描写があるのはネルフ本部のみ。
外部から隔離されても自給自足できるコロニーとしても設計されている。

  • 本部ビル
ネルフ本部を象徴するピラミッド状の建物。
隣には集光ビル(?)、反対側には逆ピラミッド状の人工湖がある。
ゼルエルのジオフロント襲撃時にはそれまで綺麗な形状だったビルが徐々に被害を受けていき、その事態の異常さを身をもって示した。
最終的に頭頂部一部と第三基部(腹部に当たる)を完全に破壊され、長期間の修復が行われた*5
新劇場版では、シンジによる初号機占拠事件時にその頭頂部が破壊され、ゼルエル戦時に修復工事が行われているのが確認できる。

  • セントラルドグマ
発令所をはじめとした、ネルフの主要施設を含む地下空間の名称。
これより深いところはターミナルドグマとなる。後述。

  • 中央作戦司令室
いわゆる発令所。オペレーターが使徒を発見したり「ダメです」と言ったりする場所。
構造としては、ゲンドウの司令席を頂点として、司令席、司令塔(オペレーター席)MAGIの筐体を備える三層、両翼に広がる副発令所という構造になる。
司令席の部分には来賓席というべきか、国連軍高官用の座席も存在するようだ。
移動は専用昇降機や後部の出入り口を介して行うが、非常用のタラップも備え付けてある。

また予備が存在し、ゼルエル戦でそれまでの第一発令所が半壊して以降は第二発令所へと移動した。
同じつくりにもかかわらず椅子やセンサーに違和感があるらしく、マヤはあまり乗り気ではなかった。
しかし、旧劇における戦略自衛隊襲撃には、結果的にこの移動がネルフを延命させることとなる*6
また、第三発令所もあったようだがこちらも戦自によって爆破されている。

  • エヴァ専用ケイジ
ネルフ主戦力であるエヴァンゲリオンを格納する場所。
ここへの移動はエレベーターやドアを使ったりゴムボートを使ったりまちまち。
第一発令所とかなり近いらしく、ゼルエルが本部内に侵入した際は初号機と共に壁をぶち抜いてきた。
エヴァ後頭部上方には司令専用の観察部屋がある。まるでパイロットと相まみえるのを目的としていたかのような設計
赤い冷却水の注排水の他、緊急時にはベークライトも注入できる。
非常時にはセルモーターや油圧ケーブルなどを切断することで人力起動ができる。

  • ネルフ総司令官公務室(司令執務室)
本部ピラミッド中~上方に位置する、ゲンドウの仕事部屋。
基本的にゲンドウ用の机がある以外は何も無い。
初登場時は天井と床にやたらと照明が並ぶ部屋だったが、代わりにセフィロトの樹が描かれ照明が薄暗くなるようになった。
ゲンドウと冬月が怪しい話をするほか、たまに詰将棋の音が響くおい、仕事しろよ

  • 射出口
エヴァの出撃・回収システム。
第3新東京市内はもちろん、ジオフロント内部から地底湖の中、山の中腹にまで多数のポイントを設けている。
基本的に拘束具を兼ねた輸送台を固定して射出するが、緊急時にはその床のみだけでも射出できる(高速で電磁射出されるレールに擦り付けられることになるが)。
ジオフロントを突っ切るようなシャフトの類は見当たらず、どこを通って市内に射出させているのかは謎。

  • 本部中央病院
度々シンジがお世話になる病院。高度な医療設備を整えているとされ、カプセル型の緊急処置室もある。
3号機搭乗と引き換えにトウジの妹もここに転院する。

  • エヴァ実験場
エヴァが数歩歩ける程度の白塗りの部屋とその観測室。
実験ということもあってかやたらと暴走したり電源が落ちたりする。非常用に硬化ベークライト射出機も備えられている。
そのうちの第2実験場では零号機等の試験が行われた。
壁は結構薄いのか、再起動実験失敗時に暴走し壁を暴打した凍結零号機の手が、第一話でケイジへ移動する途中の壁の一部を破っているのが見える。

  • 銭湯
職員用あるいはパイロット用と思われる浴場。
壁画はネルフマークと富士山が交互に変わるデジタル式。
消灯時間あり。

加持の所有しているスイカ園。ジオフロントの一角を借りて育てている
新劇場版では許可証を取っていることから、福利厚生センター直轄の職員農園としての貸し出しが行われている模様。
スイカの品種や資材、面積、スイカ部会からの合格証が記された園場検査検査受験票がワンシーンながら確認できる。

  • メインシャフト
ピラミッドの下にある、セントラルドグマを貫く巨大な立坑。
ゼルエルがこれを使い発令所まで侵入、カヲルは弐号機を操りながらターミナルドグマへ達した。

  • ターミナルドグマ
ネルフ本部最深部に位置する区画。メインシャフトを降りたその先には、セカンドインパクト後の南極を連想させるような赤背景に白の柱が並ぶ。
この区画には限られた人員しか入れず、ヘブンズドアと呼ばれる巨大な隔壁が存在する場所にはリリスが磔にされている。なんか巡洋艦浮かんでますが乗員いるんだろうか。
それとは別に、ゲヒルン時代の研究所跡やダミープラグのプラントなども存在している。

新劇場版においてはセントラルドグマとターミナルドグマの呼称が逆転していることに注意。

【関係部署】

  • 技術開発部
エヴァをはじめとする様々な兵器やその補助装置などを研究・開発し運用する部署。技術部と略されることも。
リツコの所属する技術局1課、電磁光波火器担当の3課などがある*7
平時にも業務が山積みらしく、『綾波育成計画』では週末に公園に行くと、休日出勤するマヤと偶然会ってレイ(アスカ)共々彼女の「休みが無い」という愚痴を聞かされることがある。

  • 戦術作戦部
対使徒戦における作戦の立案、指揮を行う部署。作戦部と略されることも。
ミサトや日向が所属するのはそのうちの作戦局第1課で、作戦の責任も当然この部署に押し付けられることに……。

アウトドアメーカー「LOGOS」とブランドコラボの際、下に「野戦機動班」が設定された。野戦という名称はあるが、戦闘部隊というよりは指揮所などの地上拠点の展開部隊ではないかと思われる。

  • 保安諜報部
ネルフ内の治安維持や諜報関係の活動を担う部署。
要人警護の他、必要に応じて工作活動や関係者の確保、取調べなども行う。
中でも2課は要人警護に当たるようで、冬月やアスカといったVIPの警護も担う。
が、何の因果か作戦課とはあまり仲がよろしくない模様。

  • 管理部、総務部、調査部
4号機消失事件の際にパニクっていた部署。パニクらない方がおかしい事件だが。
調査部は科学調査分析部の事だと思われ、この部署は第一回目のイスラフェル戦の事後報告書を提出、スライドショーで流している。

  • 警備部(警務部)
本部や関連施設の警備を担当する部署。
戦闘要員は赤いベレー帽を被り、サブマシンガンや軽装甲車両などで武装している。
しかし変化はそれだけで、ベレー帽以外は他の職員と変わらない制服のみである。
加えて対人予算の削減などの影響もあってか、一部警備が薄く非常時にもワンオペ警備になっているところも。
旧劇では侵攻する戦略自衛隊に対抗するが、プロの軍隊相手に為す術もなく撃ち倒されていった。

新劇場版にもそれらしい職員が存在し、『』ではTV版同様の装備でヤシマ作戦準備時の野外指揮車を警備している。
また『』においては、初戦闘後の弐号機の回収先と思われる施設や道を警備している。
こちらは通常制服の上に黒のタクティカルベストを着用、銃もMP7らしき銃を装備しており、やや装備の質が上がっているように見える。

  • 特殊監査部
加持リョウジが所属する。アルバイト。
ネルフ組織の各部署に対する内部監査を行う部署と思われるが、具体的な内容は不明。

  • 広報部
ネルフの広報、あるいは公的な部分の情報操作を担当する。
使徒襲来までは大した仕事が無かったらしく、サキエル戦後の事後処理でようやく仕事らしい仕事が舞い込んできた様子。
だがやはり楽ではないのか、イスラフェル戦で敗北した際にはミサトの作戦1課宛に苦情を申し立てている。
新劇場版では、トウジとケンスケの伝言をシンジに仲介していた。

  • マルドゥック機関
建前上は「人類補完委員会直属の諮問機関」だが、ゲンドウの掌中にあるらしく実質ネルフの一部。
エヴァのパイロット選出を担う。実態は不明だが、ミサト達の台詞にあることから少なくともネルフの書類上は存在している。*8
エヴァ3号機のコアのことを考えると中々ブラックな組織。
新劇場版ではTV版と同じく綾波レイがマルドゥックの報告書で選出されたことがリツコの話から出てくる一方、「マルドゥック機関」という組織は明示されておらず、「破」では「マルドゥック計画」と別の用語に使われていたりする。

  • 人類補完委員会
通称「委員会」。国連直属の諮問機関。ネルフの直接の上層組織であり、下にマルドゥック機関を擁している。
キール・ローレンツを議長とし、「人類補完計画」の遂行を第一義として、ネルフの運営監督などを行う。構成員は独、米、英、露、仏の代表者である5人。
国連直属でかつネルフの上層ということもあってか、エヴァの出撃要請から予算案の承認、果には個人の尋問召喚などネルフに対する権限は高い。
一方で、エヴァの出撃要請を出されたミサトからは「うるさい奴ら」、冬月にすら「文句をいうことが仕事のくだらない奴ら」と散々な言われよう。
ただし、その実態は……。

世界を操る秘密結社にして人類補完計画の実質的な指導者と同時に、ネルフの実質的な上層組織である。
表向きないしは国連での活動の顔としては上記の人類補完委員会の顔で登場し、ネルフの活動に口出しや人類補完計画の進捗を監督するが、計画の遅延―――ゲンドウのネルフ私物化が顕著になると、ゼーレとしてその姿を表す。
委員会は軽く見られている節があるが、ゼーレは「老人たち」と言われつつも口や顔を出されると厄介な相手であるとゲンドウたちにも認識されている。
人類補完委員会と混同されることが多いためか、というか本編中でもそうとしか思えない発言があるためか新劇場版では同一となっている。
詳細は項目にて


【最期】

対使徒戦に備えられた巨大で複雑な組織だったが、人間相手には脆弱だった。
加持をはじめとした諜報員の潜入と、第3新東京市を巻き込んだ大停電の破壊工作。
そしてそこからもたらされた内部情報は、最終的に戦略自衛隊による本部襲撃に使われることになる。
準軍事組織ということで警備部をはじめ各員が武装してはいたものの、プロの軍隊にはかなうはずもなく、第二発令所の陥落寸前まで追いつめられることとなる。
だが「儀式」が間に合うことで侵攻そのものは停止、その中心たるターミナルドグマが落ちることはなく、人類補完計画はその最終段階が始まる。
その過程で本部施設は半壊、ジオフロントは黒き月へと姿を変えて宇宙に飛び立つなど、もはや組織そのものという存在は辛うじて留めていたが、世界が補完を迎えたことで終わりを迎えたといってもいいだろう。

結果として、人類補完計画を遂行する組織としては、その任を達成してしまったのだった。


【余談】

  • Twitterアカウント「特務機関NERV」
本組織のパロディとしてTwitter(現X)アカウント「特務機関NERV」が存在する。運営会社名は「ゲヒルン」。
ぱっと見は如何にもNERVのコスプレだが、その実体はパロディの皮を被った大真面目な災害速報アカウント。ちなみに『エヴァ』本家の公認もきちんと得ている
東日本大震災の経験者であった創設者が、メディアや通信網が非常時こそ断絶する恐ろしさを痛感したことから立ち上げたとのこと。
今では民間企業ながら気象庁公認の専用回線が提供されているため、災害への反応は速度・更新頻度共に最速を目指すとのこと。呟くのは地震や大雨など災害関連情報が主だが、時々それ以外にも社会・国際・著名人の結婚や逝去などの緊急ニュースも扱う。
2019年9月にはスマートフォン用防災アプリ「特務機関NERV防災」が誕生した。AndroidとiOS両方にて配信中。

  • 福利厚生
流石は国際公務員というべきか、職員に対する福利厚生も充実している。
破で加持のように、ジオフロントの一画を農園として利用することができるようだ。
本部には巨大な図書館もあり、移動用にマウンテンバイクを貸し出してもいる。
また市外の繁華街の一部では、ネルフ職員対象や職員用のカードと思われる「ネルフカード」による割引をしている店も確認できる。


項目の追記、修正のためのアニヲタです。



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最終更新:2024年04月03日 11:54

*1 第七話におけるJA(ジェットアローン)への工作もそのひとつで、万が一にもJAの計画が成功してしまった場合、エヴァが「唯一の使徒対抗兵器」という一般認識を揺るがしかねず組織の存続に不安材料が生じてしまうため。

*2 例外としてレリエルに初号機が取り込まれた後の地上展開時には同行し、作戦会議にも参加していた。この時司令部オペレーターは全員地上に出ているという珍しいケースである

*3 旧劇場版の描写から、MAGIのあるマサチューセッツと推測できる。

*4 『エヴァンゲリオン・クロニクル』2巻によれば米英仏独露に各国支部があり、また「エヴァ建造は日本以外の7か国で始まった」というセリフもあるが、詳細は不明。

*5 少なくともサルベージ計画の一ヶ月以上、アラエル回の日向との会話時にも工事をしている。カヲル着任後の日向との会話カットでピラミッドに戻っているのが確認できる。

*6 第一発令所は利用されていなかったせいもあるだろうが、早々に占拠・爆破されている。

*7 ヤシマ作戦時の零号機の盾について防御力を保証した2課も存在するが、詳細な役割は不明。材質工学担当(LD解説)とも、防御兵装担当(クロニクル用語集)とも。

*8 初期ではゲンドウ自身がリツコにマルドゥックの報告を参照しているシーンもあったりする