キノクラゲス

登録日:2020/05/06 (水曜日) 21:48:11
更新日:2023/03/03 Fri 02:39:47
所要時間:約 ? 分で読めます





素晴らしいわ…!動く宇宙キノコだなんて……!


画像出典は項目下

身長:8.9cm~72m(傘の厚さ12m/触手60m)
傘の直径:最大35m
体重:37g~1万8000t
出身地:ジャコビル流星群
別名:宇宙菌獣

ファイヤーマン』の第7話「恐怖の宇宙細菌」に登場した怪獣。


【概要】

宇宙開発センターがジャコビル流星群を観測するために打ち上げた人工衛星D2にくっ付いていた菌糸状生物が成長し、怪獣と化したもの。
キノコとクラゲを組み合わせたような姿で、傘の目玉にも見える斑模様が不気味な怪獣。
傘の部分を何本もの触手で支えていて、いわゆる「火星人」のようにも見える。

ガソリンやエンジンオイルを含む、石油を栄養源にして成長。
触手で吸収し、わずかな量であっという間に数10㎝になって人間を襲うようになる。
成長すると空中を浮遊し、マッハ1のスピードで空を飛んで石油のある場所を狙って移動。
傘からは高圧電流「エレキビーム」を発射したり、触手を使って相手に絡み付いたり絞めあげたりして相手を攻撃する。
また、空中をふわふわと浮遊するため打撃による攻撃は手ごたえが無く、効果を得る事ができない。

弱点は「ポリドーム液」で、これを受けると組織が破壊され、身体が切断されて蓄えていた石油が漏れ出すなどの深刻なダメージを受けてしまう。


【活躍】

人工衛星D2に付着して地球に侵入。
SAFから調査を以来された高等菌類研究の小宮博士、宇宙生物研究所の松本洋子によって調査研究が始められたが、研究中に割れてしまったシャーレを片付けた岬の手に付着したものから成長した個体が研究所のボイラー技師を襲ったためにSAFから危険生物と判断され、レーザーで全て処分される。

しかし、研究を諦める事のできなかった松本は密かに菌糸生物の一部を隠しており、研究を続けてしまう。
嬉々として研究を続ける二人だったが、成長して浮遊を始めた生物に松本はエレキビームで殺されてしまい、残された小宮は研究が中断される事を恐れて生物を外に持ち出す。


だが、焦るあまり小宮は交通事故を起こして死亡し、遂に生物は外に解き放れてしまう。

逃げ出した生物は石油タンクに取り付いて大量の石油を吸収して急成長し、数百倍もの大きさとなって怪獣「キノクラゲス」と化してしまった。


タンクの石油を吸い付くしたキノクラゲスはエレキビームで周囲を破壊しながら移動し、今度は海上のタンカーに襲いかかる。

マリンゴンや防衛隊の戦闘機が一斉に攻撃するが、キノクラゲスはびくともせずに逆にエレキビームでマリンゴンを撃墜してしまう。

岬はファイヤーマンに変身して立ち向かうが、キノクラゲスはふわふわと浮かびながらファイヤーマンの攻撃を受け流し、頭から覆い被さって絞め上げる。
しかし、松本の残した研究資料からキノクラゲスの弱点が「ポリドーム液」である事を突き止めていたSAFが、シーマリンからポリドーム液入りの砲弾を発射して撃ち込まれると傘に切断が起き、蓄えていた石油が漏れだして弱体化。
空中に逃げようとしたが、そこに「ファイヤーフラッシュ」を受けて倒された。


【その他】

危険な生物と判断されながらも人間の持つ探求心や功名心によって存在を隠され続けた結果、遂に人間に牙を向くまでになってしまった。
研究を続けた小宮と松本は最後にはキノクラゲスによって命を失うという因果応報な結末を迎えたが、ファイヤーマンの危機を救いキノクラゲスを倒す決め手になったのもこの2人の研究だったという事もまた因果である。

空中に浮かぶ、操演による怪獣という事で後に『ウルトラマンレオ』に登場する円盤生物によく似た特徴を持っている。


追記・修正お願いします。

画像1出典:ファイヤーマン/円谷プロ/第7話「恐怖の宇宙細菌-細菌怪獣キノクラゲス登場-」/1973年2月18日放送/円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション9号/2016年7月5日発行/ディアゴスティーニ
画像2~4出典:ファイヤーマン/円谷プロ/第7話「恐怖の宇宙細菌-細菌怪獣キノクラゲス登場-」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ファイヤーマン
  • キノクラゲス
  • 宇宙菌獣
  • 細菌怪獣
  • 怪獣
  • 円谷怪獣
  • ジャコビル流星群
  • 恐怖の宇宙細菌
  • 操演
  • キノコ
  • クラゲ
  • 細菌
  • 円盤生物

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年03月03日 02:39