僕のワンダフル・ライフ(映画)

登録日:2020/06/06 Sat 22:58:40
更新日:2024/04/24 Wed 23:32:25
所要時間:約 7 分で読めます






もう一度、君に会いたい。


『僕のワンダフル・ライフ』は2017年9月29日に日本公開されたアメリカ合衆国の映画。
原題は「A Dog’s Purpos」で、W・ブルース・キャメロンの同名小説を原作としている。



【概要】

何度も転生を繰り返す犬の生涯を通じて、犬と人間の深い絆を描く。
2019年には続編「僕のワンダフル・ジャーニー」が公開された。



【ストーリー】

彼の初めての犬生は名もない野犬。親や兄弟たちと共に自由気ままに遊んで暮らしていたが、野犬駆除の業者に捕まりあっけなく死を迎えた。
このことがきっかけで彼は「自分はなぜ生まれ、何のためにここにいるのか?」という疑問を抱くようになる。

二度目の犬生は赤毛のレトリーバー。ブリーダーの元から逃げ出したところを心ない人間に捕まり、炎天下の車に放置され死にかけていたところを通りがかりの少年に救われる。これが彼の初めての飼い主・イーサンとの出会いだった。
イーサンの家に引き取られ、「ベイリー」と名付けられた彼は、毎日可愛がってもらいながら二人だけのボール遊びを考えるなど満ち足りた日々を過ごす。

時は流れ、成長したイーサンはハイスクールのアメフト部で活躍し、スポーツ大学への奨学金が内定、ハンナという恋人もでき順風満帆な人生を送っていた。
だがある夜、イーサンに嫉妬した同級生が彼の家に放火し、逃げ遅れたイーサンは足を負傷。ベイリーによって犯人の同級生は逮捕されたものの、この怪我が原因でイーサンのアメフト選手生命は絶たれてしまう。

祖父の農場に住まわせてもらっていたイーサンは、農場を継ぐため農業学校に行くことになり、家を出ていった。イーサンに会えない寂しさを募らせながら、老齢のベイリーは日に日に弱っていく。
ある朝、祖父母がベイリーの異変に気付いて獣医に連れて行ったところ、もう長くはないことを告げられ、祖父は急いでイーサンに連絡を取る。
すぐに駆けつけてきたイーサンに看取られながら、安楽死という形でベイリーは2度目の犬生を終えた。

だが、気が付くとまた別の犬として生まれ変わっていた。それが何故なのかも分からないまま、様々な犬に生まれ変わり多くの人々と過ごすうち、彼はいつしか自分の犬生は大好きな相手と一緒に過ごすためにあるのだと理解する…


【登場人物】

  • ベイリー/エリー/ティノ/バディ
演:ジョシュ・ギャッド/高木渉(声のみ)
本作の主人公。
野犬、ベイリー、シェパードのエリー、コーギーのティノ…と様々な犬に転生を繰り返しながら、自分の「犬生」は何のためにあるのかという大きな謎の答えを探求していく。

  • イーサン・モンゴメリ
演:ブライス・ガイザー/寺崎裕香(8歳)|K・J・アパ/梅原裕一郎(10代)|デニス・クェイド/大塚明夫(大人)
ベイリーの初めての飼い主。
母と共に買い物に来ていた時に車中に放置されていたベイリーを見つけ、彼を助ける。
その後、母と共に父を説得し、彼を飼うことを認めさせた。
いたずら好きなベイリーを「いたずら小僧ボス・ドッグ」と呼んで可愛がっていた。

  • ハンナ
演:ブリット・ロバートソン/花澤香菜(10代)|ペギー・リプトン/松岡洋子(大人)
イーサンの恋人。
祭りの日にベイリーのいたずらが原因でイーサンと知り合い、交際に発展した。
アメフト人生を絶たれたイーサンに寄り添おうとしていたが、自棄になっていたイーサンの心には響かず、彼はハンナにも冷たく当たるようになり二人の関係は終わってしまった。

  • エリザベス
演:ジュリエット・ライランス/林真里花
イーサンの母。
穏やかな性格だが、ぐったりしていたベイリーを助けるためにバールで車の窓をブチ破るなど大胆な行動に出ることも。
犬を飼うことに否定的だった夫を「友達は必要」と説得し、飼うことを認めさせた。

  • ジム
演:ルーク・カービー/星野貴紀
イーサンの父。営業マン。
犬を飼うことについては否定的だったものの、息子と妻の二人がかりで説得され渋々許可した。
営業成績は優秀だったが自身は内勤を希望しており、上司の機嫌をとろうとディナーに招待するが、イーサンとベイリーの起こしたトラブルで計画は破綻。以前にも増してベイリーを毛嫌いするようになり、やがて酒に溺れ家を出て行った。

  • ビル|フラン
演:マイケル・ボフシェヴァー/仲野裕|ガブリエル・ローズ/寺内よりえ
イーサンの母方の祖父母。
夏休みの間イーサン家族と共に過ごしていたほか、家を失ったイーサン達を引き取って住まわせていた。
イーサンが進学のため出て行ったあとはベイリーの世話をし、彼の最期にも立ち会った。

  • トッド
演:ローガン・ミラー/パトリ勝悟
イーサンの同級生。アメフト部のエースである彼に嫉妬していた。
ある夜その思いが爆発し、イーサンの家に放火。本人はボヤ程度で済ませるつもりだったらしいが、想像以上の大惨事になり物陰で怯えていたところをベイリーに見つかり、警察に逮捕された。

  • カルロス
演:ジョン・オーティス/落合弘治
警察官。エリーの飼い主。
昔は妻がいたらしいが、離婚するか死別するかしたようで現在は一人暮らし。
自分の孤独に寄り添おうとするエリーの姿を見て、当初は仕事のパートナーとしか考えていなかった彼も徐々に心を開いていくが…

  • マヤ
演:カービー・ハウエル=バプティスト/小嶋幸子
女子大生。ティノの飼い主。
内気な性格で友人が少なく、ティノに深い愛情を注いでいるが、知識には乏しいようでピザだのアイスクリームだのと言った犬に与えてはいけないものを与えまくっている。

  • アル
演:プーチ・ホール/勝杏里
マヤの同級生。黒い雌の大型犬「ロクシー」を飼っている。
在学中からマヤの事が気になっており、卒業後に再会したのがきっかけで交際をスタート。
やがて結婚し子供にも恵まれた。

  • ウェンディ
演:ニコール・ラプラカ/小若和郁那
セントバーナードとして生まれ変わった彼の飼い主。
だがパートナーのヴィクトールが犬嫌いで協力しようとせず、やがて彼女自身も興味をなくしたようでろくに世話もしないまま外に放置するようになり、動物虐待で警察に事情を聞かれることに。
心底嫌気が差したヴィクトールはウェンディの「いい里親を探して」という願いを無視して彼を車で遠方へ連れて行き、そのまま捨ててしまった。


【以下…終盤におけるネタバレ】







































ウェンディたちに捨てられた彼は、当てもなく彷徨う果てに懐かしい匂いを感じ、ベイリーだった頃過ごしていた街に辿り着いた。

どんどん強くなる懐かしい匂いを辿って行ったところ、祖父の農場を継いだ50代のイーサンと再会する。
彼がベイリーの生まれ変わりだとは知る由もないイーサンは「うちで飼うことはできない」と彼を施設に預けてしまうが、妙に自分になついてくる彼が気になったようで引き取ることを決意、相棒を意味する「バディ」と名付けた。

また一緒に暮らせることを喜びつつも、孤独な人生を送るイーサンの寂しさを察したバディは何とかしなければと思い、最初に感じた懐かしい匂いを辿っていく。
匂いの先に居たのは、イーサン同様50代となったハンナ。バディの首輪を見てイーサンの飼い犬だと知ったハンナは農場を訪ねた。

ハンナと数十年ぶりの再会を果たしたイーサンはあの時冷たく当たってしまったことを謝罪、これから一緒に過ごしたいと想いを伝え、二人は結ばれる。

幸せそうな二人の姿に自身も幸せを感じていたバディだったが、ベイリーだと気づいてもらいたい願いはなかなか叶わない。
何とかしたいと思っていた時、倉庫の中からベイリーだった頃に遊んでいたボールを発見し、遊んでほしいとイーサンにせがむ。
かつて考えた二人だけのボール遊びを再現して見せたことで、ついにイーサンもバディがベイリーの生まれ変わりだと気づき、思いもよらぬ旧友との再会に感極まるのだった。




この世界に君がいて、僕がいる。

ただ今を、一緒に生きる。



追記・修正は愛犬と共にお願いします。


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最終更新:2024年04月24日 23:32