星のカービィ ~まんぷくプププファンタジー~

登録日:2020/09/12 Sat 11:18:21
更新日:2024/05/01 Wed 11:47:23
所要時間:約 12 分で読めるピポ





カービィ史上最も・・・食べて!食べて!食べまくり!!




『星のカービィ ~まんぷくプププファンタジー~』とは武内いぶき氏による『星のカービィ』を題材としたコロコロコミックのギャグ漫画。
2016年11月号より連載開始、単行本は8巻(2022年5月11日現在)。



○概要ピポ

星のカービィ!も~れつプププアワー!』の連載終了に伴い、その後を次いで連載開始。
カービィ漫画でもトップクラスにドタバタな作風をしており、ギャグの勢いは同じコロコロの漫画だと『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』などに近い。

作者がリアルタイムで『デデププ』を読んでいたらしく、その影響も随所に見られる。その『デデププ』の作者であるひかわ博一とのコラボ合作まんがや対談が『コロコロアニキ』(ひかわ先生復活後にデデププを連載している)で企画されたこともある。

メインキャラのメンツには『も~ププ』の影響が色濃く出ている。基本的にはカービィとデデデ大王そしてその周辺人物で話が進み、他のゲストキャラが出てくることは稀。
どちらかと言えばカービィファンよりもコロコロ本来の読者層といえる男子小学生向けのノリであるため、ある意味最も真っ当なコロコロ版カービィともいえよう。



○主な登場人物ピポ

●メインキャラ

ご存知ピンクの悪魔。ボケ担当。
一人称は「ぼく」。語尾には「ピポ」と付ける。口は「ω」になっていることが多い。
コピー能力銀河にねがいをのように自由に使うことが殆ど。

中でも分身で人手を増やせるミラー、高速移動手段となるジェット、爆発に用いるボムは出番がつきぬけて多い。

記事冒頭のキャッチコピーは連載開始告知のものだが、「史上最も」と言い切るのも納得の食欲を見せ、何でも吸い込もうとする。ウィスピーウッズの森を森ごと食べつくしたり、人への誕生日ケーキなど明らかに食べてはいけないと分かるものでも食べてしまう。そのくせに何故か食べ物を扱う店で働いているシーンが多く、ほぼ毎回のように料理を自分で食べてしまう。カービィの真似をした時のワドルディの振る舞いからして本気でお腹空いたら草も食べてそうと思われているようだ。

さくま良子版カービィに近いか、少し緩和したようなフリーダムさで、デデデ大王を筆頭に迷惑をかけまくってこそいるが、悪意はなく本人は大切な友達として認識しており、デデデから絶好を言い渡された時には号泣していた。

周りの者もカービィの食欲や行動には困らされながらも、仲良くやっている。
カップラーメンの作り方を知らなかったり、注射やワサビがダメだったりするが、そのことを汗だくで否定し、挑発に乗ってしまう子供っぽい一面も。

「海」という漢字が書けなかった*1りと頭は基本的に悪いが、夏祭りの実行委員長になったときはまるで人が変わったかのように手際よく仕事をこなしていることからやるときはやるタイプらしい。


プププランドの大王。
一人称は「わがはい」。語尾に「じゃい」と付けることが多い。でんぢゃらすじーさんの校長のような性格と口調で、実際にでんぢゃらすじーさん20周年記念でカービィとコラボした際には校長がデデデの格好をしてその類似性もツッコまれた。

基本的にはカービィにツッコミを入れる役だが、たまに自らもボケに回り他のメインキャラのツッコミを受ける。
普段は互いにムキになってくだらないことで争っているが、連帯して一つの事に取り掛かることも多く、仲は良好。

カービィの行動に巻き込まれることも多々あり、客のはずなのにカービィの手伝いをさせられ何も食べられないなど報われないことも多い。
一度ファイアを使ったことがあり、「やった!!あれぞファイアデデデ…」を実現した。


デデデ大王の部下でバンダナを付けている。バンダナをつけていない他の個体もモブとして登場することはある。
主にデデデ大王に対するツッコミ役になり、ツッコミに入る時には表情が一変する。たまに世界観の違う妙にイケメンな表情を見せることがある。

本気で怒るとカービィも頭が上がらず、さながら二人の親のよう。ある意味本作最強のキャラと言えるだろう。

カービィ曰くスカだから食パンみたいな味らしい。


あきらかに『も~ププ』の影響を受けた見た目をしている。
カービィ&デデデ双方のボケにツッコミを入れる他、カービィとデデデ大王が何かを争っている時は、カービィ側に立っていることが多い。デデデ大王と共に強がるカービィをサポートすることも多い。

メインキャラ紹介にも長らく載り続けていたが、作品としてはカービィ・ワドルディ・デデデ大王で完結される話も増えてきて出番が減りつつある感は否めず、9巻では『ディスカバリー』編がメインだったからかついにメインキャラ紹介で紹介されなかった。

こちらも『も~ププ』の影響を受けた絵柄。
初期はバウファイターとセットで登場していたが、こちらはどんどん影が薄れていき、気づいたらメインキャラ紹介からも外されていた。
が、なんと8巻で復活。したと思いきや9巻では恐らくバウと同じ理由で外されている。

  • バーニンレオ
『スターアライズ』編でバウやペイントローラーに代わってメインを張る。
コロコロで『スタアラ』の新システムに関する情報を得ている。
他のメンバーと共にカービィのせいで過酷な旅をさせられ最後にはマッチョになっていた。

『ディスカバリー』編のメインキャラ。
原作の心優しいイメージは残しつつも、カービィが奔放すぎるため度々顔芸を披露してツッコミを入れる。


●ゲストキャラ

ゲストキャラの中でも、ゲーム本編にも登場するキャラクターを中心に紹介する。

第一話で初登場。
ウィスピーウッズの森に生息し、一人(一樹?)ではなくたくさんいる様子。

  • ピポゼリアの店長
第三話で初登場。
見た目がコックカワサキと瓜二つなため、彼と同一人物であるという説が濃厚。
その後も彼らしき人物は登場するが、本人とは限らない。

第二十話で初登場。
デデデとバーニンレオを一時脱落させるものの、最終的に敗北する。
ルージュとパルルは現在未登場。

第22話で初登場。
カービィたちのために自己犠牲を繰り返す(その度に復活する)が、それが必要でないときも自ら犠牲になろうとする。
無駄にポジティブ。

第二十三話で初登場。
ハイネスは最初から素顔を露呈している。
スターアライズ戦のラスボスだが、カービィたちにリスキルされる。
エンデ・ニルは後に117話でマホロアランドのパレードの一員として再登場した。

第27話で初登場。津川館長もビックリの図書館の神様。
第76話に銭湯の店長としてボス・ワムバムロックが登場するが、関係は不明。

どちらも恐怖の存在の象徴のような立ち位置であることは共通。

第33話で、バイキングの店員として登場。
スージーはステーキショー担当、タランザは寿司担当、マホロアはなんとスイーツ担当。
コミカライズ版のマホロアのほとんどが原作同様悪人だったのに対し、こっちのマホロアは何とも平和そうな仕事についている。
なお、マホロアとタランザは第66話にも少しだけ登場している。
マホロアは後に『Wiiデラックス編』で再登場し、以降は準レギュラーキャラになった。おそらく以前までの登場は無かったことになっている

第42話に登場。この回から大長編にはゲストキャラが登場するという定番が生まれた。
カービィのコピー能力を奪おうとしたが失敗し、その後は改心している様子。
なお、42話の最後ではハルバードの代わりとしてロケット付きのデデデ城をもらっていたが、次の登場回である84話ではハルバードに戻っている。

  • フラッフ
第43話で初登場。
毛糸の国の王子。カービィと瓜二つ。

  • プププTVに出てくる芸能人
第52話で初登場。
Mr.フロスティに髪が生えたような見た目をしている。
食レポ番組やバラエティ番組に登場している様子。

  • コロドラゴン
第61話で初登場。
コロコロコミックのイメージキャラクター。
漫画では願いをかなえる伝説のドラゴンとして登場。
カービィがコロドラゴンを吸い込むと「コロドラカービィ」となることができる。

第66話で登場…というかカービィの動画にコメントを付けた。
第82話にも登場するが、第66話が(物語中での)現実世界の物語だったのに対し、82話は異世界の物語であるため、おそらく別人。

第78話で初登場。
カービィの幼馴染。おそらくこの作品で最も原作との印象が変わったキャラ。
第84話で、ワープホールを作れることが判明した。


○主な話ピポ



○余談ピポ

  • 第13話にデデデ城の本棚が登場するが、その本の中に『東大入試』という本がある。
デデデ(もしくはデデデに親しい人)が東大を受験するのか、そもそもこの世界に東京大学→東京が存在するのか…真相は不明。
  • 第66話には「ハルけん」たる組織が出てくる。
名前だけの登場なのであの「HAL研究所」なのかは不明だが、もしそうならばカービィとカービィを制作した会社が同じ世界に存在することになる。

追記・修正よろしくピポ!!

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最終更新:2024年05月01日 11:47

*1 ただし、食べ物に関する漢字は難読漢字でも書くことができる。