フレズヴェルク(フレームアームズ・ガール)

登録日:2020/09/16 Wed 17:48:31
更新日:2024/02/21 Wed 23:48:49
所要時間:約 14 分で読めます






概要

フレズヴェルク」とは、コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「フレームアームズ・ガール」におけるラインナップの一つ。
当項目では派生キットである「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」やバリエーションキットについても取り扱う。
擬人化元であるフレームアームズのフレズヴェルクについてはこちらを参照。



目次





◆フレズヴェルク


2017年1月発売。定価6400円。デザイナーは「ぱんつはいてない」で一躍時の人となったこつえーこと駒都えーじ氏。

細身の軽量機だった元機体が、重武装を纏った肉感的なむちむちの美少女という真逆の存在へと変貌。こつえーのアイデンティティたるスク水も完備。
ちなみにそのスク水のランナーはこつえーをして「かつて無いほど性的なランナー」と言わしめた代物であり、そのままでもツヤッツヤでとてもエロい。

メイン成型色は紫、クリアパーツは緑かかったブルー。髪方はショートヘアーで、成型色は水色。
元機体最大のアイデンティティである高速移動形態サイドワインダーモードへの変形は武装の配置変更という形で再現。
またFAガール版独自のギミックとしてエアバイクモードが存在する。
これは武装足も構成パーツに組み込み素体と独立させたもので、それ故他のガールを乗せる事も可能。違いが分からないと言われれば否定できない
武装は分解してキャノン砲やブレードダガーにもなるが、実はこの手持ち装備は元機体にはないFAガールオリジナルの装備。
なお素体/武装状態の変換はバーゼラルドに続き差し替え方式。

可動域は全体的に良好で、特にバーゼラルドの難点だった開脚幅が大幅に改善されている。また首関節は新規構造が採用され、大きく下を覗き込むといった動作が可能となった。
色分けも部分的に細部の差し色が足りないくらいで、パチ組での見栄えも良い。
更に本キット以降からABS製に加えPOM製の手首が付属するようになった。特に破損のリスクが高い部位だったのでうれしい追加点。

シリーズ全体でも屈指のボリュームを有するキットであり、「マテリア+本家フレズヴェルクくらいの物量」とは公式ブログの談。
単純なパーツ点数もさることながら、その中で白化が目立ちやすく脆いクリアパーツが占める割合も大きいため、綺麗に作ろうとすると難易度は少々高い。ベルトを折ってしまったユーザーも決して少なくない事だろう。
また「腰の可動軸に肉抜き穴がある」という割とシャレにならない構造的欠陥が存在する。可能ならヤスるなり軸打ちするなりパテで埋めるなりして対策しておきたい。

相応の重量なので簡易ベースでなくフライングベースRが付属する(以下のバリエでも同様)。
ただしサイドワインダー形態やエアバイク形態で飾る場合、説明書の通りにフライングベースを挿すと、前述の重量に加え重心も偏るので先端の接続軸が折れやすい。
可能ならばキャラスタンドなどで補助してあげよう。

フェイスパーツは通常顔右向き、通常顔左向き、叫び顔正面、タンポ印刷なし顔の4種。
武装はベリルショット・ランチャー2挺。本家から色分けが進歩しており、あちらはクリアパーツに塗装する事で対応していたが、こちらでは完全にパーツ単位で色分けされている。

2017年2月にはコトブキヤショップ限定品として[Clear Parts Append]仕様が発売。定価7400円。
透明成型のクリアパーツランナー一式とタンポ印刷無しのフェイスパーツ3つ、赤紫成型の髪パーツが追加で封入されている。

こつえー曰く、「艦これの朝潮や浜風のような"真面目な子"」なイメージとの事。



【バリエーション一覧】

・フレズヴェルク=アーテル

2017年7月発売。定価6800円。
本家FAでシナリオ上重要な立ち位置を占めるアーテルが擬人化。

メイン成型色は白、クリアパーツはブルー。髪型はツインテールで、成型色は黄色。
クリアパーツには偏光メッキ加工が施されており、光の当てる角度を変える事で虹色に輝くゴージャスな仕様になっている。
またメッキ塗膜の厚みによってダボ穴やピンの径が変わって組みにくくなるのを防ぐために、通常の物よりわずかにダウンサイジングした金型を新たに作ったとのこと。面妖な、変態企業め……
特徴的なラインを再現するためのデカールも付属。

フェイスパーツは通常顔左向き、不敵顔右向き、S心を擽られる泣き顔正面、タンポ印刷なし顔の4種。
武装はベリルスマッシャー2本。本家の物がほぼそのまま流用されており、そちらに用いる事も可能。
唯一柄の部分がそのままでは太すぎるため、厚みが薄くなった専用柄になっている。また見た目通り重いため、前腕に取り付ける保持補助用パーツが付属する。

フレズヴェルクに引き続き、コトブキヤショップ限定品として[Clear Parts Append]仕様が2017年7月に発売。定価7800円。
追加の封入パーツもほぼ変わらないが、ベリルショット・ランチャーに変わりベリルスマッシャーの透明クリアパーツが付属する。追加髪パーツの色は青紫。

イメージは「陽気な小悪魔」らしい。


・フレズヴェルク=ルフス

書籍「マスターファイルBOX フレームアームズ・ガール フレズヴェルク=ルフス」の付属品。
2017年12月発売。定価8800円。
本家で圧倒的火力とやられ役に定評のあるルフスが擬人化。

そのパッケージはルフスの姿をモチーフとした赤スク水を着た箱と言った風体。レジに持っていくには相当の勇気が要ります
なぜこんなデザインになったかというと、こつえーが半ばネタでブキヤに提示したものがそのまま採用されてしまったかららしい。そんなんでいいのかアンタ等。

メイン成型色はメタリックレッド、クリアパーツは紫。また肌は褐色となっている。
髪型はチャイナシニヨン+ツインテールで、成型色は明るい紫。

フェイスパーツはドヤ気味の通常顔右向き、通常顔左向き、笑い顔正面、タンポ印刷無しの4種。
武装はベリルショット・ライフル4挺。クリアパーツの青味が強くなった以外は本家と同一。それ故ガールにそのまま持たせるには柄が少々太い。
またベリルスマッシャー程ではないとはいえ重いため、アーテルとは別造形のライフルの形に合わせた保持用パーツが付属する。

先述の肉抜き穴の位置が変更され破損しにくくなり、再版された他のフレズヴェルクシリーズにも反映されているが、それでも対策は打っておきたいところ。

ボーナスパーツとして、褐色肌の成型色にした胴体や一部手足のランナーが付属する。イノセンティアブルーバージョンの素肌パーツと合わせる事で「ほぼ全裸」に近い状態で組む事が可能。不埒なこと考えた奴屋上
但しバーゼラルドリミテッドカラーのように追加で丸ごと一体作る事は出来ない。

コトブキヤショップ購入特典は特別デザインのクリアファイル。

アーテルの陽気な小悪魔に対して、こちらのイメージは「不敵な小悪魔」なんだとか。


・フレズヴェルク=インバート

2018年6月発売。定価6800円。

アニメ最終話においてナニカサレタ状態のアーテルがキット化。キットとしてはアーテルのカラバリに当たる為、基本的な仕様もそちらと同じ*1
なお本来の名称は「フレズヴェルク=アーテル インバート」で、キット化の際に縮められた経緯がある。

メイン成型色はくすんだ銀、クリアパーツは赤。これもしっかり偏光メッキ加工されている。髪パーツの成型色はくすんだ黄色。
肌とフェイスパーツはゾンビみたいな劇中バージョンとフレッシュバージョンの二種類が付属する。ただしフレッシュのフェイスパーツはタンポ印刷されていない為、デカールを貼るかアイリぺの必要がある(付属数は3つ)。

フェイスパーツは不敵顔右向き、叫び顔正面、泣き顔正面、タンポ印刷無しの4種。ハイライトもしっかり消えたレイプ目となっている。

例によって、コトブキヤショップ限定品として[Clear Parts & 充電くん Append]仕様が2018年6月に発売。定価9000円。
無色クリアパーツと充電くんの名の通りクリアパープルカラーになった充電くんが追加で付属するが、今まであった追加の髪パーツは付属しない。フェイスパーツも変更なしである。
「轟雷改(with FAガールズ)~最終戦仕様~」とパッケージイラストが繋がっており、並べる事で劇中の相対シーンを再現できる。


・フレームアームズ・ガール&ラピッドレイダーセット〈フレズヴェルクVer.〉

2018年8月発売。定価6500円。
M.S.G「ギガンティックアームズ06 ラピッドレイダー」とのセット。フレズヴェルクは素体部分のみであり、ランナーも最低限のものになっている。

成型色は赤、白。加えて肌パーツを黄色で成型する事によりライダースーツを表現している。
ちなみにこのカラーリングモチーフは本家フレズヴェルクの公式作例「オルトロス」。決して某アメコミヒーローではない
髪型は通常フレズヴェルクと同じショートヘアーで、成型色は濃い茶色。
フライングベースRは付属しない。

フェイスパーツはニヤリ顔、ダメージ顔、笑顔、ウインク顔の4種。通常フレズヴェルクと目の色を合わせている為そちらにも違和感なく流用できる。

前述の通りフレズヴェルクは素体部分に使用するランナーのみ封入されている……のだが、それらは武装類とランナーを共有している物がある。
その都合上武装の余剰パーツが大量に存在し、それらを組めば半分近く再現できたりする。
公式ブログにはそれらを組み合わせた作例「フレズヴェルク・レッドバタフライ」が掲載されている。



◆フレズヴェルク Bikini Armor Ver.


2019年5月発売。定価4800円。

こつえーの同人誌「METAL SHOT G」の表紙を飾る猫ランジェリーを着たフレズヴェルクが元となっているキット。
ブキヤの偏執的な拘りによって非常にフェティシズムあふれる造形に仕上がっている。胴回りの艶かしいラインは必見。

メイン成型色は通常フレズヴェルクと同じ紫とクリアブルー。
基本的な仕様は胴体と頭部が新規造形となった素体状態のフレズヴェルクで*2、可動も踏襲している他、元の武装も装着可能。パチ組でも割と見栄えが良いが、流石に細部の色分けはされていない。
頭部はヘッドギア類が無くなっており、前髪部分が通常と左右のメカクレの3つを選択できるほか、他のフレズヴェルクシリーズにも流用できる(もちろん塗装は必須だが)。

オプションパーツとして腰部に接続する3ミリ穴付ジョイントパーツが付属し、マテリアやイノセンティアのようなミキシングが出来るようになっている。
ちなみに流用ランナーの都合上、肌色成型のスク水パーツ一部が付属してくる。ルフスに引き続き不埒な妄想が捗る

フェイスパーツは笑顔右向き、困り顔左向き、ジト目顔右向き、 タンポ印刷なしの4種。
バリエーションキット共々、武装としてブレードダガー2本が付属。

コトブキヤショップ購入特典はタンポ印刷無しのフェイスパーツ3つ。



【バリエーション一覧】

・フレズヴェルク=ルフス〈アギト〉

2020年4月発売。定価5800円。

書籍の付属品だったルフスが一般販売キットとしてビキニアーマー仕様で再登場。
「レティシア〈リュウビ〉」と対になるキットとしてもデザインされており、M.S.G「ヘヴィウェポンユニット20 龍装具〈アギト〉」とのセットになっている。

メイン成型色は通常ルフス同様メタリックレッド、クリアパープル。ヘキサグラムのポリキャップは半クリアグリーンという珍しい成型色。
頭部は通常ルフスからの流用であり、ヘッドギア類が存在する仕様。
但しボーナスパーツとして成型色をルフスカラーに合わせたビキニフレズのヘッドパーツ一式が封入されており、二つの頭部を作れるようになっている。
その為書籍付属品故にパーツ請求の対象外となっているルフスの修復パーツとしても有用。
またイノセンティアと同形状の肌色手足及びハンドパーツも付属し、ルフスに合わせた褐色仕様。

フェイスパーツは通常顔正面向き、通常顔右向き、笑い顔左向きの3種。相変わらずドヤ顔を披露してくれる。

コトブキヤショップ購入特典はクリアイエロー成型のアギト刀身パーツ一式。


・フレズヴェルク エレメンタル・フェアリー

書籍「マスターファイルBOX フレームアームズ・ガール フレズヴェルク エレメンタル・フェアリー」の付属品。
2020年5月発売。定価8000円。

メイン成型色は白。加えて衣装一部、髪パーツ、クリアパーツのランナーがピンクとグリーンの二色ずつ封入され、好きなように組み合わせる事が出来る。
頭部はビキニフレズに引き続きヘッドギアなしの仕様で、新たに両メカクレの前髪パーツが付属。
肌色手足及びハンドパーツもルフスに引き続き封入されている。

フェイスパーツはビキニフレズと同じ4種。
武装としてM.S.G「ヘヴィウェポンユニット11 キラービーク」が付属。
羽部分*3がクリア成型(これもピンクとグリーンの2種類付属)、他が白成型となっている。

コトブキヤショップ購入特典はこつえー描き下ろしデザインの特製A4クリアファイル。


・フレズヴェルク=アーテル サマーバケーション Ver.

2021年5月発売。定価5200円。

ルフスから一年強、アーテルもビキニアーマー仕様で登場。これで元機体のバリエーションが通常、ビキニスタイル双方で揃った。

成型色は白とクリアブルーメイン。
その特徴はブキヤがリビドーを爆発させたかのような拘りの商品仕様
造形美を重視し女体の滑らかな曲線を再現した肩パーツや他のビキニフレズと所謂「胸合わせ」をする為の新規造形胸パーツ「つぶれ胸」二つ、そして新規造形の「握り合い手(フレッシュカラーのみ)」が付属する。通常版の時点でも大概だったのにさらに先に進んでいる。

肌色手足も引き続き付属。この内腕部は二の腕部分がイノセンティアの物から短くなっており、フレズヴェルクと合わせても違和感が少なくなっている*4
太もも部分もフリルパーツを装着するための新規造形。
頭部は武装が無いバージョンとサンバイザー装着バージョンが、それぞれショートヘアーとツインテールで選択可能。
メカクレ仕様の各種前髪もエレメンタルフェアリーに引き続き付属。
一方通常アーテルと異なりクリアパーツに偏光メッキ加工は無し。

フェイスパーツは正面向きハツラツ顔、左向き笑顔、右向きジト目顔、タンポ印刷なし顔の4種。アイプリも通常アーテルから一新された。
オプションパーツとしてブレードダガーを組み合わせるための新規ジョイント類が付属。
その他サマーバケーションの名の通りシーズンを演出するためのアイテムとしてサンバイザー、ビーチボール、サングラスがクリアブルー成型で付属する。塗装完成見本を再現しようとすると塗る必要があるが、PS製なので溶剤に気を使う必要性は小さい。

コトブキヤショップ購入特典は紫成型の髪パーツとタンポ印刷無しのフェイスパーツ3つ。



余談

  • フミカネ以外のデザイナーがデザインした初のガールである。その為か乳もでかい

  • 企画自体はFAガール轟雷発売前から動いており、FAフレズヴェルクとレイキャシールのキットを利用してデザインやギミックのすり合わせをしたことがMETAL SHOT Gで語られている。

  • アーキテクトと同じく、本家のバリエーションキットが全てガール化している。
    いずれも取り上げた通り武装やカラーリングだけでなく髪型や表情も変更が加えられ、明確に別キャラクターとしてデザインされている事がうかがえる。

  • 海外限定品として「フレズヴェルク Bikini Armor Ver. BiliBili World Color」が存在する。
    中国開催のイベント「BILIBILI WORLD 2019 上海」で販売された物で、成型色が水色メインに変更されている。

  • アニメでは第七話から登場。CVは阿部里果。
    ドアを切り裂いての侵入に始まりあおの部屋を散々に荒らしまわった挙句、壊滅的に最悪なネーミングセンスの必殺技を繰り出し圧倒的戦闘力で轟雷に初の黒星を叩きつけた。
    以降もキットの印象とは似ても似つかぬおバカキャラとして暴れまわる。詳細はアニメの項目を参照。

  • ビキニアーマーバージョンのデザインは当然だが元々立体化を前提とした物ではない為、プラモデル化するという報を受けたこつえーは思わず「正気か!?」と叫んだそうな。そりゃそうだ。




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最終更新:2024年02月21日 23:48

*1 地味にパッケージのロゴもアニメ仕様になっている

*2 ちなみに四肢のパーツやブレードも造形こそ同じだが新規金型品であり、流用ランナーは少ない

*3 厳密には羽根が含まれるBランナー

*4 フレズヴェルク系列のキットは肩パーツが従来のガールと比較して長いという特徴がある