クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者

登録日:2020/10/3 (土曜日) 22:54:09
更新日:2024/03/18 Mon 21:46:39
所要時間:約 7 分で読めます






世界を救え、で。


2020年9月11日に公開された、映画クレヨンしんちゃんシリーズ第28作目の作品。上映時間は104分。令和に公開された最初の作品となる。


『クレヨンしんちゃん』生誕30周年記念作品。
監督は『ラブライブ!』『宝石の国』の京極尚彦、脚本は、映画『そこのみにて光輝く』など、実写作品の脚本を主に手掛けてきた高田亮が京極氏と共同で担当。

原作コミック第23巻に収録されている「ミラクル・マーカーしんのすけ」を原案としており(パンフレットにも収録)、現在のアニメシリーズでは描かれない(監督自身がイメージする)しんのすけのいたずら坊主らしさを描くなど原点回帰的な設定が採用されている。
また、劇場版では長らく声無しでの登場だったぶりぶりざえもんが久々にメインキャラクターとして登場し、2016年から二代目として担当している神谷浩史が劇場版で演じるのは今回が初となった。

ある意味 クレヨン しんちゃんのタイトルを回収した形になる。

ラクガキが具現化したり、ラクガキたちが歌い踊るシーンがあったりと全体的にファンタジックな作風が特徴。

元々は従来通り4月の公開を予定していたが、コロナウイルス感染拡大の影響を受けて延期が決定、社会的状況による公開延期はこれが初となり、4月以外の公開は『アクション仮面vsハイグレ魔王』以来約27年ぶりとなった。

※以下ネタバレが含まれますので、未鑑賞の方はご注意ください。
※ここから先は物語の核心に迫る内容のため、あえて隠しております。鑑賞後か自己責任で開いてお読みください。

【あらすじ】

ある日、幼稚園に行く途中ななこに出会ったしんのすけは、日曜日に一緒に食事すると約束して大喜び。
ところが、天空に浮かぶラクガキングダムでは防衛大臣たちが穏健派の王に対して反旗を翻し、拘束。子供たちに強制的にラクガキを行わせる ウキウキカキカキ作戦 を実行に移す。
大臣たちの行動に気付いた姫は宮廷画家に描いたものが具現化するミラクルクレヨンを地上の勇者に渡すようにと託す。
地上へ降りた宮廷画家はしんのすけを勇者として見出すが、キングダムの兵士たちに捕まりそうになり、しんのすけを閉じ込めた紙を紙飛行機にして飛ばし、逃がす。
跳び続けたしんのすけはなんと山梨県に辿り着き、ミラクルクレヨンの力で紙から脱出。クレヨンの力で作り出したブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもんと共に春日部を救うため旅を始める。



【登場人物】

ほぼ四人の勇者

野原しんのすけ(声:小林由美子
おなじみ主人公。ななことの食事の約束のために春日部を救おうと奔走する。
ひょんなことから山梨県まで飛ばされてしまい、相模湖を経由して春日部を目指す。

◇ブリーフ(声:冨永みーな
しんのすけがミラクルクレヨンで描いた 二日目のブリーフ 。臭い。
ランガキングダムやミラクルクレヨンに関する知識を持っており、しんのすけの旅をサポートする。

◇ニセななこ(声:伊藤静
しんのすけがミラクルクレヨンで描いたななこ。
しんのすけの画力のため本物とは似ても似つかず、「しんちゃん、すきよ」としか喋れないが、しんのすけに対して献身的で優しい。
元は「ミラクル・マーカーしんのすけ」に登場したキャラクター。

ぶりぶりざえもん(声:神谷浩史
しんのすけがミラクルクレヨンで描いたお馴染み救いのヒーロー。
性格はいつものぶりぶりざえもんと変わらず、役立たずで敵に寝返ったりするコメディリリーフ。

◇ユウマ(声:黒沢ともよ
相模湖近くの定食屋の息子。偶然立ち寄ったしんのすけ達に食事をおごり、春日部から帰らない母を探すため一行に同行する。
母を探すため一行と別行動していた際に姫と出会う。終盤、春日部から逃げようとする人々に対してサトーココノカドーの放送設備を使って呼び掛ける。

その他

野原ひろし(声:森川智之
おなじみ野原家の大黒柱。偶然酔って帰る途中でキングダムの兵士に言われるままラクガキしたことで大人達で唯一助かる。

野原みさえ(声:ならはしみき)
おなじみ野原家の主婦。ひまわりとサトーココノカドーに立ち寄った際、騒動に巻き込まれ、壁に閉じ込められてしまう。

野原ひまわり(声:こおろぎさとみ)
ウキウキカキカキ作戦のためラクガキを強制されるが、目を覚ましたひろしに救出される。

◇シロ(声:真柴摩利)
一家が誰一人として帰ってこなかったため単独行動をとる。

◇風間トオル(声:真柴摩利)
幼稚園にいたところを騒動に巻き込まれる。一人だけ反抗したため壁に閉じ込められてしまうが、後にしんのすけに救出される。

◇桜田ネネ(声:林玉緒)
幼稚園にいたところを騒動に巻き込まれ、ラクガキを強制される。

◇佐藤マサオ(声:一龍斎貞友)
幼稚園にいたところを騒動に巻き込まれ、ラクガキを強制される。徹夜でラクガキさせられたため眠りそうになり、オエカキSUNの餌食になってしまう。
最初に登場し、OPでは独壇場を披露する。

◇ボーちゃん(声:佐藤智恵)
幼稚園にいたところを騒動に巻き込まれ、ラクガキを強制される。一人だけオエカキSUNの餌食にならなかった。
宮廷画家に勇者候補に見込まれるが、残念ながらミラクルクレヨンを使えなかった。

◇大原ななこ(声:伊藤静)
冒頭でしんのすけと食事の約束をする。春日部がラクガキングダムに占領されてからは行方が分からなくなってしまうが…。

◇ラクガキング(声:中田譲治
ラクガキングダムの王様。かなりの巨体で巨大な髭に隠されていて顔は見えない。防衛大臣たちが強硬策に出たため拘束されてしまう。

◇姫(声:きゃりーぱみゅぱみゅ)
ラクガキングの娘。勇者にミラクルクレヨンを託すため宮廷画家を地上に行かせる。しんのすけとは間接的にしか関わらない珍しいヒロイン。

◇防衛大臣(声:山田裕貴)
ラクガキングダムの防衛大臣。冒頭でキングに反旗を翻し、子供たちに強制的にラクガキさせる「ウキウキカキカキ作戦」を実行に移す。
強硬手段を取るものの、愛国心は本物で、今回の作戦も国を思うがゆえに行っている。

◇宮廷画家(声:平田広明
ラクガキングダムの宮廷画家。姫にミラクルクレヨンを使える選ばれし勇者を探すため地上に落とされる。子供たちに声かけする姿はどう見ても変質者。
元は「ミラクル・マーカーしんのすけ」に登場したキャラクター

【世界観設定】
◇ラクガキングダム
空に浮かぶラクガキ達の王国。地上の人間達が行う自由なラクガキによって発生するエネルギーによって浮かんでおり、『オラと宇宙のプリンセス』のひまわり星と似ている。
ラクガキの減少により存亡の危機に瀕している。

◇ミラクルクレヨン
ラクガキングダムの宝である虹色に輝くクレヨンで、選ばれた勇者と王族しか使えない。
このクレヨンで描いたラクガキは全て具現化するが、食べ物などは出せない模様(しんのすけの絵が下手だったせいかもしれないが)*1

◇ミラクルカメラ
撮影した人物を壁などの中に閉じ込めてしまうカメラ。ミラクルクレヨンで囲むことで脱出できる。

◇オエカキSUN
眠りそうな子供を乗せてサンバのリズムで強制的に起こす神輿。振動でラクガキできないという重大な欠点がある。

【主題歌】
◇マスカット(ゆず)
今回はねんどアニメはEDに回されている。

◇ギガアイシテル(レキシ)
冒頭にねんどアニメが用意されている珍しいED。
この曲を収録したCDも元々4月の発売を予定していたが、映画の延期に合わせて9月発売となった。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • アニメ
  • クレヨンしんちゃん
  • 劇場版クレヨンしんちゃん
  • 冒険
  • アクション
  • ラクガキ
  • 落書き
  • ぶりぶりざえもん
  • 原点回帰
  • 東宝
  • ミラクル・マーカーしんのすけ
  • 映画
  • きゃりーぱみゅぱみゅ
  • 山田裕貴
  • ラクガキングダム
  • クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者
  • 劇場版クレヨンしんちゃん
  • りんごちゃん
  • 京極尚彦
  • 高田亮
  • 劇場版
  • 身勝手な人間達
  • クズなモブキャラ
  • シンエイ動画
  • アニメ映画
  • 2020年
  • 生誕30周年記念作品

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月18日 21:46

*1 原案の「ミラクル・マーカーしんのすけ」では、絵が下手だから食べ物はダメだと言っている。