メツボロス

登録日:2020/10/18 (日曜日) 09:38:00
更新日:2024/03/31 Sun 13:14:17
所要時間:約 4 分で読めます





素晴らしい……!『めでたしめでたし』………


………ッじゃねぇんだよおォォォッッ!!!借りパク野郎がァ!!


ベリアルメダル……返せェェェェッッッ!!!


えっ…?なに…何なの?

ホロボロスが……変わった!?


コシ カレカレータ…!征けェ!『メツボロス』!!!


メツボロとは、『ウルトラマンZ』に登場する怪獣。


【データ】

別名:寄生破滅獣
身長:56m(二足歩行時)
体重:5万t
出身地:獅子ヶ丘町


概要

第16話「獅子の声」に登場。
凶暴化するも鎮まったれっきとした地球の一部と呼べる怪獣ホロボロスへ、カブラギが生み出した
を投与されたことより、強制的に強化させられ、地球の敵となってしまった姿。
ビジュアルはホロボロスの頭部にギャラクトロンMK2の仮面が付き、拘束具の様に両腕にはギルバリスの爪が装着されており、4話に出てきたエリマキテレスドン同様素体の怪獣要素が強く出た怪獣。
鳴き声はホロボロスの声とギャラクトロンMK2やギルバリスのデジタルボイスが混じった歪なもの。

ベリアル融合獣トライキング/ファイブキングの様にバランスの良い見た目とは言いがたく、敵意を無くしていたホロボロスが見境なく暴れ出したり、鳴き声も悲鳴の様な高い声に変わり踠き苦しむ様な様子を見せていた事から、戦闘力こそ上がるものの素体怪獣の心身への負担を全く考えていない強化形態でもある。


戦闘能力

元は純粋な生物でありながら口から大出力の「荷電粒子砲」を発射して武器とするなど、強化させられた結果サイボーグ怪獣へと変貌。
荷電粒子砲の威力は凄まじく、1発直撃しただけでキングジョーSCを戦闘不能に追い込む程。器用に荷電粒子ビームを上空に照射してミサイルを迎撃する芸当も行える。
身体能力やパワーは更に強化され、高められた凶暴性による力任せな攻撃は第二形態とは違う戦闘能力があると言える。

……とここまで書いたが、実際のところ、ただ力任せな戦闘しかできなくなっており、もはや理性を失った機械仕掛けの化け物に成り果ててしまっている。
変貌自体はセレブロが狂乱して行った悪足掻きの様な物なので、言ってしまえば相性を考えず強力なものを無理やりゴテゴテくっつけているだけで素体となった怪獣達の強みが全く活かせていない。*1
具体的には
  • 上記の通りもはやケダモノと化しておりホロボロスの強みだったウルトラ戦士顔負けの格闘戦の技巧は失われている。
  • ギャラクトロンMK2の最大の武器である戦斧・ギャラクトロンベイルも持てるかどうかは別として持ってない
  • 荷電粒子砲以外のギャラクトロン及びギルバリスらしい能力は殆ど、というかほぼ全く使用していない。
  • 大幅に引き上げられた身体スペックも、核となるホロボロスが時折苦しみ錯乱する上、理性を失っているせいで十分に発揮できていない。
というように欠点ばかりが著しく目立つ有様になってしまっており、この姿に変貌してしまっては、潮騒のさざめきを奏でても鎮めることは不可能となってしまい、倒すしか方法はなくなってしまった。
「強化形態」という枠組みで見た場合、その完成度は間違いなくエリマキテレスドン以下。


似たような怪獣で言えば『ウルトラマンコスモス』に出てきたメカレーター怪獣の一種と言える。


物語での活躍

ホロボロスが鎮められ物語が大団円になろうとした矢先に、ベリアルメダルが(本人的に)貸したのに帰ってこない現状に怒り狂うセレブロが新たに製造した上記の怪獣メダルをホロボロスに植え付けた結果誕生。
その高い身体能力と荷電粒子砲でゼットを打ち倒し、援護に入ったキングジョー ストレイジカスタムも戦闘不能に追い込む。
だが、碌に継戦すらできず悶え苦しむメツボロスを見たユカの「ホロボロスを楽にしてあげて欲しい」と言う悲痛な願いを受けたデルタライズクローによって荷電粒子砲をベリアロクで切り裂かれ、最終的にはデスシウムスラッシュで撃破された。
爆破跡から飛び出したホロボロスの霊は天高く駆け抜けるように消滅していった描写から、少なくともホロボロスは救われたと思われる。
なお、メツボロスを構成していた機械部品は大量に残っている。

ユカ、ハルキ、ゼットも共に大変不本意な結末になるというかなり悲惨な末路を辿ったホロボロスだったが、
セレブロ的には
  • ベリアルメダルを取られたことのイライラと不満
  • メツボロスの敗北により折角希少な素材を費やし生み出した2枚の怪獣メダルを損失する*2
といった諸問題があったにもかかわらず、よほど楽しかったのかはたまたベリアルメダルを取り返すための最後の切り札だったメツボロスが倒され、もう笑うしかなくなったのか、
爆散するメツボロスの姿と苦渋の決断でメツボロス(ホロボロス)を介錯せざるを得なかったゼット達の姿を見て爆炎に呑まれることすらお構いなしに大爆笑していた。

後にセレブロの目的が「文明自滅ゲームの進行」という点を踏まえると、本命はラスボスを生み出すための実験の一環」及び「人類の怪獣への恐怖を煽るための道具」だった模様。
最後の大爆笑も、ヤケになったのでもなくただ単純にホロボロスを救えず倒すしかなかったウルトラマンゼットの悲しむ姿が面白かっただけと考えられる。

尚、その直後に、あの宇宙海賊と呼ばれる宇宙人の同族が、このメツボロスの腕を利用し、ゼットにチャレンジを挑むことになる。
更に、驚くべき事に、メツボロスのエネルギーはセレブロに寄生されていない地球人でも解析可能だったらしく、そのエネルギーは恐るべき力を持った特空機に利用され、これが後に地球をかつてない大混乱に陥れるのだった。

セレブロの八つ当たりの産物と思われていたメツボロスだが、実際は実益も兼ねていた様子。
ホロボロスを生体犠牲にして採取したメツボロスのデータは後に似たようなコンセプトの怪獣『デストルドス』を生み出す礎になったと考えられる。


余談

名前の由来は有機生命体の「滅亡」を目的とするギャラクトロンMK2とギルバリス、「滅ぼす」が由来である「ホロボロス」からか。
寄生破滅獣」と言う別名からして「ギャラクトロンMK2とギルバリスの装甲に意識があり、ホロボロスを無理矢理操っているのではないか?」と言う説もある。
しかし、有機生命体を忌み嫌い全て滅ぼし尽くそうとするクソコテロボ達が有機生命体の肉体に融合してしまうというのも皮肉な話である。

玩具のDXゼットライザーに音声が収録されていたため存在自体はかなり早い段階から判明していた。
ちなみに玩具のウルトラメダルでメツボロスの組み合わせの3体は余りの人気に在庫が瞬殺された事で有名な食玩ウルトラメダルの限定収録なため現在凄まじく入手困難である。

なお、ウルトラ怪獣シリーズでは未発売。


追記・修正はメダルで強制変身させられてからよろしくお願いします。

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最終更新:2024年03月31日 13:14

*1 生かせていると言える能力はせいぜいホロボロスのパワーぐらいである。しかもギルバリスの腕を持つにもかかわらず砲門から攻撃はせず、終始打撃にしか使っていない。

*2 怪獣メダルは怪獣に投与した場合簡単に強化怪獣にすることができるが、代わりに素体怪獣が倒されるとそれに連動して自己崩壊を起こす