Among Us

登録日:2020/10/27 Tue 00:33:44
更新日:2024/03/24 Sun 18:39:10
所要時間:約 25 分で読めます




Among UsとはInnerSloth開発のiOS/Android/PC/Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox向けオンラインゲームである。
iOS/Android向けは基本無料、Steam版およびSwitch版は税込520円、PS版は税込550円、Xbox版は税込580円でゲームパス対応。
2021年3月に日本語対応された。

概要

またの名を「宇宙人狼」。
ゲームを行う場合最低でも4人、最大15人で行う。
プレイヤーは「宇宙船」の中をCrewmateとなって探索し生還を目指す。
しかし、限られたプレイヤーは全員の抹殺を目論む所謂人狼枠Impostorとなって暗躍する。
ゲームタイトルはクルーメイトに割り振られた際に表示されるメッセージ
「There is(are) ○ Impostor(s) among us (我々の中に○人の偽物/インポスターがいる)」
に由来する。

他にはない仕様としてプレイヤーが一定の条件で起こせる会議でのみチャットが可能となっており、
同じインポスター同士でも普段は無言で連携を取り合う必要がある。
また、殺害されたプレイヤーはゴーストとなり他の生存者との会話こそ制限されるものの、
残りの生存者の手助け自体はできるという点も異なる。

ルールの設定項目も非常に豊富でプレイヤーの練度や環境に応じて柔軟に難易度を変更できる。

ゲームの流れ

ここでは「クルーメイト」と「インポスター」に分かれて説明していく。

Crewmate(クルー)(船員/乗組員)

勝利条件

  • インポスターの全排除。
  • タスクを達成率100%にする。

敗北条件

  • 生存者の半数がインポスターとなる。
  • インポスターの発生させる一部のサボタージュ(後述)の解除に失敗

クルーメイトとなったプレイヤーはそれぞれタスクと呼ばれるものが課せられ指定された場所でミニゲームを達成してそれらを達成する必要がある。
ただしタスクは内容にもよるが時間がかかるものもあり、実行中は画面が大きく遮られるため危険を伴う。
死亡した場合も幽霊となってタスク自体は実行可能で、他の生存者が生き延びるのに必要となるため忘れずに達成したいところ。
移動速度が早くなり地形の影響を受けなくなるためタスクの進行だけなら幽霊の方が早かったりする。
その他、インポスターのサボタージュと呼ばれる能力によって妨害イベントが発生し、一部の解除にはタスクの達成が必要となる。
11月10日のアップデートにより、クルーメイトの中に「エンジニア」「科学者」という特殊な役職を持ったクルーメイトが追加された(後述)。


DISCUSS(議論)

REPORTまたはEMERGENCYにて始める会議のこと。
会議終了までに投票することで、怪しいプレイヤーを排除できる。
まだ様子見したい場合はスキップに投票することもでき、
「スキップが最多票となる」か「最多票が複数いた」場合はスキップとなる。

Discord等の外部音声チャットを利用する場合は、これらの会議中のみマイクONにして
それ以外の場面ではミュートにすることを開発チームは推奨している。
また殺害・追放された者は(当然だが)発言できないが、幽霊同士のみ見えるチャットは可能。

会議が始まると生存者が全員一箇所に集められるため、その時点での死亡者も判明する。
長時間場が動いていない時に生存状況を把握するためにEMERGENCYを押す判断もあるが、
既にある死体は処分されるため、死体発見場所を元にした推理が難しくなるデメリットもある。

会議終了後は全員会議卓の所から再開となる上に、インポスターのKILLクールタイムがリセットされるため、
会議後しばらくはクルーメイトを殺害することができない。


REPORT(通報)
死体を発見した場合に使用できる。
物陰や壁の向こうの死体は発見できないが、視界さえ通っていれば後述の停電で暗くなっていてもREPORTは可能。
また後述のSabotageによる緊急事態の最中であってもREPORTでの会議は可能。*1

EMERGENCY(緊急)
中央に置かれた押したくなる赤いボタン。
設定で指定された回数のみ使用でき、意図したタイミングで会議を開始できる。
後述するベントから出てくるところを目撃した場合などのインポスターが確定した場合や
REPORTによる会議時間だけでは結論が出なかった時の延長戦、或いは一旦状況を整理したい場合などにも。
REPORTと異なり、緊急事態の最中では使用する事ができない。まずは事態の対処が必要。

なおREPORT、EMERGENCY共にインポスターでも実行できる。
場を支配したり殺害時刻・殺害場所を偽装するために敢えて自分で発見するケースのほか、
死体を消去して殺害場所を隠蔽する為に自らEMERGENCYを押す事も。

またThe Fungleのみボタンではなく、テーブルの上に法螺貝がドンと置かれており、使うといつものビープ音ではなく勇壮に吹き鳴らして招集する。
使用後のクールダウン中やキノコカオス以外の緊急事態発生中は中にヤドカリのような生き物が入り込んでしまい、さっさと行って来いと言わんばかりに睨み付けてくるオマケ付き。

タスク

修理やデータ送信など、クルーがこなすべき仕事。
マップごとに様々な種類のタスクがあり、コレをクルー全員(殺害/追放された者も含む)が完了することで前述したとおりクルーの勝利となる。


ENGINEER(エンジニア)
エンジニアはクルーメイトでありながら、インポスターにしか使えない筈のベントを使用する事が出来る。
これによってタスクを効率的にこなしたり、THE Skeldで閉じ込められた際は一足先にタスクをこなしたりできる。
一度ベントを使ったらクールタイムが必要で、中にいられる時間も限られているが、誰もいないと見せかけてインポスターの殺害現場を目撃する事も出来る。
ただし誰かにベント使用を見られた場合、当然インポスターなのではないかと疑われてしまう。
また自分が死んだ後インポスターが自身はエンジニアだと嘘をついても大変なので、最初の会議であえてCO*2するのも手。

SCIENTIST(科学者)
いつでもどこでも右下にあるボタンを押せば全員の生死が確認できるバイタルを見る事が出来る。誰かが死んだ時に通知が来たりはしないが、好きな時にバイタルを見られるのは強いだろう。
但しバイタルを使用する際は充電をする必要があり、充電が無いとバイタルを見る事は出来ない。
タスクをする事で充電は行われるので、タスクを進めつつ誰か死なないかを監視しよう。
一瞬だけ確認する分にはあまり充電は使わないので、こまめに確認する事も可能。
通報者がセルフリポートしたかどうか、うまくバイタルを使って推理しよう。
その他の注意点としては、バイタルを見ている時は必ず立ち止まって無防備になってしまう。インポスターの接近に気付かず逃走が遅れたり、何もない所で棒立ちになる事でいらぬ疑いをかけられたりしてしまうので周囲確認は怠らないように。

ANGEL GUARDIAN(守護天使)
(殺害・追放を問わず)最初に死んだクルーメイトが自動的になる役職。
生きているプレイヤーにバリアを張る事が出来、バリアの効果が継続している間はインポスターに殺されそうになってもバリアが守ってくれる。
ただしバリアが継続する時間には制限がある上、まあまあ長い時間のクールタイムが発生する。ここぞというタイミングで使うべし。
バリアが張られている間は小さい自分の分身がバリアを張った人の周りに見える。設定で生きているインポスターにこのエフェクトが見えるか見えないかを決められる。
インポスターにもバリアは張れる為、インポスターを尾行する際は間違えてかけないように注意。
また会議中、ネームプレートの左下に天使の羽のマークが付く。これは生存者にも見えるので、序盤で追放してしまった場合、インポスターの人数が公開されない設定でも、初手の成否が分かる。
クルーを守るのに夢中になりがちだが、タスクはさぼらないように。


Impostor(インポスター)(偽者/詐欺師)

勝利条件

  • クルーメイトの数をインポスターの数以下まで減らす。
  • クルーメイトが一部のサボタージュ(後述)の解除に失敗する。

敗北条件

  • インポスターの全排除。
  • タスクの達成率が100%となる。

インポスターとなったプレイヤーはタスクが課せられず、クルーメイトの排除を目的として暗躍することとなる。
以下の特殊な能力を備えており、それらを駆使してクルーメイトを妨害しつつ排除する。
Sabotageに関しては排除された場合でも実行可能。
ルール上インポスターは1〜3人でゲームが行われる。
11月10日のアップデートにより、インポスターの役職の中に「シェイプシフター」が追加された。

KILL(キル/殺害)

文字通りターゲットしている(赤い枠のついている)生存者を殺害する。
自分および他人からは一瞬のうちに被害者の上半身が消し飛ぶように見えるが、被害者に見せられる殺害のカットインは単純なものから、あからさまな異形と化している殺し方まで様々(中には特定コスチューム限定のものも)。
実行すると一定時間のクールタイムが発生するため目撃者の口止めはできない。
ただカットインは被害者本人にしか見えていないため、多人数が固まっていれば人に容疑を押し付けることは可能。
なお、キルを行うと死体の位置までワープする(通称キルワープ)ので、どさくさ紛れにキルをしても周囲によく観察されていた場合現行犯でバレることも。

Sabotage(サボタージュ/妨害)

マップから選択して妨害イベントを発生させる。ドアを除いて全員にクールタイムが発生する点には注意。
殺害または追放された幽霊は他のタスクと異なりSabotageに対処することはできないため、人数が少なくなるほど対応の難易度が上がる。
概ねの共通点として「一定時間後 即勝利 にする妨害は解除ポイントが2つに分断されている」「ドア封鎖以外の妨害発生中はEMERGENCYボタンが押せなくなる」というものがあり、
クルーの位置誘導やキルクールタイム消化までの時間稼ぎなどに使われる。
なお、インポスターもサボタージュの解除ができる。白稼ぎの為に時には自作自演するのもあり。
  • 酸素減少 / 衝突コースの回避(the AIRSHIP)
    • 一定時間後、クルーメイトを全滅…つまり 即勝利 にする。
      時間内に指定された番号を入力するタスクを全てこなすと解除される。
      後述の原子炉故障と違い入力自体は1人でも可能だが、入力場所が離れた所にあることが多く時間的にはギリギリなので、基本複数人で臨みたい。
    • the AIRSHIPの「衝突コースの回避」については一定時間内に2人両方の番号が揃わないと成功したことにならないため、複数人が必須。
    • ちなみに下記の原子炉故障もだが、厳密にはクルーメイトを全滅させるのではなくインポスター以外を全滅させるという仕様となっている。mod入り構成の場合インポスターの勝利を横取りできる役職が入っていることもあるが、サボタージュで勝利する場合はインポスター以外全員退場した判定となるため問答無用でインポスターの勝利になる。
  • 原子炉故障 / 耐震安定装置のリセット(POLUS)
    • これまた一定時間後 即勝利 にする。
      時間内に指定された手をスキャンするタスクを全てこなすと解除される。
      手のスキャン自体は一瞬で終わるものの、2箇所あるセンサーに同時にスキャンする必要があるため2人以上が必須。
  • 照明破壊
    • クルーメイトのみ視野が大幅に縮小されてほぼ見えなくなる。スイッチを切り替えて上のランプをすべて緑にするタスクをこなすと解除される。
      複数人が同時に操作するとラグ込みでスイッチが意図しない方向に操作されるのと、重なりキルが発生しやすいため、他の妨害と異なり極力1人に任せたほうが良い。
      上述の仕様により、インポスターが妨害すればほぼ無限に時間稼ぎが可能だが、当然特定されるリスクが有るのと、 妨害している本人はKILLのクールタイムが減少しない
    • 切り替え地点は通常エリア内に1箇所だが、the AIRSHIPのみ3箇所あり、どれか1つでも切り替えが成功すれば停電が止まる。
  • 通信妨害
    • クルーメイトからタスクのリストやマップの位置が見えなくなる。また監視カメラなどの設備が使用できなくなる。
      指定された番号を入力するまたは周波数を合わせるタスクを全てこなすと解除される。アドミンや心電図も見られなくなるためキルタイミングを推理されにくくなるメリットがあるが、他の妨害に比べると使用頻度が少ない。
  • ドア封鎖(THE SKELD、POLUS、the AIRSHIP、The Fungle)
    • ドアを閉じてプレイヤーを閉じ込める。
    • THE SKELDでは10秒後自動的に開く。また、ドア閉鎖と他のサボタージュを同時に実行することはできない。
    • POLUSの場合閉じたドアを開けるには8つのスイッチのうち4つを操作する必要がある。他のサボタージュと同時に実行できるため停電の修理を遅らせるといった戦法が使える。
    • the AIRSHIPでは カードスキャンに成功すれば 開けることができる。ドアを閉めた後他のサボタージュも実行できるが、逆は不可能。
    • The Fungleではキノコの壁が生えてきて道を塞ぐという形になっており、壁に触れて解除タスクを実行する必要がある。
  • キノコカオス(The Fungle)
    • The Fungle独自のサボタージュで、発動させるとマップ全域に幻覚作用のある胞子を撒き散らし、10秒間全プレイヤーの見た目をランダムで変えてしまうという非常に厄介なものであり、特にプレイヤーが密集したところで発動→どさくさ紛れにキルをされると誰が下手人か見分けるのは困難。
    • 自発的な解除手段も無いが、このサボタージュ中のみ緊急会議を招集する事が可能。

VENT(通気口)

エリアに点在する通気口を通って移動できる。上手く利用すれば無実のクルーメイトに罪をなすりつけるのにも役に立つ。
クルーメイトは利用できないため出入りするところを目撃されると一発アウトのため要注意。またクルーメイトがADMINを見ていた場合、部屋間を瞬間移動したように映るためそこから怪しまれることも。
2021年7月より新たに追加されたベント掃除のタスクによって以下の仕様変更が追加。
  • 清掃中のベントには入ることができない。(清掃終了もしくはタスクが中断された場合は移動可能になる。)
  • ベントに入っている時に清掃が始まった場合、インポスターはそのベントへの移動ができなくなる。
  • 自分が潜んでいるベントでクルーが清掃を始めた場合、中にいたインポスターは強制的にベントから追い出される
POLUSは蓋のある通気口ではなくエリアに点在する大きな穴になっており、移動方法が微妙に違うためか新タスクの対象から除外されている。
The Fungleでは最早穴ですら無く謎の食虫植物みたいな不気味な植物となっており、その口の中へ飛び込む事で繋がってる部屋同士への行き来が出来るが、一部では利用すると周りにごく小さいが飛沫を残してしまい、知っているプレイヤーはそれで誰かが最近利用したなと察知する事が出来るので注意。

SHAPE SHIFTER(シェイプシフター)

インポスターの能力は全て制限無く使えるのに加え、他の人に変装する事が出来る。仲間のインポスターには変装出来ない。
変装中は拘束状態になり、また変装している所を誰かに見られれば終わるが、うまく使えばゲームを混乱させる事も出来る。
但し設定次第では変装した後そこに証拠が残る。証拠が見つかったからといって負ける訳ではないが、出来る限り見づらい所で変装すべし。
勿論時間制限とクールタイムはあるので、そこは注意。


マップ

2023年現在5マップが実装済み。

THE SKELD(スケルド)

本作を代表する宇宙船のマップ。
左側が機関部や推進機、右側が武装やコックピットらしき施設となる。
大まかに左右に分割されており、各部屋がの1本道の通路で繋がれているため、船員同士の経路が把握しやすい。
最も基本的なマップとなっており、マップ構造、広さ、設備の何れもバランスが良い。
タスク難易度も他マップと比べると、全体的に難易度が低い事からも初めて遊ぶ場合は最もオススメ。
反面、インポスター側は全マップの中では若干難しい方となっている。
その理由は、全マップの中で経験者が多く、更にはサボタージュの使い方が若干難しい事が挙げられる。
全体的にタスクが簡単な事から他マップと比べると、クル―のタスク進捗が早く終わってしまう事が非常に多い。
進捗を遅らせる為にサボタージュ妨害は重要だが、使い方を誤るとキルタイミングを失って逆に不利となってしまう。
そのために熟練すると10人2インポスターではクルー有利のマップと言われている。
スタート地点、開始地点共にカフェテリア。
追放された者はエアロックから宇宙空間に放り出される。


MIRA HQ(ミラ HQ)

空に浮かぶ空中基地。
逆Y字の回廊で繋がれたグリーンハウス、カフェテリア、ロッカールーム周りに加え、
除染室で隔離されたリアクター&ラボ、長い通路で繋がれたランチパッドで構成されるマップ。
ベントが全部繋がっているのが特徴でインポスターは神出鬼没。
ただし、アドミンによる配置確認、逆Y字は通過ログが残されているため、迂闊なベント使用は破綻をもたらす。
全体的に大味なバランスとなっているマップ。 他マップよりも経験が非常に重要。
マップが狭く、一本道が多い事から合流しやすく、死体発見もされやすい。
各種設備も優秀な事から有効的に活用すれば、更にクル―陣営が有利に立ち回る事ができる。
インポスター側は逆に序盤から終盤まで難しい盤面で動く事となる。
クルー同士の合流がされやすい事からキルが難しく、更には死体発見もされやすい。
人数が減っていくと有利になるが、逆にタスク進捗次第では詰みになってしまう事からクルー有利のマップと言われている。
ただし、サボタージュは種類こそ少ないが、効果は何れも強力。
ベントの仕組みから死体発見が遅くなると犯行が不明瞭になる為にインポスター側は大胆さと繊細さを求められる。
全員が経験者で考えた場合は8人2インポスター辺りが丁度良いと言われる。
スタート地点はランチパッド、再開地点はカフェテリア。
追放された者は空の底に突き落とされる。


POLUS(ポーラス/ポラス)

降下艇で降り立った地上基地。雪に覆われている。
結構広い平原に小さい建物が点在しつつ、3つの大きな建物がある。
大まかには左側がO2、右上がラボ、中央下がオフィス。ラボとオフィスの繋がってる通路の間には標本室がある。
決まった経路が存在しない為に作業場以外では船員同士のすれ違いが起きづらく位置把握が難しい他、死体がなかなか発見されない事もある。
その代わり心電図が設置され船員の生存状況がリアルタイムに表示されるため、それらの情報の精査が求められる。
ベントの形が穴である事から使用時に蓋の開閉が見えず、かつかなり長距離移動できるベントも存在する。
これらの事からクルー側は情報を集め辛く、信頼できる相手を見つける事や会議での話が非常に重要となる。
一方、インポスター側はマップの構造から全体的に有利。
サボタージュも他マップより仕組みが扱いやすい事からも待ち伏せキルなども狙いやすい。
10人2インポスターだと、そこそこインポスター勝ちが見られるものの、その難しさから好評も多い。
スタート地点はドロップシップ、再開地点はオフィス。
追放された者は溶岩の池に突き落とされる。*3


the AIRSHIP(ジ・エアーシップ)

2021年3月末に追加された新規マップ。
その名の通り空に浮かぶ巨大な飛行艇で、マップ左側にコックピットが存在するためテザームービー通り左側が進行方向のようである。
キッチンやシャワー室等これまでのマップよりも生活感のある施設が多い。
これまでのマップと異なりアドミン、心電図、エマージェンシーボタンがそれぞれ離れた場所に設置してあるので、リアルタイムに近い情報を精査するなら他のクルーとの協力が必須。
更に会議自体はマップ上端のミーティングルームで行われているようだが、スタート地点及び再開地点はランダムに近い。
「宿舎前」「キッチン」「エンジン」「メインホール」「アーカイブ」「貨物室」の中から3箇所が選択肢として示され、プレイヤーがその中から1つを選んで開始する形となる。
この仕様のため、会議後にペア行動を決めると言ったルール決めがやや難しい。クルー同士お互いを視認しないまま次の会議に突入する事も珍しくなく、酷い場合はインポスターと2人きりで沸いてしまって即退場なんてことも。
自分の視覚情報だけに頼らず、他者の証言から状況を整理する能力がより求められるマップとなっている。
特殊なマップ構造としては、エレクトリカルのシャッターがゲーム開始時にランダムに閉じられる。
必ず通過できる構造にはなっているが、一部のタスクでしかまず通らない袋小路が生成されることも。
独自のサボタージュとしては衝突警報がある。2箇所ある装置を一定時間内に操作しなければならない為解除は結構手間だが、発生から90秒も猶予があるのでこれだけで終戦する事は稀。
これが発生すると窓の向こうにヘリの影が映り、残り時間数秒でどんどん近づいてくる演出もある。

この事から初めて遊ぶ場合は、インポスター側が非常に有利なマップ。
タスク難易度も高く、マップの仕組み自体が他マップよりも特殊な事からも始めたばかりの人は混乱必須。
更には呑気にタスクをして過ごしていると死体がどんどん生まれて、情報不足どころか試合事態が終わってしまう事も多い。
ただし、マップ自体が広い事からインポスターが逆にクルーと会えないみたいな事も起こりやすい。
更には一本道である事から逃げ道が少なく、ドアの開閉から移動経路もわかりやすい。
インポスター側も悩む面もあるので、みんなが経験者の場合は最も白熱した試合になりやすい。
なお、遊ぶ基準としてはポーラスに慣れた辺りくらいがオススメ。

追放された者はMIRA HQ同様突き落とされるのだが、名前表示のタイミングでスローモーションになる演出や何処か物悲しい専用bgm、空を掴もうとする格好になる演出が追加されている。

The Fungle(ザ・ファングル)

2023年10月に追加された新規マップ。
キノコだらけの無人島上空に差し掛かったところ、何と宇宙船にキノコの菌糸が侵食して来てしまい、制御が出来なくなった宇宙船をやむを得ず放棄し脱出艇を漂着させサバイバル生活を始めたという設定であり、自然と機械エリアが入り混じった複雑なマップである。
タスクも機器の修理や燃料補給といったお馴染みの要素から、野菜を切ったりクルーの形をしたマシュマロを焼いたり、更には浜辺でフリスビーを投げて遊んだり筋トレをしたりと、サバイバルどころかバカンスじゃね?といった感じのものまで様々。

大きな特徴としてはまずアドミンが無いこと。
これによりクルーらの位置確認が若干難しいが幸いバイタルはある為、それで様子をチェックする事は可能。
それに合わせ監視カメラも無いが、代わりにギミックの一つとして巨大な望遠鏡が置かれており、その視界範囲内で他のエリアを監視する事が出来る。
また監視カメラと違って通信妨害のサボタージュ発生中でも利用可能。

一部エリアではジップラインが設置され、接続されている区間同士で直通出来る。
下り側は猛スピードで一気に移動できるが、上り側はのんびり鈍行。
ただし一度使うと3秒ほどのクールタイムが入る。

追放された者は筏に乗せられて沖合いに流され、ダメ押しとばかりに燃やされる。
よく見ると岸側にはクルーが3人おり、追放の場合は追放者を見送る、誰も追放しない場合は夕陽を眺めるという構図になる*4
他にも緊急会議の招集がいつものボタンではなく、法螺貝を吹いて残ってる全員を集めるという形だったり、幽霊にならないと行けないエリアがあったり*5と、今回も笑いと悲鳴が木霊するマップとなっている。

仕掛け

ステージには様々な仕掛けがあり、これを駆使する事でインポスターを発見出来たり、ゲームを有利な状況に持っていく事も可能。

ADMIN(アドミン)

The Fungle以外の全てのマップにある。
どの部屋に何人いるかが分かるが、何色かまでは分からない。他にも通路にいる人は表示されない。
あまり役立たないのでは…?と思うかもしれないが、死体も生存者と同じように表示される為、不自然な位置に反応がある場合など死体発見に役立てることができる。
VENTにいるインポスターも同じく表示される。もし1人しかいないはずのADMIN部屋に2人反応があったら全力で逃げよう。
特殊な例だと「インポスターはADMINの近くだとSabotageが使えない(後述のVENT芸と同じ原理)→とある人がADMINに密接していたが少し離れ、その直後にSabotageが発動した」という理由でインポスター発見に繋がる。
通信妨害が発生してる間は使えない。

DOORLOG(ドアログ)

Mira HQというマップの、通信室にある仕掛け。右上にある上下反転した大文字のYのような形の通路にあるセンサーに誰が触れたかを、履歴として見れる。北を通ると青色、南西を通ると緑色、南東を通るとオレンジ色が背景色になる。一度通ると5秒のクールタイムが発生するが1人のみに発生するクールタイムなので、複数人がいっぺんに通ったら1人分しかログが残らないなんて事は無い。マップ構造を頭の中に入れておけば、明らかにおかしいログを残している人物を特定出来る。尚ログは20個しか残らない上通信妨害を食らうとログが全て消されるので、犯人探しは慎重に。
移動速度の設定によってはクールタイムが終わる前に2つセンサーを抜けちゃう事も。

監視カメラ

Mira HQとThe Fungle以外のセキュリティルームにある仕掛け。マップの一部を遠隔で見る事が出来る。
犯行現場を目撃したり、出口が1つしかない部屋に入っていったと思ったら別の出口が1つしかない部屋から出てきたり、VENTの使用現場を目撃したりと犯人探しに役立つ。使用中は監視カメラは赤く光るので、インポスター側も注意したい所。
例によって通信妨害中は使えない。
The Fungleには上述の通り代わりに望遠鏡が設置されている。通信妨害に関係なく使えるので実質的に上位互換。

VITAL(バイタル)

POLUSのオフィス左側・The AIRSHIPの診察室・The Fungleの研究室に配置されている仕掛け。全員の生死を確認出来る。
こちらも通信妨害中は使えない。

緑キノコ

The Fungleのあちこちに生えている緑色のキノコ。
一見すれば只のオブジェクトだと思ってしまいがちだが、触れるとキノコを中心にピンク色の胞子が噴出し、その中にいると周りに他の人が居ても見えなくなってしまうという厄介な仕掛け。
胞子の中にいる間でもキルは可能で、他にもシェイプシフターと組み合わせてほぼバレないように変身したりとインポスター側からすれば絶好の機会である為、極力触れないように。

Cosmicubes(コズミキューブ)

11月10日のアップデートで追加された機能。
ゲームが終了するとそのゲームでの活躍に応じて豆*6と共に専用の通貨をもらえ、それを使って様々なスキンを解放する事が出来る。
ただし通貨を手に入れるには、あらかじめスキンの設定から有効化しておく必要がある。複数のコズミキューブで同じ通貨は使えない。
最初から全てのスキンを解放出来る訳ではなく、「START」と書かれたマスか既に解放したスキンのマスと繋がっているマスしか解放出来ない。
コズミキューブ自体の購入には、大量の豆か少量のスター*7が必要。「MIRA COSMICUBE」のみ最初から解放されている。


HIDE N SEEK(かくれんぼ)



2022年12月9日から追加されたAmong Usの新モード。

「かくれんぼ」自体はローカルルールなどを各自に定めて行うプレイヤーが多くいたが、上記期日のアップデートで機能が設定され、公式にルールが定められた。


概要(HIDE N SEEK)


読んで字のごとく、「クルー(逃げる側)」と「インポスター(探す側)」に分かれてかくれんぼを行う。

本ゲームではインポスターは1人で固定、かつクルー全員にその存在を知られている。
残りのクルーは決められた時間タスクを行いつつ、インポスターの襲撃から生き残らなければならない。

ただし「かくれんぼ」ではあるのだが、ルールの仕様上1ヶ所に隠れ、時間いっぱいそこに居続けて勝利するという展開になる事は滅多になく、インポスターが近づいているのかを判断してエリア内を逃げ回る「鬼ごっこ」の要素も多分に含まれている。


推理要素を廃した代わりにシンプルかつスリリングなゲーム内容となっており、通常モードとは違った楽しさを味わえる。


クルー(HIDE N SEEK)



勝利条件

  • インポスターの襲撃から1人以上生き残る。


クルーは決められた制限時間の間、インポスターから隠れ切らなければならない。

ただ生き残ればいいだけなのでゲーム時間特に何もせず勝利する事も不可能ではないが、割り振られたタスクを実行すれば制限時間が5~10秒程度減らせる*8
本モードでは視界の構成が「自分の周囲+(カーソル方向に向けた)扇形」と言う特殊なもの(インポスターも同様。)になっているので逃げ隠れするにせよ、タスクするにせよ、周囲の警戒は必須。

なおインポスターの手でボタンが破壊されてしまっているので、会議は不可能。(クルーの死体を発見した場合も同様。)
そしてキルされてしまった場合、基本モードと違ってそれ以上のタスクは出来なくなるので幽霊としてエリアで起きる生存者たちの応酬を見る側になる。


本モードオリジナルの要素として画面内にメーターが設置されており、「インポスターがどのくらい近づいているのか」を知る事が出来る。

通常時は画面内のロゴが「(=近辺にはいない)」だが、近づくにつれて「」と変化する。
これを元にその場に留まるか移動した方がいいかを判断して移動していく事になる。

また他の追加要素としてクルーの生存状況を確認でき、現状何人生き残っているかをいつでも確認でき、誰かがキルされた場合、リアルタイムで通知が飛ぶ。


また本作では基本モードと異なり、クルー全員がベントを(使用回数・潜伏時間限定で)使用可能。
いざと言う時の逃走手段として大いに役立つため、重宝される。


インポスター(HIDE N SEEK)



勝利条件

  • 制限時間内にクルーを全員キルする。


インポスターは制限時間内に生存しているクルーをキルしなければならない。
ゲーム開始時にインポスターが誰かが全員に知らされた後、10秒の待機時間を経て探索が始まる。
なおこの間にインポスターが「突然倒れ伏し、もがきだしたかと思うと宇宙服を突き破って雄たけびをあげる」という宇宙人としての本性を現す演出が挟まれる。

本モードでは単独陣営で、かつサボタージュもベントも使用不可能なので自分の足でクルーを見つけてキルしていく事になる。

デフォルトでは視界はクルーより狭く、またキルボタンの効果範囲も通常モードより狭いが、キルクールタイムはかなり短いので一ヶ所に固まっているクルーを見つけた場合一挙に人数を減らすことが出来る。

そのため、やみくもに探し回るよりも「タスクが多い場所」や「ベント近く」、あるいは「隠れるのに有効な場所」などの当たりをつけて動くといい。


また普段はインポスターの位置情報を推測するのに使うアドミンやカメラなどの機能も、本ゲームでは非常に貴重な情報 *9

またクルーをキルする他にもベントを消費させるのも隠れ蓑を奪う目的としては有効なため、探索エリアの優先順位を決める上での参考になる。


……と、ここまでならばただエリアを捜索してクルーを殺すことしかできないので、メーターで居場所推定が出来るクルーが有利に見えるが、途中からインポスターに有利な以下2つの仕掛けが解禁される。


常時アドミン確認の機能解禁


特定の人数までクルーを減らすとインポスターはアドミンの設置部屋に行かずとも移動しながらアドミンを見ることが出来る様になる。
当然隠れている部屋がバレてしまう上に移動してもその足取りがインポスターに伝わってしまうため、クルーにとって著しく不利な状況になる。


強化モードの解禁

ゲーム開始時に指定された緑ゲージでの制限時間が0になった場合に入るモード。
言うなればインポスター側が超有利な延長戦
制限時間逃げ切って終わったと思って安堵したクルーたちを恐怖に叩き落とす為の時間でもある。

およそ1分の制限時間が追加され、その間インポスターの移動速度が上昇する。
これによりクルー側のメーター変動が急になり、数秒前まで反応もなかった場所にいきなりインポスターが近づいてくるという事態が起こる様になる。


これだけでも厄介だが、強化モードに入ると一定時間ごとに生存しているクルー全員の居場所がマーキングによってインポスターに伝わってしまう。


アドミン情報と違ってどの部屋にいるかまでは分からないが方角とおおよその距離が伝わってしまう為、クルー側は一度1ヶ所に留まろうものなら高確率でインポスターにキルされてしまう。
上記の「常時アドミン」機能が解禁されていると具体的な部屋まで分かってしまうので尚更危険。


……と、インポスター側の独壇場になる可能性大の強化モードだが、ここを逃げ切れば今度こそゲーム終了なのでどちらの陣営にとっても正念場である。



余談

当初は注目度も低く数あるゲームの一つとして埋もれており、開発チームも続編でリベンジを果たすつもりのようだった。
しかし、2020年半ばに韓国とブラジルを中心に静かな人気を博し、世間を騒がせている新型コロナでの外出自粛の影響があったことや、
ゲーム配信サイトでの有名配信者が相次いでプレイしたことなどの複数の要因が絡んだ結果か突然のヒットを引き起こした。
それによって開発側も「多くのプレイヤーに楽しまれている」として続編の開発をキャンセルし本作のアップデートに盛り込むよう方向転換した様子。
またこのゲームには過去のInnersloth作ゲームからとった様々なイースターエッグが隠されている*10

海外ゲームのお約束ではあるが、有志たちによって多数のmodが作られており、
外見やキルモーションを版権キャラクターに変更するもの、
「シェリフ」「マッドメイト」「ジャッカル」などといった役職を追加するもの、
会議以外でも近くの人と会話できるようにする(通称「近アモ」)もの、
はたまた原作を忠実に再現した新しいフィールドを追加するものまである。
特に役職追加modはもはや導入されているのが当たり前と言わんばかりの普及率を誇っており、日々ゲームに変化をもたらす新役職が開発されている。

米CBSでのアニメ化も決定。声優には『ロード・オブ・ザ・リング』のイライジャ・ウッドらの参加も発表されている。









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最終更新:2024年03月24日 18:39

*1 このうち酸素減少、原子炉故障中に死体通報した場合は自動的に回復した状態になる。照明破壊や通信妨害はそのまま。

*2 Coming Outの略称。自分の役職を公開する事。自身に信用性を持たす事が出来るが、ゲームを有利に進める為インポスターに狙われやすくなる可能性もある

*3 この際追放したプレイヤーの役職が見られる設定にしておくと、追放したプレイヤーがクルーの場合助けを求めるように手を伸ばすが、インポスターだった場合は親指を立てながら沈んでいく。

*4 追放された者を含めて残り人数が3人になっても同じ。

*5 ご丁寧に「幽霊立ち入り禁止」と言いたげな看板が置かれている

*6 ショップで新たなスキンやコズミキューブを購入するのにに必要な通貨

*7 課金でしか手に入らない通貨。現在豆かスターどちらかを使って購入できる物は存在しない

*8 ただし配線修理の様な複数の行程を踏まないと完成しないタスクは全てを終わらせることでようやく時間が減るので注意。

*9 ただしカメラはランプ点滅で位置情報がばれる危険をはらんでいるため要注意。

*10 ペットやgarbageタスクなど。またthe AIRSHIPマップは過去作「Henry Stickmin」に登場した飛行船が元ネタ