黄泉ヲ裂ク華

登録日:2020/11/01 Sun 21:19:35
更新日:2023/07/02 Sun 21:39:23
所要時間:約 40 分で読めます




黄泉ヲ裂ク華』(Undernauts: Labyrinth of Yomi)とは、エクスペリエンス(EXP)から発売された3DダンジョンRPG。
XboxOne版が先行して2020年6月12日に、その後PS4/Switchで2020年10月15日に、Steamでは2021年11月5日にそれぞれ発売されている。
また、本編クリア(当初の目的達成)までを割安で遊べるお手軽版も存在しており、クリア後を後から買っても最初から丸々買うのと同額な安心価格。Steam版は割と強気設定だし、コンシューマ機でもある意味罠だが。
Sランク装備はクリア後のダンジョン限定なので注意。

あらすじ

1954年。東京都は当時の杉並区に突如、謎の建造物が出現した。
調査の結果、「黄泉」と名付けられたその構造物から次世代エネルギー資源「アルゲン」を採掘できることが判明。
戦後の傷跡残る日本はすかさず「黄泉公社」を設立。アルゲン採掘技術の開発・独占も見事成功し、日本経済は黄泉特需に沸いた。
かくして杉並区は資源を求める採掘会社と、その労働者たる「地下探行士(アンダーノーツ)」がひしめく「黄泉区」となった。

そんな中、乱立しては消えていく中小・零細探掘会社の一角である「カサンドラ社」の探掘課に、新鉱区「99行区」開拓のチャンスが舞い込む。
社は大手に取られている有力人材に代わる人員に本来の採用圏内にいない主婦や学生を闇採用で雇って充てると、一攫千金を夢見て探掘へ臨んだ。
黄泉ならぬ地獄が待ち受けているとも知らずに…。

いざ探掘に取り掛かろうとしたが、最初に連れ立ったメンバーは壊滅。
生命線である「融合炉」も停止し、その影響で外との行き来のための「チノワゲート」も使用不可。要は黄泉に閉じ込められてしまったのだ。

黄泉は怪物のうろつく、異世界めいた領域。カサンドラ社探掘課の面々は果たして、生きて脱出できるのであろうか。


ゲーム概要

EXPの十八番である、最大6人でパーティを組む3DダンジョンRPG。
とはいえこれまで通りのEXP製品と思うなかれ。各職種の特性が過去の相当クラスから史上最大規模の変化を遂げており、かつての感覚のまま進めると(挽回こそ容易だが)失敗する可能性があるのだ。詳しくは後述。

作風の系統は剣の街の異邦人に近いが、グロ描写などが死印NGのノウハウを活かしてかかなりえぐく、初手から人間の詰め込まれた排水溝からその頭皮や手足などを回収する羽目になる。
ウィザードリィ外伝4辺りのよぎるアニヲタがいるかもしれないが、具体性の高い一枚絵が入るため、ほぼテキストのみであったそれらが有情に思えてくる事請け合い。
とりあえず、探行士の成れの果てとして頭部がクラゲ、ボディは全裸、股間もしくは乳房から触手が生えている敵をデザインした社員とデザイナーは放課後、職員室にカモン。ロイコクロリディウム人間担当は正座。
新要素として「花」というアイテムを用いたダンジョン開拓があり、扉や足場、階段を構築できる。花の回収ができるとあってか、隠し扉の数が異常。

ダンジョンの各エリアには少し強めの固定敵がおり、倒すと視界が明るくなり奇襲を受けなくなるなどのメリットを得られる。
そのため、新エリア探索の際にはまずこの敵を探し出し、倒すことを目指したい。

アイテムは主にの「マモノの花」という所謂エネミーポイントで発生する戦闘に勝利すると入手できる。ちなみに装備品はほぼこれでのみ入手でき、装備制限は職種制限がややきつい以外、特に無い。
青は上述した花の一種の使用で任意にほぼ制限無く設置でき、特定地帯を青いマモノの花で埋めることも可能。要は自分好みの狩り場を作れる。中盤から任意のポイントに拠点からのワープポイントを設置できる花なども登場するので、回復も行き来も楽になる。
種類によっては最大3連戦でき、連戦数が多いほど質が良くなる。
連戦で戦闘を跨ぐ際には隠密・集中やバフ・デバフの状態をそのままに、後述するスイッチブーストが全て充電された状態になるので、跨ぐ度に隠密・集中やバフ・デバフに追われる事無く安心して戦える事は特に過去作プレイヤーは覚えておいて損は無い。

また、固有名詞の大半が事務的命名感に溢れているのも特徴。
例えば、何の変哲もない刀のクラス分けが下カタナ・並カタナ・上カタナ、という具合である。
魔法(作中では異術)も物理与ダメージを増加させるものなら「武器エナジー」となっている。
『凝るのをやめたのか?』と思いたくなるかもしれないが、よく考えてみてほしい。
プレイヤーキャラクターはこれまでこそ特殊なティーンエイジャー(ジェネレーションエクス)神に選ばれた騎士(円卓の生徒)デモンを従える魔眼使い(デモンゲイズ)異世界から転移した者(剣の街の異邦人)などファンタジックな立場の面々がメインだったが、今作は全職に「工」と付く 老若男女の幅広い命がけの肉体労働者 である。
「業務」の中、素面でデバインウェポンとか叫ぶだろうか?
例えるなら、我々がA4用紙を「オールホワイト・デルタワン」とか、休み時間を「ハイパーリザレクションエフェクト」とか呼ばないと通じない環境に置かれるようなものである。
そういう状況を考慮すれば、万人におおよその意味がすんなり伝わる無難な名前になるのも、至極もっともな道理と言えるはずである。それにしては「 村正カタナ 」に「 ガトリング十字ユミ 」、「カシナート ミキサー式回転ヤリ 」など、若干トンチキなのもあるが。
更に「ダークカタストロフ」とか混ぜちゃう空気読まない鋼メンタルもいるが、これ以上のこの件は割愛する。

セーブはオートセーブのみで、ハードの機能を使わないと分割も不可。
ただし、セーブの発生条件の一つが「移動など状況が少しでも変化した後にメニューを開閉する」ということを把握していれば任意セーブとあまり変わらない。
とはいえ、ステータスアップアイテムの使用などは修正を利かせづらいので注意。

アイテム

アイテムの内容に関しても、細かいところで手が入っている。
例えば、ステータスアップアイテムが無限に買える。超高価だが。その為、徹底的にやれば全パラマックスにできなくもない。
他にもゲーム中の通貨単位が日本円でいくらということが明示されており、割とお高いことからちょっと躊躇してしまう人も。
消耗品なのに「家が買える」とか説明文に書いてあったらそりゃ躊躇うわ
一度売却(に当たる行為)をしたアイテムは後からいくらでも作成可能。装備品のランダム補正は全て良し悪し問わず付かずフラットだが。
また装備品には「品質」という項目があり、高品質だといくらかのプラス補正が受けられる。

キャラメイク

ゲーム開始時にプレイヤーの分身である「課長」を、そこから少し後にメンバーを作成する。
運要素はなく、やり直しの効かない要素もほとんど無いので、気軽に決めても構わない。
  • 外見
いくつかあるポートレートから選択し、そこからさらに衣装や髪形などちょっとした違いと帽子の有無といった亜種の選択をする。
本来地下探行士になれない人間ばかりを採用しているという設定上、「本職」っぽい外見が皆無な点に注意。別の意味で本職がいるけど。
そこにブルマ姿の小学生が入るのもさすがにどうかと思うが。ちなみに、このポートレートの別バリエーションはスク水
拠点では何でかポートレートごと変更可能。
ちなみに、ポートレートごとにデフォルトネームと特記事項が決まっている。
予約特典などで、G-XTHや死印などの過去作のキャラを基にしたポートレートが追加される。軽くネタバレ食らう可能性もあるので注意。
  • 特記事項
いわゆるフレーバーテキスト。
好きに入力できる。パラメーターに影響しない、気分だけの要素。
デフォルトだと闇採用に応募した理由などが書かれている。
  • 経歴
特性値(ステータス)の初期値に関わり、タイプや種族に相当する。
今回は「ブルーカラー」や「ホワイトカラー」といった職種によったものとなっており、ヤングマン(新入社員)やフーテン(無職)とかもある。
クリエイト時にしか決められないが、後々の育成でどうとでもなる。
精々完全術師タイプと完全戦士タイプを切り替えられないくらい。
  • 職業
長くなるので後述。
  • 私物
個人で黄泉に持ち込んだ所有物。
初期の特性値に対して、合わせて2ポイントの追加を施せる。
これも変更不可だが、大した値ではないので気分やキャラ付けで決めてもOK。
  • ボーナスポイント
最後に特性値5ポイントを好きに割り振れる。固定値である代わりに従来作と比べて少なめ。
こちらも後でどうとでもなるので、好きに決めるといい。迷ったら全員体でもOK。

キャラクタークラス

本作のキャラクタークラス「 職種 」の名称は「○術工」の形に統一されており、 戦・斬・防・猟・忍・闘・聖・魔 の8系統に分かれる。
職能*1はこれまでの単純なレベルに応じた習得ではなく、レベルアップなどで手に入るポイント「職能点」を割り振る事で習得するようになっており、ほとんどは更に点を投入すると等級が上がって性能が向上する段階式になっている。ただし性能が良くなると言ってもその分の消費MP増加と引き換えなので、特に一芸に特化させる場合は慎重に。
ちなみに本作のアクティブスキルは 全てが MPを消費するので、特に過去作プレイヤーはその割合の管理に要注意。宝箱の解錠判定に「総残りMPの総最大MPに対する割合」を参照するためである。

職種は「能力向上アルゲン」という貴重なアイテムを使う事で専門と総合からなる上級職のどちらかへの「昇進」が可能。
専門はその職業の特性をさらに極めるもので、総合は主に他の職種の職能もいくつか習得できる。
どちらでも特定系統武器使用時の攻撃力(杖のみ異術の効力)が最大25%上昇するパッシブが追加されるが、専門ならさらに特性に応じた攻撃力を上昇させるパッシブが追加される。
当然だが専門の方が特化性は高く、物理職種ともなれば直接的な戦闘力が数段階分違ってくる。
『じゃあ総合いらなくね?』と思うかもしれないが、総合でのみ習得可能な、それも便利な職能もあるのでそれが悩みどころとなる。
例えば攻撃異術に長ける「魔術工」なら、ペンタキネシス*2は専門、武器エナジー*3は総合でしか覚えられない。
とはいえ一度昇進した職種はそのキャラのなら拠点で専門と総合を切り替えることができ、他の職種になってもレベルやポイントはそのまま、等々かなり気楽に転職・お試しできる。
また、職能点や特性値も振り直すことが可能、と実質的前作「蒼き翼のシュバリエ」を超える自由度を持つ。ただし、ステータスアップアイテムで上昇した分はそのままなので注意。
特性値は拠点でなければならないが、職能点はメニュー画面で手軽に変更可能であり、挑むエリアの内容や雑魚/ボスで切り替えることが可能。
フレーバー的には不特定多数を対象とした半超人化技術故の手軽さと掘り下げの弱さ、ということだろうか。
ちなみに過去作に多数あった要集中職能は大幅な廃統合を経てほぼ上級職限定となり、集中状態には命中率が25%アップのおまけが付いた。集中状態は集中不要の職能を使用しても過去作同様解除されないため、命中率上昇の恩恵を受け続けられる*4
また、号令の口笛は回避率が最大25%上昇、対強化ブレイクは物理被ダメージが最大25%減少という補助効果が追加されている。

全員に共通する職能として「HP上昇」「MP上昇」がある。
名前の通り最大値を上昇させるもので、こちらも任意に解除可能且つカンストするまで上げられる。
必要点が多めなので手が出しづらいが、上昇量は割と高め。


+ 職業紹介
  • 戦術工
戦術士やファイターなどに当たる職種。要は近接物理攻撃が得意なオーソドックスな戦士枠。*5
得意武器のオノが命中補正に恵まれないものの、命中率補正を最大1.6倍まで伸ばすパッシブスキルを覚える事で相殺可能。
そのため素直にレベルを上げて物理で殴っていける脳筋として扱え、ディレイアクションと引き換えで低燃費かつ高火力な「パワースイング」で殴り続けるのが基本的運用となる。また、範囲こそ狭いが複数の敵を攻撃するスキルも覚える。
専門:オノに多い両手武器の適性が強化されるので、 もっと レベルを上げてそれを手に物理で殴ればいい。以上。
総合:防術工の職能も覚え、味方を守れるようになったが、第二のタンクとするには力不足な感が否めない。

  • 斬術工
武術士やサムライなどに当たる職種。読んで字の如き一撃必殺の一太刀浴びせる、刀使いのアタッカー。*6
防御力激減と引き換えの与ダメージ上方修正付き防御無視攻撃「兜割」でひたすらチェストするのが基本的な運用。
また、HPが減ると攻撃力が上がるスキルや、戦術工などと同様な命中率上昇スキルも覚える、安定枠その2。
二刀流は職能点の割り振りでデメリットが軽くなっていく仕様で、速を上げなくてもよくなった。
ただし防御は相変わらず薄いため、特に兜割を常用するならタンク担当との併用がほぼ必須。
専門:レべ(略)。敵1列への集中不要ラッシュを覚え、致命付き武器で使えば敵がたちまち溶けていく。
総合:闘の列攻撃など、他の物理職種の職能を少しずつ覚える。早く行動でき、確率完全回避パッシブも覚え、バステばら撒きに向く。ピコハンは無いけど

  • 闘術工
拳法士やダンサーなどに当たる職種。拳での範囲攻撃を乱打する格闘戦士。*7
最速習得可能な範囲攻撃やリスク付き高火力攻撃どころか、遠距離攻撃や自動回復まで覚える優等生。
つまり他の物理職種と比べてやや強い癖がある点はそのままに、その方向性だけがオールラウンダーという形に変わっている。
得意武器の拳は命中補正が良く攻撃力もそこそこな上、両手武器なのでリーズナブル。また、唯一基本職段階で要集中技を覚えるので、職能点1ポイントと1ターンで命中率25%アップのおまけつき。
専門:範囲攻撃の補正と気絶率をより上げられるなど、削り役に便利。内容が基本職の職能のブラッシュアップのみなため、分かりやすい。
総合:いくつかの物理職種の被ダメージ低下スキルを習得しつつ、刀を装備出来ないのに(恐らく手刀で)兜割をする筋肉バカに。敵の攻撃力を確率で下げる攻撃スキルを唯一覚える。

  • 防術工
王騎士やパラディン、ナイトなどに当たる職種。要するに物理攻撃から隊を守るメイン盾。
とはいえバランス取りの方法の変化もあり、必要性は過去作の相当クラス程ではなくなっている。
まず注意したいのは、主要ロールが「耐久タンク」ではあるのだが、基本職時点では前衛と後衛をどちらかずつしか守れないこと。
またその失敗率も未強化状態だと3割に迫る。その為、序盤のタンク運用は忍術工の方が向いている。
加えて本作はそれを毎ターン使うとMPがしんどいなど、運用上の注意が多い。
上級職になれば全体を同時にかばうスキルを覚えるものの、そちらはそちらで一層MP消費が激しい。
しかし実はアタッカーとしても自身の攻撃力+盾の性能から火力の決まるスキルも覚えるなど、いくらかこなせる。
専門:既存スキルの順当な強化に加え、致命回避スキルも覚えるのが最大のメリット。
総合:聖術工の回復もある程度覚え、状態異常耐性を上げたり、相手の異術効力を下げたり*8もできるように。更に反撃を覚え両手武器と盾を同時に装備できるなど攻撃性能も上がる。『攻撃は最大の防御なり』とはこの事か。

  • 猟術工
射術士やレンジャーなどに当たる職種。弓での遠距離物理攻撃に長ける狩人、と言えば分かりやすいだろう。
学術士やアルケミストなどの系譜のサポーターでもあると言えるかもしれない。*9
重要なのは号令の口笛*10と、敵のHPゲージが表示されるスキルを覚えること。
更に火力こそ他職種から一歩引いてるものの、上述スキルなどでサポート能力が高く、素の命中率も上々。
後列がいる敵に攻撃した場合、その後列に攻撃がやや弱まって貫通するパッシブ*11もあり、2列へ一度に物理ダメージを与えることに長ける。雑魚を前列に召喚して自身はその後ろで回復待ちするようなボスもいるので、そういう輩には結構有効。
専門:全体攻撃に加えて火力強化パッシブを2種類も覚えるなど、他の物理職種並みの戦闘力を獲得可能。特に「一斉掃射」は本作では貴重な準備不要全体物理攻撃。ただし等級に関わらず命中率-50%なので、装備やバフに注意。
総合:忍・聖・魔の職能をある程度覚え、その中には武器エナジーや対強化ブレイク*12も含まれる、本作最高級のサポーターに。火力の低さも防御貫通スキルで補え、攻撃役も一通りこなせる。

  • 忍術工
暗術士やニンジャなどに当たる職種。主なロールは「幻影」で敵の攻撃を引き受ける、デモンゲイズ以来の所謂「回避タンク」。
速力(過去作の敏捷性や素早さに相当)に振れば「身代わりの術*13」の発動率を上げられるため、とりあえず機能する。
アタッカーとしても刀を(村正も含めて)斬術工とほぼ同等に装備でき、二刀流が可能なのでかなりの火力を出せ、一見すると万能。
しかし攻撃スキルが全て隠密状態ありきで、攻撃前に見つかってしまうと実行前にキャンセルされてしまう難点も抱える器用貧乏な点もある。
とはいえその火力は専門ともなれば他の職種が最大等級の切り札職能でも精々基本(通常攻撃や単発の攻撃異術)の4、5倍程度なのに対し、リアルラック次第ながら最 大 2 0 倍*14というトンデモ補正を出す事が可能で、理論上の爆発力はぴか一*15。他がどうにか数千出している中で1万オーバーのダメージを叩き出せるため、ダメージコンテストに挑みたい暇人な方ロマンティシズムの求道者は是非。
その他、確実に隠密状態になりつつ敵全体の攻撃力を下げられる便利スキルも覚える。
また、武器はカタナ・コブシ・トバシの3つがあり、それぞれ高攻撃力・最強武器が気絶付与・隠密が継続しやすい、という風に利点が分かれている。
なお、他の職種が適切な特性値を1つ上げれば大体機能するのに対し、忍術工はその水準に追いつくために3つ程要求する*16初心者に扱いづらいのはWiz以来の伝統だから仕方ない、かも?
専門:確率で攻撃力実質2倍というすこぶるえぐいパッシブスキルを覚え、更に隠密状態からの致命付与ラッシュも付いてくる。前者は上述のバ火力の一因。
総合:行動不能化スキルや回避率2倍のパッシブなど、生存性が高い。隠密状態でなくても色々できるのは嬉しいポイント。

  • 聖術工
聖術士やヒーラー、クレリックなどに当たる職種。戦線維持に重要な回復と、攻防を有利に運ぶ命中率と回避率のバフを担う。
ちなみに本作は戦闘不能となったキャラの復活を拠点でしかできないので、先行入力回復の重要度はそこそこ高い。*17
また、G-XTHCB以来のバリアスキルが3回まで確実に耐えられるようになったり、回復異術の効力が算出方法の変更を受けて魔を超えうるなど、これまでと別方向で独自の強みを持つように。
なお、攻撃異術であるライトメスは光属性なので無効化されることがない。知力依存なので威力は上げづらいが。
ほとんどは専門の方が強力な傾向にあるが、聖は総合の方に有利要素が多い。と言ってもその運用に大差は出ないので、分かりやすいと言えば分かりやすい。
専門:上述のバリアを覚える。敵が少数で行動回数が少なく、範囲攻撃してこないならバリア連打だけで完封することも可能。MPを分け与えられるが、自家発電できないのでこのスキルの使い時は…。*18
総合:総猟も覚える対強化ブレイクと、防具エナジー*19を覚える。死亡回避スキルも覚えるが聖と縁が薄い体・運依存なのでこちらは腐りやすい。回復異術の効力は専聖とあまり変わらないのでそこは安心できる。

  • 魔術工
魔術士やウィザードなどに当たる職種。所謂魔法アタッカーだが、いくらかのテコ入れも空しく大器晩成傾向が拭いきれない。
弱点さえ突ければ極大ダメージを期待できるが、弱点を突けないと切ないことになるのが難点。
加えて、属性相性が悪いと一切ダメージを与えられないため、最低2属性修得しておく必要があり、職能点の割り振りがなかなか厳しい。
序盤はMPの都合や一度にカバーできる属性の広さもあって汎用的な活躍が難しく、また光属性は扱えない。
ちなみに攻撃異術は聖のライトメスもそうだが、等級をある程度上げると列攻撃になる。
敵の異術の効力を使用ターン中下げるスキルを覚えるものの、最大等級で発動しても即死で死ぬときは死ぬので過信は禁物。
上級職は大魔法使いか賢者か、というDQめいた選択肢となる。
専門:最強級の異術を覚えることもさることながら、本作最強の防御職能と名高い「長距離攻撃バリア」*20を張れるのがポイント。パッシブ職能を乗せに乗せた準備不要全体攻撃異術、「ダークカタストロフ」で敵を討て!
総合:DQの賢者のごとく器用万能。各種属性攻撃異術に加えて武器エナジーや回復異術の他、強化ブレイク(常駐スキル含む各種強化補助を打ち消す異術)も覚えるが、強化ブレイクはアイテムで代用可能。


スイッチブースト

過去作のパーティスキルやユニオンスキルなどに当たる、連続使用しづらいがパーティ全体に有利な効果を付与できる能力。変電ともいう。
ただしリソースはこれまでのようなポイントではなく、変則的な回数制。
脳に埋め込んだ電極で身体能力を強化するという、シリーズでもとりわけヤバめな設定の代物。
ZLかZR(L2かR2)で切り替えられる。
戦闘ごとに使用状態がリセットされるため、遠慮なく使っていこう。メンバーの脳は大丈夫かって?知ら管
超電:1ターンの間、MP消費が0になり、スキルのレベルが1つ上がる。
耐電:あらゆる状態異常を防ぎ、ダメージを半減させる。他に比べるとやや地味。
神電:全員でファストトリック付きの必中攻撃を行う。ただし、パリィは普通に発動するので注意。この攻撃で勝利すれば宝箱の獲得量が倍になる。
充電:どれも使わない場合に自動実行。使用済みスイッチのうち一番最初に使用したスイッチを使用可能にする。
上記の性質のため、トレハン時は超電で一気に弱らせ、耐電で調整し、神電でとどめを刺すのが理想。
神電使用前に勝利してしまうポカもつきものだが


登場人物

  • 探掘課課長
主人公。EXP製品あるあるの一「初っ端からの襲撃」を謎の少女から受けるも、運よく生存する。
外見は4種類で、それぞれデフォルトネームが決まっている。斬術工がメインの様子。
何をトチ狂ったのか、任意でポートレートを 一般メンバーを含めた全て のいずれかに変更可能。理由は一切語られない。
なのでスク水の小学生にすることも可能。
選択肢の如何によって粗雑かつ無責任な性格にも優しい好青年にもなれるが、特にストーリーに影響はない。
とりあえず、幼女愛でとけ。

  • カオリ・サンドラ
アルゲンの採掘を担う零細企業、カサンドラ社の社長。パッケージでも目立つヘルメットの人。
実地に赴いていた折に異変に巻き込まれ、一緒に脱出不可能になった。
普段の険しい表情に見合わず気さくで、アイテムや黄泉族を発見していくと褒章をくれる。
主人公達がアルゲンを大量に貯えると……?

  • 飯場中介
黄泉公社から派遣された管理官。元地下探行士で、当時の職種は忍術工。
最初の印象こそ最悪に近いが、社長のコメントにあるように彼も割といい人。下級アイテムをゴミと言ったりしているが、大体のプレイヤーも終盤同じことを思うようになるので、さすがは先輩と思っておこう。
探索に必要なものを忘れた主人公にわざわざ自分で届けに来たり、「中々買えない」と時折ぼやくカップめん『ヨミちゃんヌードル(ヨミヌー)』をあげるとゲーム中通貨を日本円で総額3億円くらいくれたりする*21
また、主人公たちに頼りっぱなしなのも気にしていたりする、なんだかんだで気の良い人。妻子持ちなのもむべなるかな。
今回こそ不運にも騒動に巻き込まれてしまったものの、それが後々生存に繋がっていたりトレカを重複率0%でコンプリートしたりなど、結構な幸運の持ち主。忍術工だった頃も運極振りだったに違いない。

  • 灰十字清
もっぱら機械人と呼ばれる、体を機械化した人物。
名前は「せい」と読み、性別は不明。
慇懃無礼極まる性格で、興味がないことにはとことん興味を持たない。
元は黄泉公社の研究員だったが、黄泉の魅力に取りつかれて勝手に常駐するようになった。
ちなみに、機械化した体はかつての実験の失敗によるもので、黄泉の技術を使って生命維持まで行っているため、アルゲンがないと生きていけない。

  • 久世戸英器
黄泉公社の総裁である幼女の敵。以上。

  • ロック荒堀
本名は荒堀岩男。最強を誇る伝説の探行士で、現在は行方不明。
実は黄泉の中でずっと活動しており、鍛え上げられた肉体はもう異様というレベル。ひたすら強くなることを望み、黄泉族を相手に鍛錬に励んでいる。
性格は粗野だが喧嘩っ早い訳ではなく、義理固い面を持ち合わせている。酒好きなのか、黄泉製の酒を複数所持している。

  • 神の子ルキ
両手両足に重症を負い、視力を失った無惨な少女。壊滅状態の第2キャンプで保護された。
手はある程度使えるものの歩くことはできず、車いすで移動する。後に傷は癒えるものの車いす生活は変わらないため、傷だけでなく筋力の問題もある様子。
融合炉の力を引き出す「奇跡」を起こすことができ、不死の肉体を持つ。
車いすは妙な形状になっているが、神の子の力に晒されて変化したらしい。
そんな環境故、最初は心を閉ざしているが最終的には心を開いてくれる。
本来は再生能力もあるようだが、過度のダメージで現在はあまり回復できない。
主人公たちは彼女の力で不死の加護が与えられており、最悪でも瀕死にしかならない。ただし、回復は自前。

  • 赤い少女ルキ
カサンドラ社の探掘課を壊滅させた張本人。プレイヤーからの俗称は「赤ルキ」
上記のルキと似た感じの、ぼさぼさ髪で赤いワンピースを着た少女。某パームさんを思い浮かべとけばいいと思う。
片腕が巨大なヒルのようになっており、殺した人間を捕食する。
無線機を首からぶら下げており、ここから聞こえる「お父様」の指示もしくは空腹時に襲撃してくる。
最初は恐怖の存在だが、正直あまり強くはなく、倒すと職能点を増やすアイテムをドロップするのでむしろウェルカム。
ちなみに、職能点アップアイテムのお値段は、日本円で10億円

  • ハコデク
いわゆるミミック。ただし、外見は複数の宝箱が触手でつながっているというトンチキなもの。
宝箱から襲ってくるときは普通に敵だが、フィールドで出会う場合は酔いどれフレンドリー。
「シャトードブロック」なる酒(日本円で1億)をプレゼントすると、アイテムが入手できる夢の世界に連れて行ってくれる。
突入する際は、最低でもトビラなど移動補助系の花は100個くらい用意しておくこと*22
中のアル中人格を撃破すると能力向上アルゲンや職能点アップのアイテムが入手できる。出入りすると復活する。


罪人

作中のエリアボスに当たる。それぞれが何とも醜悪な姿をしている。
倒すと地上世界の人物が持っていたと思しき遺品を落とす。
この遺品にルキの血を付けて融合炉に焼(く)べることで、新しい探掘アイテム「花」を生み出せるようになる。
なお、この遺品や罪人の情報を見るに、どうやら現実に発生した事件の犯人が持ち主の元ネタである様子。その中にはG-XTH並みかそれ以上に挑戦的なものも…。

+ ...
実在した人なので、一応モデルの名前は公称のイニシャルとする。

  • 人狩りの看守長
罪状:暴虐
腕が何本も背中から生えた肥満体の人型黄泉族。第2キャンプを壊滅に追い込んだ。
女性を嬲り殺すことに執着しており、手元には女性の死体らしきものがある。
機嫌が悪ければ他の黄泉族すら被害に遭うというはた迷惑な存在。
遺品の持ち主は群馬で連続殺人事件を起こした男O。

  • 二頭式竜戦車
罪状:盲目
3機の支援機からエネルギー供給を受けて再生する兵器型黄泉族。
供給を絶たずに挑むと黒焦げにされることだろう。
それぞれ完全停止させるには撃破した上でパスワードを入力しなければならない。 直接入力なのでちゃんと覚えておこう。
遺品の持ち主は旧日本軍で人体実験などを行った部隊を率いた将校I。

  • 脳みそ食いの矯正監
罪状:暴食
手足と口の生えた脳みそと宙に浮く骸骨というひたすらキモい外見。
主食は罪人の脳髄で、戦闘を行うためにこれを回収してこないといけないというSAN値ピンチな敵。
矯正という体裁をとっているが、実際は単純に自分の腹を満たしたいだけの下種。
遺品の持ち主はパリで食人事件を起こした男S。史実では少なくとも2015年までは生きているはずの彼だが、この世界では帰国後に「行方不明」となった模様。

  • マーフィン公爵
罪状:嫉妬
蚊のような頭部と手などから生えた幼虫がまたキモい。
かつて教皇の息子だった男。聖人たらんとした、誰よりも聖人に近い人間と従者は言うが実際は不明。
母親から聖人と認められず、聖人認定された何百年も前に存在したという円卓の生徒たちに嫉妬を漲らせている。
遺品の持ち主は猟銃と刀で故郷の農村の住民を殺して回った病弱な男T。

  • 死星天使
罪状:悲嘆
一言で言うとジオング。腕は伸びないが、同種の黄泉族に腕が増えたのがいる。
異世界において、レジスタンスに当たる軍勢「死星連合」の一員であり、そのリーダーとなる人物の育ての親。
赤と青がおり、それぞれ物理攻撃と魔法攻撃を得意とする。
強いことは強いが2体ありきの性能であり、一方を倒せれば他の罪人より相対的に楽。
遺品の持ち主は学生運動に参加した女性歌手S。
本作の難所の一。

  • 不死身の錬金王
罪状:強欲
象の像。いやマジで。本人に敵対意志はないが、防衛機構が勝手に攻撃してくる。死ぬほど怪しいけど本人は本気。
かつて多大な富を得た錬金技術の使い手で、その財力で金ぴかの塔を建てた。
そしてお約束というべきか不死の肉体を望み、どうにか叶えるに至ったはいいものの、今度はいつまで経っても死ねないことを嘆く羽目になった。
狂王なる人物と共に異世界出身とのことだが、果たして…?
遺品の持ち主は非常に高い政治手腕を誇るも海外汚職事件に巻き込まれて失脚した元首相T。

  • 教皇ルミナリス
罪状:傲慢
天使の羽を持った騎士の姿をしているが、頭部はでかい目が一つついているだけという微妙にキモい外見。
三柱神に代わる新たな神「アルダー」を崇拝するアルダー教の教皇。
異世界の現状を作り上げた元凶らしいが、何分他所の世界のことな上に情報が偏っているので詳細不明。(詳細は下記折り畳みで)
とりあえず、人望はあまりない模様。
遺品の持ち主はどこぞの教祖A。これ以上は言わせんな。あと、なんでこいつだけTSさせた。
リメイクで名称とか差し替えられた怪しい団体といいこの手のネタは懲りてくれ

  • 三闘士(仮称)
罪状:憤怒
外見上は上記の死星闘士の腕と角が増えたバージョン。
善良・中立・邪悪がおり、それぞれ降伏・相談・抗戦を訴えているレジスタンス勢力のトップ。
上記の2体もそうだが、彼らは戦闘兵器に近いので基本的に戦闘の中で果てるのを望んでいる。善良は知らん。
意見がまとまらず内ゲバを繰り返しており、戦力を結集できずじり貧状態にある。
遺品の持ち主は…誰だろう?ゲバヘルの持ち主なので、武闘派の活動家ではあるが候補が多すぎて何とも言えない。

  • 臥竜の3兄弟世捨ての三バカ(仮称)
罪状:怠惰
頭がマツタケになった肥満体の兄弟。だらしなく寝っ転がっており、非常に怠け者。
不死身の錬金王いわく竜と人間のハーフであり、倒すと鍵型アイテムを落とす。
腹と一緒にプライドも膨れ上がっており、自分のこだわりを邪魔すると切れて襲い掛かってくる。
遺品の持ち主は家柄と聡明さからかつて何度も首相に上り詰めた男Y。
怠惰というエピソードはないものの、状況に対する努力が及ばなかったということだろうか。


用語

  • 黄泉
正体不明の建造物。
中は洞窟のようになっており、時折構造が変化するという迷宮でもある。
内部は「黄泉族」なる生命体がうろついており、ごく稀に現れる友好的な個体以外は基本的に襲い掛かってくる危険地帯。
外界とは黄泉公社が管理するチノワゲートでのみ出入りが可能。
「ちょっと綺麗な石」程度のものから抽出できるアルゲンでも2千円の価値があるなど、全域が金鉱に近い。
1979年までに98の鉱区が採掘されているがいずれも採掘量が減少しつつある中、アルゲン満載な新鉱区の採掘権を大手ではないカサンドラ社が得られたことは不思議がられている。
大々的に広告が行われていることもあり、子供の人気職業はトップ3が黄泉関連。
日本だけでなくアメリカやカナダ、ソ連などにも出現しているそうだが、あらすじで記述したように関連技術を黄泉公社が独占しているため、渋々提供を受けている。

  • アルゲン
黄泉の中でのみ存在する物質。エネルギー効率の高い新資源であり、世界中で運用されている。
外への持ち出しには専用の装置への封入を要し、そうせず持ち出すと消滅してしまう。
黄泉族はこのアルゲンが無い空間には存在できないため、基本的に黄泉の外はすぐ近くでも安全。

  • 地下探行士(Undernotes)
黄泉公社の適性試験を潜り抜け、黄泉に潜ることを許された人間。
強化剤なる怪しげな薬品を飲み、拒絶反応が起こらなければ適正との事。
あとは「スイッチブースト」という強化装置を発動する電極を脳に取り付ければ、それだけで立派な地下探行士。
危険生物である黄泉族を相手にする手前、正式採用は成人男性のみだが、カサンドラ社がその他からも採用した事から分かる通り老若男女問わず適正な可能性があり、極端なケースとして小学生でもなれる。
素の地球人には使用不可能なアルゲンを運用できるようになっており、黄泉の中でなら超常的な能力(職能)を行使できる。
激しい運動に適応する必要があるからか、探行士を辞めた後にスポーツ選手となる者もいる。

  • 融合炉
何だかいぼいぼがついた球体。探行士の生命線。ルキ曰く「狂王の霊樹」。
黄泉の物質をくべることでエネルギーに変換でき、またそのエネルギーから様々な物質を生み出せる。
ただし、生み出せるのはあくまで黄泉製アイテムのみで、食料などは持参する必要がある。
出入り口であるゲートの電力も担っており、何らかのトラブルで停止するとほぼ壊滅的な事態となる。
ランク分けがされており、探掘を補助する「花」というアイテムを生み出せる範囲が異なる。
ちなみに、舞台である99鉱区の第1キャンプに設置されているのは最低ランク。グレードアップなど不可能だが、奇跡の力で新しい花を創り出せるようになる。

以下、シナリオ後半のネタバレになるために折り畳み
  • 黄泉の真実
+ ...
そもそも、黄泉は作中の世界(以下、黄泉華世界)とは別の世界、つまり異世界からやってきた物体である。
異世界においては至宝ヨミと呼ばれており、膨大なアルゲンを元手に世界を作り変えるほどの力を持っていた。
そしてアルゲンとは異世界における魔法的な力を支えるファクターであり、これがないと異世界人は力の大半を失う。

黄泉に広がる光景や存在は、その全てがヨミを使用した狂王という存在の記憶を基にしている。
その為、登場する黄泉出身の存在は基本的に狂王と面識がある存在と思われる。
さらに、そこに地上世界の要素が組み込まれており、ハーピーがコウモリベースになったりワイバーンがトンボのようになるなどの変質を引き起こしている。サキュバスなど、もう何というか可哀そうなことに…。
罪人は地上世界の犯罪者(=撃破後入手できる遺品の持ち主)を素体として創り出された人工黄泉族。ただし、過程・理由は不明だが人格面は狂王の記憶にある人物たちのものとなっている。
狂王は世界を憎んでおり、憎悪フィルターを通しているため本来の光景や在り様とは異なっている。
その偏狭な世界観は余所者である主人公からも途中から違和感を抱かれていた。

罪人たちを創り出した目的は、これを試練として強大な力を持った罪人を倒すほどの探行士を見つけ出すため。犯罪者などの魂が使われたのも、強い欲望の持ち主ほど強力な力を得るため。
ちなみに罪人撃破の試練は過去に何度か行われており、ロック荒堀によって一度殲滅させられている。つまり、複数産み出すことが可能ということである。
つまり、折角死ねた錬金王は多分本人は異世界で絶賛生存中。死星の森の闘士たちはおそらく戦うことなくやがて機能停止し、三バカは相変わらずなのだろう。

  • 異世界の真実
+ ...
異世界は、かつてはヒューマンを始めとする様々な種族とモンスターが混在する世界だったが、現在は光・闇・中立の神が統合された統一神アルダーによってモンスターと人間がすべて融合してしまっている。
発端である狂王は、基本的にモンスターしか存在しない異世界において極めて珍しい「完全に黄泉華世界の人間と同じ」姿をした存在で、鬼子と呼ばれていた。
唯一特殊だったのは、右腕に宿った「魅了の力」で、オル=オーマなどが使用してきたオーマの波動などと同質。
なお、この時の狂王の軍勢=死星同盟、統一神アルダーの軍勢=アルダー帝国である。
人を人とも、もといモンスターをモンスターとも思わぬ狂王は世界の秩序を乱す紛れもない悪であったため、アルダー帝国はその総力を挙げて狂王を討つべく戦った。

ヨミの力は世界にすら干渉しているらしく、「アルダーの作った世界」においては死星同盟に勝ち目がなく敗れてしまう。
このままでは無理と悟ったのか、わざと捕まってアルダー降臨を担ったヨミを盗み出し、アルダーを元の三神に分解して世界を元に戻す一発逆転を試みるも、神の至宝でありその加護を必要とするヨミは神に弓引く狂王には使用できず失敗。
ならばと神の加護を受けた人間、すなわち神の子ルキを別途用意してその加護を受けようとするも、魅了の力が効かないらしい上に残る手段が拷問というアホだったため、拒絶されてまたまた失敗。
それでも無理矢理ヨミを起動させたところ、案の定というべきか暴走。教皇が差し向けた追跡者カサンドラ(=カオリ・サンドラ)や神の子、そしてヨミもろとも、黄泉華世界にやってきたのである。
即ち、最も黄泉について詳しく、そして黄泉の利権を全て握っている久世戸英器こそが狂王…黄泉華世界において黄泉王と呼ばれる人間である。
融合炉という装置も、元々は異世界で錬金技術を使って創り出した「霊樹」というものの複製品。
ルキの不死は霊樹の力で付与したもので、狂王の都合で解除できてしまう。

こうして黄泉華世界に飛ばされた狂王はもはや異世界に戻ることは不可能と悟り、あろうことかヨミを使って黄泉華世界をアルダー出現前の異世界に書き換えようと目論む。
カサンドラは教皇のいない世界で指令に従う必要はないと黄泉華世界のありようを肯定してエンジョイする方向だったが、狂王はむしろ黄泉華世界を嫌悪しており、ゆえにかつての異世界の下地にしようと考えたと思われる。


  • 神の子ルキ
+ ...
名前すら自称に過ぎず、マジで詳細不明。種族的には多分エルフ。
なぜ神の加護を得ているのか、どういう経緯で生まれたのかなど全く語られない。ヨミを起動できることから間違いなく本物の神の加護を得ているのだが、鬼子であろう彼女にそんな加護を与えるはずがない。
だとするとアルダー以前の、再生の加護からしておそらくフェニックスの加護を得た人物辺りが考えられるが…。
狂王はこちら側で神の子を得るため、自分を父親だと刷り込んで慕わせた彼女のクローンを創り出すもそのいずれも神の加護を得ることはなかった(対象の選択権が神と神の子にしかないなら当然だが)。
無駄に増えたクローンは、血肉は探行士の強化剤の材料に、魂は融合炉に組み込み、さらに余った分は地下に放り込んでドーピング薬を浴びせて発狂させたりなど、クズの所業盛り沢山。
そんな中、自分が失敗作だと分かりながらも「お父様」に会いたくて一人飛び出し、そこに付け込んでいい様に利用されたのが赤ルキである。
ちなみに、本人に非がない(むしろ頑張った方の)闇落ちエルフにやたら厳しい。魔王に降ったエルフとしか伝えられていないだけかもしれないが。



最後に

警告として、これからプレイする、もしくはまだ序盤だという、円卓の生徒(蒼き翼のシュバリエ)、剣の街の異邦人、デモンゲイズシリーズをプレイしてきたプレイヤーには、

深呼吸しながらの攻略を推奨しておく

補足

このゲームが初めて遊ぶEXP製品で過去作の事は全然知らない、というプレイヤーのため、以下に過去のEXP製品との繋がり(と言っても匂わせる程度だが)を軽く説明する。
特に異世界関連は殆どが過去作からのファンサービスなので、該当作品を知っていれば感涙必至となっている。

説明の性格上ネタバレしかないので、閲覧は自己責任で。興味があったら(湧いたら)実際にプレイしてみよう!
円卓の生徒」のリメイクである「蒼き翼のシュバリエ」なら手ごろで手に入れやすい、はず。ちなみに、新釈・剣の街の異邦人も含まれているのでお得。

+ ...
  • 異世界
 「円卓の生徒(蒼き翼のシュバリエ)」「剣の街の異邦人」「デモンゲイズシリーズ」の舞台…、に限りなく近いであろう世界。
 というか三バカの存在から、デモンゲイズ2以降の時代であれば同一世界であることにすら矛盾はない。
 つまり円卓の生徒とその先生や異邦人ギルド、オズにシグナが必死に頑張ってハッピーエンドを勝ち取ってきた事が、アルダの壊滅を以て水の泡と化した可能性があるということである。
 各種装備の説明文や異世界人であるルキおよびカサンドラの話を聞く限り、光と闇、そしてそれを調停する竜という三要素が支えるとされている、「アルダ」と呼ばれている世界である点が一致する。
 しかし教皇ルミナリスの手によって崩壊してしまい、全てが混じり合ったキメラが溢れる世界となってしまった模様。
 なお、描かれたのが狂王との戦いの舞台ばかりで普通の町並みなどは確認できない上に、あまりにもクズ過ぎる狂王の記憶がベースなせいで正しい情報が何割かもわからないため、鬼子が排斥対象であること以外平和だったのかどうかは不明。

  • アルゲン
 実はアルダに満ちている物質のこと。当然ながらアルダと限りなく近い(あるいは未来のアルダである)異世界にも溢れている。
 元が一般人である異邦人がモンスター相手に戦えるのもこれのおかげと言える。
 そのため異形を倒せるブラッドコードなどの力を持てるコードライザーが異邦人化した日には、新人に近い隊員ですら単純な実力は冥府の王に迫る。
 つまり地下探行士はいわば人工異邦人であり、その力はコードライズしたコードライザーに匹敵する。
 ちなみに黄泉族はアルゲンによって構成されており、倒されるとアルゲンの光になって消滅する。

  • 至宝ヨミ
 詳細不明の大秘宝。神の子のみが動かせる強力無比な現実改変装置、というのが簡単な説明になるだろうか。
 こちら側の世界でも起動できるが、異世界側の神の子では不可能。その為、強い力を持ったこちら側の神の加護を得た人間が必要となる。
 過去作で登場していたかどうかも不明。
 仮に存在していたとすれば、神を生み出せる装置であり莫大な異世界由来のエネルギーを使って稼働する点などから、エスカリオの地(の中枢部分)と思われる。

  • 統一神アルダー
 教皇ルミナリスがヨミの力で生み出した新たなる神。とりあえず、名前を考えた奴は正座しとけ
 素材になったのは光の精霊神、闇の精霊神、中立の竜神というアルダを総べていたのと同じ三神。永い時の果てに力を失っていたせいでいずれも至宝ヨミの力に対抗できなかったらしい*23
 事実上ルミナリスの下僕であり、モンスターと人間の垣根を取り払う…要するに、全人間をモンスターに変えた。
 アルダーがどういう存在であったかなどは断片的にしか、しかも帝国に排斥されたものからの情報だけなので、その在り様は一切不明。
 曰く、光・闇・中立の順番に神を吸収していき、都度形態変化をしていたらしい。
 黄泉で再現されたその姿は、太陽のような顔、炎の片翼と化け物の片翼を持った、竜の姿をした異形。ただし、これは狂王の憎悪フィルターや地上世界の影響を受けたもので、本来の姿は不明。
 ただ、大聖殿にあるその姿を模したと思われる像の姿が痩せこけたプテラノドンみたいなものであるため、どちらにせよろくな見た目ではなさそうである。

  • 教皇ルミナリス
 三つの要素が支える異世界を、統一神アルダーが支える魔境同然の世界に作り変えたアカン人にして全ての元凶。
 黄泉族が生まれたのは大体この人のせいなのだが、アルダにおける円卓の生徒の一人の「ルーミ」ことルミーナ・クライス・グロムバルクと立ち位置や元の性格がかなり近いことが分かる。
 フェニックスの加護で不死になっていない限り、何百年もあとの世界であろうため本人ではないだろうが、その子孫だとしてもこの有様である可能性があるというのは何とも言えない気分になる。
 なお、巡礼墓地の7聖人の説明は円卓の生徒達の事とも解釈できる(大昔の人物故に名前はすでに伝承から失われているとのこと)。

  • 世捨ての三バカ(仮称)
 そもそも異世界は基点となるアルダの時点で別の世界から異世界人(異邦人とも)がやってくるような世界であり、しかし中立の竜神による調停で均衡が保たれていた。
 人間との混血とはいえその竜の血を引くこいつらは当然、世界と人類とを仲介し、壊れた世界をどうにかしなければならない立ち位置にあるのだが…。その生き様は端的に言ってクソニートそのもの。
 …過去作を知ってるとどうにもやりきれないし、こう仮称したくもなる。

 ちなみに「鍵が関連する竜と人間のつがい」にはデモンゲイズの主人公及びヒロインが該当する。
 なのでこの三人には異世界版(アルダの未来ならばほぼ確実に)デモンゲイズの主人公及びヒロインの実子、という可能性がある。
 いずれにせよ、こいつらの両親としては悲涙ものの有様である。

  • 村正教授
 実は、黄泉華世界はG-XTHシリーズや死印、NGと同じ世界である可能性がDLCの追加ポートレートなどから示唆されており、これが本当であればそれらの作品や本作の諸々の原因が彼の行いにあると考察される。
 というのも舞台である黄泉区のある東京はG-XTHシリーズにおいて、かつての大戦で 少なくとも 日輪区(史実では千代田区)や港区(六本木、青山、芝公園)に中央区(銀座)、台東区(浅草)が新型爆弾で消し飛んでおり、作中の東京はその上へ村正教授がコード技術を使ってかつての町並みと人々を再構築(エリアライズ)し、それが他の街のように発展していった産物なのである。その実態を指して、この事実を知るCPO関係者はクレーターと焼け野原のみが広がる本来の東京を隠すそれを「現化東京」と称している。
 ハザード現象は全て彼の手でエリアライズされた土地を構成するコードの、経年劣化やバグのようなもの。G-XTHCR~クロブラの頃には日本国外でもハザード現象が起こっているため、同様の地域は(恐らくバベルスフィアを経由して)他にもあると思われる。
 つまり、死印やNGで起こった怪異も、小規模なハザード現象の一種だった可能性が考えられる。
 コード技術は基本的に特殊なデータを実体化(=現化)するものであり、記憶を基に形成された黄泉とおおよそ同じ方向性である。
 また、コード的存在は由来が違うだけでその全機能は普通の存在と変わらず、コード生命体と人間体との間で子供(≒半コード生命体 コードライザーも該当する)を成せるなど実体との融合も可能なため、黄泉という記憶仕掛けのダンジョンが形成されるのもその原理に則る形であればなんらおかしくはないと言えるのだ。
 しかし、これらは追加ポートレートの一文のみから推測した飛躍した妄想であることを留意されたし。
追加ポートレートの設定文を考えねばならず、スタッフがそれっぽい設定を書いただけで正史では無い可能性が高いと思われる。
実際これまで、G-HTHシリーズと、円卓の生徒や剣街などの作品との繋がりを匂わせるものは無かった。

  • メデル商会
 剣の街の異邦人に登場する商会。中立ルートをたどったかは不明だが、とりあえず逃げ延びたらしい。
 当時、こちら側の世界から飛行機やらが迷い込んでおり、それを解析したのか機械的なものが作れるようになった様子。
 なお、罪人の一体である竜型戦車もベースは商会製らしい。

  • 冥府の王
ルキフェル、アルマデル、ルキフェイブ、クエーサー、等々多数の名前を持つ。基本的にルキフェルなのだが、どうもアルマデルも(アルム・メデルに名前を奪われるあたり)真名に近い性質がある様子。
これまでのシリーズで裏ボス・ラスボスなどを散々担当しまくった、「だいたいこいつのせい」枠。
冥府に落ちさえすれば闇の精霊神すら手駒にできるというのもさることながら、何度殺しても時空を超えて追撃しても宇宙に追放しても復活するという異常なまでのしつこさが脅威の存在。
新たなる神を作り出す装置を作り上げたり世界の壁を限定的に越えたりなど、魅了一本である闇の神など及ばないほど多芸。酷い時は真名を奪われている上にやられた後だというのに、竜神が作り出した夢の中の亜空間にすら介入してくる。
この前科に加え、冥府に近い意味を持つ黄泉というダンジョン、ヒロインの名前がルキ、魅了の力など、今作もこいつの関与が疑われるが一切関係なし
1文字たりとも話題に入ってこないなど、ようやく完全にいない扱いに。
一番時系列が近いデモンゲイズ2の時点で外部から力を搾取しないと復活できなくなっていた辺り、いよいよ限界だったのかもしれない。
あるとすれば、「アルダー降臨前の姿で生まれた人間」であるはずの狂王の右手が魅了の力を持つ異形化していることやアルダーへの敵意から、「実は鬼子ではなくルキフェルとの融合体なのでは」などと考えられるが現段階では本当に不明。


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最終更新:2023年07月02日 21:39

*1 ≒アビリティ 当記事では便宜上、異術以外の職能を「スキル」と総称する。

*2 単体攻撃異術5種の同時使用。過去作のジェネシスワークやクアッドボルト、トライボルトに相当する。

*3 物理与ダメージ増幅。過去作のウェポンタスクやデバインウェポンに相当する。

*4 戦闘中の命中率上昇異術による累積上限は+50%までで、最大等級でも一度に30%なので、無消費・初期値で+25%はかなり破格。

*5 過去作の相当クラスとの共通点は重装備が可能・命中率上限50%だが高火力な物理攻撃スキルや死亡回避スキルを覚える、という点のみ。W-XTH以来のラッシュ系(敵1列への対象ランダム複数回攻撃スキル 以降、系列スキルは「ラッシュ」と呼称)は一切覚えない。

*6 だが過去作の相当クラスと違って基本職段階では修羅相当どころか斬り込み相当も無く、純粋にただ一体を斬り伏せる事に特化している。想定用法は装備こそ違うがW-XTHの神女が近いか。

*7 なんと拳(≒ナックルダスター)で戦う以外の要素が過去作とはほとんど別物。別物すぎて素手火力上昇も捨て去っており、これまでの相当クラスが覚えなかった範囲攻撃やリスク付き高火力攻撃を覚える。

*8 総合魔術も使えるが、実はこちらの方が上限が高い。

*9 過去作の相当クラスと違って超集中(習得中、集中を上書きするアクティブスキル。相手からダメージを受けない限り、要集中アビリティ使用後も集中状態を維持できる)が無い点には注意。とはいえオープンパンドラやラストデザイアの一部効果のような全体攻撃を確実に防ぐ手立てが本作には無いため、これだけがあっても役立つとは思い難いが。

*10 並び順を乱すスキルから守られる常駐or既に乱された状態から回復するスキル。防御回数は昇進して点を振ると増える。過去作のアンチシャッフルやホイッスルに相当する。

*11 複数回攻撃の場合はそのすべてで判定され、しかも「稀に発動」という説明文からの印象以上の確率で発動する。

*12 常駐スキル含む各種強化補助を打ち消す「強化ブレイク」を無効にする本作最重要スキルの一角。過去作のアンチデフォルトやフォースガードに相当する。

*13 一部除く攻撃を確率で完全回避する。過去作の空蝉やパリイに相当する。

*14 具体的には、使うと必ず発見される代わりに隠密継続ターン分(最大5ターン=5倍まで)威力が上昇する攻撃スキル+最大等級で100%増加の攻撃力補正+確率発動の攻撃回数2倍パッシブ、の3要素によって成立する。

*15 5ターン隠れることが(特に前衛に置くと)かなり難しいため、決める機会は少ない。逆に言うと5ターンも隠れられたらもう次のターンにはこれでトドメとばかりに撃ってしまって構わない。ちなみに連戦だとこの継続ターン数もキープされるので、3連戦で最初2戦を1ターンで終えての3戦目は1ターン目から3倍となる。

*16 物理キャラに必須の力、先手で職能を使うための速、隠密継続・即死付与・強制回避判定に関わる運の3つ。

*17 ただし過去作の相当クラスと違ってMP回復スキルが無いため、これまでと打って変わってやれる事のほとんどは総魔と総猟で代替できてしまう。最終盤までとりあえず使い倒せる性能ではあるが…。

*18 MPが少ない前衛職のフォローに使えなくはないが、上位職になる頃にはワープポイントが設置可能なのでとっとと帰った方がいい。

*19 味方1人の被ダメージを軽減する異術。過去作のアーマータスクやデバインアーマーに相当する。

*20 その名の通り、後列からの攻撃などの遠距離攻撃を防ぐバリアを作る異術。過去作のレンジブレイクに相当する。

*21 カップ麺好きなのではなく、付属のトレカが目当て。彼の子供が欲しがっているのだが、入荷されてもすぐに売り切れる大人気商品だとの事。かつて地下探行士への支給品の一つだったため、黄泉の各所に落ちている荷物の中に入っている。バリエーションも豊富だが、豊富すぎてハチミツ味などの色物フレーバーまである。

*22 ちなみに1スタックは99個まででそれ以上は別枠で改めてスタックされる。

*23 これまでの内容を踏まえると、光の神はそもそも荒事に不向きで、闇の神は何百年も前に受けた傷が癒えず、竜神は後継がカス、と元が散々な状況。ちなみに、闇の神の回復が異様に遅いのは、中立保養地である妖精の国で回復を急いだのか女王を洗脳して神の至宝を使って無理矢理復活しようとしており、追い出されたためと思われる。さらに信仰心の低下によって新たな神が現れつつあるという過渡期にあった。