SCP-2362

登録日:2020/11/04 Wed 23:47:49
更新日:2024/02/27 Tue 14:11:38
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SCP-2362とは、シェアード・ワールド「SCP Foundation」において登録されたオブジェクトの一つ。
オブジェクトクラスは「Keter」。
項目名は『惑星硬殻』。


説明

SCP-2362は、冥王星そのものである。
冥王星って? そう、あの惑星の地位を剥奪され、準惑星にまで落とされた、あの冥王星である。

何を言っているのか訳がわからんという方もいるとは思うが、つまりそういうことである。


ならば何処が異常なのかというと、なんと地質が生物的要素によって構成されていること。

ズバリ明言してしまえば、SCP-2362=冥王星は、とんでもなく大きい殻だと言うことである。



そう、この殻と呼ぶからには、其処から生まれ出る生命体が存在することを意味する。それも、とんでもなくばかでかいサイズの怪物が。

この殻から生まれる巨大生命体をSCP-2362-1と呼称する。外見はクラゲに近く、13本の触手をもっているのだが、なんと言っても最大の特徴はそのサイズ、全長約900kmにもなる。

どうやら触手から荷電粒子を放出して、文字通りクラゲの如く移動するのだが、幸いにもこの宇宙クラゲは近い将来、太陽系を脱するように遠ざかっており、地球に向かってくるという心配は存在しない。


因みに、冥王星以外にもこの"殻"と思わしき天体が数多く存在しており、ハウメア、エリス、マケマケ等の天体が孵化した時のために常に探査機で観察することが収容プロトコルとして作成された。

加えてこれらの情報が漏れぬように、NASAを始めとした各国の宇宙開発の部署に機動部隊オミクロン-12("プラネット・キラーズ")を送り込み、裏工作を施すことが規定されている。





と、ここで多くのアニヲタ支部職員たちが疑問に思っているとは思うが、なぜ冥王星がオブジェクトだと判明したのかについて説明しよう。




覚醒

そもそもSCP-2362は元々、生物的特徴の地質が存在する惑星であり、何らかの異常実体が内部に存在すると推測されていた。

そして来るべくして起きた2006年5月21日、遂に冥王星の地質が崩壊し始めた。

止めようのない状況下の中、内部からSCP-2362-1が出現、太陽系外へと旅立っていった。




つまりどういうことか。





















冥王星は既に消滅している


こんなことがバレたら間違いなくパニックが引き起こされるだろう。最悪、財団の存在が世間に明らかになる可能性もある。

よって財団はこの事実を隠蔽するために、機動部隊オミクロン-12("プラネット・キラーズ")による裏工作を行い、"冥王星"という惑星自体を準惑星にして注目度を下げるといった暴挙にでたのである。ついでに教科書などから冥王星の供述も削除されていった。

この際におこったパニック(冥王星がなぜ準惑星に落とされたのか等)は1~2世紀の間に収まると推測されている。

現在、財団は冥王星の偽の画像を公開して対処しているが、幸いにも民間や教育機関、NASAによる感心は低く、偽造が発覚する可能性は限りなく低いと推測されている。これも裏工作の効果だろう。





余談

まだSCP-2362が存在していた頃、この時期の標準プロトコルによって打ち上げられていた探査機が、偶然にも新たなオブジェクトを発見した。

それが遠い遠い宇宙の彼方から送られてきた、存在の証明と祈りを込めたメッセージだったことを、当時の財団はまだ知るよしもなかった。

追記・修正は星空を見上げながらおねがいします。


SCP-2362 - Not a Planet
by Lesh
http://www.scp-wiki.net/scp-2362
http://ja.scp-wiki.net/scp-2362(翻訳)
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最終更新:2024年02月27日 14:11