登録日:2020/12/19 Sat 19:18:04
更新日:2024/04/05 Fri 21:14:50
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相手にとって不足はないわ。借りを返す時が楽しみだ……
「ヤミカゲ」とは、テレビアニメ『
星のカービィ』第24話「ニンジャ、ベニカゲ参上!」に登場した敵キャラクターのことである。
概要
容姿はやや逆三角形な体型をした、黒い装束の忍者。
刀と手裏剣を主な武器とし、強力な風を巻き起こす忍術も使える。
その顔つきは険しく、目は真っ赤に染まっており、片目には何者かに斬られたと思われる傷跡があるなど、只者ではない風格をのぞかせる。
銀河大戦において忍者はれっきとした銀河戦士団の一員であり、忍者の部隊は神出鬼没な戦いぶりで敵から大いに恐れられていた。
ヤミカゲもその一人として銀河戦士団に加勢し、共に戦った。
しかし、ヤミカゲの本質を表すに相応しい言葉とは「強い者の味方」。
彼はある時、突然銀河戦士団を裏切っては
ナイトメアに寝返り、星の戦士たちの敵となったのである。
その理由を自ら語りはしなかったが、銀河大戦当時の
ホーリーナイトメア社は無尽蔵に
魔獣を生み出し、目が眩むほどの物量作戦を展開して宇宙中を侵略していた。
どれだけ必死に抵抗しても、数の暴力に押されていく劣勢の銀河戦士団。そこから裏切ったという事実は、弱き者といつまでも仲間ごっこしていられるほどのお人好しには程遠いことが窺い知れる。
裏切った後、および銀河大戦の終戦後は音沙汰なかったが、現代でも彼のことをメタナイト卿は最大限に警戒しており、
キュリオ宅へ泥棒に入った犯人が「忍者ではないか」と噂された時にはヤミカゲを思い出すほどだった。
劇中での活躍
キュリオ宅に古文書の巻物目当ての泥棒が入ったことをきっかけに、ププビレッジに訪れた空前の忍者ブーム。
その発端となった古文書をどうしても奪いたいデデデがホーリーナイトメア社から取り寄せ、ププビレッジに乗り込んだ。
落ちこぼれ忍者・ベニカゲとカービィ達が手裏剣投げを練習している最中、本物の手裏剣を的に命中させながら参上。
挑んできたベニカゲを「刀の使い方がなってない」と一方的にいたぶり、手裏剣で古文書を弾き飛ばしてしまう。
だが、黙って見ているだけでないカービィはヤミカゲの投げた手裏剣をコピーして「ニンジャカービィ」に変身する。
忍者ブームにおいてカービィも手裏剣すら投げられない素人だったのが、能力を得た途端に見違えるような力を発揮。
ヤミカゲも忍術を繰り出すなどして渡り合うが、「こっぱみじんのじゅつ」で不意を突かれて背後も取られ、「いずなおとし」で地面に叩きつけられたことで決着がついた。
敗北を喫し、分が悪いと悟ったかヤミカゲは「この借りは必ず返す」と捨て台詞を吐いて退散。
そのついでにメタナイト卿が物陰から観察していたことも見破り、生きていたメタナイト卿、そして自分を打ち負かしたカービィに借りを返す時を楽しみにしながら走り去るのだった。
その後、村に星の戦士フィギュア入りのチョコカプセルブームが巻き起こった時は元星の戦士サイドの人物ということでか、本人の許可もなくフィギュアが作られた。
余談
- ヤミカゲVSカービィが描かれた回の視聴率は7.6%と、意外にもアニメカービィ全体では最高記録となっている。
「あれは確かにアニヲタWiki。こんなところで生きておったのか」
「荒らしに愚痴籠り。相手にとって不足はないわ。記事を追記・修正する時が楽しみだ……」
……本当のことを言おう。
ヤミカゲは初登場後、最終回に至るまで本人が登場することは二度と無かった。
そう、彼の最後の出番はチョコカプセルのフィギュアとしてのみであり、しかもフィギュアだから本人じゃない。
いかにも今後復活を果たすライバルキャラのような素振りを見せながらも、視聴者の期待に応えることなく番組は終わりを迎えてしまったのである。
逆にフィギュアだけ出演と思われていた、オーサー卿ら星の戦士が
最終回で銀河戦士団の残党としてサプライズ登場したのは何たる皮肉か。
本作のゲストキャラクター達は基本的に1話限りの出演が殆どであるため、本人が再登場しないことに関してはまだ納得がいく。
ヤミカゲがここまで悪目立ちしたのは他のゲストと違って「銀河戦士団の関係者」という、物語の根幹に近い重要なキャラクター属性を持っていたことが大きい。
これに加えて上記のように自ら再登場を示唆し、消滅せずにただ逃走する形でフェードアウト、否が応でも期待を煽っていた。
なにしろ同じ銀河戦士団絡みでは、ナックルジョーが初登場以降も何度か出演したという前例を作ったのだ。それならヤミカゲもいつか……と考えてしまうのは視聴者心理として当たり前だろう。
同じく再登場を示唆したダコーニョが最終回近辺で見参したこと、最終回手前で更にナックルジョー、シリカ、オーサー卿らが勢揃いしたことも重なり、彼らみたいにサプライズ登場さえ無いヤミカゲの有言不実行が引き立つ格好となってしまった。
最終回で出さずとも、下記で少し触れているが本筋と関係ない1話分をヤミカゲとの決着回に当てても良かったのでは?と疑問が拭えない。
料理次第でおいしくなること確実の、王道な伏線張りが活かされずじまいだったことから視聴者には「永遠の伏線」としてネタにされてしまうのであった。
元々アニメカービィは社会風刺、パロディーを中心としたエピソードの多さ故、銀河戦士団・銀河大戦の絡んだ本筋のエピソードが必然的に少なく、おざなりにされがちではある。
ヤミカゲが再登場できなかったのも本作の路線の犠牲となった感が強い。
続編を望む声が、放送終了後も根強い理由の一つでもある。
ちなみに、ニンジャカービィもヤミカゲの初登場回で一度きりの登場だがこちらは全くと言っていいほどネタにされていない。
ゲームでは人気のコピー能力なので、決して存在感が無かったから……ではないと思いたい。
- 何かこの話は視聴率が高かったらしいね。にしてもヤミカゲ…何故再登場出来なかった? -- 名無しさん (2020-12-19 19:29:08)
- ↑ほんと、それですね......勿体無い、ヤミカゲのインパクト。 -- 名無しさん (2020-12-19 19:41:27)
- ヤミカゲ再登場できなかったのは監督の奥さんの危篤とかの都合かな。最終話の項目に詳しくあるけど。 -- 名無しさん (2020-12-19 19:42:24)
- この話もアニカビでは特に語り草になっている話のひとつでもある。最終回の例の件もだけど大人の事情が絡んでいたのかもしれない。 -- 名無しさん (2020-12-19 20:01:35)
- べニカゲの方も再登場してカービィ達に助太刀する、みたいな展開を考えていたのだろうか -- 名無しさん (2020-12-19 20:32:14)
- ダコーニョ軍曹、ナックルジョー、シリカ等味方側のゲストキャラは最終決戦に出演出来たのに -- 名無しさん (2020-12-19 22:43:14)
- ベニカゲの声、渡辺久美子さんなんだよね。ゲストキャラの声もレギュラーキャラ演じてる人が兼任する事が多いアニカビでは固有の声優が配役された数少ないゲストキャラ -- 名無しさん (2020-12-20 16:02:59)
- 再登場フラグは謎だなぁ、もし続編あるとしたらカービィたちの敵か味方か -- 名無しさん (2020-12-21 08:46:06)
- 2つ上 もしかしたらレギュラー入りの可能性もあったのかも -- 名無しさん (2020-12-21 08:50:05)
- 一話しか登場しないキャラはこのアニメじゃ珍しくないけど、ヤミカゲの場合自信満々に再戦フラグを立たせておいて出なかったからネタにされるんだよな。 -- 名無しさん (2021-02-23 22:34:32)
- アニメが合法で見られるようになったらまたヤミカゲが永遠の伏線で擦られてしまうのか。 -- 名無しさん (2022-08-12 00:14:41)
- 普通ならナイトメア大要塞あたりで再登場してカービィかメタナイトと再戦する感じだよな。それでシリカたちと同じく救援に来た成長したベニカゲが今度こそヤミカゲを打ち倒すという展開とか。 -- 名無しさん (2023-10-06 13:32:05)
- 最終戦の尺がもっと長ければ再登場あったかもしれない、もし出たらまた戦うことになりそう。···というかヤミカゲ、ネタにされてるから24話を普通に見てもちょっと吹き出してしまうんだが -- 名無しさん (2023-11-10 01:02:05)
最終更新:2024年04月05日 21:14