陀艮(呪術廻戦)

登録日:2021/01/04 Mon 09:15:30
更新日:2024/04/21 Sun 01:44:14
所要時間:約 4 分で読めます






ぶふぅー


陀艮(だごん)とは、漫画・アニメ『呪術廻戦』の登場キャラクターの一体である。

●目次


プロフィール

等級:特級呪霊
発生源:水
嗜好・興味:泳ぐこと、花御
嫌いなもの:人間

CV:遠藤綾(呪胎)、三宅健太(成体)


概要

呪霊*1の最上位階級「特級呪霊」の一体にして、人々が水やを恐れる感情から生まれた呪霊。
見た目はフードを被ったタコのような頭部と筋肉質な腕を持つ姿。
丸く大きな眼に脚のないイモムシのような下半身という特級呪霊にしては愛嬌のある特徴もある。
最初期から姿を見せている一方で目立った活躍が殆どなく、名前も107話に入るまで不明だった。


人物像

言語能力を持たないのか、常に「ぶふぅー」「ぶぅー」という鳴き声を発する。
性格は仮にも特級呪霊とは思えないほど臆病で、直毘人真希七海の3人と遭遇した際には柱に隠れながら怯えていた。しかし大量の一般人を躊躇なく捕食するなど、曲がりなりにも呪霊らしい残酷さを秘めている。


成体


呪霊ではない 私は陀艮

花御 漏瑚 真人にも 我々には名前があるのだ!!


実はこれまでの姿は呪胎に過ぎなかった。
渋谷事変にて大量の一般人を捕食し、仲間を殺された怒りにより成体に変貌を遂げる。

成体は変態前より精悍になった頭部、筋肉質な四肢、腰には翼を生やしている等特級呪霊に相応しい禍々しい姿。
性格はこれまでの臆病な気質から一転し、呪術師に躊躇なく戦いを挑むなど勇敢な性格に成長した。仲間意識も強いが、その一方で大多数の人間を食い殺した事は一切気にも留めない邪悪さを垣間見せる。
また、「呪霊」という一括りにした呼び方を嫌い、自分達にも名前があると主張するなど、一つの種族として並々ならぬ誇りを持つそぶりも見せる。


戦闘能力


海は 万物の生命 その源

海に起因する膨大な水や水棲生物の式神を駆使する遠距離タイプの術の使い手。
恵の式神「満象」とは比べものにならない程の量の水を容易く生み出して攻防に使用する他、空中に浮く事も可能。
素の格闘能力も高く、(領域のバフ効果が乗っていたとはいえ)パンチ1つで特別1級術師の直毘人を大きく飛ばす程の怪力を誇る。
特級呪霊の中では花御と同じくタフネスに秀でており、1級相当の力量を持つ七海と直毘人の攻撃を受けても余裕で戦闘を続行できる。七海曰く「ダメージなしというよりHPが果てしない感覚」らしい。
一方で経験の浅さ故か、攻撃の内容がやや荒削りだったり、同じ術中に何度も嵌ったりする場面も見受けられる。


術式解放『死累累(しるる)湧軍(ゆうぐん)

凶悪で鋭利な牙を持つ巨大な水性生物の式神を無数に具現化して攻撃させる生得術式。
強大な呪力量と合わさることにより無限に湧き出る性質を持つ。
シンプル故に相手に応じて式神の攻撃配分を自由に調整したり、膨大な式神で相手の視界を奪ってその隙に陀艮が肉弾戦で攻勢を掛けるなど応用も効きやすい。

更に領域展開と合わせると対象に命中するまで存在しない*2性質を得て、必中効果と合わさる事により領域対策や飛び道具を使えない術師はあっという間に劣勢に追い込まれる。

アニメ版では式神で拘束した相手を水中に引きずり込んで機動力を奪う搦手も披露した。

名前の元ネタは地球の地質時代の一つ「シルル紀」に四字熟語の「死屍累々」を掛け合わせた物。

  • 吸引攻撃(仮称)
呪胎の姿で使用。
口から大量の水を吐き出し、それに触れたものを吸い込み捕食する。

  • 水の塊(仮称)
指先に球状の呪力の塊を形成し、地面へ叩きつける攻撃。
着弾と同時に凄まじい量の水が溢れ出し、並の人間ならあっという間に押し流されてしまう。

  • 水の防壁(仮称)
自身の周囲に円形に流れる水の壁を形成する技。
七海ですら破れない程の強度を誇る。


蕩蘊平線(たううんへいせん)

陀艮の領域展開
内部は砂浜と海岸線、青空、森が広がる穏やかなビーチサイド。
名称判明前から生得領域*3として登場しており、夏油と呪霊達の会議室のように使われていた。

発動時の印相のモチーフは宝袋。
本来は手で印を描き発動するが、手が使えない状況下であったので腹に呪印を描くことで発動に成功した。


活躍

初登場から目立った出番が殆ど無かったが、真人が提案した虎杖殺しまSHOW」に参加する形で本格的に活動を開始。真人の進言を受けて一般人を大量に貪り食うも、虎杖を探す最中で直毘人が率いる禪院班と遭遇。直毘人の攻撃を受け夥しい量の人骨を吐き出してしまった。

しかし直後に花御の死を思い出し激怒。遂に成体へ変貌を遂げた。

よくも花御を殺したな!!

成程 弱いハズだ まだ呪胎だったというわけか

3人の攻撃自体は持ち前の体力で凌ぐも、直毘人の投射呪法による高速移動とフリーズに翻弄される陀艮。不利を悟り領域展開を発動しようとするが、手を攻撃され妨害されてしまう。
しかし陀艮は腹に印を描くという離れ業で領域展開に引き込むことに成功する。

一同をまんまと己の土俵に引き込んだ陀艮は死累累湧軍を発動し、七海の左目、直毘人の右腕を奪う重傷を負わせる。続いて真希にも式神をけしかけようとしたが、途中で特級呪具游雲を持ったが領域展開を発動しながら参戦。術式の必中効果が消えてしまい、恵を優先して始末する方針に転換した。

真希は游雲を手に取り、何とか陀艮に一矢報いることに成功する。
一方恵は領域の端に穴を開け、脱出を図ろうとするもその穴からなんと降霊術が暴走し殺戮人形と化した伏黒甚爾が参戦。*4恵が真希に渡した游雲を強奪し戦闘態勢に入った。
当初は呪力が全く無い為「言うに及ばんな」とタカを括っていたが、甚爾は死累累湧軍の猛攻を歯牙にも掛けず粉砕。そのまま陀艮にもかなりのダメージを負わせる。
しかし甚爾はまだ飽き足らず、游雲の先端を削って尖らせることで殺傷力を更に高めるという凶行に走る*5

何とか恵を始末すべく上空に避難するも、直毘人に足止めされてしまい、甚爾に脳天を滅多刺しにされ死亡。特級でありながら余りにも呆気ない退場を迎えたのだった。


余談

デザインや名前の由来は恐らく「クトゥルフ」と「ダゴン」。どちらもクトゥルフ神話に登場する海をテリトリーとする架空の邪神。
またタコは「悪魔の魚」という蔑称が付けられており、そこら辺も元になっていると考えられる。

呪胎の声を担当した遠藤綾女史は、家入硝子の声も担当している


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最終更新:2024年04月21日 01:44

*1 いわゆる悪霊

*2 目くらましへの転用を見るに、敵が認識できるか否かは切り替えができる模様

*3 術式効果がない領域

*4 この時陀艮は「脱出ではなく増援が目的だったのか(要約)」と誤認していたが、本来領域展開は外からの攻撃に弱いため、増援を狙うならわざわざ穴を開ける必要はない。戦闘経験が浅いせいでこのような考えに至ったと言えよう

*5 ちなみにこの呪具は5億は下らない代物