ロードス島戦記の地名

登録日:2021/02/12 (金曜日) 23:51:00
更新日:2024/03/14 Thu 07:36:21
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この項目ではロードス島戦記に登場した数々の地名について解説している。

目次


【ロードス島】

アレクラスト大陸の南に浮かぶ辺境の島。
神話によると神々の大戦の際に大地母神マーファと破壊の女神カーディスの戦いによって大陸から切り離され生まれたとされている。
“島”と言ってもロードス島は大陸にも相当するほどの非常に大きな島であり、島内には実に様々な種族や民族が暮らしている。

アラニア

国王:カドモス一世→カドモス七世→ラスター一世→ロベス二世
首都:アラン
王城:ストーン・ウェブ
騎士団:鉄網騎士団、銀蹄騎士団
別名:千年王国

現存するロードスの国々の中では最古の王国で、別名「千年王国」と呼ばれている。
実際に千年の歴史があるわけではなく建国してから四百年ほどだが、異名にたがわぬロードス有数の大国。
ロードス島の北東に位置しており、南は「帰らずの森」を挟んでカノン王国と、西は「風と炎の砂漠」を挟んでフレイム王国と国境を接している。
北の白竜山脈にはドワーフ達の王国である「鉄の王国」と大地母神マーファの大神殿が存在する。
王城や首都はドワーフの設計によるロードス屈指の先進技術の塊。
国内に「賢者の学院」が存在したことから古代語魔法の研究が盛んで、正規の騎士団である「鉄網騎士団」以外にも、魔法戦士による「銀蹄騎士団」が組織されている。
物語開始時点ではカドモス七世が王位にあったが英雄戦争で王弟であるラスター公爵がカドモス七世を暗殺し国王を僭称した。
だが、アラニア第二の都市ノービスの領主であるアモスン伯爵はこれを認めず内戦へと突入した。
その後、長年の内戦にうんざりしたザクソンを中心とする北部アラニア地方の村々がアラニアからの独立を宣言し、国内は三分された。
邪神戦争では、マーモ帝国と同盟を結んだラスター公爵がアモスン伯爵を討ち取るも、フレイム王国の後援を受けたアモスン伯爵の息子であるロべスが最終的にアラニア王に即位。
アラニアの再統一に成功した。
魔神戦争から此の方、ロードス全体の危機そっちのけで無為無策と内輪揉めに終始しており、大国でありながら物語上の存在感が小さい。

アラン

アラニア王国の王都。
ロードス最大の都市であり、王城であるストーン・ウェブ城は北のドワーフ族による総大理石製。
街中の建造物もドワーフによるもので、街路には石畳が敷き詰められ、上下水道も完備している。
かつては古代語魔法の研究と教育機関である「賢者の学院」が存在していたが、英雄戦争の少し前に黒の導師バグナードによって崩壊させられた。

ノービス

アラニア王国の第二の都市。
アラニアの西の国境にある城塞都市で、西に進むと風と炎の砂漠を経てフレイム王国へ、南に進めばヴァリスの第二の都市アダンへと行くことができる。
英雄戦争後の内乱では内乱の一方の旗手であるアモスン伯爵の本拠地であった。

ターバ

アラニアの北にある白竜山脈の中腹にある村。
アラニアのみならずロードスでも最も北に位置する辺境の村だが、大地母神マーファの大神殿が存在することから多くの巡礼者で栄えている。
大地母神マーファは婚姻を司る事から、他の神々の信者でも結婚式だけはマーファ神殿で挙げる事が多く、ザクソンとターバの間の街道は祝福の街道と呼ばれている。

ザクソン

ターバの南に存在する辺境の村。
白竜山脈の麓に位置しており、かつては村の中に酒場が一軒しかないような小さな村だったが、英雄戦争で大量の難民が流入したことで急速に発展した。
英雄戦争後は北の賢者スレインの指導によってアラニア北部独立運動の中心となり、邪神戦争後はザクソン伯領の主都となった。

ビルニ

王都アランの北東に位置する港町。
アランの港が主に南回り航路に使用されるのに対して、ビルニの港はフレイム港やライデン港といった北回り航路に用いられる。
英雄戦争後の内戦時代にはザクソンの独立運動に呼応し、その財政的な裏付けとなった。

白竜山脈

アラニア北部の半島にある山脈。
山脈の中には大地母神マーファの大神殿と北のドワーフ族の王国である「鉄の王国」が存在している。
また、奥地には白竜山脈の主人とされる氷竜ブラムドが住んでいる。

鉄の王国

白竜山脈にあるドワーフ達の王国。
かつてはモスの南にもう一つのドワーフ達の王国である「石の王国」が存在したが、魔神戦争時に「石の王国」が魔神によって滅ぼされたため、物語開始時点では唯一のドワーフ達の王国だった。

魔神宮

白竜山脈に存在するもう一つの最も深き迷宮。
リプレイにのみ登場しており、その最下層には魔神戦争時に復活した魔神王に匹敵する第二の魔神王と魔神の軍団が封印されている。

フレイム

国王:カシュー・アルナーグ1世
首都:ブレード
王城:アークロード
騎士団:砂漠の鷹騎士団
別名:砂漠の王国

アラニアとは逆にロードスの国々の中では最も新しい国。英雄戦争の時点で建国してからまだ四年しか経っていない。
北のアレクラスト大陸から渡ってきたカシュー・アルナーグ1世によって建国された。
ロードスの中北部にある砂漠地帯にあることから「砂漠の王国」と呼ばれている。この砂漠は元々は「風の部族」「炎の部族」が対立しながら暮らしており、「風と炎の砂漠」と呼ばれていた。
最初は王都であるブレードとヒルトのみを領土としていたが、ロードス中央部にあったマーニーとローランを併合するなど領土の拡大を行っている。
ヴァリス王国と同盟関係にあった事から英雄戦争では反マーモ連合に参加し、ヴァリス王国軍と共にロードス連合軍の中核を成す。
英雄戦争後には長年対立を続けていた「炎の部族」に勝利し、更に魔竜シューティングスターを討ち取り「火竜の狩猟場」と呼ばれていた草原地帯と自由都市ライデンを併合したことでロードス最大の強国となった。
しかし、民族対立の火種は未だにくすぶり続けている。
邪神戦争ではロードス連合軍の主力となり、邪神戦争後は暗黒の島マーモを併合した。
しかし、続く終末戦争でカーディス教団によってフレイム王国旗下のマーモ公国が滅亡したため、フレイム王国はマーモ島の領有権を放棄した。

ブレード

フレイム王国の王都。
風と炎の砂漠を流れる「砂の河」の河口に位置しており、河の中州には王城であるアークロード城が建てられている。
「砂の河」を天然の堀とし、大陸の最新の築城術で建城されたアークロード城は、小城ながらロードスでも最も強固な城とされていた。
だが、風と炎の精霊王が盟約から解放され、水と大地の精霊力が戻った事で「砂の河」の水量が増大したため放棄されることが決定した。

ヒルト

フレイム王国の第二の都市。
風の部族の本拠地であり、「砂の河」の上流に位置している。
かつてはフレイム王国の穀倉地帯とされていたが、「火竜の狩猟場」が開拓されたことでその地位を失った。
ロードス島戦記の百年後を描いた『ロードス島戦記 誓約の宝冠』によると、この時代のフレイム王国では、王位継承権第一位の王族がヒルト公の爵位と共にヒルトの領主となるのが慣例となっているとのこと。

へヴン

風と炎の砂漠に存在するオアシス都市。
炎の部族の本拠地であり、風と炎の精霊王が盟約から解放されて以降は、新たに開通した「渇きの道」と呼ばれる街道を通じてノービスとの交易を行っている。

マーニー

かつては独立した都市国家だったが、フレイム王国によって併合された。

ローラン

マーニーと同じくかつては独立した都市国家だったが、フレイム王国によって併合された。

シューティングスター

「火竜の狩猟場」の開拓の拠点とするべく英雄戦争後に新たに作られた都市。
名前の由来は言うまでもなく、かつて「火竜の狩猟場」の主人だった魔竜から採られている。
大量に流入した難民を受け入れ開拓が進んだことで急速に発展しており、邪神戦争後にはフレイム王国のみならずロードス島でも最大の穀倉地帯へと発展した。

風と炎の砂漠

フレイム王国の東部に広がる砂漠地帯。
元は肥沃な草原だったが古代魔法(カストゥール)王国に侵略された際に魔法王国(カストゥール)の魔術師に対抗するために偉大な精霊使いアサートが風の精霊王ジンと炎の精霊王エフリートと『盟約』を結んだ事で風と炎の精霊力が高まり砂漠地帯となった。
英雄戦争後、ディードリットが二柱の精霊王を『盟約』から解放したことで徐々に元の気候に戻りつつある。

火竜の狩猟場

フレイム王国の西部に広がる肥沃な草原地帯。
火竜山の魔竜シューティングスターの狩猟場であることから長年空白地帯とされていたが英雄戦争後に傭兵王カシューがシューティングスターを討ち取ったことで入植が可能となり穀倉地帯へと生まれ変わった。

ライデン

国王:なし
首都:ライデン
王城:なし
騎士団:なし
別名:自由都市

基本的に封建制が敷かれているフォーセリア世界では珍しく、王政ではなく共和政が取られており、別名「自由都市」と呼ばれている。
ロードス島の北西に位置しており、天然の良港を用いてロードスでは唯一アレクラスト大陸と交易を行っている。
かつては他の国々と同じく王政を敷いていたが、二百年ほど前に当時の王を追放し共和制へと変わる。
魔神戦争ではあたふたするだけの他の国家をよそに、魔神を賞金首として義勇軍「百の勇者」の結成に貢献した。
英雄戦争後、他国から大量の難民が流入したことで治安が悪化。
更に魔竜シューティングスターの襲撃を受けたことで国家体制が崩壊したため、フレイム王国に併合された。

青竜島

ライデンの沖合に浮かぶ小島。
水竜エイブラが住んでおり、太守の秘宝を始めとする古代魔法(カストゥール)王国の宝物を守護していたが、太守の秘宝を狙うアシュラム一行に討たれた。

火竜山

ライデンの東に存在する火山。
ロードス島では唯一の活火山で、火口には五色の竜王の一体である魔竜シューティングスターが住んでいた。

モス

国王:マイセン→レドリック
首都:ハイランド
王城:オーバークリフ
騎士団:モス連合騎士団
別名:竜の王国

ロードス島の南西部に存在する連合国家。
モス地方に存在する幾つかの小国の集合体であり、「竜の盟約」によって辛うじて統一が保たれている。
国王の地位も世襲ではなく、モスを構成する国々の王の中から選帝侯会議で選ばれる。
各国の独立意識は強く、本来はモス「王国」が正しいが敢えて「公国」が使われており、内政は各国の自治に委ねられている。
モス公国を構成する諸国は二つの国名を持っている。
一つは建国当初からの名前で、もう一つはモス全体が一つの国であることを明らかにするために竜の体の一部を取って付けられた名前。
例えばハーケーン王国なら「竜の炎(ドラゴンブレス)」、ハイランド王国なら「竜の目(ドラゴンアイ)」、ヴェノン王国なら「竜の鱗(ドラゴンスケイル)」など。
一般に各国の関係が良好な時は竜の名で呼ばれ、不和な時は本来の名前で呼ばれることが多い。

モス地方は山がちな地形から他の地域と比べて国家統合が進まず、古代魔法(カストゥール)王国の滅亡後も長年小国同士が小競り合いを続けていた。
だが、二百年ほど前にライデンを首都とするライデン王国の侵略に対抗するために、他国からの侵略に対し団結して戦うという「竜の盟約」という協定を結び、対外的には一つの国となった。
魔神戦争では魔神の軍団が封印されていた「最も深き迷宮」があった事から最大の激戦区となり、一時はモス公国の三分の一が魔神に占領されるも、ロードス各地から集まった義勇軍である「百の勇者」の活躍もあり最終的に勝利を収めた。
英雄戦争ではハーケーン王国の国王が公王の座にあったが、英雄戦争で騎士団が国内を留守にしている隙を突きヴェノン王国の軍勢がハーケーンに攻め入り公王を殺害。
以後は内戦状態が続いていたが、邪神戦争の時期にハイランド王国が国内の再統一に成功した。

ハーケーン

竜の名は「竜の炎(ドラゴンブレス)」。
モス地方のほぼ中央に位置しており、モス公国を構成する国々の中では最大の大国。
同名の王都ハーケーンには戦神マイリーの大神殿が存在している事から別名「戦神の王国」と呼ばれている。

ヴェノン

竜の名は「竜の鱗(ドラゴンスケイル)」。
モス地方の西端に位置しており、ヴァリス王国と国境を接している。
「竜の盟約」の締結直後に隣国マケストを併合したことでモス地方では第二の大国へと成長した。
魔神戦争では当時の国王の王弟だったマケスト公デュオンが寝返った事で一時マケストを失うも、魔神戦争に勝利した事で属国だったスカードを併合し領土を拡大した。
モス統一の野心を隠そうともせずに近隣諸国に喧嘩を売りまくり、魔神戦争勃発の遠因をつくり英雄戦争では自らモス内乱を引き起こしたマーモ帝国に劣らぬお騒がせ国家。

マケスト

ヴェノン王国第二の都市。
三つの街道が交差する交通の要衝に存在しており、街道を北東に行けばヴェノン王国の同名の王都があり、西に向かえばリュセンへ至る。
南へ延びる街道はスカードを経てドワーフ達の王国である「石の王国」に続いていたが、魔神戦争で両国は滅んだ。
元々は独立した国家だったが、二百年ほど前に「竜の盟約」締結直後にヴェノンとの決戦に敗れ、ヴェノン王国に併合された。
魔神戦争では、当時の領主だったマケスト公デュオンが魔神に寝返った事で一時期魔神の占領下にあったが、魔神戦争後は再びヴェノン王国の領土となった。

ハイランド

竜の名は「竜の目(ドラゴンアイ)」。
モス地方の北に位置している。
北西には多数のエルフが住む「鏡の森」が広がっており、街道を北に行くと「竜の翼(ドラゴンウイング)」と呼ばれる小国を経て自由都市ライデンへと行くことができる。
伝説によるとハイランド王国は竜を神として崇める部族が母体となって建国されたとされており、現在でもハイランドの騎士の中には竜を飼い馴らし使役する竜騎士が存在している。
またハイランド王家は昔から傑出した人物を輩出することで知られており、ロードスでは「竜の目に暗君なし」と言われている。

レントン

竜の名は「竜の爪(ドラゴンクロウ)」。
ハイランドの南に存在しており、長年ハイランドと争っていたが、マイセン王の時代に当時の国王の妹がマイセンと結婚した事で同盟関係となる。

リュセン

竜の名は「竜の尾(ドラゴンテイル)」。
ハーケーンとマケストの間の高原地帯にある事から別名「高原の国」と呼ばれている。
牧畜が盛んで特に良質の馬を産することで知られている。
魔神戦争で魔神の襲撃を受け、一時国土を魔神に占領された。
その後、魔神戦争に勝利した事で亡命していたリュセンの国王が王国を再建するが、国力の減少から実質的にハーケーンの傘下に入る。

スカード

かつてヴェノンの南に存在した小国。ヴェノンの属国だったため『竜の盟約』に参加できず国名に竜の名も冠されていない。
小国ではあるが特産品のエールと南のドワーフ族との交易によって栄えていた。
宗主国であるヴェノンの圧迫を受け、これを躱すために最後の王ブルークが魔神王を解放したことで魔神戦争が勃発した。

鏡の森

モスの北西に存在する広大な森。
森の奥にはロードス島で最大のエルフの集落があり、その中心には黄金樹が生えている。
魔神戦争では魔神の襲撃を受け黄金樹を奪われてしまうが、魔神戦争に勝利したことで奪還に成功した。

アルボラ山脈

モス地方の南北に連なる広大な山脈で別名「緑と褐色の山脈」と呼ばれている。
山脈の中には「石の王国」の廃墟である「ドワーフの大洞窟」や魔神王と魔神の軍団が封印されていた「最も深き迷宮」が存在している。
また、理由は不明だがこの山脈には多数の(ドラゴン)が生息しており、五色の竜王の一体にして、モス公国の守護神である金麟の竜王マイセンも生息している。

ドワーフの大洞窟

かつてモスの南に存在したドワーフ達の王国「石の王国」の跡地。
魔神戦争初期に魔神によって滅ぼされたため現在は廃墟なっており、多数の魔物が住まう魔窟と化している。
実は大賢者ウォートが番犬代わりに意図的に魔物を住まわせている。

最も深き迷宮

古代魔法(カストゥール)王国の時代に召喚魔術の門主であるアズナディール・ロンヴァビルによって建造された迷宮。
地下十層からなる巨大な迷宮で、その最下層には魔神王と魔神の軍団が封印されていた。
魔神戦争の末期には魔神王が立て籠もり、百の勇者と死闘を繰り広げた。
魔神戦争後は、大賢者ウォートが迷宮の上に塔を建て再び魔神が解放されぬよう見張っている。

ヴァリス

国王:アスナーム→ワーレン1世→ファーン→エト→ウィントン
首都:ロイド
王城:聖王宮
騎士団:神聖騎士団
別名:神聖王国

至高神ファリスの教えを国教とする宗教国家。
ロードス島の中央部に位置しており、別名「神聖王国」と呼ばれている。
国王ではなくファリス教団が国の主人とされており、国王もファリス教団の指名によって選ばれる。
ヴァリスが建国される以前はエルベクという王国が存在しており、強力な騎士団を擁して一時は現在のモスやカノンの一部まで支配下に置いていた。
しかし、強大な権力を手中に収めたエルベクの国王が、民に圧政を敷くようになったため、エルベク王国に対してファリス教団が反乱を起こした。
その中心になったのが、ヴァリス王国の健国王アスナームである。
彼はエルベク王国の有力貴族の一人だったが、若い頃ファリスの教えに感銘を受け、敬虔な信者となっていたことから、ファリス教団が起こした反乱に参加した。
五年に及ぶ戦いの果てにエルベク王国は崩壊し、新たにヴァリス王国が建国された。
建国後アスナームは、初代国王に就任するも、世襲の国王となることを認めず、次なる国王の選定はファリス教団に委ねると宣言した。
このアスナームの宣言は忠実に守られ、以後ヴァリスの王位は神聖騎士団の聖騎士の中から、ファリスの正義の為に最も力を尽くした人物が選ばれることが慣例となった。
物語開始時点では六英雄の一人である「白き王」ファーンが王位にあったが、英雄戦争でベルドとの一騎打ちに敗れ戦死。
この時の決戦で次期国王候補だった上級騎士も全滅したため王位は長く空白だったが、後に至高神ファリスの司祭であるエトがヴァリスの国王に即位。国家の立て直しと宗教改革に取り組むことになった。
英雄戦争から邪神戦争に至るまで対マーモ戦線の矢面に立ち続け、多くの損害を被っている。

ロイド

ヴァリス王国の王都。
アラニアの王都アラン、自由都市ライデンに次ぎロードス島でも三番目に大きな街。
聖なる河ファーゴの河口に発展した街で、ロードス島のほぼ中央に位置している。
交通の要衝にある事から、古来から大戦の中心となってきた。
街には至高神ファリスの大神殿が存在している。

アダン

ヴァリス王国の第二の都市。
周囲には田園地帯が広がっており、ヴァリス王国の穀倉地帯とされている。
英雄戦争時にはマーモ帝国によって征服され、その後も長くマーモに支配されていた。
その後、一旦はヴァリスが奪い返したものの、邪神戦争では黒衣の将軍アシュラム率いるマーモの軍勢によって再び征服されてしまうが、
ロードス連合軍がマーモ帝国に勝利したことで再びヴァリス王国の支配下に入った。

ルノアナ湖

ヴァリス王国の北西にある巨大な湖。
古代魔法(カストゥール)王国の時代には湖上都市クードが存在したことから周辺には古代魔法(カストゥール)王国の遺跡が多数存在している。
ルノアナ湖の湖底にはロードス島で唯一の人魚(マーフォーク)の集落が存在している。

沈黙の大湿原

ルノアナ湖の東部に広がる広大な湿原地帯。
ヒュドラを始めとする多数の魔物が生息している。
また、この湿原はゆっくりではあるが拡大を続けており、幾つもの集落が湿原に飲み込まれている。

カノン

国王:レオナー
首都:カノン
王城:シャイニング・ヒル
騎士団:緑林騎士団
別名:緑の王国

ロードス島の南東部に位置する王国。
国土の四割が森林に包まれており、農業や牧畜で栄えている農業大国。
武力よりも文化・経済に力を入れており、アラニアに次ぐ長い歴史を持つ王国だったが、英雄戦争でマーモ帝国の侵攻を受け滅亡。
魔女カーラのメテオストライクで城壁を破られるというマーモの全力全開の侵攻を受けて、成す術がなかった。
英雄戦争後も長年マーモ帝国の支配下にあったが邪神戦争でマーモ帝国の軍勢がマーモ島に引き上げたことで独立に成功。
先王の息子の中で唯一生き残っていた「帰還王」レオナーがカノン王国を再興した。
物騒な国に隣接する豊かな国という、物語上非常に気の毒な立地の国。

カノン

カノン王国の同名の王都。
王城シャイニング・ヒルはロードス一美しい城とされている。
英雄戦争ではマーモの軍勢によって征服され、以後も長きにわたってマーモの支配を受けるも、邪神戦争でマーモ帝国の軍勢がマーモ島に引き上げたことで再びカノン王国の王都となった。

ルード

カノン王国の第二の都市。
港町でマーモの第二の都市サルバドの対岸にあり、マーモに渡るにはこの街の港から行くことになる。
暗黒の島マーモが対岸に存在することから強固な城塞都市でもあり、その守備力は王都カノンをも上回るとされている。

帰らずの森

アラニアとカノンの間にある広大な森。
森の奥にはロードス島のみならずフォーセリア世界で唯一のハイエルフの集落が存在している。
森にはハイエルフの族長であるルマースがかけた植物の精霊王エントによる呪いがかかっており、エルフや動物といった森の住人以外を永遠の眠りへ引きずり込む。
500年以上もの間、この森に入って帰ってきた者は存在しないことからロードス最大の魔境として恐れられていたが、ディードリットの説得によって呪いが解かれた。

マーモ

国王:ナニール→ブルネイ→ベルド→スパーク
首都:ペルセイ→ウィンディス
王城:コンクァラー
騎士団:暗黒騎士団
別名:暗黒帝国

ロードス島の南東の海に浮かぶ島。
破壊の女神カーディスの終焉の地とされており、その影響からか各地に魔境が残っている。
また暗黒神ファラリスの信仰も盛んであり、ファラリス教団の大神殿もこの地に存在している。
もとはアラニアやカノンの流刑地で、古代魔法(カストゥール)王国の滅亡後には、破壊の女神カーディス教団の最高司祭である亡者の女王ナニールに率いられ、ロードス本島を侵略するも、後のアラニア王国の健国王カドモスに敗れた。
ナニールを封印したカドモスは、邪悪を根絶せんと逆にマーモへと攻め入りカーディス教団を壊滅させるも、マーモの余りの闇の深さに十年ほどで統治を諦め祖国アラニアへと撤退した。
二百年ほど前にはカノンの将軍だったブルネイがマーモへと攻め入り、ブルネイ王国が建国されたものの、内乱ですぐに滅んでしまった。
以降は様々な部族が入り乱れていたが、本編から十年ほど前に六英雄の一人である暗黒皇帝ベルドが全土を統一しマーモ帝国を建国した。
だが「英雄戦争」(1巻)でベルドが戦死した後は有力者による合議制となり、7巻の「邪神戦争」でフレイムらにより「帝国」は滅亡。
新ロードス島戦記ではフレイムの騎士スパークが治めるフレイム王国旗下の「マーモ公国」へと生まれ変わったが、終末戦争によって一時滅亡。
戦争終結後に「マーモ王国」として再独立を果たした。

ペルセイ

マーモ帝国の首都。別名「翳りの街(ダークタウン)」。
王城であるコンクァラーの地下には神々の大戦の際に大地母神マーファの呪いによって石化されたとされる破壊の女神カーディスの亡骸が眠っている。
後にマーモ帝国が滅亡しマーモ公国が建国されると「ウィンディス」に改名され引き続きマーモ公国の首都となった。

サルバド

マーモ帝国の第二の都市。別名「影の街(シャドーシティー)」。
港町で対岸にはカノン王国の第二の都市ルードが存在している。
強固な城塞都市でもあり、邪神戦争ではサルバドに立て籠った暗黒騎士団とロードス連合軍との間で激戦が繰り広げられた。

ベリル

マーモ帝国の首都であるペルセイ近郊の村で、暗黒神ファラリスの大神殿が存在することから多くの巡礼者で栄えている。
また、大神殿の地下には巨大な洞窟が存在しており、五色の竜王の一体である黒翼の邪竜ナースが住んでいる。
マーモ帝国が滅亡した後は、新たな支配者となったマーモ公国によってファラリスの信仰が禁教とされたため一時寂れていたが、終末戦争の後ファラリスの信仰が解禁された事で元の賑わいを取り戻した。

闇の森

マーモ島の東部に広がる森林地帯。
魔獣や妖魔の群生地帯であり、マーモの原住民である蛮族が住み、奥地にはロードスで唯一のダークエルフの集落が存在する。

エレファス山脈

マーモ島の西部に広がる山脈地帯。
マーモ島の中央を流れる嘆きの川セストの源流であり、上流からは燃える水と呼ばれる混沌が湧き出し河を汚染している。
セスト川は複数の支流に分かれて無数の沼を形成しており、ヒュドラを始めとする水生の魔物の群生地帯となっている。




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最終更新:2024年03月14日 07:36