バロンチーム(太陽の勇者ファイバード)

登録日:2021/03/09 (火曜日) 20:18:18
更新日:2024/04/13 Sat 11:00:34
所要時間:約 8 分で読めます





【概要】

バロンチームとは、勇者シリーズ第2作『太陽の勇者ファイバード』に登場するロボットチーム。
……とは言っても、その正体はアンドロイド・火鳥勇太郎と融合したファイバードと同じく、宇宙警備隊に所属するエネルギー生命体である。

第1話地球を訪れた際に天野博士(あまのひろし)博士が開発したレスキューメカと融合後、有事の際は火鳥(ファイバード)と天野ケンタを乗せて救助活動に赴く。

明確な自我を持つのはリーダーのエースバロンだけで、他のメンバーは彼が超能力で操っているサポートメカに近い存在である。
4体のメンバーにも仮初の自我のようなものが与えられ、自律行動自体は可能なため、エースバロンと4体がチームとして連携して行動できる一方、エースバロンが気絶すると他のメンバー4体も沈黙する。
このため勇者シリーズサブロボとしては最多の5人チームでありながら、勇者シリーズ最少の1人チームとも捉えることができる。
全員が人型ロボへの変形機能を持ち、更に大型ジェット機形態「サンダージェット」や巨大ロボ形態「サンダーバロン」への合体が可能。


【メンバー紹介】



驚かせてすまない。

私の名前はエースバロン。君の言う通り宇宙人だ。


1エースバロン


戦車モード全長:12.5m
ロボットモード全高:13.1m
重量:50t
戦車モード最高速度:200.5km/h
ロボットモード最高速度:150km/h
ジャンプ力:60.5m
宇宙警備隊に入隊した理由:宇宙の秩序を守りたくて


バロンチームのリーダーにして唯一の宇宙警備隊メンバー。
チーム随一の巨体を誇り、戦車から変形する。

第2話で天野平和科学研究所の地下格納庫から宇宙語で話しかけ*1
天野博士達から泥棒だと警戒されるが、火鳥が仲間だと説明したお陰で無事に受け入れられた。
この時の火鳥とエースバロンの発言から宇宙警備隊の存在が明らかになり、ドライアス一味との戦いが本格化していく事になる。

ちなみにエースバロンの命名者は天野博士。
本名は別にあるのだが、博士が「どうじゃ?最高じゃろうが!」と譲らず、幸い本人も気に入ったため仲間内でも「エースバロン」と呼ばれるようになった。

戦車モードでも人目を気にせず話しかけたりするなど、細かい事はあまり気にしない大らかな性格の持ち主。
一方で子供の扱いが上手く、第31話で知り合ったウソつき少女・まゆみには優しく言う事を聞かせていた。
その後、現場を訪れた際もまゆみの証言を信じて二度の調査を行い、河原で掘削された跡から電波研究所破壊事件の犯人であるメカ獣・ガイロスを発見した。

エースバロンがチーム全体を文字通りコントロールしているため、彼の意思が途切れると他のメンバーも動かなくなる。
15話ではエースバロンが一瞬だが気絶してしまい、他のメンバーもその間しばらく沈黙してしまう場面があった。

小説版では火鳥同様に人間態を披露し、新たに「エスタバ・ローン」と名乗っている。


【武装】

  • ベルトリング
腕のキャタピラをのように振るう。

  • バロンクーラー
両腕から発射する消火剤。
第22話において空港で救助活動を行った際、管制塔の火事を消した。


2ドリルバロン


ドリルタンクモード全長:8.1m
ロボットモード全高:9m
重量:20.5t
ドリルタンクモード最高速度:105km/h(地上)、79.5km/h(地中)
ロボットモード最高速度:85km/h
ジャンプ力:45.5m

ドリルタンクから変形するサポートメカ。
ロボットモードではロッド・ドリルのような頭部のドリルとゴーグルフェイスが特徴。
宇宙警備隊唯一の地底戦力であり、第11話では火鳥&ケンタが乗り込んで地下から救助活動を行った。
第13話ではガードスターと共にメカ獣・パラザイトの体内に突入、捕まっていた火鳥達やヒルマン教授の孫娘・キャシーを救助した。


【武装】

  • サークルカッター
両腕のキャタピラを回転させ、敵を切り裂く。

  • 接着剤
第22話で使用。
胸部を開くと砲門が現れ、そこから管制塔の繋ぎ目に向けて発射し修復した。


3ロードバロン


トレーラーモード全長:7.6m
ロボットモード全高:8m
重量:17.5t
トレーラーモード最高速度:210km/h
ロボットモード最高速度:105.2km/h
ジャンプ力:50.2m

トレーラーから変形するサポートメカ。
後部コンテナを開いて避難者を収容し、輸送するといった迅速な行動が得意。
第5話では火鳥の操縦で東京湾海底にあるレアメタル採掘基地に突入、捕まっていた調査団メンバーや職員を全員救助した。


【武装】

  • バルカン
胸部(トレーラーモード時の車体上部)に搭載された砲門から発射する。
第5話で超圧縮酸素ボンベを起爆させ、ケンタ達のいる区画を切り離すのに使用した。

  • マグネトラクター
肩の大砲から発射する吸着プレート。
第22話でメカ獣・テラグラントの攻撃に巻き込まれ、倒壊しかける管制塔を中の職員ごと支え、ドリルバロンとの連携で元に戻した。


4アクアバロン


潜水艦モード全長:9m
ロボットモード全高:8.5m
重量:16.5t
潜水艦モード最高速度:75kt(水中)、120kt(水上)
ロボットモード最高速度:75km/h
ジャンプ力:40.5m

潜水艦から変形するサポートメカ。
ロボットモードではドリルバロンと同様にゴーグルフェイスが特徴。
水中であれば場所を問わず活動できるので、火鳥が乗り込んで海の調査及び救助活動に向かう機会が多かった。


【武装】

  • スティンガーネット
胸部から発射する金属製ネット。
第22話で海に落ちた人々をまとめて回収した。


5スカイバロン


ジェット機モード全長:9.05m
ロボットモード全高:8.5m
重量:15.5t
ジェット機モード最高速度:マッハ1.5
ロボットモード最高速度:80.5km/h
ジャンプ力:90m

ジェット機から変形するサポートメカ。
小型である分、ファイヤージェットより小回りが利く。
初期メンバーでは貴重な航空戦力だが、一度も乗り込まれる機会がなかったりとやや不遇。


【武装】

  • バキュームクリーナー
胸部のファンで毒ガスなどを吸い込む。
第22話で火災の煙に苦しむ人々を救うために使用した。


サンダージェット


全長:22.5m
重量:120t
最高速度:マッハ3.5

バロンチームが合体した大型ジェット機。
エースバロンを中心にドリルバロンが機首、アクアバロンが右翼、スカイバロンが左翼を構成し、ロードバロンは後部ブロックとして機体上部からドッキングする。
ファイヤージェットファイヤーシャトルと同様に火鳥&ケンタの搭乗機として用いられるだけでなく、
第3話のミラクルハード接着剤を始め、天野博士の発明品を戦場まで輸送する役目も担う。

基本的に出撃する際はこの形態で出撃するが、発進バンク映像が物凄く気合いが入っており、
基地内に格納されてる5台のバロンチームが合体していく様子を一つ一つ明確に描き、
そのまま水中に移動して海の中の隠し通路を通り水しぶきを上げて海の中から出撃する様子を最高レベルの作画で描いているという、ファイヤージェットに負けず劣らずの非常にクオリティの高いバンク映像となっている。
しかも、海から飛び出すシーンはわざわざその回の天気に合わせて背景の空の色を変化させたり、雪を降らせたりする等細かい変化も付けられている。
ロボットアニメファンなら是非とも一度は見て欲しい出撃バンク映像である。



バロンチーム!フォームアップ!!


五体合体! サンダァァァァァバロンッ!!



サンダーバロン


全高:22m
重量:120t
最高速度:120km/h
ジャンプ力:150m

CV:塩屋浩三

バロンチームが五体合体した巨大ロボ。勇者シリーズのサブロボとしては唯一の五体合体ロボとなる。
エースバロンが合体コードを発動後、上下反転して胴体に変形。
他のメンバーは余剰パーツを外し、ドリルバロンが左腕、ロードバロンが右腕、アクアバロンが右脚、スカイバロンが左脚となり胴体と合体。
胸部に浮かび上がる「T」の文字と共に新たな頭部が出現し、「V」の文字を背景に名乗りを上げる事で合体完了する。

合体後はエースバロンの人格がそのまま引き継がれる。
遠・近両方に対応した装備が多く、力自慢な事もあってパワフルな戦いを得意とする。


【武装・技】

  • サンダーキャノン
エースバロンのキャノン砲を両肩に装備、砲身からビームを発射する。

  • ナックルクラッシャー
両腕を飛ばすロケットパンチ
後半からは「セパレーションアタック」と呼ばれる。

  • ドリルクラッシャー
ドリルを展開した状態で左腕を飛ばし、敵の急所を攻撃する。

  • サンダーアンカー
胸部から射出する計6本のワイヤーアンカー。放電も可能。

  • サンダークラッシュ
サンダーバロンの必殺技
落雷のエネルギーを溜めた後、高圧放電を起こしながら敵に突撃する。
サンダージェットに変形後、加速してから放つバージョンもある。
第28・31・40話ではこの技でメカ獣を撃破した。

  • ギャザリングスラッシュ
第12話で披露された武装合体ファイバードとの合体技。
サンダーバロンがサンダーアンカーで絡めとった敵を放り投げ、武装ファイバードがフレイムソードで切り裂く。



グレートファイバード、サンダーバロン!合体だ!!

よし来た!!

行くぞ……!!



【ギャザウェイブラスター】

第43話で披露されたグレートファイバード&スーパーガーディオンとの合体技。
サンダージェットとなったサンダーバロンがスーパーガーディオンの胸部と接続し、更にグレートファイバードと接続する事で完成。
ロードバロンの操縦席にできたトリガーをグレートファイバードが引き、ドリルバロンの先端部が変形した銃口から強力なエネルギー光線を発射する。
宇宙警備隊全員の力を結集させているだけあって威力は絶大で、グレートファイバードのフレイムソード・チャージアップでも倒せなかった強敵メカ獣・ガルベージを一撃で破壊した。



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最終更新:2024年04月13日 11:00

*1 よく聞いてみると「こんにちは」「ごきげんよう」など日本語のもじりである。