ゴースト・ドッグ(映画)

登録日:2021/03/26 (金曜日) 11:54:23
更新日:2023/04/05 Wed 09:21:30
所要時間:約 3 分で読めます




ゴースト・ドッグ(原題:Ghost Dog: The Way of the Samurai)とは、1999年に製作された映画。
監督はジム・ジャームッシュ、音楽はヒップホップ・アーティストのRZA。
アメリカ、ドイツ、フランス、日本の共同制作のため、様々な人種や文化が混ざった多国籍な雰囲気が特徴である。
作中言語は主に英語
2021年12月31日から、Netflix、U-NEXT等の動画配信サイトで配信がスタートしている。

概要


「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」で有名な書物「葉隠」を基に、武士道とヒップホップが融合したマフィア映画である。
DVDパッケージに「大柄な黒人男性がサムライっぽく刀を構えている写真」を使用しているため、また間違った日本観系SAMURAI映画か…と思われがちだが、実際は武士道を貫く殺し屋のシリアスかつ硬派なストーリーが展開される。
所々でコメディシーンもあり、登場するマフィアが何故か皆アニメ好きのため古いカートゥーン・アニメが沢山登場する。
また、音楽にヒップホップが多用されており、作中にはフリースタイルラップの場面があるため、ラップ好きにもおすすめの映画である。

ストーリー

愛読書「葉隠」から学んだ武士道を貫く殺し屋「ゴースト・ドッグ」は、命の恩人かつ主人であるマフィアの一員「ルーイ」の依頼で、ボスの娘に手出しした男を殺害した。
しかし、犯行時にボスの娘に目撃されたこと、また殺された男自身もマフィアの一員であったことから、報復としてマフィアはゴースト・ドッグの命を狙い始める。
こうしてマフィアと戦うことになったゴースト・ドッグだが、武士道を重んじるため主人であるルーイの命を奪うことはできない。
一方、ルーイもゴースト・ドッグを手放すことを渋るが、ボスの命令には逆らえず、相反する思いの中で戦いに巻き込まれていく。

登場人物

  • ゴースト・ドッグ(演:フォレスト・ウィテカー)
「葉隠」の武士道を貫く殺し屋。
過去にマフィアのルーイに命を救われて以来、毎日ルーイに伝書鳩を送り、日々殺しの仕事を請け負っている。
日本の書物を読む他、刀を扱ったり、日本語Tシャツを着たりと日本の文化に通じている。
また、鳩の飼育やヒップホップの鑑賞をよく行う。
アイスクリームはチョコ党。

  • ルーイ(演:ジョン・トーメイ)
ゴースト・ドッグの主人であるマフィア。中年。
ゴースト・ドッグの実力を高く評価しており、重用している。
そのためボスの命令に戸惑うが、マフィアとして命令に背くことはできず、混乱しながらゴースト・ドッグの命を狙う。

  • レイ・ヴァーゴ(演:ヘンリー・シルヴァ)
マフィアのボス。娘が殺し屋に巻き込まれないように、かつ身内を殺された報復としてゴースト・ドッグの命を狙う。
初登場時にいきなり3人のおっさんが出てくるので、「誰がボス?」と思いがちだが、真ん中の人がボスである。

  • レイモンド(演:イザーク・ド・バンコレ)
アイスクリームの移動販売店を営む青年。マフィアとは全く関係ない、ゴースト・ドッグの友人。
フランス語しか喋れず、英語が分からないためお互いにおおまかなニュアンスやチェス勝負でコミュニケーションをとる。

  • パーリーン(演:カミール・ウィンブッシュ)
公園で知り合う少女。読書好きのためゴースト・ドッグと話が合い、「羅生門」を貸してもらう。


余談

「葉隠」について、アメリカでは「Hagakure The Book of the Samurai」として知られており、作中でも英訳分が多く引用されている。
原題のサブタイトル「The Way of the Samurai」は、「武士道」の英訳である。


追記・修正は武士道精神を貫きながらお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 映画
  • ゴースト・ドッグ
  • 武士道
  • ヒップホップ
  • マフィア

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年04月05日 09:21