トンカラトン(都市伝説)

登録日:2021/04/02 (金曜日) 21:41:19
更新日:2024/03/22 Fri 13:44:19
所要時間:約 3 分で読めます





トンカラトンとは、都市伝説上の人物、または妖怪である。

◆概要

ミイラみたいに包帯を巻いており、背中には日本刀を背負っている。
夕暮れ時に人気のない道を歩いていると、前方から自転車に乗ってやって来る。
なお、後方からやって来る場合もあり、その時は呼び鈴で相手を振り向かせる。
目が合うと刀を抜き、「トンカラトンと言え」と命令する。
その時、「トンカラトン」と言えば助かるが、言わないと斬り殺される。
また、「言え」と命令されていないのに「トンカラトン」といった場合も同様に斬り殺される。

「トンカラトンと言っていいのは、俺に『言え』と命令されてからだ。勝手に口に出す奴は、皆敵だ!」

ちなみに殺された人は包帯を巻かれ、新たなトンカラトンとなってしまう…。

◆歴史

フジテレビ系列にて放送されていた子供向けバラエティ番組『ポンキッキーズ』内の1コーナーの一つ『花子さんがきた!』に登場し、全国のちびっ子達にトラウマを植え付けた。
その後、口裂け女人面犬メリーさんの電話、首なしライダーと並ぶ都市伝説の定番となり、一定の地位を確立した。
会った時点でほぼ詰んでる口裂け女やメリーさんに比べると、トンカラトンはちゃんということを聞いていれば安全。

◆バリエーション


  • 包丁バージョン
夜中に外に出ると、大きな包丁を手にしたトンカラトンに出会す。
目が合うと包丁を向けられ、「トンカラトンと言え」と命令される。
その時、「トンカラトン」と言えば助かるが、言わないと襲われる。
勿論、命令されていないのに名前を出すと襲われる。

  • カランコロン
刃物なしバージョン。
前方から自転車に乗って現れ、「カランコロンと言え」と命令される。
その時、「カランコロン」と言えば満足しながら去っていく。
ちなみに言わなかった場合と、勝手に口に出してしまった場合はどうなるのかは不明。
もしかしたら、トンカラトンの人畜無害バージョンなのかも知れない…。

  • 注射男
夕暮れ時に校門を出ると、「今、何時?」と呼び止められる。
その時に振り返ると、ミイラみたいに包帯を巻いた男が立っており、子供を捕まえて毒薬の入った注射器を腕に刺し、そのまま毒薬を子供に注射し、殺害する。
その正体は兄によって座敷牢に閉じ込められてた昔の人。
自分と同じく転生したであろう兄を探し、復讐しようとしている。
逃れる方法は決して振り向かない、または「他の人に聞いてください」と叫んで逃げる事。

  • 集団トンカラトン
トンカラトンに斬られ、新たなトンカラトンとなってしまった犠牲者達は群れを作り、やって来る。
「トンカラトンと言え!」と命令する個体の中に、一人だけ命令していない個体が混じっている。
つまり、どっちみちにしろ、必ずトンカラトンにされてしまう。イカサマじゃねぇか!
早い話、トンカラトンは集団になるとまず、助からない。

◆トンカラトンが誕生した主な仮説

口裂け女には「整形手術に失敗した女性の成れの果て」「交通事故にあった三人姉妹の中で口が裂けながらも運良く生き残った末っ子」等の仮説があり、人面犬には「遺伝子操作の実験で誕生した」「犬を散歩中に暴走車によって轢き殺された人が亡霊となった姿」等の仮説がある。
此処では、どの様にしてトンカラトンが誕生したのかの仮説を並べていく。

  • 骨董商説
贋作を売り捌いて金儲けをする悪質な骨董商が、一人の客から「贋作掴ませやがって!」とキレられ、売り物ので斬り殺された。
その骨董商の生まれ変わりがトンカラトンである。

  • 日本兵説
戦時中、一人の兵士が軍に支給されたの手入れをしてる最中、クシャミをしてしまい、上官から「貴様!天皇陛下から授かった大事な刀に鼻水や唾を着けるとは何事だ!」とキレられ、刀で斬り付けられてしまった。
幸いにも兵士はこの時は死なずに済んだが、包帯を巻かれるだけの適当な治療を受け、傷口が化膿して死んでしまった。
上官に斬り付けられた無念から兵士はトンカラトンとして蘇り、今もなお彷徨い続けている。

  • 座敷牢に閉じ込められた昔の人説
注射男と同じパターン。
長者の後継者に弟が選ばれた為、兄はそれに嫉妬。
弟を斬り付け、皮を剥ぎ、代わりに包帯を巻いたうえで座敷牢に閉じ込めた。
数日後に弟は死亡。
そして現代になってトンカラトンとして転生し、自分と同じ様に転生したであろう兄を探し、彷徨っている。

◆メディアでの派生

花子さんがきた!に登場して以降、様々なメディアにも登場する様になった。

  • 学校の怪談(著者:常光徹、挿絵:楢喜八)6巻
読者コーナーのうちの一つ「不思議な体験」にて、上述の包丁バージョンが紹介された。
ちなみにカランコロンは新版に収録されている漫画に登場した。

  • 死太郎くん(作者:千之ナイフ)
噂の妖怪を確かめる為に探索に出たメンバー四人のうちの一人がトンカラトンにされた。
大まかな流れとしては、死太郎くんを轢いてしまう→メンバーの一人が死太郎くんに噛み付かれ、人面疽が出来てしまう→駆けつけた病院(廃墟だったが…)にて死太郎くんによって全身の皮膚を剥かれる→包帯を巻かれ、日本刀(恐らく死太郎くんが打った物であろう)を背負い、トンカラトンとなった。
トンカラトンにされたメンバー「痛え、痛えよ…。痛えよお…」
死太郎くん「この人は包帯が新しい皮膚なんだって。まるでトンカラトンみたいだね。」
ちなみに残りのメンバーのうち、一人は口裂け女にされ、もう一人は人面犬にされた。
そして残りの一人は三人から監視されながら毎日を送るという結末を迎えた。



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最終更新:2024年03月22日 13:44