レヴナント(Apex Legends)

登録日:2021/06/01(水) 14:44:56
更新日:2023/08/31 Thu 16:58:13
所要時間:約 10 分で読めます




一斬り...脳天から腹まで、全て掻き出してやる...

レヴナントとは、Respawn EntertainmentよりリリースされたバトルロイヤルFPS「APEX LEGENDS」に登場する、プレイアブルキャラクター「レジェンド」の一人である。

●目次

概要

シーズン4より実装された攻撃ロールのレジェンドで、二つ名は「人工の悪夢」。次のシーズン5で登場したレジェンド「ローバ」の両親を殺害した張本人であり、また自身が実装される前の公式トレーラーでは、もともと参戦することがリークされていたレジェンド、フォージを公衆の面前で殺害した作中屈指の危険人物。...人物?
全レジェンドの中でも特に攻撃に特化したアビリティを多数所持し、相手の防御態勢などお構いなしに狩りに行く殺人マシンである。


パッシブアビリティ:ストーカー


部屋にいる時、誰かがいるような気配を感じたことがあるだろう?いるんだよ。

レヴナントの移動の選択肢を大幅に上げるもので、二つの条件下でそれぞれ別の効果が発生する。
一つ目の効果は、しゃがみ歩き時の移動速度上昇。APEXでのしゃがみ歩きは当たり判定を小さくするだけでなく足音をなくすことができ隠密行動に優れるが、代償として移動速度が大幅に低下するデメリットを抱えている。レヴナントはこのしゃがみ時の移動速度が立って移動している速度とほぼ同じになり、足音を消したまま迅速に移動することが出来る。
そして二つ目の効果は、壁登りをしているときに発動する。通常のレジェンドの壁登りの限界高度はレジェンド三人分程度だが、レヴナントはこれを大きく上回る高さまで登ることが出来る。
この二つの効果を組み合わせることでレヴナントは敵の予想しない=敵が防備を固めていないところに容易に足を踏み入れ、気づかれずに忍び寄ることが出来る。


戦術アビリティ:サイレンス


黙れ、皮付き。

通称「黙れ球」
発動するとレヴナントの左腕からオーブがグレネード状の軌道を描いて射出され、着弾地点に禍々しいオーラがしばらく発生する。
このオーラに敵が触れると少しのダメージとともに、そのレジェンドのパッシブ、戦術、アルティメットアビリティの全てが封印され、まさしくただの一般人にさせてしまえる。
強力な逃走用アビリティを持つレイスやオクタン、撃ちあいに強いパッシブを持つジブラルタルなどには特に有効なアビリティになる。
ただ、ブラッドハウンドのハンティングビーストなど、すでに発動しているアビリティを途中でかき消すことは出来ないので注意されたし。
ちなみにサイレンスの効果の一つ、パッシブアビリティの無効化は対象外となるレジェンドがかなりいる。筆者が調べた限りでは、バンガロール、コースティック、クリプト、ローバ、ランパート、ホライゾン、ヒューズ、そしてレヴナント自身のパッシブが無効化されない。


アルティメットアビリティ:デストーテム


影に身を委ねろ。

レヴナントの目の前にトーテムが設置される。このトーテムに触れると、デスプロテクションという効果が付与される。
30秒間持続するデスプロテクション状態の間は全ての回復アイテムが使えなくなり、ライフラインの戦術アビリティであるD.O.C.ヒールドローンも反応しなくなる*1。また、この状態で受けたダメージはボディシールドを着ていても全て体力に入る。
何が強いんだと思ったそこのあなた、恐ろしいのはここからである。この状態で体力がゼロになるとトーテムに触れたときの半分の体力を残してトーテムまで引き戻され、デスプロテクション、その名の通り死から保護されるのだ。
つまり返り討ちにされる心配をほぼ忘れて敵に突撃することが出来、死に戻った後もシールドは満タンなのでもう一度突撃できてしまう。
なお、デストーテムは数発の敵の攻撃で簡単に壊れてしまい、効果時間が切れるかこのようにトーテムが壊されてしまうと、トーテムに戻ることなくその場でデスプロテクションが解除されてしまう。敵の拠点のど真ん中で効果が切れたら悲惨なので、トーテムは出来る限り敵の攻撃を受けない安全な場所に置くようにしよう。
またデスプロテクションが時間切れになった時は体力も半分になることはない。半分より多かろうと少なかろうと、その時の体力のままである。
この特性を克服するため、例えばデスプロテクション効果が終わりかけで体力が中途半端に残っているとき、あえてグレネードをその場で起爆させ、死に戻って半分まで体力を回復させる荒業も存在する。
ちなみにデストーテムを触りさえすれば敵もデスプロテクションを享受できてしまう。デスプロテクションが発動し、対象がまだ死んでない時はトーテムのそばにオレンジ色の光が浮いている。チーム全員が死に戻ったはずなのにまだ光が浮いているということは敵の誰かが悪用しているということなので、死に戻って来るのを待ち伏せしてみよう。


おすすめの立ち回り、注意すべき点


レヴナントの真価はやはり、守りではなく攻撃において発揮される。
例えば敵と敵の戦いが終わりジリ貧になっているとき。例えば三階建ての建物に敵が籠り、入り口はがちがちに固められているが三階のベランダががら空きの時。サイレンスで逃げる手段を奪って、攻めやすい環境をさらに攻めやすくし、攻めにくい状況をパッシブでひっくり返す立ち回りが有効だ。

一方パッシブの効果で味方の行けないところに行けるということは味方からの孤立を意味し、またデスプロテクションの時間調整をミスり、行き遅れならぬ逝き遅れを起こしてしまうと敵陣ど真ん中で孤立してしまうなど、とにかく孤立してしまう環境に陥りやすい。
また死に戻った後もう一度突撃するかどうかは野良マッチだと意思疎通がしにくく、みんなついてきてると思ったら一人でした現象も発生しやすい。
デスプロテクションが効く30秒間を有効活用するのも難しく、意気揚々と突撃したらいつの間にかもぬけの殻でした...という状況も多々ある。
そして最も注意すべき点は、レヴナントは防衛戦にめっぽう弱いということだ。まず戦術アビリティのサイレンスだが、禍々しい触れちゃいけない感じのオーラが出ているものの、言ってしまえば触れてもアビリティを封じられるだけである。視界不良も移動速度低下も継続ダメージも何もない。突撃する敵がアビリティでわざわざ逃げることはあまりないため、効果について理解がない初心者など以外をこれで足止めしたり威嚇することは出来ない。そしてウルトも防戦で使うには押し切られてしまうだけ。せいぜい時間稼ぎにしかならないといえる。
以上のことからレヴナントを使う際は、防衛戦に突入する事態にならないよう注意したい。

相性のいいレジェンドとしては、敵の位置をマーキングしデスプロを無駄にしないようにしてくれるブラッドハウンド、クリプトなどが挙げられる。特にクリプトは敵の仕掛けたトラップなどをすべて破壊できるウルトを所持しているので、うまくタイミングをそろえられればデスボックスが大量に収穫できる。
またデスプロテクションに時間制限はあれど距離制限はないので、横方向へ長い移動手段を提供してくれるパスファインダー、オクタンなどがいれば、デスプロ状態で遠くの敵に奇襲を仕掛けることも可能だ。

というのも過去の話。パッシブのストーカーこそフラグメントウエストのビルをジップライン無しで壁登りできるほどの強化を受けたが、戦術アビリティのサイレンスは効果時間が20秒から15秒となった。大きくあおりを受けてしまったのがアルティメットのデストーテムであり、デスプロテクションの時間が30秒から25秒減少。これにより体力の少ないままトーテムに戻れない状況が多くなった。さらには時間制限によって効果が切れる直前に音が鳴るようになったため効果切れを待って反撃を受けることも増えた。ほか、トーテム設置時に衝撃波のようなエフェクトが発生するようになり音だけでなく視覚的にもトーテムを設置したのが分かるようになってしまったため以前ほどごり押すような運用はできなくなってしまった。



レヴナント対策

敵との戦いを終えたときなどに、どこからともなくおかしな駆動音が聞こえてくることがある。レヴナントがトーテムを建てた合図だ。できる限りダメージを受けずに全員死に戻らせるのがベストだが、屋外にいて移動系ウルトを所持しているオクタンやパスファインダー、ヴァルキリーなどが味方にいるなら逃げてしまうのも一手だ。デスプロの仕様上そこまで深追いは出来ない。屋内でレヴナントが攻めてきそうなときはコースティックやワットソンなどのトラップキャラがいると返り討ちにしやすい。レヴナントだけが昇ってこれそうなところにも忘れずトラップを張っておこう。敵にクリプトがいたときは...うん...頑張れ。
ちなみに今更だが、デスプロテクションが発動しているレジェンドは全身真っ黒、オレンジ色の光がところどころから漏れ出す不気味な姿になっている。アーマーを着てるやつに比べ体力は少ないので優先的に倒してしまおう。


キャラクターとしてのレヴナント

レヴナントはどう見ても人間には見えない不気味な容姿をしたロボットだが、その正体は人間の意識をデータ化する技術によって機械の身体を与えられた存在であり、備え付けられたシステムによって自分を人間だと思い込むようにプログラムされていた(ちなみに、人間であったオリジナルのレヴナント…「レブ・クロス」*2は暗殺任務の際にトラブルを起こした結果拷問死している)。暗殺者として活動していたレヴナントはある日、APEXゲームを運営する機関、マーシナリー・シンジケートからローバの父親、マルコスの殺害依頼を受け、人間と思い込むにはいささか無理のある動きで依頼を達成する。
ところがその任務の最中システムが破損し、レヴナントは自分の本当の姿を知ることになってしまう。レヴナントは軍事産業会社、ハモンド・ロボティクスが自分を作り出したことを知り、そこに所属する技術者への質問(物理)を敢行する。
技術者曰く、殺人ロボット、レヴナントの活動は約300年前から続いており、任務失敗や事故によって体がおじゃんになるたび、システムによって記憶をリセットされ、新たな体へ意識を移されることを繰り返されていた。プログラムの破損と同時に蘇った無数の死、痛みの記憶の正体を知ったレヴナントは苦しみの終わり、つまり本当の死を望み、技術者にソースコード、自分の意識のメインサーバーの場所を尋ねるが、もはやデータは残っておらず、そもそもプログラムによって、ソースコードをレヴナント自身が破壊することは出来ないと言われてしまう。
失意のどん底に落ちたレヴナントは自分を作り上げたハモンドロボティクスへの復讐を誓い、関連施設への襲撃を何度も行い、ハモンドより全面支援を受けていた新レジェンド、フォージを殺害、APEXゲームに代わって参戦することになる。


余談

味方が報告してくれた物資を拾って、セリフボタンを押すとお礼のセリフを出すことがAPEXでは可能なのだが、レヴナントのお礼セリフはかなり傲慢なものになっている。(例:「感謝はしないぞ」など)またそれに対するレジェンドの返答も汎用セリフではなく、罵倒したり皮肉ったり、相手にしなかったりビビり散らかしたり、レジェンドによってさまざまな反応をする。また、レヴナントを殺すために彼と奇妙な協力関係になったローバ、改造屋を営むランパートに対しレヴナントは丁寧に接するが、その丁寧というのもかなり悪趣味なもの。彼女らからは罵倒を返される。かなりギスギスするが、感謝の気持ちは味方プレイヤーには伝わってる...はずだ。
シーズン7で追加されたマップ、オリンパスの南部には、レヴナントがローバの両親を殺害した現場となったロケーション、盆栽プラザがある。レヴナントとローバがパーティにいる時にここを訪れると特殊なセリフを聞くことが出来た。
またデストーテムの設置時にはレヴナントが手を添えるのだが、レアモーションとしてNARUTOでおなじみ、穢土転生の印を結ぶことがある。やってることも穢土転生を彷彿とさせるので、制作陣にNARUTOファンがいるのかもしれない。


重要なのは追記、修正の数だけだ。

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最終更新:2023年08月31日 16:58

*1 あくまでアイテムの使用ができなくなるだけで、オクタンのみパッシブアビリティ「高速修復」では通常時と同様に体力が回復する。

*2 本名はシーズン16で判明。