フェンブレン(ダイの大冒険)

登録日:2021/08/20 Fri 11:47:45
更新日:2024/04/07 Sun 08:19:39
所要時間:約 4 分で読めます




我が名はフェンブレン!!!

親衛騎団の僧正(ビショップ)にして完全無欠の狩人よ…!!!


フェンブレンとは、漫画「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」の登場人物である。
CV:遊佐浩二
●目次

概要

ハドラーの新たな親衛隊であるハドラー親衛騎団の一人。
大魔王バーンから与えられたオリハルコン製のチェスの駒に、かつてフレイザードを生み出した禁呪法を用いて作られた禁呪生命体。
その駒の内『僧正(ビショップ)』から創られた戦士で、全体的にスマートかつ鋭角的な体型をしており、平べったい頭部と三日月を模した上半身の装甲が特徴。

性格

…他の親衛隊騎士団の連中はみんな騎士道精神あふれるやつばかりだ

だが ワシは違う あえて足並みを乱すことも無いと思い
普段は調子を合わせているが…

ワシは…残酷なのだ!!

「僧正」の称号の通り老人めいた言動が目立つが、魔王時代のハドラーの性格を受け継いでおり、本性は弱者をジワジワいたぶって弱者が苦しむ姿を嘲笑う、騎士道精神から外れた残酷なサディスト。
しかし卑怯者では無いことに注意されたし。ちなみに魔軍司令時代のハドラーも「残酷だが卑怯者ではない」ポップに評されている。
死の大地を偵察しバーンパレスの場所に感づいたチウ達獣王遊撃隊を始末しようとした際には、チウの「ぼくは隊長だぞっ!!隊長は部下を必死で守るものなのだあ!!!」という覚悟に対し嗜虐心も昂らせており、はるか格下相手のチウを「命乞いが聞きたい」という理由で嬲り続けていた。
そしていたぶることを愉しみながらも死が目前に迫っても命乞いひとつせず部下を背にして耐えていたチウに対し、とどめをさそうとする直前に「立派だよおまえは」と認める度量はあった。

加えて執念深い一面もあり、とある人物が自身に重傷を負わせた際には、屈辱と復讐心を忘れないために傷をそのままにしたまま戦いを挑む程の筋金入り。
「なによりも宿敵との決着を望む」という意味では、わりと超魔生物化したハドラーとよく似ている。
そして正面から戦っても勝てないであろう格上に対しては、正々堂々からはズレた策を弄することに躊躇いがないなどそういった部分では初期のハドラーらしい。

普段は周囲にきちんと調子を合わせているなど割と協調性は高く、抜け駆けに負い目を感じている描写もあることから外道というイメージは薄い。要は嗜虐趣味を拗らせているだけとも言える。
その協調性の高さもあり、本性を察していたかは不明だが他の親衛騎団の面々からも信頼されており、
ハドラーもフェンブレンの人格には自分の捨てたはずの虚栄心が反映されてしまったと省みていたものの、その誰もがフェンブレンの死を悼んでいた。
他にも敵であったヒュンケルも後にマキシマム戦でフェンブレンの人格を認める発言をしている。
同じハドラーの野心や残虐性を受け継いだ存在ではあっても、手柄にこだわるあまり味方まで手にかけようとするフレイザードとは明確に異なるといえる。


戦闘能力

心配いらん… 「痛い」と感じる前に… その首が飛んでいるッ!!!

親衛騎団全員に共通する特性として、オリハルコン製のボディによる圧倒的な防御力を物理攻撃・呪文の両方に対して備えている。
彼の肉体は8割以上が刃物でできており、彼が繰り出すパンチやキックはオリハルコン製の刃物による斬撃に等しい威力を持つ。
それどころか不用意に攻撃すればカウンターでダメージを負うばかりか武器まで簡単に切断されてしまう。
更に両腕がドリルのように高速回転し、単純な格闘での武器のみならず地中を高速で掘り進み奇襲を行える。
得意呪文はバギ系で、気流を操って周囲の者の身動きを封じながら切り刻むことも可能。

使用技

  • バギクロス
バギ系の極大呪文。
水中で使えば渦潮と見紛う規模の水流を起こす事も可能。
  • ツインソードピニング
フェンブレンの必殺技。
両腕の刃の先端を合わせ、体全体をドリルとして敵に突撃する。岩盤を容易に貫く程の破壊力を誇る。
『ツインソードピニング』ではない。あと超電磁スピンって言うな
ピニングとは、チェスにおいて敵の駒を自分と敵のキングの直線上に挟んで動けなくする事を指す。


活躍

VS勇者パーティー

カール王国のサババにて、各国から集められた強者たちを蹂躙していたが、途中からダイのパーティーが到着。
当初はポップの杖を切り裂いてこの時期としては珍しく戦闘中にヘタレ顔をさせる*1など善戦していたが、ポップにトドメを刺そうとした時に勇者ノヴァが残り少ない闘気を込めた数本のナイフを投げ、フェンブレンの腕を刺して妨害。
更にシグマがクロコダインの新技『獣王激烈掌』によってあらゆる魔法を弾き返す『シャハルの鏡』を装備した左腕を失ってしまい、ポップはその隙を就いてメドローアを発動。
あわや全滅かと思われたが、ブロックがその巨体と重量を生かして全員を地中に押し込めており、何とか全滅は免れた。

VS獣王遊撃隊

我らの居城の入口は地上には無い!
だが それに気づいた以上… 生かして帰すわけにはいかん!!

ブロックやヒムやシグマが傷を負ったためハドラーに治療される中、フェンブレンは大きな傷はなかったのでハドラーの命令により死の大地南東の海岸へ出撃。
そこでチウが率いる獣王遊撃隊がバーンパレスの入り口である「魔宮の門」を発見したため、口封じをすべく戦闘を開始。バギ系呪文で獣王遊撃隊の退路を断ち、一方的に彼らをいたぶって悦に入るフェンブレンだったが、途中でゴメちゃんの体当たりにより顔の右半分がへこんでしまう
これに怒りながら遊撃隊にトドメを刺そうとしたが、義憤に駆られたバランにより顔面を貫かれ、失明する程の重傷を負う。
「絶対にただではすまさんッ!!!」と恨み節を残しながらその場から撤退した。

VSバラン・ダイ

…悪いなみんな… この獲物だけは誰にも渡せないっ…!!

その後は失明したまま*2、律儀にも親衛騎団の紋章を返上したうえでハドラーの命令を無視、魔宮の門にて竜の騎士親子の前に立ち塞がった。
手始めにフェンブレンはバキクロスで凄まじい勢いの水流を巻き起こし、バランと真魔剛竜剣を引き離す事に成功。
そのまま「ツインソードピニング」でトドメを刺そうとするも、ダイの剣を抜いたダイによって真っ二つに切り裂かれてしまった。

な 何でワシより強い奴が世の中にこんなに…いやがるんだ… 気に…入らねえ…!

最期は自分より強い者が何人もいることに憤慨しながら爆散。親衛騎団の中で最初の脱落者となった。


余談

上述した通り「追い詰められたら策を弄する」という点が昔のハドラーと似通っており、ハドラー自身も彼のことを「捨てたはずの過去の己の名残」と言っていた。
他にも、宿敵と定めた相手には全てを捨ててまで戦いを挑む姿勢は間違いなくハドラーのそれである。
ただし策を弄するといっても「バランの実力は自分より上。正面から挑めば勝ち目はない」と潔く認めた上で、自分が戦って勝つために地の利や自身の能力を最大限に活かし、奇襲による一撃必殺を狙うという非常に理に適った策であり、ダイが横槍を入れなければバランに少なくとも重傷を与えられた可能性は高い。
これらはかつてのハドラーのように敵を侮ることもなく、ザボエラのように他者を利用するでもない、卑劣とは程遠い行動で、さらに死の間際でさえ彼の胸中にあったのは憤慨であり泣き言や命乞いの類は一切なかった事からも、サディストながらも戦いそのものに関しては親衛騎団の名に恥じないものだと言える。
チウはフェンブレン戦までは(特にポップに)かなり生意気な態度ばかりとっていた為、拷問シーンに「ざまぁw」と思った人も少なくなかったとか…。
そのチウもフェンブレン戦を境に生意気さが薄れ、精神的に大きく成長を遂げた。しかも巡り巡ってそのチウが後にヒムを助けるようになるのだから、縁とはわからないものである。





…悪いなアニヲタのみんな…この記事だけは誰にも編集させないっ…!!

あの時の荒らしを忘れぬために 項目への追記・修正の炎をたやさぬためにだっ!!!


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最終更新:2024年04月07日 08:19

*1 実際ポップにとってはメドローアを撃てなければ手も足も出ないのに触れられた時点でアウトという最悪の状況だったので思わずヘタレ顔になるのもやむなしではある。

*2 ハドラーに直して貰う事も出来たが、敢えてそのままで