ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

登録日:2021/08/21 (土) 15:57:52
更新日:2024/03/23 Sat 23:07:49
所要時間:約 17 分で読めます


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愛すべきクソやばいヤツら。

世界を救ってムショを出ろ!

たった10年の減刑のために、悪党たちが大暴れ!








概要


『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結(The Suicide Squad)』とは、2021年に公開された米映画。
DCコミックスのヴィランチーム「スーサイド・スクワッド」の映画第2弾である。
DC Extended Universe/DCフィルムズ・ユニバースの第10作目として製作されているが、2016年に公開された『スーサイド・スクワッド』とは一部の登場人物が再登場していること以外はほとんど繋がりはない。(ハーレイ・クインがリック・フラッグやキャプテン・ブーメランとは知り合いだったことを話題に出す程度)
そうした意味では、本作はある意味2016年版のリブートであると同時に続編とも解釈できる。

監督は、トロマ・エンターテインメントで数々のエログロナンセンス映画の脚本を担当後、『ドーン・オブ・ザ・デッド』『スクービー・ドゥー』の脚本を手掛け、SFモンスター映画『スリザー』、過激な自警ヒーローを描いた『スーパー!』を監督し、満を持してMARVEL原作のSFアクション映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』および続編『リミックス』を監督したジェームズ・ガン。

このタイミングでガン監督がDC映画に起用されたのには少し事情がある。
当初、『リミックス』の次回作としてガン監督が用意していたのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(以下GotG)』のシリーズ第3弾『Vol.3』で、2020年5月の公開を目指し準備を進めていた。
だが、2018年7月、ガン監督のTwitterで10年前のツイートが「小児性愛を示唆している」として話題となり、MARVELの親会社であるディズニーはガン監督を独断で解雇してしまう。
監督自身は深い反省を示し、解雇自体に納得はしていたものの、深い失意を抱いていた。
そこへ、DC映画を製作するワーナー・ブラザースはガン監督とコンタクトし、DC映画の監督就任を持ち掛ける。
打ち合わせの結果、ガン監督は『スーサイド・スクワッド』の次回作を監督することに決定。
その後、2019年3月には、GotGキャストとファンの署名運動や極秘交渉が功を奏し、ディズニーは『GotG Vol.3』にガン監督を再雇用することになった。
しかし、『スースク』次回作の契約を先に進めたため、『Vol.3』は後回しにされることに。

本作の製作には、ガン監督はワーナーから一切の制約を受けることはなかった。それどころか、「誰を殺してもいい」とまで言われたという。
これには、前作『スースク』において、ワーナーは編集時にコメディシーンの挿入やポップミュージックの多様など、多くの口出しを行い、本来デヴィッド・エアー監督が想定していた作品構想から大きく外れてしまい、批評家から酷評を受けた反省も含まれると思われる。
皮肉にも、その方針はガン監督の『GotG』の影響を感じさせるものだった。

そうして完成された本作は、想像をはるかに超える「やりたい放題」ぶりであった。
立て続けに挿入される悪趣味な人体破壊。
倫理観を大きく外れた独特の感性を持つ「悪党」キャラクター達。
日本のカルチャーリスペクトの大怪獣決戦。
そして、底辺層にいながらも持つひとかけらの矜持、義理人情。
これらを全て詰め込み、やりすぎなまでのガン監督の熱意が込められた本作は、批評家から大絶賛。
批評サイトRotten TomatoesではDCFUのみならず、DC映画、アメコミ映画の中でもトップクラスの評価を得ている。

とはいえ、前述したように本作には人体破壊といった悪趣味なグロシーンが大量に含まれており、日本ではR15+指定を受けている。
更に言えば「限りなくR18+に近い」と評されるほど刺激が強めの表現もあるため、CMなどの宣伝でもそれに言及されている。
『GotG』の10倍は過激なため、『GotG』の作風を期待して観に行くと大火傷を負ってしまう可能性が大きい。
どちらかと言うと『GotG』以前のガン監督の作風に近いため、『スリザー』や『スーパー!』、あるいは脚本の『ドーン・オブ・ザ・デッド』、製作作品の『ブライトバーン 恐怖の拡散者』で慣らしておくといい。

登場キャラクターは前作のキャラのハーレイ・クイン、キャプテン・ブーメラン、リック・フラッグ、アマンダ・ウォラー以外は全員総入れ替えしている。

スピンオフとして、本作の登場キャラの一人、ピースメイカーが主役のドラマシリーズが2022年にワーナーの配信サービス「HBOMax」にて配信開始予定。製作は引き続きジェームズ・ガン。

そして2022年にジェームズ・ガン氏はDCスタジオのCEOに就任し、事実上DCEUの総合マネジメントを担当することが発表された。本作は「MCUの重鎮がDCEUの重鎮へと転身」という双方のシリーズの転換点となる記念すべき作品となった。

コミックにも影響を与えており、本作に先駆けてブラッドスポートやピースメイカーが登場する『Suicide Squad Vol.7』が連載を開始している他、キング・シャークのスピンオフが発売された。



ストーリー


南米の島国コルト・マルテーゼが軍事クーデターによって悪徳軍人に支配された。
反米思想のある軍は、島で独自に進めていた「スター・フィッシュ計画」を強奪。米国に牙を剥こうとする。
この事態を邪魔に思ったアマンダ・ウォラーをはじめとする米国政府は、ヒーローに逮捕された凄腕の囚人で構成された特殊部隊「タスクフォースX」の出動を命令。
すぐさま、ジョーカーの元恋人ハーレイ・クイン、スーパーマンを病院送りにした傭兵ブラッドスポート、米国の狂信者ピースメイカーといったメンバーが招集され、「成功すれば減刑、失敗、あるいは逃走すれば頭に埋め込まれた爆弾により殺害」という命がけのミッションに配属されることとなる。
だが、ハーレイやリック・フラッグ大佐の所属するチームは島に上陸早々二人を除いて全滅。
やむなくブラッドスポートのチーム5人だけで、ミッションは敢行されることに……。
果たして、島で待ち受ける「スター・フィッシュ計画」の全貌とは?彼らは生きてミッションを遂行できるのか?




登場人物



タスクフォースX・チーム2


  • ロバート・デュボア/ブラッドスポート
演:イドリス・エルバ/吹き替え:山寺宏一
黒人の武器・戦闘のスペシャリスト。(1人目)
幼い頃から傭兵の父親に軍人としてのスパルタ教育を叩き込まれ、多くの兵士に恐れられる傭兵に成長した。
あのスーパーマンにクリプトナイトの銃弾を撃ち込み、ICU(緊急処置室)送りにした経歴もある。
戦闘以外のコミュニケーションはからっきしなため、妻子にも横暴な態度しか取れず、愛している娘のタイラとも面会すれば喧嘩ばかりの日々を送っていた。
アマンダにタイラを人質に取られ、渋々タスクフォースXに参加。個性が強すぎる他のメンバーのまとめ役として交流を進める。
そんな中、比較的幼いラットキャッチャー2には娘の面影を見ているが、当の本人は昔ネズミのいる箱に閉じ込められたトラウマによりネズミが大嫌いである。

原作では初代ブラッド・スポートにあたり、スーパーマンのヴィラン。
原典では武器を手元にテレポートさせる能力の持ち主であったが、今作ではアーマーに身につけてナノテク製の部品を組み合わせて多種多様な武器を駆使した戦いを得意としている。特徴的なアーマーはコミックにも逆輸入された。
娘の存在はオリジナル設定で、前作に登場したデッドショットのオマージュと思われる。



  • クリストファー・スミス/ピースメイカー
演:ジョン・シナ/吹き替え:大塚明夫
白人で筋肉隆々の武器・戦闘のスペシャリスト。(2人目)
ブラッドスポート「キャラ被ってるぞ!」
一見、溌剌とした爽やかな男だが、思想は凝り固まった米国への行き過ぎたまでの愛国心で満ちている。
米国のためにはそれに歯向かう者を、例え女子供であろうと容赦なく殺害する完全なサイコパス。ある意味アマンダにとって一番都合のいい手駒。
寝る時は白ブリーフ一枚(もっこり付き)
他のタスクフォースXとは、ブラッドスポート相手にキル数を競い合い、抜群のコンビネーションで共闘したり、他のメンバーにも愛想よく接していた。
だが、上層部が隠していた秘密が明らかになり、離反者が現れるや否や、彼らを米国の敵とみなすようになる。

ウォッチメンに登場するヒーロー・コメディアンの元ネタ。
2022年にて彼が主人公のドラマも予定されていて、エンドクレジット後のラストシーンもその伏線になっている。



  • クレオ・カゾ/ラットキャッチャー2
演:ダニエラ・メルキオール/吹き替え:悠木碧
チーム最年少だが銀行強盗で捕まった少女。
大強盗のラットキャッチャーを父に持ち、彼の後継として活動を続けていた。
父に発明した特殊なライトによってネズミの群れを操ることができる。
本来は人殺しは好まず、心優しい性格。
友達はネズミのセバスチャンしかおらず、父が死んで以来孤独に打ち震えていたが、タスクフォースXに参加して初めて出来た仲間に親近感を覚えるようになる。
特に父親の面影のあるブラッドスポート、「トモダチ」のキング・シャークとは仲がいい。

原作におけるラットキャッチャーはバットマンのヴィラン。ラットキャッチャー2は本作のオリジナルキャラ。
娘の存在はコミックでは描かれていなかったが、本作公開直前の『The Next Batman: Second Son Vol.1』#6で彼女をモチーフにしたキャラクターが登場している。



  • アブナー・クリル/ポルカドットマン
演:デヴィッド・ダストマルチャン/吹き替え:宮野真守
カラフルな水玉模様のスーツを着た、根暗で気弱な男。
科学者の母親にヒーローになるための非道な人体実験の被験者となり、別次元の宇宙と肉体を強制的に繋げられ、1日2回水玉のエネルギーを吐き出さないと消滅してしまう特異体質となってしまった。
その力を利用し、敵に水玉のエネルギーを叩き付けてチーズ(のように)にドロドロに分解してしまう奇怪な攻撃方法を取る。
母親には異様なまでの嫌悪感を示しており、周囲の人間全員が「ママ」に見えてしまうほど精神的に鬱屈している。
死に場所を求めてタスクフォースXに参加したが、徐々にチームのメンバーにも仲間意識が芽生えるようになる。

原作ではラットキャッチャーと同じくバットマンのヴィラン。コミックでは水玉の攻撃はコスチュームから直接取り出す。悲劇的なオリジンは本作オリジナル。
登場回数は20回にも満たないのだが、その特異な外見と能力からバットマン屈指のネタヴィランとして扱われており、マイナーキャラクターが多い本作の中でも知名度は高め。



  • ナナウエ/キング・シャーク
声:シルヴェスター・スタローン/吹き替え:玄田哲章
サメと人間の両方の遺伝子を持つ奇妙な生物。
サメの神と人間のハーフか、あるいは遺伝子の実験で生まれた生物か、などの説があるが出自は不明。
大の肉食であり、特に人肉を好んで食べ、多くの人間を捕食してきたシリアルキラー。
普通の人間に比べ知恵が回らないため、常に片言で喋るが、その分かなり純真。
人間を餌としか見てこなかったが、ラットキャッチャー2をはじめとして初めて真摯に接してくれたタスクフォースXのメンバーを「トモダチ」として大切に扱うようになる。

原作ではスーパーボーイのヴィランであり、アクアマンのサイドキックだったこともあった。
ドラマ版フラッシュにも登場している。



タスクフォースX・チーム1


  • ハーリーン・クインゼル/ハーレイ・クイン
演:マーゴット・ロビー/吹き替え:東條加那子
ご存じイカれた女ピエロ。『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の設定を引き継ぎ、ジョーカーとはすでに破局している。
またまた捕まったところをタスクフォースXに入れられ、昔馴染みのリックやブーメランとチームを組むことになる。
しかし、島に上陸早々同じチームメンバーの大半は死亡、リックともはぐれて捕虜にされてしまうが、今度は国のトップのルナ将軍に見初められ、彼に求婚される。
大金持ちでイケメンの将軍にすっかり夢中になるが、「逆らう者は子供だろうと殺す」という言葉が地雷となってあっさり破断(物理的に)。
またしても捕虜になったところを自力で兵士を皆殺し&脱走し、ジャベリンの槍を得物にして救出に来たチーム2と合流。ミッションを共に進めることになる。


  • リック・フラッグ
演:ジョエル・キナマン/吹き替え:宮内敦士
ご存じ監視役の大佐。
前作同様、悪党達の監視とアマンダとの連絡係を担当するが、今作では若干性格がファンキーになっている。悪党に馴染みすぎたのだろうか。
チーム1に同行し、敵の襲撃を受けて捕虜にされたと思われていたが、確保したのは島の反政府ゲリラであったため、彼らの協力を得ることに成功した。
(直後、事情を知らないブラッドスポートらチーム2によって大半を殺されてしまうのだが)
その後はチーム2の指揮官として同行し、バラバラなチームをまとめ上げる。
だが、ヨトゥンヘイムに着いてアマンダの真の目的に気付き、正義のため反旗を翻すことを決意する。しかし……。


  • ディガー・ハークネス/キャプテン・ブーメラン
演:ジェイ・コートニー/吹き替え:江川央生
ご存じブーメラン強盗。相変わらずの減らず口で生意気な態度をとる。
今作では凶悪なブーメラン殺法を披露。
しかし、モンガルが撃墜したヘリコプターのローターが飛び散らせた木の破片が身体中に突き刺さって重傷を負い、動けなくなったところにローターに巻き込まれ、全身バラバラになって死亡する。
まさかの前作キャラが序盤であっさり死んだことには多くのファンが衝撃を受けた。


  • ブライアン・ダーリン/サバント
演:マイケル・ルーカー/吹き替え:立木文彦
長髪の武器・戦闘のスペシャリスト。(3人目)
コンクリートの壁に覆われた屋外に剥き出しの独房で監禁されており、壁中に描かれた的にボールをぶつけて命中させる遊びに興じている。
全身傷だらけで、物凄い数の戦闘をこなしてきたことがうかがえ、チームの戦力として期待されていた。
溺れたウィーゼルを引っ張っていくあたり、仲間思いでもあった模様。
しかし、次々とチームメイトが死んでいく地獄絵図に発狂し、アマンダの通告も無視してまで泳いで逃亡しようとした結果、
彼女に「使えない」と吐き捨てられインプラント爆弾を作動され、首を吹っ飛ばされ死亡。

原作ではバットガールやブラックキャナリーが所属する『バーズ・オブ・プレイ』のヴィラン。
元々はバットマンのように自警団活動を行っていたが、堕落しIT技術を活かして闇社会で生きるようになった。
ちなみに彼にインプラント爆弾を埋め込んだ医者は、現在の『スーサイド・スクワッド』像を作り上げて本作に大きな影響を与えたコミックライターのジョン・オストランダーが演じている。


  • ウィーゼル
演:ショーン・ガン
イタチをリアルに擬人化したような謎の生物。
目は常にギョロっとしており、何を考えているのか不明。
子供を20人以上殺しており、飢えていそうな見た目からしてかなり危険な存在で、チームメイトからも危険視されていた。
海に降下した際に泳げないことが発覚。そのままサバントに救出されたが、溺死と判断された。
…と思われたが、実は長い昏睡状態に宿っていただけであり、エンドロール前のポストクレジットシーンで息を吹き返し、そのままどこかへ去っていった。

原作では2011年の大幅な設定変更前まではイタチのコスチュームを着ただけの悪党で、設定変更後が今作と同じイタチの獣人だった。


  • ブラックガード
演:ピート・デヴィッドソン/吹き替え:武内駿輔
黒いアーマーを身に纏った青年。
チャラチャラした性格で、刑務所ではブラッドスポートをこき使っていた。
実はコルト・マルテーゼ軍と裏で通じており、上陸場所を教えていた。
そのまま軍に保護してもらおうとしたが、この手の展開のお約束として既に用済みとみなされ即座に顔面をぶち抜かれ死亡した。

原作ではお騒がせヒーローブースター・ゴールドのヴィラン。


  • T.D.K.
演:ネイサン・フィリオン/吹き替え:加藤亮夫
青緑のコスチュームを身に纏ったヒーロー然とした男。名前の「T.D.K.」は何を指すのかは不明。「手で攻撃」「ただ拳で殴るだけ」の略ではないと信じたい
手足を分離し、それらを操って遠隔攻撃を仕掛けることが可能。
だが、分離しても出来るのはせいぜい張り手くらいで、とんでもなくショボいせめて隠れながらやれよ…
ハーレイ「何なのあれ!?」
リック「俺が選んだわけじゃないぞ」
案の定、腕と共に銃弾の雨を浴びて、出血多量で死亡…したかに思われたのだが…?

実は映画オリジナルキャラだが、モチーフは『リージョン・オブ・スーパーヒーローズ』のアーム・フォール・オフ・ボーイと思われる。


  • ジャベリン
演:フルーラ・ボルク/吹き替え:日野聡
長槍を得物にしている元オリンピック選手の青年。結構好青年なので、ハーレイにも好感を持たれていた。
槍を投擲して攻撃しようとしたところを軍隊から集中砲火を浴びて、瀕死のところをハーレイに付き添われ、
彼女に槍を「渡して」と頼むが、その槍をどこの誰に渡すのかを言う前に息を引き取ってしまった。
…とは言え他のメンバーに比べればまだマシな死に方をしている。

原作ではグリーンランタンのヴィラン。


  • モンガル
演:メイリン・ン/吹き替え:原田萌
宇宙人の女性兵士。腕っぷしは強いが自分を抑えられない戦闘狂。
上陸するや否や、無謀にも敵軍のヘリに飛び乗って撃墜しようとした結果、
メンバーの1人を巻き込んだ上に墜落に一緒に巻き込まれ、ヘリの下敷きになって炎に身を包まれながら焼死。

原作ではヴィラン・先代モングルの娘であり、当代モングルの双子。



タスクフォースX・司令塔


  • アマンダ・ウォラー
演:ヴィオラ・デイヴィス/吹き替え:上村典子
ご存じ冷酷非情な指揮官。
今作でも、囚人達を使い捨ての捨て駒同然として決死のミッションに平然と投入する。それは正規の軍人であるリックとて例外ではない。
ブラッドスポートにも、娘の命を人質に、彼への協力を迫った。
とはいえ、有り余る個性を持ち、思い通りに行かないスースクの面々には頭を悩ませている。
今回では、米国、そして人類の脅威となるであろうコルト・マルテーゼの軍が隠蔽しているスター・フィッシュ計画の停止と証拠破棄を任務としているが、腹にどす黒いものを持つ彼女が、そんな殊勝なことを考えているわけがなく……。


  • エミリア・ハーコート
演:ジェニファー・ホランド/吹き替え:水樹奈々
  • ジョン・エコノモス
演:スティーブ・エイジー/吹き替え:遠藤純一
  • フロー・クロウリー
演:ティナシー・カジェセ/吹き替え:森夏姫
アマンダの部下達。
金髪女性の分析官ハーコート、オタク系のエコノモス、真面目な眼鏡っ娘のクロウリーの3人。
当初はタスクフォースXの面々を「誰が先に死ぬか」でギャンブルをするほど不謹慎な連中であったが、それ以上に横暴な上司アマンダには内心不満を抱いている。

このうち、ハーコートとエコノモスはドラマ『ピースメイカー』に続役し、ピースメイカーとチームを組むことになる。



コルト・マルテーゼ


  • ガイウス・グリーヴス/シンカー
演:ピーター・カパルディ/吹き替え:姫野恵二
スター・フィッシュ計画の中心人物である、天才的な頭脳を持つ科学者。
島の政権も米国の思惑も関係なく、自分の趣味に溺れているマッドサイエンティスト。
なので、ルナ将軍らには全く忠誠心はなく、研究を進めるために彼らを利用しているに過ぎない。
スターロの生態系に心酔しており、彼らを利用するためなら如何なる非情な手も惜しまず、違法な人体実験を繰り返していた。
ヨトゥンヘイムに侵入するためにタスクフォースXに捕らえられ、彼らを案内するが、その矢先でスターロが急成長してしまい……。

原作ではフラッシュ(ジェイ・ギャリック)のヴィラン。ただし本名は本作オリジナル。


  • シルヴィオ・ルナ
演:ファン・ディエゴ・ボト/吹き替え:津田健次郎
コルト・マルテーゼの主権を得るために軍事クーデターを起こし、前主権者の一家を皆殺しにして大統領となった将軍。
鳥の蒐集癖があり、一見爽やかでお金持ちのイケメンだが、性根は残忍な独裁者。
ハーレイ・クインに惚れ込み、彼女を妻として迎え入れることを決め、一晩の蜜月を堪能するが、島を支配した後の野望を一通り語ったところで「子供も殺す」ことがハーレイの逆鱗に触れ、物理的に「破局」された。


  • マテオ・スアレス
演:ホアキン・コシオ/吹き替え:長克巳
ルナ将軍の右腕を務める軍人。
ルナ将軍が死ぬや否や、すぐさま次期大統領の地位に居座り、彼以上の独裁政権を敷こうとする。
バリバリの現場主義なため、軍の動向は全て把握している。

人物像は本作オリジナルだが、名前のみコミックにおけるバラク・オバマ前大統領の前任者に似ている。


  • ソル・ソリア
演:アリシー・ブラガ/吹き替え:ファーストサマーウイカ
反政府ゲリラのリーダー格の女性。
現在の軍に家族を殺されており、現政権を憎んでいる。
リックを救助し治療していたが、リックが敵に誘拐されたと勘違いしたアマンダの命令でスースクの面々に仲間の半数を殺されるが、悪魔と契約する思いで彼らに協力を仰ぎ、スースクにヨトゥンヘイムの攻略を任せる一方で自分のチームは官邸を襲撃する。


  • ミルトン
演:フリオ・セザール・ルイズ/吹き替え:藤原大智
ソルの仲間。スースクの運転と武器の調達を担当。
ヨトゥンヘイムに同行し、戦場にまで付き添うが、結果的にそれは誤りだったのかも。


スターロ


米国の宇宙飛行士が持ち帰った宇宙生物。単眼のヒトデのような姿をしているが、内側には無数の触手を有している。
分裂して個体を増やし、その星の生物に寄生して肉体を乗っ取り、星ごと侵略して食い尽くすことを生業としている。

原作では『ジャスティス・リーグ』が最初に戦ったヴィランでもある。

  • スターロ大王
オリジナルのスターロであり、全ての親玉。
というより、分裂したスターロの元々は彼なので、小スターロの口を借りて彼が喋っているに過ぎない。
シンカーに実験台にされていた際は激しい苦痛を感じていたようで、解放を呼び掛けていた。
解放されるや否や、支配欲を存分に吐き出し、人間達を蹂躙しようとする。


  • 小スターロ
スターロ大王が分裂した小さいスターロ。
スターロはこれらを使って別の星の生物に寄生できるが、顔をマスクなどで覆うだけで防ぐ事が出来る。
一つ一つがスターロ大王の分身であり、親の端末である。スターロ大王は小スターロが取り憑いた人間を通して対話する。
また、寄生された人間は死んだも同然で助けることは不可能である。


その他


  • ラットキャッチャー1
演:タイカ・ワイティティ/吹き替え:さかき孝輔
ラットキャッチャー2の父親である大強盗。
娘が物心つく頃から周囲から酷い扱いを受け、娘にはネズミの操り方しか教えることができず、飢えをしのぐには盗みをやるしかなかった。
しかし、生活の苦しさから麻薬に溺れ、最終的にオーバードーズで死亡してしまう。そんな彼は、娘にネズミの何たるかを教えるのだが……。


  • タイラ・デュボア
演:ストーム・リード/吹き替え:神戸光歩
ブラッドスポートの娘。
父との仲は悪く、面会すればいつも喧嘩ばかりだが、母からはネグレクト同然の扱いを受け、内心父の愛情に飢えている。




用語集


  • コルト・マルテーゼ
南米にある小さな島国。
かつてはマフィアのエレラ一族の独裁政権で支配されていたが、軍事クーデターにより一家全員は処刑。
現在は軍による独裁政権が敷かれている。
軍は反米思想があるため、アマンダらはタスクフォースXにその打破を命令する。


  • スター・フィッシュ計画
コルト・マルテーゼで進行していた極秘計画。
その正体は、宇宙生物スターロの生態と兵器転用のための研究。
当初はコルト・マルテーゼが独断で進めていたと思われていたが、その出自には裏があった……。


  • ヨトゥンヘイム
スター・フィッシュ計画の研究施設がある塔。
元々は第二次世界大戦にナチスが建てた要塞だった。

  • ベル・レーブ刑務所
多くの凶悪犯罪者を収容している米国の刑務所。
その中にはヒーロー達によって逮捕されたスーパーヴィラン達も多く収容されており、タスクフォースのメンバーの大半もこの刑務所に収監されていた。
劇中ではバットマンのカレンダーマン、フラッシュのダブルダウン、『H-Dial』のカレイドスコープといったヴィランも収容されている。
それ故か、死亡率の高さはアメリカ随一。

  • インプラント爆弾
タスクフォースXのメンバーの頭に埋め込まれた、裏切り防止のための措置。
メンバーの裏切り、逃走が発覚すれば、アマンダら司令塔の一存によって起爆し、首ごと吹っ飛ばすことが可能。


  • ジャベリンの槍
ジャベリンの得物。生前、ジャベリンはこれを誰かに託したかったようだが、それが分からないのでハーレイが仕方なく使っている。











「項目立てが失敗したら、お前は死ぬ」

「嘘の追記修正をしても、お前は死ぬ」

「項目のIDを覚えられなかったら、あんた死ぬ」

「いや、それはいいから」


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最終更新:2024年03月23日 23:07