霧島ロア

登録日:2021/08/25 (水) 20:30:40
更新日:2023/11/22 Wed 06:41:37
所要時間:約 6 分で読めます





待たせたな、お姫様たち

遊戯王SEVENSの登場人物。
主人公王道遊我と対立した最初のボスキャラ。
デュエリスト兼小学生バンドロアロミンのリーダーも努めている。


CV.古田一紀

概要


ゴーハ第一小学校の5年生*1
ファンから圧倒的な人気を誇るロアロミンのボーカル担当。
霧島ロミンとは従兄弟の関係。
一人称が「俺様」なバリバリの俺様キャラであり、『遊☆戯☆王SEVENS』1クール目の大ボス。
目的のためには手段を選ばず、ロミンの弱みにつけこみ彼女を利用してルークに石碑にまつわる都市伝説を(教室で居眠りしているところに)吹き込ませた。
つまりは、このアニメの全ての始まりを仕組んだ男である。単純に腕が立つだけでなく策謀にも秀でる。
かなり自分勝手なマイペースな態度が目立ち、そんな彼に周りもよく振り回される羽目になる(特に月太)。
男女関係なしに「遊我ちゃん」「ゲッタちゃん」と呼んでいたりと口調が軽い。
料理が得意だが虫は苦手らしい。


経歴

初登場は第3話。といってもラストで黒幕的にほほ笑む程度であるが。
その後もたびたび登場するが本格的に始動しだしたのは第10話
第12話で初めて遊我とデュエルした際は、ゲッタと共に遊我のエースモンスター《セブンスロード・マジシャン》のデータ検索を妨害することで不正カードの疑惑をかけた上で、
ゴーハデュエルのルールを利用し遊我が《セブンスロード・マジシャン》を引いた瞬間に強制敗北させるという状況を作り出す。

かつて遊我がオーティスから《セブンスロード・マジシャン》を受け取ったデュエル大会を同じ客席で観戦していた。
王の道を目指す自分ではなく遊我が選ばれた理由が理解できず、遊我に勝負を仕掛ける。
上記の《セブンスロード・マジシャン》を利用した戦略もオーティスを呼び出すためのものである。
バンドのボーカルであるため当然ではあるが非常に歌が上手で、なんと彼が歌う専用のキャラソンがある。

第14話では、「新たなカードも手に入った」とほくそ笑みながら帰宅していたが、ロミンによって自分のマンションを真っ青なカレーまみれにされた。
高層マンションの窓という窓からカレーが溢れ出し、パトカーが出動するほど。さすがに視聴者からも憐れみの声が上がった。

なお、第18話ではそれをネタにロミンを呼び出すなど、転んでもただでは起きない性格。
デュエルの王への欲や遊我へのライバル心は未だ消えてはいないが心を通わせてもいる。
24話では「中途半端な気持ちで王を目指すんじゃねえ!」と手荒ながらも遊我を再起動させるに至った。
ネイルのとの最終決戦もマンションから見届けている。
このようにデュエルに関して真摯であり、通常時は相手を素直に称賛する一面もある。

その後は長らくちょい役以上の出番が無かったが、ゴーハ社がラッシュデュエル大会を開催するに辺り、月太とウシロウと組んで大会に出場。
この二人はロアとは袂を分かちあっていたのだが
「二人は俺に取っての《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》と《ロイヤルデモンズ・インヴェイジョン》」
という説得の甲斐あって和解、3人チームとなった。
だがその直後のデュエルにてその2体を説明もなく即リリース。
モンスター(レベル7以上/悪魔族)2体をリリースして効果を発動する《ロイヤルデモンズ・デスドゥーム》に繋げ勝利したのだが、
その事情を知らない(知らされてない)月太とウシロウにとっては自分と同じと言われたモンスターをリリース、
主役のための踏み台にされたことは自分たちはいらない、
並び立つ相手じゃないと言われた事に等しく、これにより決別を決意。
一回目の月太離脱の際はこっそり抜けていたウシロウですら、今回は正面から「もうお前の後ろにはいない」と言われてしまう始末であった。
これには普段強気なロアもショックだったようで、従姉妹ゆえまだよく機微を理解してるほうのロミン曰く「強がっているだけ」という状態であった。

その後色々あって、なんと遊我、ネイルとチームを組むことになった。
こうして主人公と各クールラスボスというえげつないチームが完成してしまう。
これにはさすがのルークも「ずるくない?」と意義を申し立てるのであった。


決勝戦ではロミンとの対決。イケイケ状態のロミンとは逆にイマイチ調子が乗らないロア。
さらにはダメ押しでメンバーであるロミンから「あなたはソロではステージに立てない」と指摘されてしまう。
精神的に追い詰められたロア。しかしそんなロアを見ていられなくなったゲッタ、ウシロウが戻ってくる。
これによりデュエルには負けてしまったもののロアロミンの絆を取り戻すことができた。
根本的な問題が解決してないのでは?とか言ってはいけない

次の登場は第61話にて。ゴーハ6兄弟の一人ゴーハ・ユウカに野球デュエルで敗北したロミンの仇を取るため打席に立った。
ユウカの熱血な勢いに飲まれたりロアロミンなんて球団知らないと断言される。
特に後者は超有名人気バンドと自負していただけありかなり衝撃受けたようだ。*2
しかしこれによりロアは自身の原点、観客もほとんどいない路上活動時代や迷走してた頃を思い返すことができた。
ロアロミンと共に歩んできた道。それこそが自分のロードなのだと見据える。
そしていつもの戦法とは一味違ったカタチで勝利を掴んだ。

第75話にて、意見の対立によりアサナとデュエルすることに。新たに手に入れたフュージョン召喚で猛攻を仕掛けるアサナに一時苦戦するも、持ち前のデュエルタクティクスで逆転。勝利を収めた。

そして第85〜86話にて、ついに遊我と再戦。マキシマムとマスターオブセブンスロードを使い全身全霊で挑む遊我に対し「マキシマムもフュージョンも必要ない」と自身のデュエル哲学で応戦するロア。遊我の激しい攻撃を凌ぎ切り、返しのターンでロイヤルデモンズヘヴィメタルを召喚し逆転。宣言通り、見事にアドバンス召喚だけで勝利を収めた。


人物


悠々自適で高慢的態度。その振る舞いは問題はあれど確かに王の器であり、頂点に君臨する王としては天才的であろう。
だが彼本人もそのために全く努力をしなかったわけではない。
今でこそ多数のファンがステージに詰めかける売れっ子バンドであるが、彼がギターを始めた時、聞いてくれたのは女の子数人だけであった。
才能はあったが最初からトップだったわけではないのだ。

しかしなまじ才能があり、同時に自分が努力してたどり着けたという確信があるが故「自分より才能が無く、努力する事も出来ない存在と一緒のレベルで共に歩く」事に関しては大の苦手としており、
ロミン以外のチームメンバーがそれぞれ野心を持っている事を知らなかった。
他にも
  • 格好をつけてわかりにくい表現をしてしまう
  • 追い詰められたとしても強がってしまい助けの手をはねのけてしまう
等、子供らしいコミュ力の影響となまじメンタルが強すぎるが故に孤高の王となってしまっていた。
実際自分が「対等」と認めた遊我が弱音を吐いた際には普段の彼とは思えないほど激昂している。
力が対等でないものへの接し方がわからない彼もやはり子供と言う事だろう。
決して他人のことを考えていないわけではないのだが、自身のメンタルが強いが為周りも同じように強いと思い込み、
ロア本人としては言うべき必要な気持ちを伝えたと思っても、
周りからすれば言葉足らず&補足がない&取り繕っちゃう態度なせいで無配慮に見えてしまうのが彼の弱点である。

なまじ恥ずかしげもなく「戻ってきてほしい」と歌にして伝えられる度量があるのも、
いざというときに正直な気持ちを強がって言い出せない弱さを他者から見てかえって分かりにくくしてしまっている。
総じて、外に向けたカリスマが素晴らしい分、それを切り換えられず身内への振舞いが難しくなっている不器用な「王」といったところか。
そんな彼がなんの因果か自らと同じように「王」の素質のある遊我、西園寺ネイルとチームを組むことになった。

ちなみにネイルも彼も言うなればコミュ障なので、一見とてもギスギスしたように見える。
彼の事を「セツリちゃん」等と言いながら彼の事を煽りに煽りまくっている。
ロアとしてはネイルのようなタイプとの適切な接し方がわからない(ひょっとしたら努力もせずに才能だけで強くなったように見えるネイルの事が気に食わないのだと思われる)のか喧嘩になってもおかしくない態度だが、
向こうが大人の対応もしくは無視を決め込んでいる事と遊我に仲裁されると矛を引っ込める為、大事にはならなかった。
尤も今までの遊戯王シリーズの主人公三人チームと言えば大抵主人公以外の2人が不仲なので、この辺りはシリーズのお約束だろう。城之内海馬とか、シャークカイトとか…。

とはいえ無視したりはせずに構っているのは事実であり、チーム3人で脅しを掛けるシーンでは一緒に悪そうな顔をしたり本気で邪険にしているわけではない。
いつものようにおどけながらも、実力も「ネイルちゃんが負けるわけない」と断言するほど認めている。
爆発して戻ってきたネイルの髪をわざわざ櫛で梳いて面倒を見てやったり、ネイルと再会したときは互いに「久しぶり」と挨拶していたりと良好な関係を築いている。

となるとロアは基本悪意なく素の接し方があんな感じなのかもしれない。


【デュエルの実力と使用デッキ】


実力の高さは作中でもトップクラス。
フュージョンを駆使するアサナや、マキシマム&マスターオブセブンスロードを使う遊我をアドバンス召喚だけで打ち破る極めて高いデュエルタクティクスを誇る。
リリース封じや上級モンスターの攻撃封じなど半ばメタ的戦略を取られても臨機応変に対応でき、戦術の幅も広い。


使用デッキは【ロイヤルデモンズ】と名のついた悪魔族モンスターを中心としたデッキ。
切り札は最上級悪魔族モンスター《ロイヤルデモンズ・デスドゥーム》。
また初期エースであった《ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル》や《ロイヤルデモンズ・インヴェイジョン》はゲッタやウシロウのような大切な切り札として特別視している。
リリース要員にしたこともあるが
「ロイヤルデモンズ」のカード名は音楽用語がモチーフとなっており、この点は従姉妹である霧島ロミンと類似している。

「vs遊我」戦序盤では《セブンスロード・マジシャン》を引かせるため、「相手にドローさせるカード」や
《手札抹殺》、「手札を5枚まで引く」というラッシュデュエルの性質を利用したハンデスによるドロー促進といった戦術を駆使した。
また、《セブンスロード・マジシャン》を引かせるというだけではなく、「相手の手札が多いほど効果を発揮するカード」をデッキに組み込んでいることから、実力の高さがうかがえる。

その後は主に上級モンスターをアドバンス召喚することで効果を発揮するというラッシュデュエルならではの戦法を用いる。



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最終更新:2023年11月22日 06:41

*1 『遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル!!』の特典amiiboカードにより判明

*2 実際ロアロミンは再生回数7億を超える超有名バンドである