登録日：2021/09/06 (月曜日) 22:01:00
更新日：2024/03/13 Wed 09:28:46
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みんな!!ちゃんと鏖した!? 自分の痕跡しっかり消した!?
忍者来る前に撤退するわよ お家に帰るまでが殺人です!!
野次馬と近所の警察は 私が鏖しておいたから
舞踏鳥とは『
忍者と極道』に登場するキャラクターである。
概要
極道陣営第三の刺客・殺し屋集団
「割れた子供達」の最高幹部
「三狂」の紅一点。
ガムテが
「最強の右腕」と呼んで信頼を置き、組織の纏め役も務める事実上のNo.2。
外伝『最狂悪童伝ガムテ』のヒロインも担当しており、本編の段階で年齢は18歳。
外見はスカートの長い露出の低いセーラー服を着た、スレンダーで長い黒髪の清楚クール系の美少女。
本人は否定しているが、風貌がガムテの母親と瓜二つ。
人物
本名
「偉藤 幽華」
異常な不眠症を抱えるガムテを唯一熟睡させられる人物。
度々
ガムテの家に上がり込んで料理を作ったり寝かしつけたりと実質的な保護者替わり。また、
極道とガムテが「親子」だと知っている。
「仕事仲間としての当然のサポート」と称して通い妻みたくガムテの世話を焼いており、ガムテは煙たがりながらもそんな生活環境を受け入れている。
ガムテからは「母親になれる」と見込まれ執着を向けられているが、彼女自身はガムテから母親扱いされていることには
「冗談じゃないわ。私は母親じゃない」と不満に思い、母親の代役という括りから脱却したいかのような言動を覗かせる。
このようにガムテに対して忠実ながらも冷たい対応を振る舞うが、根底にあるのは「人殺しになってしまった自分に新たな人生をくれたガムテへの恩義」で、彼の為ならば命も投げ出す覚悟を決めている。
そしてガムテを一度捨てたにもかかわらず、親らしい愛情を与えないどころか道具扱いした極道を「糞野郎」と蔑むほど忌み嫌っている。
戦闘能力
殺し屋に堕ちる以前の段階でガムテから500MPを測定されていた逸材。
麻薬『地獄への回数券』で強化された能力は表現力。MPは5301800。
戦闘ではバレリーナの動きを応用したと思われる蹴り技を得意とし、人体を穿ち、掠めただけでも容易くその部位を抉り取る強烈な蹴りを放つ。
ちなみに構成員の一人が｢舞踏鳥踏んで｣と言っていたが、そいつは相当な命知らずである。
また、元生徒会長だった経験を活かす形で無軌道気味な『割れた子供達』を纏め上げ、統率を取れるだけのリーダーシップも持ち合わせている。
極道技巧
麻薬で強化された表現力と超絶身体能力を用いた神域の舞によって、舞踏鳥のバレエを見た人間に
非実在とわかれど本能が生命の危機を感じてしまうほど迫真な幻影を見せつける、
幻術の極道技巧。
幻は超人的な洞察力を持つ
極道ですら惑わされる強力無比なもので、幻の内容はバレエの舞に応じて自由自在に変化。視界からの圧倒的情報量故に正常な思考も乱されてしまう。
目眩しとしても有効で、
舞踏鳥自身も舞による幻覚を隠れ蓑にして、神出鬼没の攻撃を行っている。
題材は「白鳥の湖」。
踊りを見た人間に白鳥の大群が飛び交う湖の情景の幻覚を見せ、湖から飛び立つ白鳥の大群によって相手の目を眩ませる。
題材は「ジゼル」。
周囲の風景が墓地がある森に変化し、同時に無数の花嫁の亡霊が襲い掛かるような幻覚を見せつけられる。
題材はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。
巨大な子供部屋と成人男性サイズのくるみ割り人形の兵隊を無数に具現化させる幻。
相手は剣を装備した無数の人形兵に斬り付けられる幻覚を味わい、人形を隠れ蓑にして舞踏鳥が攻撃を仕掛けてくる。
題材は「ドン・キホーテ」。
周囲の風景が風車が立ち並ぶ草原となり、10m近いサイズの巨人が具現化し敵へ襲い掛かる幻覚を見せる。
舞踏鳥の切り札とも言える幻。
【活躍】
最狂悪童伝ガムテ
元々はガムテの通う赤見原中学校の生徒会長。
堅気であった頃から、ガムテに極道と同等の500MPと判断される高い資質を持っていた。
またこの頃、バレリーナ志望でロシアへのバレエ留学も内定していた。
しかし、引き篭もりの兄が麻薬に手を出し変貌、極道を殺して回る殺人鬼・代紋密猟者と化した結果、財産も両親の命も全て失い、夢も心も壊れてしまった。
自分の全てを奪った怨敵の兄を殺して自分も死のうと決心する中、偶然兄とガムテの戦いを目撃し、ガムテの極道技巧により瀕死となった兄を激情のまま罵倒し惨殺する。
復讐を遂げ精魂尽き果てガムテに殺して貰うよう懇願するも、それに逆上したガムテの手で昏倒させられると、殺し屋としての素質を見込まれアジトに運ばれ、そのまま『割れた子供達』のメンバーとなった。
ちなみに、この頃には黄金球をはじめとした幹部格は全員そろっており、実は主要メンバーの中では一番の新参であることも明らかになっている。
そこから一気に他の面子を追い越して№2になっているため、ガムテの見立て通り凄まじい才能を有していたことが分かる。
忍者と極道
『第四章・幼狂死亡遊戯』で本格登場。
総理官邸襲撃前の肩慣らしとしてガムテを除いた割れた子供達を率い、かつて極道に鉄砲玉を送ってきた 伊武任組の事務所をわずか3分で壊滅させた。
舞踏鳥自身はそのタイムキーパー及び、冒頭の台詞の通り騒動を聞きつけた野次馬や警察を虐殺。
ガムテが計画した総理官邸へのテロ攻撃では要となる時限爆弾の番人の役目を与えられ、爆弾解除のため赴いた
極道と交戦。
『地獄への回数券』の断片しか手に入らず、超人的な力を発揮できない
極道を極道技巧を駆使した蹴り技で追い詰めていく。
だが、
極道は脳内に現れた
夢澤の後押しを受けて「進撃の極道電車道」を発動する。
これをただの特攻だと断じて冷静に胴体を蹴り貫いたが、至近距離まで接近されたことで、自身の口内にあった麻薬をディープキスで奪われてしまった。
麻薬の効力こそすぐには失われなかったが、
極道はそれまでに負った重傷をたちどころに完治させ、形勢は逆転。
かつて帝都八忍・
璃刃壊左をブッ殺した時のように麻薬により超強化されてしまった
極道と対峙する羽目になってしまう。
裏礼儀がまだだったね 名乗ろうか
（こいつは……！この男は──）
"破壊の八極道"輝村極道 さあお嬢さん…踊ろうか？
"割れた子供達"舞踏鳥ッッ!!!
私の全部を賭け糞野郎を!! 舞ッ殺す!!!
怒りのままに技を繰り出すが、麻薬で強化された極道に幻覚をあっさりと看破され左足を喪失。
左足を失い、もうバレエを踊れなくなったショックすら押し殺して果敢に極道と戦うも、時限爆弾の起爆装置の配線を切断するため超高速で投擲したコンバットナイフによって首が呆気なく切断。
麻薬で強化された極道からは舞踏鳥と戦うよりも時限爆弾の配線を見極め解除することの方が難易度が高いという事実上の眼中にない扱いという屈辱的な扱いを受ける羽目となった。
嫌いな男に唇を奪われ、大事な足を失い、ガムテからの使命も果たせず、真剣勝負から程遠い片手間感覚で致命傷を負わされるという尊厳破壊レベルの屈辱を味わうも、それでも死に物狂いで斬首された身体を動かして、自身の首を
極道目掛け投擲。
最後の嫌がらせとして「
忍者の正体が忍者である」と告げようとするも
「自分ではなくガムテ自身が極道を絶望させるべき」という考えに至り断念。
ならば首を食い千切らんとするも、あっさりと引き剥がされ、首を静かに床に置かれたことで完全敗北を喫した。
魔法の料理
力尽きる寸前舞踏鳥が走馬灯のように振り返ったのは、堕落した兄に夢が壊される前の幸せだった頃の自分と、殺し屋という最低の道に転落してしまった自分、そんな自分を救ってくれたガムテへの恩義であった。
たくさん…たくさん人を殺したな
罪もない人達をたくさん……殺したな
パパ ママごめんね 私…人として最低の人生選んだわ
……あの時あれがなかったら どんな大人になれただろう
そう考えた直後、目を覚ますと彼女は旅客機の中にいた。
旅客機の中で舞踏鳥――ではなく幽華が見たのは、「プロのバレリーナとして成功したもしもの自分」と、自分を応援してくれるファンの少女がサインをねだる姿だった。
サインに応じながらも、自分に憧れバレリーナを目指す少女に対し、「夢なんて叶わない」と自嘲して、私は何度も間違えたと自虐。
「人間生きていれば思わぬ不運に何度でも逢う」「冷静ではいられず、つい誤った道を進んでしまうこともある」と他の『割れた子供達』の事を想起しながら、少女のサインを書き終える。
自分の今は間違いの積み重ねの結果と自虐する幽華だったが…
……後悔してますか…？
後悔なんてしないわ だって私────精一杯生きたもの…!!
どれほど精神に余裕をなくしても考えられる限り考え道を選んできた…!!
どんな最低の道だったとしても…私が精一杯生きた結果なら…後悔なんてしない!!
貴女も…叶わぬ夢を覚悟しなさい そして──
貴女の人生を精一杯生きなさい
確固たる決意と矜持を述べて、幽華は厳しくも優しく少女を励ますと、旅客機を後にし日本に降り立つ。
そして…
……こいつと結婚したのは 正しい選択だったのかな～～～～～……
そう渋顔で呟くと、帰国したのに出迎えに来ない「結婚相手」と携帯電話越しに夫婦喧嘩する幽華。
言い争いながらもその顔には、『割れた子供達』の頃には見せなかった幸せそうな笑顔を浮かべていた。
幸せな妻の顔を浮かべ、幽華は光あふれる街を歩き、夫婦の家目指してその場を後にするのだった。
私が夕飯作ったげる カレーでいい？
ニンジン入れるわよ…好き嫌いせず食べなさい
……ズルいね 君は
さっき…あれほど私に"悪夢"見せておいて──
そんな死顔 どんないい夢…見てるんだい
この世で最も嫌っている男に僅かな敗北感を与えて、舞踏鳥は穏やかな微笑みを浮かべ、散っていった。
そして結果的に忍者の正体をここで明らかにしなかったおかげで、後にガムテが最後の最後に極道に一矢報いることに成功している。
雨が降りしきる異国の地を、ずぶ濡れになりながら歩く幽華。
何があったのかは不明ながらも、上の人間に逆らった結果主役になるチャンスを永遠に失ってしまったようである。
悲しみか後悔か、雨で濡れているのか泣いているのか、ともかく幽華は歩き続ける。すると……
部長のばかやろ～～～～～～!!!
自身を飛び越えつつ現れたのは、独り異国に出張させられ、言葉も通じず商品も売れず、ヤケになって経費でウォッカを飲み酔っ払うダメ男。
しかしずぶ濡れの幽華に気が付くと、直前の狂いっぷりが嘘のように自身の傘を差しだしてくれた。
これはただの夢か幻か、それとも……
余談
- 大なり小なり忍者が原因で外道に堕ちたり、元々極道関係者故に倫理観がアウトだったこれまでの敵と異なり、忍者が一切関わらず悪の道に転落したタイプの敵である。
そもそも彼女が夢破れ、家庭も人生も失った原因は極道が流通させた『天国への回数券』なので、極道が諸悪の根源である。
- 強い決意や信念を語る際によく「精一杯」という単語を口にする。ヒース様の元ネタであるフレッシュプリキュア！の東せつなの口癖「精一杯頑張るわ」が由来か。
追記・修正は精一杯頑張れる人にお願いします。
- 先読みのところが載ってるとなったが(これ書いてる時点で）かなり好きな子 -- 名無しさん (2021-09-07 20:56:33)
- 技の元ネタドラえもんだったんか！？ -- 名無しさん (2021-09-14 10:09:47)
- ガムテ外伝での「何をイイ感じに逝こうとしてんだ」という叫びは、舞踏鳥を含めた笑顔で死んだ極道達全員に返ってくるという皮肉 -- 名無しさん (2021-09-14 20:03:59)
- 人参のくだりで誰が「結婚相手」なのかわかるのがまたいいんだ -- 名無しさん (2021-10-17 19:56:19)
- いちいち「但しグラチル全員に言えることだけど」って補足つけてまで舞踏鳥の項目に余談の部分書く必要ある? -- 名無しさん (2021-10-20 09:19:38)
最終更新：2024年03月13日 09:28
