ダーク・リベレイション

登録日:2021/10/24 Sun 00:00:06
更新日:2024/01/07 Sun 13:08:55
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ダーク・リベレイションとは遊戯王ラッシュデュエルに登場するカード。
スターターデッキ「遊我ー切り開け!セブンスロード!!ー」に収録された。


遊戯王ラッシュデュエル

罠カード
【条件】相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地のモンスター(魔法使い族)4体をデッキに戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

シンプルな効果はミラフォを思い出すOCGプレイヤーも多いだろう。
ただあちらとは異なり墓地の魔法使い族がいることが条件となっている上、魔法使い族限定と汎用性もあまり高くない。
墓地に魔法使い族がいなかったり初手にまとめてこられると事故要因となるリスクもあるのだ。
しかし攻撃表示のモンスター全破壊はラッシュデュエルの趣旨にあった逆転のデュエルのコンセプトにも
マッチしており、魔法使い族を使うデュエリストなら欠かせない一枚のとても強いカード。















……そう


強すぎる
                                       のだ。



このカードが及ぼした影響

ラッシュデュエルはOCGとは異なり、メインフェイズ2が存在しない。
そのため一度このカードをくらってしまえばフィールドががら空きのまま相手にターンを渡すという最悪の事態を招く。
魔法使い族4体という条件もラッシュデュエル特有の1ターンに何度でも通常召喚を行えるというルール、
またミスティック・ディーラーなど初期から墓地肥やし手段が豊富であるため初手に複数枚引いてしまうということがない限り腐ることはない。

こんなカードが初期も初期に出てしまい、デュエリストは常に墓地の魔法使いの枚数と伏せカードにおびえることとなった。
しかもこのカードレアでもなんでもないノーマルカードであるため500円のスターターを買えば3枚セットでついてくる。
そのためラッシュデュエルの1年目は「遊我スターター1個買えば環境デッキといい勝負できる」という状況だった。
某カードゲームの社長が「どんな初心者でもチャンピオンをやっつけられる」のを最高のカードゲームと称していたりスターターが本当にスターターデッキしてるという点では優秀な気がしなくもないが……

ちなみにだがこの遊我のスターターとともにルークのスターターも同時発売されておりこちらもなかなか優秀である。
特に注目すべきは連撃竜ドラギアスであり汎用性の高さも次第に注目され始めた。
フェニックス・ドラゴンという蘇生カードも合わせて計6枚というお手軽出張性能である。



……あれ?
「じゃあこの2つのスターター組み合わせたらめっちゃ強くね?」

デュエリストたちがその結論に至るのにそう時間はかからなかった。そんなわけで生まれた【竜魔】はたちまち環境へとのし上がる。
というかこれが最初のラッシュデュエルの商品展開なので最初からこれである。

ラッシュデュエルの商品展開開始時に運悪くリアルウイルスカードが発動中だったため大会がことごとく中止になったりもしたが
そんな中行われた数少ない大会では「竜魔」が優勝していないことがほとんどないという状態で正に世紀末であった。始まったばっかりなのに

後にカードプールが広がるにつれ、流石に【竜魔】の一強時代では無くなり、
エースブレイカーやミラーイノベイター、シールド・ボーリング・コングなどの
優秀な機械族最上級モンスターを次々と召喚して攻め込む【機械族】が頭角を現し始めた…

と思いきや、最上級機械族のサポートとして非常に強力な最強旗獣エイムイーグルが
ドラギアスメタとして刷られた永久凍結*1をすり抜けられる事に加えて
エイムイーグルの発動コストが機械族に限定されておらず光属性なら何でもいいことに着目され、
優秀な光属性魔法使い族であるライト・ソーサラーをエイムイーグル用にタッチした上で
ささやきの妖精やセブンスロード・メイジ、ディーラーシリーズなどの優秀な下級魔法使いを投入して
当然のようにダーク・リベレイションを複数積んだ【機械魔】と呼ばれるタイプが大幅に躍進。
いかにこのカードの性能が規格外か、という事実を改めてまざまざと見せつける形となった。

もちろんKONAMIもこのカードのやばさに気づき刷る前に気づけ、しばらくして対策カードは打ってきた。

マキシマムモンスター

マキシマムモードで出せれば自身が罠カードへの破壊耐性を持てる*2。マキシマム召喚にどうしても時間がかかってしまうため環境を変えるとまではいかなかった。

罠の発動を封じる効果を持つモンスターを出す

と言うか人造人間-サイコ・ショッカー。リリース一体で出せてしかも2400の高打点。
メタとしてはこの上ない。LEGENDカードだと言う点を除けば。
後にバトルフェイズ中のみ罠カードの発動を封じる下級モンスターも複数リリースされたが、これらもLEGENDカードだった為、対策というには不安定。

罠耐性をつける効果を持つモンスターを出す

鋼撃竜メタギアスなどはこれ。ダリべがほぼコストなしに打てるのに対しこちらは罠耐性を得るために手札コストを要求されるためイマイチであった。

フィールド魔法に罠耐性をつける

最近の対策。≪≪ロイヤルデモンズ・ライブアリーナ≫≫などに種族限定の罠耐性をつけるという対策がされている。

墓地のモンスターをデッキに戻す

ささやきの妖精や拡がるささやき、バックビートなどの
相手の墓地からモンスターをデッキに戻すカードを使って相手の墓地の魔法使いをとにかく減らす。
前述のとおり、このカードは発動コストとして4体の魔法使い族を要求されるので、
そもそも発動条件を満たさせない、というのは非常に有効な対処手段である……

が、そもそもこの効果を持つカードの筆頭であるささやきの妖精がよりによって魔法使い族であるため
このカードを入れるならもう少し魔法使いをタッチすればダーク・リベレイションを自然投入できてしまうため
結果として【竜魔】や【機械魔】の隆盛の一因にしかなっておらず、
またラッシュは現状除外ゾーンやデッキサーチなどのカードが無いため
墓地のカードがコストとして非常に重要なデッキタイプが非常に多く、
ダーク・リベレイション1枚をメタるカードを出すと、ついでにそれらのデッキが殺されてしまう、という批判も根強い。



アニメでの活躍

遊戯王SEVENSにおいて主人公王道遊我の使用するカード。
少なくとも二枚積みな上、本人も「最強の切り札」と自負してはいるものの遊戯王アニメにありがちな強いカードほど弱いという法則が働いており、かつてのミラフォの如くよくたたき割られている。


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最終更新:2024年01月07日 13:08

*1 相手が攻撃力2500以上のモンスターを通常召喚した際、自分の場のモンスター1体をコストにそのモンスターをデッキボトムに送る強力な罠

*2 例外は超魔旗艦マグナム・オーバーロード