ホリイ・マサミ

登録日:2021/11/17 Wed 20:08:50
更新日:2024/03/12 Tue 18:39:33
所要時間:約 3 分で読めます





人間ナメたらアカンでぇー!

ホリイ・マサミは『ウルトラマンティガ』の登場人物。

演:増田由紀夫

●目次



【概要】

特捜チーム GUTS」の一員で28歳の大阪府出身の男性。
GUTSのメカニック&頭脳を担う科学者である。話によっては滅茶苦茶鈍くなるのは内緒
非常に優秀かつ仕事の早さに定評があり、彼の発明品が事件解決の糸口となることも多々ある。
特に、一度怪獣に打ち込むとその位置をレーダーで特定できる「モンスターキャッチャー」は汎用性がかなり高く、長きに渡って登場し続けた。

ガッツウイングの武装化や様々な携帯武器を開発したのもこの人である。



【人物】

科学者としては天才だが、それを周囲にひけらかさない、チョイとメタボだが陽気でノリの良い典型的な関西人キャラ。
「なんやて…」「ホンマか?」等の関西弁を話すので、第1~3話の時点で記憶に残った視聴者も多いだろう。
一人称は回によって微妙に異なり、主に「僕」「ワシ」「」。

親友のイジュウイン・サヤカ曰く「足も短いし太ってるしつまんないギャグ言う欠点だらけの人間」
しかし、周囲からは愛されるGUTSのムードメーカーである。

科学を愛し、科学を信じる「科学者の鑑」とも呼べる矜持を持っており、科学を間違った方向に利用しようとする人間を嫌っている。
第44話では、イーヴィルティガ誕生の片棒を担ぎ、アークを持ち出しウルトラマンをコピーしようとしたタンゴ・ユウジ博士を嘗て無いほどの険しい表情と大声で叱責した。

古代の人間は、ウルトラマンがいたのに滅亡してしまった!
ウルトラマンは何もしてくれなかった!だから...!

だから、同じ事を繰り返さん様にせなアカンのでしょ!?
タンゴ博士、あんたの考える科学ってそんなチンケなモンか?自分が分からん力に頼ってどないすんねん!!

うるさいっ!!

見てみいやこの巨人!
自分の心が巨人の心に負けてもうたやないか!!

マサキさん...

何とか止めなあかん...!
あんたが科学者やったら、あんたがホンマに人類の未来の事を考えてるんやったら!!

主にシンジョウ隊員とコンビを組むことが多く、彼と話す時は意外にもツッコミの方が多い。
一見デコボココンビに見えるが、互いの実力を認めあう良い関係でもある。

コミカルなシーンが多い分、メイン回がやたら重い内容になることが多い。
恩師を失った上、人間と共存ができない生物もいることを知る親友の暴走、トラウマ怪獣(マグニア、ビザーモ)等々。
また、第28話では「今の人間から電磁波を取り上げることは不可能で、クリッターとの共存は無理」とレナを諭したり、第45話では「苦痛よりもギジェラの花粉で幸せのまま死んだ方が良い」とダイゴに言ったりと時に(全てが間違いではないが)非情な判断を下すこともあった。

しかし、根は自分の仕事に誇りを持つお人好し。
第19話ではマキシマ・オーバードライブによるパイロットの副作用を考えていなかったヤオ・ナバン博士に憤りを見せたが、後日博士が強い情熱を持った科学者と分かると自分の態度を恥じて謝罪。
第24話では利戸間町のワルガキ達に散々な目に遭わされたにもかかわらず、「怪獣を見た」という彼らの言葉を真剣に聞かなかった事を猛省し、かなり責任を感じていた。

恋愛とは無縁の生活と思われたが、マグニアの一件を機に、リガトロンに取り込まれたエザキ博士の娘・ミチルと付き合うようになった。
リガトロンの登場回はシンジョウが主役だったのは内緒。シンジョウさんは、ホリイがキスをされた時は落ち込んでいました。
しかしこの人、GUTSではダイゴに次ぐ鈍い人。
乙女心というものをそんなに分かっていないのか、デート先はいつもお好み焼き店。
ミチルに不満を言われても、「ロマンじゃ腹は膨れへん」と持論を唱えている。「花よりお好み焼き」ってか…。
また、職業上仕方の無いことだが、緊急時にはやむ無くデートを切り上げて現場に向かうことも何度かあった。
何だかんだありながらも、第47話のラストでミチルと結婚。
GUTSの仲間はもちろん、サワイ総監達にも祝福された。

しかし、最終章では危うくシンジョウと海底で絶望的な状況に立たされてしまう。
やはりあの結婚は死亡フラグ……とはいかず、最後の最後まで諦めること無く、ティガの復活に貢献しつつ無事生還するのであった。

ウルトラマンダイナでの活躍】

第35・36話に登場。
GUTS解散後は大阪に本社を置くPWIに再就職*1し、開発本部の顧問としてコスモネット開発を手掛ける。
10年の間に、ツグムとミライ兄妹を設けており、リア充からお父ちゃんになっていた。
ミライの誕生日に高級ホテルでお好み焼きを予約する等センスは相変わらずだが、家族思いの一面を見せている。
尤も、子供達からは陰で「カッコ悪い」と言われてしまっているが…。

ジオモスとの決戦ではモンスターキャッチャーを放ったり、後輩のナカジマ・ツトム隊員にアドバイスをしたりと旧GUTSの意地を見せる活躍をした。

なお、この回には神戸在住の兄が登場した。(ホリイとは邂逅せず)



【主な発明品】


  • サウンドトランスレーター
あらゆる生物の言語を人語に翻訳出来る音声解析装置。
ユザレの古代語やガゾートの鳴き声など地球上で産まれた生命体の言語なら直ちに翻訳可能だが、第14話の描写から地球外の言語を翻訳するのは多少時間がかかるようだ。


  • モンスターキャッチャー
怪獣追尾用の小型発信器。
GUTSハイパー用のカートリッジが主だが、ライドメカ用、「ダイナ」に登場したロケット弾サイズの物など様々なタイプがある。

多くの場面で活用されたホリイの代表作だが、ゲオザークはロボットだったためか開発者のマサキ・ケイゴが対策をしていたのか全く反応せず、ネオジオモスには逆に囮として利用されるなど逆手に取られる場面もあった。


  • バリアカートリッジ
GUTSハイパー用の特殊カートリッジ。
レイビーク星人の持つ縮小光線銃のエネルギーを乱反射させ、無効化することが出来る。

劇中ではツーマンセルで一人が攻撃、一人が防御に徹することでレイビーク星人のアジトを制圧していった。


  • ホリイスペシャル中和剤
強力な酸を放つリトマルスへの対抗手段として開発した強力なアルカリ溶液。
ウイング1号のヒートに搭載してリトマルスに発射、見事酸の無力化に成功した。


  • 特殊紫外線レーザー銃
キュラノス率いる吸血鬼グループへの対策として開発したGUTSライフルの対吸血鬼カスタム。
「吸血鬼が太陽に弱いのは体内の吸血鬼ウイルスが紫外線で破壊されて元の屍に戻るから」というあくまで仮説に基づいた発明品だったが、普通の吸血鬼はおろか巨大なキュラノスにも通用するなど、効果はてきめんだった。


  • 徹甲弾
ガッツウイング2号用のオプション装備。
鎧のような硬い皮膚を持つガルラに使用したものの、通用せず。
ホリイ曰く「ジョバリエクラスには効く筈なんです……」らしいのでかなり強力な物なのだろうが、相手が悪かった。


  • ワクチン
人間のイルド化を抑制・治療するワクチン。
イルド化が急速に進行する乾飛行士の為に大急ぎの製作となったが、無事治療に成功。


  • 細胞進化促進剤
エボリュウ細胞によって異常進化するメタモルガの細胞組織を破壊するために開発した、進化速度を急激に促進する薬品。
進化を加速させる事で進化の袋小路に追い込んで自滅させる事を狙いとしたもので、GUTSハイパーによる至近距離からの狙撃で撃ち込まれたが、なかなか効果が出なかった。


  • デオ209
本編未登場のボツメカ。
人間を光に変換するマシンとのことで、当初の第1話だと「撃墜ダイゴを助ける為に使用したら偶然ティガに変身した」という流れだったが、尺の都合で現在の形になったために存在自体がカットされた。

ちなみにプロップはその後DUNKショットに改造・再利用された。



【余談】

実は演者の増田由紀夫氏は、ムナカタ副隊長役の大滝明利氏より年上である。
(増田氏が1963年2月生まれ、大滝氏が1963年12月生まれ。)


増田氏は第38話の冒頭でファルドンの幻影を目撃した通行人も演じている。
ちなみにその通行人の片割れを演じたのが大滝氏、同じ場面にいるサラリーマンはシンジョウ役の影丸氏だったりする。




追記・修正はお好み焼きを食べながら頼んだで。

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最終更新:2024年03月12日 18:39

*1 書籍等では再就職となっているが、周囲から「技官(行政機関の技術者のこと)」と呼ばれていたり、身分証にTPCマークがあることから籍自体はTPCにあってPWIに出向しているものと思われる。