パオウルムー

登録日:2021/11/19 Fri 01:55:00
更新日:2023/10/11 Wed 16:26:59
所要時間:約 5 分で読めます




モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター:ワールド』(MHWorld)。


種族:飛竜種
別名:浮空竜(通常種)
    浮眠竜(亜種)

概要

通常種の姿は全身はほぼ真っ白と言っても過言では無く、コウモリを想起させるその姿だが、体の構造もまた特徴的であり、長い首で外気を吸い込み体内にため込むことで首を大きく膨らませることが出来る。
まるで気球のように空を漂うことから、別名が「浮空竜」となっている。
これは通常種が生息する「陸珊瑚の台地」はフィールドを強い風が吹き抜けており、この風に乗ることで無駄に体力を消費しないよう進化していった結果とされている。
また、体にため込んだ空気は外敵への攻撃手段にもなっており、空気弾として放出することで動きを鈍らせたりすることもある。
意外と表情豊かであり、普段は大人しそうな顔をしているのだが、外敵に遭遇した時には目や口で睨みを利かせ、まるで凶暴化したような顔になる。

空中浮遊というやや癖のある滞空はハンターを翻弄させるには十分すぎるほどであるが、スリンガー閃光弾や体にまとわりつく攻撃で驚かせると空気を放出して墜落することもある。
加えて、生態系としては陸珊瑚の台地の「ヌシ」であるレイギエナのほうが制空権を含めて強く、縄張り争いになった場合は圧倒されがち。
また、「瘴気の谷」から登ってきたと思われるオドガロン相手でも、身体能力の差で躱され噛みつかれてぶん回されるとやはり不利な立場。
MHWorldの超大型拡張コンテンツ『アイスボーン』(MHW:I)ではラージャンとの縄張り争いに発展することもあり、豪快な投げ技を受けることになる。意外と怖い物知らずなのかも……

また、MHW:Iでは新たに「浮眠竜」と呼ばれる亜種がマスターランクで登場する。
白一色だった通常種に対し、亜種は暗色になっており、更に体を膨張させたときには目玉のような模様が現れる。要はケチャワチャのアレである
「大蟻塚の荒地」や「古代樹の森」に生息しており、生息地的にはプケプケと対になっているといったところか。
亜種は新大陸では使い手の少ない睡眠属性の攻撃を主力としており、睡眠の厄介さはウラガンキンやラドバルキンの睡眠ガス程度であった上位までの比では無い。
おまけに、マスターランクでは全ての大型モンスターが閃光耐性を持っているため、閃光弾に頼ることも出来ない。こちらも睡眠耐性を万全にして挑むのが望ましい。
通常種は地上戦を積極的に行うようになっているのだが、伸縮性の良い体を活かし跳ね回る技を持ち合わせている。

ねむれよいこもわるいこも

マスターランク M★★
狩猟クエスト
ねむれよいこもわるいこも
目的地 メインターゲット 報酬金 81000z
闘技場 パオウルムー亜種1頭の狩猟
制限時間 受注・参加条件
50分 MR6以上
ダウン回数9回まで
依頼主 小さな配膳アイルー
大団長と料理長がパオウルムー亜種をつかまえてきたニャ。
あのでっかい二人は何も言わなかったけど、
ボクには何だか変わった浮眠竜に見えるんだニャ。
ハンターさん、一度見てみてニャ。
依頼主のアイルーが証言する通り、ターゲットのパオウルムー亜種が最小金冠確定のイベントクエストである。
2020年の干支が子であることに由来してか、PS4版ではMHW:I発売後最初の正月となる2020年に配信された。
しかしモンハンで明確に鼠モチーフと言えるモンスターはMHWorldでも登場しておらず、顔つきが似ているとはいえど、パオウルムーを鼠と言い張るには少々無理があるような気がしなくもない。

武具

通常種の武器は片手剣/狩猟笛/スラッシュアックス/ライトボウガンの4武器種。
剣士武器の斬れ味はそこそこ悪くはなく、覚醒すると片手剣では高い爆破属性が出てくるので化けるポテンシャルはあるのだが、覚醒無しでは攻撃力も控えめなただの無属性武器に過ぎない。
亜種はもう少し武器種が多くなり、エンドコンテンツの「導きの地」では睡眠属性が強力な武器としてラドバルキンの武器の立場を奪えるものの、やはり攻撃力が低いまま。

防具の方はというと、シリーズスキルが無く、スキルもあまり統一感が感じられないのだが、通常種の胴部位の装備で得られる「乗り名人」のスキルは、他にウルグのマフラーか、最凶の死にスキル「ジャンプ鉄人」とセットの護石でしか発動手段がないというアイデンティティを持っている。食事で代用利くけど

MHST2

MHST2では、亜種は残念ながら出してもらえなかったが、通常種は竜人族の村「ルトゥ村」周辺に生息するモンスターとして描かれており、ルトゥ村周辺でのストーリーでは最初のストーリーボスとなっている。
また、村の中でも誰かのオトモンなのか、巣で休む姿や空に漂う姿を見ることが出来る。
攻撃傾向は地上戦はテクニック、滞空時はスピード。滞空時に閃光玉を投げつけて目つぶし状態にすると落とすことが出来ると同時に帰巣もしやすくなる。
ただし弱らせすぎると怒り状態になり閃光玉では止められなくなるので、帰巣狙いなら最初のタイミングでさっさと落としてしまうべき。

オトモンとしては、ルトゥ村周辺では激戦区となっているテクニックタイプ。
ストーリー中でおそらく最初に遭遇できる「飛行」のライドアクションを持つオトモンであるが、ルトゥ村周辺を拠点としている時点ではまだ使えず、実質ライドアクションを何も持たない状態になっている。
単純に言えば行動範囲を制限するためのメタ的な要素であるが、MHST2における「飛行」のライドアクションを簡単に使わせないのにはこの先の展開も関係しており、簡単に言えば“破滅レウスの存在が密接に関わっているため”である。
絆技「ジェットバルムー」は、浮かんだまま昼寝中のパオウルムーがくしゃみをしたことで、体にため込んだ空気が抜けるその勢いで敵に激突…という、なんともパオウルムーらしい攻撃となっている。

余談

MHWorldでは山田孝之が登場するモンスターになりきるというCMが製作されているが、パオウルムーの真似は、陸珊瑚の台地を吹く風を送風機で再現して、外気を吸い込みながら全身で風を受けるというものであった。


追記・修正は空中を漂いながらお願いします。

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最終更新:2023年10月11日 16:26