呉主 孫権/Sun Quan, Lord of Wu(MtG)

登録日:2021/12/21 Tue 23:06:00
更新日:2023/04/17 Mon 00:37:34
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呉主 孫権/Sun Quan, Lord of Wuは世界初のTCG『Magic the Gathering』に登場する伝説のクリーチャーである。

呉主 孫権/Sun Quan, Lord of Wu (4)(青)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
あなたがコントロールするクリーチャーは馬術を持つ。(馬術を持つクリーチャーは、馬術を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
4/4

初出はポータル三国志、かの三国志の登場人物、孫権をカード化したもの。レアリティはレア。

全てのクリーチャーに「馬術/Horsemanship」というキーワード能力を与える能力を持つ。馬術はポータル三国志版の飛行といった性能で、馬術を持ったクリーチャーは同じ馬術持ちにしかブロックされないという能力である。
この効果は「他の」と付いていないため、孫権自身も馬術を持つ。実際にカード内にも「それには孫権も含まれる。」と記載されている。

ポータル三国志を使用した対戦では、馬術を持つことで相手のブロックを回避すると共に、相手の馬術持ちクリーチャーのブロックされないメリットを潰すことが出来るため、非常に強力。また、一人の馬術持ちのクリーチャーとしても中々のサイズを持っていることも見逃せない。

エターナル環境では馬術持ちクリーチャーがほとんど採用されないこともあり、事実上自軍のクリーチャーをアンブロッカブル(ブロックされない)状態にできる。
…と書くと強力なように思えるが、ほとんど採用されない、という事は孫権自体も見ないという事であり、エターナルでは力不足…というよりはマナ総量*1が6と重く、こいつを出すくらいなら他にやれることがいくらでもあるのである。

活躍させたいのなら、統率者戦で統率者にしてみると面白いかもしれない。統率者戦は4人での多人数戦であり、比較的ゲームテンポが遅く、また統率者はマナさえあればいつでも出せるため、「戦闘ダメージを与えた時」のような能力持ちと組み合わせると面白い。また、実際に国を治めた孫権がクリーチャーの集団を率いるというのはフレーバー的にも合致してるといえる。
一方で固有色ルール*2により、と無色のカードしか入れられないため、デッキ構成に難儀するかもしれない。例えばアンブロッカブルと相性がいい「感染」能力による毒殺は、青の感染持ちは少ないためやりにくい。

一応孫権という人物について軽く触れておくと、字は仲謀といい、孫堅の息子で、兄は孫策、妹は孫夫人(孫尚香)
父と兄を相次いで無くしたため、19歳という若さで孫家の軍閥の当主となり、曹操軍が大軍を率いて南下し、降伏か開戦かの決断を迫られた時に開戦を選んだことが、三国時代到来の要因になったともいわれている。
その洞察力から名君として知られる一方、晩年には後継者問題でごたごたを起こしたり、酒乱であったりといったエピソードも見られる。詳しいことは、彼の個別記事を参照。


追記・修正はエターナルで馬術持ちクリーチャーを見た方にお願いします。

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…さて、ここまではカードについての真面目な説明である。ここで再び能力を見てもらいたい。
あなたがコントロールするクリーチャーは馬術を持つ。
一見何の変哲もない、普通の能力である。しかし、馬術を持つという事は、それすなわち「馬に乗る」という事なのである。さて、フレーバー的な観点で、孫権がいるとどうなることが起こるのか、見てみることにしよう。
まずはこの手の項目でよく使われるスケベおじさん。人間である彼が馬に乗る。想像しやすいだろう。
色は違うが、金属術を達成すれば全体強化によって大打撃を与えられるため相性はいい。別に強力なコンボという訳ではないが。
  • 《白騎士/White Knight》
大抵のイラストで、騎士という事で馬に乗っている。そのため、孫権先生に馬の使い方をレクチャーしてもらうといった感じなのだろう。もともとプロテクションによって黒のクリーチャーにブロックされないため、メリットが薄くなっているのが残念。
鳥が馬の上に乗ってても、それは騎乗しているというよりただ止まっているだけでは?
飛行と馬術を持ち合わせるため回避能力はかなり高い*3…というかこいつに限らず飛行と馬術を両立するという事は、ペガサスにでも乗っているのか?
ドラゴンが乗れるほど大きい馬がいるのか…?まあ、巨人もいるし、あらゆる次元を探せばどこかにいるのかもしれないが。
  • 《轟く戦車/Thundering Chariot》
チャリオットには馬が欠かせないが、馬に乗ったチャリオットというのはそうそうないだろう。
  • 《エシカの戦車/Esika's Chariot》
馬に乗ったネコが乗った馬に乗った戦車から、馬に乗ったネコが出てくる。
  • 《巨大戦車/Juggernaut》
戦車は戦車でもこっちはタンクの方。SFによくある多脚戦車だろうか。
孫権配下の武将と彼が指揮する呉の水軍。船頭多くして船馬に上る。
  • 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
馬がスライムまみれに。
  • 《冠毛の陽馬/Crested Sunmare》
馬も馬に乗り、ライフを得たターンの終わりごとに馬に乗った馬が増える。
むしろこの場合馬を駆る人間の方を用意しているのかも知れない。
  • 《石の壁/Wall of Stone》
石でできた壁だって馬に乗れる。孫権は一体何をしたんだ…?
「触れたものすべてを腐敗させて殺す」という能力を持っている。という事は、乗った馬は無事なのであろうか。
戦闘ダメージを与えたプレイヤーを強制敗北させるため、能力的には非常に相性が良い。孫権とフェイジがいるときに殴ればほぼ勝ちである。
自分のクリーチャーやアーティファクトを馬に乗った鹿に変える。これを馬鹿と言う。
  • 《太陽の恵みの執政官/Archon of Sun's Grace》
ペガサスに乗ったアルコンが馬に乗り、エンチャントが場に出る度に馬に乗ったペガサスを生み出す。戦場が競馬場か牧場になってしまう。
  • 《ダンシング・ソード/Dancing Sword》
馬に乗った持ち主が死ぬと空飛ぶ剣が馬に乗ってやってくる。
  • 《メカ巨神のコア/Mechtitan Core》
過剰パーツの馬は合体の際に切り離し、改めて別の馬に乗ったロボに合体する。
  • 《Uktabi Kong》
サルが馬の上で繁殖すると馬も繁殖する。
  • 《ギガントサウルス/Gigantosaurus》
歯の一本一本が馬ほどの長さがある恐竜すらも抱えて、馬は駆け抜ける。
  • 《ゴキブリの大群/Brood of Cockroachess》《無数のゴキブリ/Endless Cockroaches》
やめたげてよぉ!!


ゴジラの歴史は長いので、乗馬したゴジラも探せばどこかにいるかもしれない。
なすびがアースポニーに乗る。名もなきモブポニーなのでまだカード化されていない(そして今後もされないであろう)他の名有りポニーの代用として特殊勝利条件を満たすのには使えない。
コンボイ司令官も馬に乗る。サラブレッド部隊にでも乗っているのだろうか。

追記・修正は馬に乗りながらお願いします。

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最終更新:2023年04月17日 00:37

*1 出すのに必要なマナ数のこと。 孫権は(4)(青)(青)であり、出すのに6マナ必要。

*2 分かりやすく言えばそのクリーチャーが持っている色のこと。統率者戦では統率者の固有色と異なる固有色を持っているカードは入れられない。孫権の固有色は青のみ。

*3 飛行を持ちかつ馬術を持つクリーチャーにしかブロックされない。通常はそんなクリーチャーは存在しない。そう、相手も孫権をコントロールしていない限りは…