登録日：2022/01/07 Fri 01:38:24
更新日：2022/04/13 Wed 15:19:56
所要時間：約 4 分で読めます
■概要
『残酷王の姫』とは、『ジャンプルーキー！』にて2019年3月16日に公開された
漫画。
作者はあおいましろう。
この作品は前述の通り『ジャンプルーキー！』にて無料で公開されている他、作者のPixivにも掲載されている。
なお、『ルーキー！』では1話と記載されているが、これはサイトのシステム上の仕様でそうなっているに過ぎず、本話は1話完結の読み切りである。なので2話目はない。
『ルーキー！』掲載時人気になり、3月期のランキング1位にランクインし、ブロンズルーキー賞を受賞した。
■あらすじ
敵国に残酷な仕打ちをしてきた残酷王が死んだ。敵国の王子に敗北したのだ。
残酷王の娘・ロゼリアは処刑される事に決まる。
処刑される日までの時間、牢屋で過ごす事になったロゼリアは、暇つぶしに物語を描く。
それは美しい王女と王子が恋に落ちる物語だ。
すると、美化した自分を物語に登場させる事を笑う声が響いた。
そこにはよくわからない生物がおり――
■主な登場人物
残酷王の娘であり王女。
鼻が丸く目が離れ気味で、お世辞にも美人とは言えない女の子。
そのため、敵国の王子の妻になる事は出来ず、処刑される事が決まった。
ロゼリア自身面食いであるため、敵国の王子が容姿を基準に自分の処遇を決めた事にも理解を示している。
というか恋をしたことがないため、自分を面食いと思っているようだ。
処刑されるまでの間、時間つぶしとして恋物語を書いている……が、恋をしたことがないため煮詰まっている。
しかし処刑の日を迎えてしまい……。
黒い塊のよくわからない生物。
「クロ」という名前は見た目からロゼリアが名付けたものであり、本当の名前は不明。
何故かロゼリアの牢屋へとやって来て会話している。
自分の境遇に納得し、少ししかない食事を自分にも与えてくれるロゼリアの優しさに好意を抱く。
ロゼリアの父親。娘によく似た醜い容姿だという。
その通称通り敵国に残酷な事をしてきたようだ。
一方で娘には優しかったらしい。
敵国の9番目の王子。兄から邪魔扱いされ、父母にも愛されてこなかったという。
戦闘経験のない腰抜けのはずだが、兄全員を殺した残酷王を殺すことに成功した。
独り身のため部下からロゼリアを妻にしないかと聞かれ、ブサイクだからという理由で処刑を命じた。
■以下、ストーリーのネタバレ注意！
実は魔女に魔法をかけられた敵国の9番目の王子。
ある時魔女に「国を半分売ってようやく賄える金」と引き換えに「残酷王の殺すチャンスを得る」という話を持ちかけられる。
その時は話半分でOKを言ってしまったが、実際に残酷王を殺すチャンスを得た事で本当だったと知ってしまう。
調子に乗ってロゼリアと会う事もなく処刑を命じた直後に魔女に再会し、お金を払う事を拒否したため、黒い変な生き物にされた。
元の姿に戻る方法はただ一つ。「残酷王の姫に愛される」こと。
そんな訳で牢屋にいたロゼリアの元へやって来たクロだったが、ロゼリアとの交流で惚れてしまう。
しかし処刑の日が来てしまい、ロゼリアを逃がすために見張りの兵と戦い、自身も瀕死になるのと引き換えに見張りの兵を殺すことに成功。
自分の過去の過ちを告げ、ロゼリアに逃げるよう言いながら息を引き取った。
処刑の日にクロが自分に処刑を言い渡した王子だと知る。
死んでしまったクロに涙を流し、クロが命がけで開いた扉に手を伸ばし――
王女の涙がケモノに注ぐと、たちまち息を吹き返し立派な青年の姿になりました。
一目で青年と姫は恋に落ちました。
なんだい、これは。
姫の趣味だよ。
だけど不気味だねぇ。見張りの兵は殺されているし、首をはねられても笑っているなんてねぇ。
姫が処刑される時間、牢屋の中にはおばちゃんとおじさんの2人がいた。
おばさんは見張りの兵が殺されている事に不気味がりながらも、
ロゼリアが残した完成された絵本を家にいる息子のために持って帰ろうと言っている。
一方のおじさんはロゼリアを処刑し、体から離れたロゼリアの首を桶の中に突っ込んでいた。
ロゼリアはクロの言う通り脱走する事はせず、物語を完成させることを優先させたのだ。
そして完成させた。書けないと言っていた王子と王女の恋物語を。
彼女は最後の最後で知る事が出来たのだ。『恋』を。
二人で月に行きましょう。残酷王の姫とケモノの青年は手を取り合い旅立ちました。
そこで、二人はいつまでも幸せに暮らしました。
追記・修正は牢屋に閉じ込められてからお願いします。
- 姫の名前「ロザリア」と「ロゼリア」が混じってる…。 -- 名無しさん (2022-01-08 05:49:00)
最終更新：2022年04月13日 15:19
