登録日:2022/01/25 Tue 06:27:44
更新日:2023/08/31 Thu 21:28:56
所要時間:約 ? 分で読めます
お父さん、僕がつくったスゴロクやろうよ!
なんだ、ずいぶん簡単そうだなハハハ
「スゴロク」とは
漫画「
ギャグマンガ日和」第219幕のエピソードである。
単行本第11巻に収録されている。
【あらすじ】
息子の和人から自分の作った
スゴロクを一緒にやろうと誘われた父。
それが大変なことになるとも知らずに…
【登場人物】
小学生くらいの少年。父と自作のスゴロクで遊ぶ。
子供らしく純粋で無邪気な容赦のない俺ルールで父を追い詰める。
和人の父親。
息子とスゴロクで遊ぶが、それが原因でとんでもない事態に…
【本編】
そんなこんなではじまったスゴロク。
先攻は父、出目は4で辿り着いたマスは一回休みだった。
続いて和人も4を出し、同じく一回休みになるはずなので父のターンかと思われたが…
「よし、ここで魔法カードを使うぞ!」
「えっ」
「聖者の復活!これで一回休みを解除!」
「何それ!?」
そして場にカードを伏せターンエンド、父は一回休みなのでまた
サイコロを振ろうとすると流石に父からツッコまれる。
和人曰く、これはこのゲームのカギを握る
ファンタジーカードだという、白々しく今更父にもいるかと聞くと勿論欲しいと言いカードをもらう父。
改めて和人のターン、サイコロを振ると1、すると和人は「奇跡の光」というカードを使い、父を1マス戻した挙句もう一度サイコロを振る。
やっと父のターンとなり6を出す、だがここで和人は伏せカードをオープン。
「相当な悪意!相手が4以上の目を出したらスタートまで戻すことができる!」
「な…何イイ!何だそのカード!」
「いっけええズギュウウウン」
だがここで父は自分の手札にあるカードに気付く。
「どうだ!相手のカードを無効にできるとぼけるヤツ!」
だがそれも和人に読まれており…
「伏せカードオープン!とぼけるヤツ殺し!」
「と…とぼけるヤツーーー!」
結局メタメタにメタられた父、更に和人は追い打ちをかける。
「沼の主」というカードで父のコマをスゴロクの紙に描かれた沼に移動させる。
その上沼に関するルールを今更教えて父を困惑させる。
更にもう一枚カードを使用、「強力悪魔魔人」で父を10回休みにする。
更に場にカードを3枚伏せてターンエンド、父はもう動けないのでここから和人無双が始まる。
「沼の主の陰湿さ」で父のカードを奪い、「沼の主の恨みつらみ」で父のドローを封じ、更に「沼の主の暴言」で父を50回休みにする。
更に父から奪ったカードで更なる極悪コンボを思い付く。
「フフ…女神は僕にほほえんだみたいだよお父さん」
「最初からお前に満面の笑みだよ」
「悪魔の力こぶ」で父が5以上の目を出したらやり直しにさせ、更に「スフィンクスの怒り」その効力を終了まで持続させる。
これにより父は沼からずっと出られなくなってしまった。
「一生沼でうごめくがよい!」
その後普通に和人はゴール、やっと父に順番を渡す。
父はもう終了だと言うが、このスゴロクは全員ゴールしないと終われないと言う。
だが父は上述のコンボによりもうゴールできない、つまりこのスゴロクは一生終了しない。
だが束縛はされないようで翌日からいつもの日常に戻る父、だがその心は晴れなかった。
あれ以来私の心にはずっと引っかかるものがあるのです
まるで沼に足をとられてもがき続けているような
【すごろく】
和人が作ったスゴロク。
神にはゴールまで一直線のマス目と、スタート地点に家、ゴール地点には木が2本描かれており、下の方には沼が描かれている(沼の絵は2重構造になっており、下に沼のルールが描かれている)。
イベントマスは途中に「一回休み」のマスが2個あるのみ。
ルールはサイコロを振って出た目の数だけ進み、ゴールに辿り着ければクリアだが、
カードの効果で沼に行くとサイコロを振って5が出るまで出られない。
【ファンタジーカード】
このスゴロクのカギを握り、このゲームをカオスたらしめている原因。
初手で5枚握り、使った分は山札から補充できる。
カードは伏せることができ、相手のターンでも使うことができる。
現実のスゴロクゲームでも様々な効果を使えるカードが存在するのはよくあることだが、このゲームのカードは理不尽かつ強力な効果を持つカードが多いのが特徴。
一回休みを解除できるカード。これぐらいなら現実のスゴロクゲームにもありそうな効果。
タイトルは字を一度間違えており、「せい者のふっかつ」と書かれている。
イラストはひげを生やした
神らしい男が描かれている。
自分が1の目を出したとき相手を1マス戻し、サイコロをもう一回振れるというメリットしかないカード。
イラストはオーラを放つサイコロ。
相手が4以上の目を出したら戻すことができるカード。
タイトルには「そうとうな悪い」と書かれており、イラストには家とマッスルポーズをする男が描かれている。
相手のカードを無効にするよくあるメタカード。
イラストにはガッツポーズをする生意気そうな男が描かれている。
とぼけるヤツの効果を無効にするメタをメタるカード。
イラストではとぼけるヤツが
包丁で刺されている。
相手を沼に引きずり込むカード。
タイトルには「沼のぬし」と書かれており、イラストには沼の主らしき角の生えたよくわからない生物が描かれている。
相手を10回休みにする強力すぎるカード。
タイトルには「強力悪まま人」と書かれており、イラストにはブーメランパンツを穿いた
悪魔っぽいモンスターが描かれている。
サイコロを振る代わりに沼にいる人のカードを全部奪えるカード。
デメリットはあるが明らかにリターンと釣り合っていない。
タイトルには「沼のぬしのいんしつさ」と書かれており、イラストにはピースサインをする沼の主が描かれている。
沼にいる人にカードを引けなくさせるカード。ダメ押しにも程がある…
イラストにはマッスルポーズをする沼の主が描かれている。
休みの回数を5倍にするカード。倍率がおかしすぎる…
タイトルには「沼のぬしのぼうげん」と書かれており、イラストには「オタンコナスビ」と言っている沼の主が描かれている。
相手が5以上の目を出したらやり直しさせるカード。
本来なら一回しか効果はないが…
タイトルには「悪まの力こぶ」と書かれており、イラストにはムキムキした悪魔が描かれている。
他のカード1枚の効力をスゴロク終了まで持続させるコンボ性の強いカード。
タイトルには「スフィンクスのいかり」と書かれており、イラストには「コラッ」と言っているスフィンクスが描かれている。
この「追記・修正」カードを使う!相手はこの項目を追記・修正しなければならない!
- このファンタジーカードってほぼ遊戯王の魔法カードだよね。 -- 名無しさん (2022-01-25 08:17:01)
- 遊戯王は初見のゲームでも華麗に勝つのが基本なのでお父さんには洞察力と運命力が足りない(無茶いうな) -- 名無しさん (2022-01-25 11:03:08)
- 初見で対応できないお父さんのリアクションも含めてカードゲーム漫画におけるご都合主義というかエグすぎるコンボをネタにしてるんだろうな -- 名無しさん (2022-01-25 11:34:28)
- ハメにハメられた挙句ゴールもさせてもらえず強制終了じゃあ後味悪すぎるわな...... -- 名無しさん (2022-01-25 11:55:43)
- 相手が知らないゲームのルールをほとんど説明しないで主導権握るの、子どもあるあるだよなー -- 名無しさん (2022-01-25 12:11:21)
- 友人とやってはいけないゲームだな。これやったら確実に絶交されるわ -- 名無しさん (2022-01-25 13:27:35)
- 小学生がオリジナルカードゲームを作ると大体こういうパワーバランスもへったくれもあったもんじゃないことになりがち -- 名無しさん (2022-01-25 16:37:48)
- これが闇のゲームだったらお父さんは本当に沼に引きずり込まれる感覚と幻覚に見舞われるんだろうな… -- 名無しさん (2022-01-25 18:48:13)
- 小学生にTRPGをやらせると碌な事にもならない典型的な例。 -- 名無しさん (2022-01-25 19:45:18)
- 「子供の考えるすごろくはバランスもなにもなく理不尽なものになる」というあるあるネタとカードゲームネタの融合だがオチが凄く生々しい。 -- 名無しさん (2022-01-25 20:45:10)
- 沼から脱出できるカードとかないんかい -- 名無しさん (2022-01-25 21:12:25)
- ↑2それだよね。普通の漫画家なら「こんな理不尽なすごろくやってられっか!」みたいなオチで済ませるところを、なんか絶妙にリアルに共感できるのがセンスあると思う -- 名無しさん (2022-01-25 21:25:16)
- ゲーム続行したまま日常生活に戻るってジュマンジで見たな -- 名無しさん (2022-01-26 08:16:49)
- お父さんが起死回生で発動したとぼけるやつがピンポイントメタで殺されるところで爆笑した。和人くん確実にメタ握ってること前提でとぼけるやつお父さんに渡したろw -- 名無しさん (2022-01-26 12:17:39)
- 当時は「ちゃんと調整すれば意外と面白くね…?いいアイデアだな」とか思ってたがまんま遊戯王だこれー! -- 名無しさん (2022-01-26 15:26:03)
- オチが妙に重い -- 名無しさん (2022-01-26 17:19:23)
- avgn役の人が幼少期に作ったボードゲーム紹介してたな -- 名無しさん (2023-03-10 17:26:26)
最終更新:2023年08月31日 21:28