シュダ(RAVE)

登録日:2022/02/11Fri 12:05:59
更新日:2022/11/06 Sun 16:10:51
所要時間:約 4 分で読めます




貴様に空は似合わねェ

シュダとは真島ヒロによる漫画RAVEの登場人物。


【プロフィール】

年齢:初登場時29歳→最終回時32歳*1
身長:180cm、体重:70kg。
血液型:A型
出身地:不明
趣味:戦う事
特技:火遊び
好きなもの:空
嫌いなもの:ゲイル・グローリー

【概要】

本作における主要な敵組織、DC(デーモンカード)の最高幹部陣六祈将軍(オラシオンセイス)の一人で、特別部隊を率いている。
爆炎のシュダの異名を持つ。
逆立った濃い目の赤色の髪型が特徴的。

DCに入る以前は賞金稼ぎを行っており、当時DCより高額の懸賞金をかけられていたゲイル・グローリー相手に戦いを挑むも、まるで相手にされていなかった。*2
その後、DCに加入して挑発して今度こそ戦おうとするも手も足も出ず敗北。
それ以来、「ゲイルに負けたくはない」という強い意志を持つようになる。
しかし圧倒的な敗北は若干トラウマになってしまったのか、後に現れたゲイルの息子・ハルをまず倒すことで自分の成長を確かめようとした。

性格は粗野なところがあり、よくいえば目的のためにストイックだがその他の人物の事をわりとどうでもよく扱ってしまう節があり、悪の幹部らしく非情な性格。
特に初期は、「強くなるためには弱さを捨てればいい」などと口にしていた。

一人の戦士として誇り高いのは事実であり、「守るに値するもののためなら死んでも構わん」と言ったり甘さが抜けないハルより戦士としてはある種まっとうな意見を言う事もある。

一方、*3仲間たちのために【ある訓練】をみっちり行ってやったりと意外と面倒見がいい一面もある。

あと、結構プレイボーイの可能性がある(後述)。

しかし、「ゲイルを超えたい」という意思はゲイルへの強いあこがれを背負っての事であり、最終的には自らがあこがれたゲイルのための戦いに身を投じていくことになる。

【武器】

DCらしく、闇の魔石DB(ダークブリング)を使い戦う。
他、元々剣士の一面があり剣術も優れていた。物語の中盤、ゲイルより魂の剣を引き継いでいたことが発覚する。

・フルメタル
体を鋼鉄にするDB。
元々はシュダが使っていたようだが、本編では後述のヴァルツァ―フレイムを手に入れたために部下であるフェーベルに譲ったため、シュダ自身は未使用。

・ヴァルツァ―フレイム
触れるだけで相手が死ぬまで踊るように燃え続ける炎を起こせるが、炎なので水につけると消える。
「キングから新たにもらった」としてノリノリで海辺で使ってしまったためすぐに弱点に気が付かれ、ハルにより破壊された。

・バレッテーゼフレア
シュダの最も印象的な武器であり、自然を操る特別なDBである六星DBの一つ。
指定した空間に爆発を起こすことができる強力なDBで、自分がその空間を認識しているほど威力が増す。
あまりやろうとはしないが、相手の体内に極小の爆弾を設置するといった芸当すら可能。
初登場時は一度に一ヶ所しか発動出来ないばかりか「近距離すぎるとシュダにも爆発の被害が降りかかるため使えない」と指摘されたが、シュダはそれを気にせず至近距離の空間であっても爆破を起こすほどの覚悟を見せた。
発動時演出としてかダメージが数値で表記される。

その後パワーアップし、同時に何十ヶ所にも発動出来るようになったばかりか相手の動きを封じる能力が付いて、威力も桁違いにパワーアップした。


ちなみにDB全般に言えるものと思われるが、マザーDB(シンクレア)は全てのDBの生みの親ともいえる存在であるため、
DBでマザーDBを攻撃しようとすると逆に破壊されてしまう。



  • 妖刀 炎天下
東洋の魔剣で、切り口から発火することが可能。
剣自体がもう一つの剣の鞘となっている。

  • 神剣 天空桜
TCMより歴史の古い、伝説の剣。
炎天下を鞘としている。
ゲイル・グローリーが人のいない砂漠を十年以上さまよった中で見つけたもの。
ゲイルから「自分と共に戦うのではなく、自分の家族を守るために戦ってほしい」という願いと共に託される。

【活躍】

ソング大陸編

初登場は一貫第二話。
レイヴマスターであるシバを探す任務の中で、ゲイルの故郷であるガラージュ島に到着。

ガラージュ島の町や住民を破壊しまくり、二代目レイヴマスターのハルと対決。
ハルの機転によりヴァルツァ―フレイムが破壊されたことで撤退。同時に、ゲイルの息子であると知ったハルに強い執着を見せるようになる。

その後、ソング大陸のトレモロ・マウンテンにて知識のレイヴを探す任務で再登場。
ハルに対し暗殺者を放ったりしたものの、新たに加入したムジカの助力もあり知識のレイヴはハルのもとに渡り、それを奪うため移動要塞ラプソディアにて足場が見えない状況でハルと交戦。

死闘の中、挑発の意味を込めて「自分とゲイルは仲間だった」と噓を言いハルを混乱させる*4

しかし、迷いではなく戦いに吹っ切れたハルに近接戦を仕掛けられたため、バレッテーゼフレアにより自身と近い空間を爆破させたことでダメージを受けてしまう。
さらにハルの底力により吹っ飛ばされてしまい、落下…しかけたところにハルに手を貸され、彼の真の心の強さに気が付く。
彼を一緒に落とさないために自ら手を斬り、
「お前は自分の信じる道を行け、父親(ゲイル)のようにな。
何があっても決してあきらめるな!生きろ!!」
とエールを送り、序盤の大ボスとして物語から退場した…かに見えたが……

ルカ大陸編

生きてました。
右腕と左目を失い、義手をつけた姿になっている。
キングとの戦いに身を投じるゲイルとハルの身を案じていた。
ちなみにアニメ版ではムジカたちの前に登場。わずかな間だが手助けをしている。
この次の章にして物語中盤の最大の山場であるサザンベルク大陸でのパンプキン・ドリュー&鬼神総長オウガとの激戦にも登場しないまま、十巻近くの時が流れる。

星跡編

崩壊した帝国の本部に、花を手向ける形で登場。
ジークにハルの身に危機が迫っていることを告げる。

その後、自分の後任として六祈将軍となったディープスノー率いる部隊に苦戦するハルに助太刀する形で遂にハルに合流。
かつてのシュダは名実共に六祈将軍最弱だったが、この時から鍛えぬいて桁違いに上げたその力量でもって八面六臂の躍進を始める。

精鋭のインペリアルガードを瞬殺し、流れを操る六星DB・ゼロストリームの使い手であるディープスノーと激戦を繰り広げる。

この中で、ハルに敗北後ゲイルに会いに行き、ハルが二代目レイヴマスターとなったことを告げ、ゲイルから家族を守るために戦う願いを剣と共に託されたことが語られた。
一方のディープスノーはキングことゲイル・レアグローヴの義理の息子。
二人の「ゲイル」の誇りをぶつけ合った末、なんとかディープスノーに辛勝した。

ルシアとハルの決闘では立会人として勝負を見届ける。
決闘自体は羅刹の剣・サクリファ―によりハルが暴走しつつも勝利したように見えたが、その後ルシアもサクリファ―を使いハルが劣勢になる。

ハルの命を伸ばすための取引としてルシアの狙いであるドリューのマザーDBを渡したが、取引を破ったルシアに斬られてしまう。

結果的にはこのことにキレたハルが底力を出し、ルシアに勝利したものの、狙いであるマザーDBを差し出しシュダ・ハルともに重傷を負うなど痛み分けという形に終わった。

その後、過去を投影する星跡のかけらでゲイルに再会後、再びガラージュ島に赴きシバらにハルの情報を提供したことが発覚する。
このときハルの姉・カトレアに父ゲイルの訃報を伝えるが、そのついでに仲が良くなり男女の仲になっていたことが発覚した。

……改心したとはいえ、かつて島を荒らしまわった悪党だったやつと一線超えるとかねーちゃんすげーな。
というか元カレのブランチも子悪党だったし、悪い男やダメな男に引っかかりやすいのではなかろうか……。

忘れがちだが、カトレアとハルはシンフォニア王家の末裔である。
つまりもしシュダとカトレアが結婚した場合、シュダはシンフォニア王族に婿入りするという事に…まあシンフォニア王国は既に滅亡しているので今更どうだという話なのだが。

これ以来作中やファンの間で彼の渾名が「義兄(あに)」になった。

BG編

資金難に苦しむ中、リベイラで行われる舞踊大会の存在を知ったハル一行。
かつてバレエで大陸一になったほどの舞踊の実力の持ち主であったことが発覚した。
残念ながら舞踊大会にはけがもあり参加せず、エリーたちに練習を施した。
しかもエリーのパートナーであるレイゼンビーが妨害工作により参加できず、結果としてエリーが一人で踊ったため彼のペアダンス特訓は無意味となった。哀れ。

カトレアの元カレであるブランチには今カレとしてめちゃくちゃ威嚇しまくった。つーかガチで大会前に殺す気だったんじゃ…

その後、リベイラで一旦分かれたのち空賊団BG(ブルーガーディアンズ)の飛行船アルバトロス突入時、改心した元六祈将軍ユリウスと共に登場したが、大量殺害されたBG団員の死体の山を調べるうちに新たな情報は得たものの、戦闘面ではこれといった活躍がなかった。

実はこれは、本来BG副官であるルナールとの戦いが予定されていたが、物語の都合でそこがオミットされてしまったがためのこと。
これは作者の真島氏も非常に残念がっており、ルナールに対して「一番消化不良」「お前は何のためにいたんだ……」とまで言っている。

最終章

アルバトロスで情報収集の末に、「マザーDBはエンドレスと元は一つであり、全てそろうと融合して次元崩壊を起こす最強のDBとなる」ことを知り、マザーDBを管理するジークにこのことを伝えるべくいったんハルチームから離脱。しかし、時は遅くルシアの手に最強のDB「エンドレス」が渡ってしまった。
その際に、バレッテーゼフレアのDBをルシア(マザーDB)に向けて使おうとしたため、DBが失われてしまった。

ジークや時の民と共に一旦逃げ、ハル達と合流。
エリーの記憶を取り戻すためにハル、エリー、ジークが過去世界に渡る中最強の魔導士シャクマと足止めの為に交戦した。

ゲイルに勝つ機会を永久に失ってしまった彼だがその後、四天魔王である獄炎のメギドと対決。
メギドを倒すことでゲイルを越えたことになるだろうと新たに目標を抱き挑んでいく。
バレッテーゼフレアを使いこなしていたことからいつしか炎に耐性が付いていたことで大けがを負いながらも彼に勝利し、かつてのようにハルに助けられ生還。

本編から一年後の最終回では髪を伸ばした姿になっていた。

最後のハルとエリーの結婚式にも出席し、カトレアの隣で立っていたことから最終回後も交際は続いている様子。



追記・修正は主人公の義兄と認められてからお願いします。

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最終更新:2022年11月06日 16:10

*1 作中でハルたちの旅が2年ほどだと明言されているのに加え、最終回がその一年後であるため

*2 ゲイルの体内には大破壊を引き起こすDBが仕込まれており、まだ完成していないことを知らないゲイルは、いつ爆発するか分からない状態の自分の巻き添えにしたくなかったというのもある。

*3 資金難という事情があるにせよ

*4 実際にゲイル・グローリーもDCの創設者ではあるため、「DC経験者」という意味では仲間ではある。また、同じ「ゲイル」の名を持つゲイル・レアグローヴと仲間であるという意味では嘘をついてはいない