バクフーン(ヒスイのすがた)

登録日:2022/02/11 Fri 18:48:27
更新日:2024/04/16 Tue 21:49:40
所要時間:約 5 分で読めます






ヒスイの中心にそびえし霊山の気が影響した姿と考察。

行き場失いし霊魂を己の炎で浄化し送ると言う。



本項では、バクフーンのヒスイ地方におけるリージョンフォーム(ヒスイのすがた)を解説する。



■データ


全国図鑑No.157
分類:おにびポケモン
英語名:Typhlosion
高さ:1.6m
重さ:70.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:ほのおゴースト
特性:もうか(HPが1/3以下になると炎タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:おみとおし(場に出た時、相手の持ち物を知る事が出来る)

HP:73
攻撃:84
防御:78
特攻:119
特防:85
素早さ:95
合計:534

ヒノアラシ→マグマラシ(Lv14)→ヒスイバクフーン(ヒスイ地方にいる時にLv36)

■概要


ジョウト御三家の一角・ヒノアラシの最終進化形であるバクフーン。
そんなバクフーンが、『Pokémon LEGENDS アルセウス』において、まさかのリージョンフォームを獲得した。
原種がほのお単タイプだったのに対して、ゴーストタイプが追加されており、分類も「かざんポケモン」から「おにびポケモン」に変わった。
その割に肝心の「おにび」は技そのものが削除されており、使うことが出来ない。
ジュナイパーダイケンキともども御三家初のリージョンフォームであり、またモクロー、ミジュマル、そしてヒノアラシはすべてヒスイ地方に生息していないポケモンでありながらリージョンフォームを獲得したことも、これまでのリージョンフォームからすると特異な点でもある。
ちなみに本作では原種バクフーンを入手する手段は存在しない(「ヒスイのすがた」が登場したポケモンで、原種を捕まえられる種がニューラ以外に存在しない)。

背中の色は濃い紫。炎の放出器官は背中だけでなく首周りをも囲むようになり、ゆらゆらと妖しげな紫色の炎を出す。
見た目は妖怪か、それを退治する祈祷師のようでもあり、まさしくゴーストタイプらしいバクフーンといえよう。
一方でゴーストタイプゆえか、目つきはややニヒルで気だるげな印象を受ける。
色違いは原種をイメージしたカラーリング。これはヒスイ御三家共通の特徴でもある。

テンガン山の霊気が進化に影響したと考えられており、その炎は行き場を失った霊魂を浄化し冥界に送るとされる。
これは、同じほのお・ゴーストのシャンデラの炎と対極にあると言えよう。
なお、本作ではシャンデラ・アローラガラガラズガドーンは登場しないため、このタイプはヒスイバクフーンの固有タイプとなる。 
ちなみに、霊魂を浄化する方法には「霊魂を食べる」というのもあるらしい。あるいは食べた霊魂を体内で燃やしているのだろうか?

さて、ヒスイ御三家はすべて、ヒスイ地方外からラベン博士によって連れてこられた種である。
同じヒスイ御三家のジュナイパーダイケンキはシンオウ地方を舞台とする『ダイヤモンド・パール・プラチナ(以下DPt)』、およびそのリメイクである『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(以下BDSP)』には登場しておらず、現代のシンオウ地方でもリージョンフォームに進化する可能性を否定しきれないのに対して、バクフーンは現代のシンオウ地方ではこの姿にはならない──ということは、DPtならパルパークかHGSSからヒノアラシ系を連れてくる、BDSPなら地下大空洞に生息するヒノアラシを捕まえた後、それぞれ進化させることで確認できる。
このため、仮にラベン博士の推測通りテンガン山の霊気が影響してバクフーンの姿が変わるのだとしても、現代ではそのテンガン山の霊気のほうが変質してしまっている可能性もある。


■ゲームでのヒスイバクフーン


御三家なので、モクロー・ミジュマルと選択でヒノアラシを入手できる。
モクローかミジュマルを選択してもストーリークリア後にギンガ団研究所でラベン博士から一匹だけ貰える他、黒曜の原野や紅蓮の湿地で時空の歪みに遭遇することでヒノアラシ&マグマラシと遭遇できる。
そのヒノアラシ(マグマラシ)を最終進化させるとヒスイバクフーンになる。
原種と進化条件は全く一緒であり、ヒノアラシを選んだプレイヤーなら普通にプレイしていれば一番最初に入手できるヒスイのすがたとなるだろう。
但し、実は「アルセウス」ではマグマラシへの進化がLv17と若干遅くなっている点には気をつけよう。

種族値は原種よりもHP・素早さが下がり、その分特攻を上げた形になる。
原種はリザードンのコピペと言われがちであったが、ここにきてCをさらに上げて差別化がなされた形となる。

専用技としてゴーストタイプわざの「ひゃっきやこう」(Infernal Parade)を手に入れた。
これは確率でやけど状態にできる効果と、相手が状態異常にかかっている際のダメージ倍加を併せ持ち、要は「たたりめ」の上位互換。
本作では「早業」と「力業」による2連攻撃がフィーチャーされており、デザインとしては早業でやけどにしてから力業で大ダメージ、というところであろう。
しかし確定やけどでないのが難点。威力も60と控えめで、相手が状態異常でないと使いにくさを覚えるであろう。おにびが欲しかった
ちなみに2021年7月9日発売のポケモンカードパックに収録されたパンプジンが同名の技を持っていて、効果は自分の山札を上から6枚表にし、その中にある超ポケモンの数×60ダメージを与え、オモテにしたポケモンは山札に戻して切り、残りのカードはトラッシュするというものだった。

中文表記は音写ではなく「群魔亂舞」。これはこれで強そう。
ドイツ語名Phantomparede(ファントムパレード)。これもなかなか。
スペイン語だとMarcha Espectral(スペクトルマーチ)。これもかっこいいぞ。
一方フランス語だとCortège Funèbre(葬列)。意味だいぶ変わらないか?

また、本作では「オーバーヒート」が汎用技ではなく、習得するのがヒノアラシ系統とヒートロトムのみになっている。
基本的には火力で押すことになるのだが、耐久が犠牲になっている上、本作ではあちらこちらから「かみくだく」だの「じならし」だのが飛んでくるので油断は禁物。
一方で、これまた様々なポケモンが覚えており、反動で自滅してしまいがちな「すてみタックル」や、反動が消された「はかいこうせん」「ギガインパクト」を透かすことができるのは、明確な利点である。

なお、ヒスイ御三家はタイプ1が有利ならタイプ2も有利という組み合わせであり、ダイケンキ(みず・あく)はバクフーン(ほのお・ゴースト)に、ジュナイパー(くさ・かくとう)はダイケンキ(みず・あく)に両方のタイプが抜群を取れる。
しかしバクフーン(ほのお・ゴースト)の場合、ジュナイパーにほのおでは抜群だが、ゴーストはあくまで耐性の問題であったりする。

第9世代でもHOMEを通して使用可能に。
習得技に関してはかなり原種と似通っており、こちらだけ覚える技はゴースト技程度。
当然原種と同じく「ふんか」も習得可能。
素早さは下がっているとは言えスカーフ無しならレジエレキに抜かれるようになった位で、原種と同じ感覚で扱える。
特性は隠れ特性のみ「おみとおし」になった。
残念ながら持ち物に干渉する技が「ほしがる」しか無いものの、あらかじめ「きあいのタスキ」「こだわりスカーフ」等を判別できるのでスカーフふんかとの相性が良い。
弱点は先制技に滅法弱いことで、スカーフを巻いていても先制されてふんかの威力を下げられてしまう。
ふいうちやアクアジェットなど弱点を突いてくる先制技が多いのも辛い所。
ダブルバトルならふんかが相手全体攻撃になる上に、おみとおしで相手二体の持ち物を確認可能。
さらにメジャーな行動阻害技のねこだましも無効とより活躍できる。

現時点でヒスイ地方以外でこのヒスイバクフーンを入手する方法は最強のテラレイドバトルの個体を倒すことのみ。「おにび」からの「ひゃっきやこう」コンボを使ってくるが、ヒスイジュナイパーがきもったまによるいかくデバフを封殺してからの急所狙い、ヒスイダイケンキがきれあじと攻撃バフによる瞬殺と比べるとテクニカルに動いているといえよう。もっとも、おにびで火傷にできなければ永遠におにびをするのかと次第に勘繰られるようになり・・・。詳しくは当該記事へ。


■ポケモンカードゲームでのヒスイバクフーン

2022年2月25日発売の「バトルリージョン」で同じくヒスイ化したジュナイパーとダイケンキと共にvstar化。
進化前のVはエネルギーなしで相手を火傷にできる「こがす」、150ダメージに加え相手の手札を1枚表を見ず選び、その後見てから山札に戻せる「せんりつのほのお」を持ち、vstarに進化すると180ダメージに加え仕様上ミュウマナフィのベンチバリアやなみのヴェールを無視してベンチポケモンにダメカンを3個乗せられる「ホロウフレイム」、相手にダメカンが4個ちょうど乗っていれば問答無用できぜつさせる「カゲロウスター」を持つ。
しかし自身の技の乗せるダメカンの数的にカゲロウスターを使うにはどうしても2ターンかかってしまうので、ドラパルトvmaxと組んで使うのが一般的。
また白熱のアルカナに収録されたかがやくフーディンとの相性も良い。




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最終更新:2024年04月16日 21:49