マルマイン(ヒスイのすがた)

登録日:2022/02/18 (金) 16:58:46
更新日:2024/04/11 Thu 22:51:20
所要時間:約 5 分で読めます




体表の組織ぼんぐりの成分と極めて近く不思議。苛立ちしときに放つ電流は落雷20回分に匹敵す。


マルマイン(ヒスイのすがた)とは『Pokémon LEGENDS アルセウス』から初登場したマルマインリージョンフォーム

■データ


全国図鑑No.101
分類:きゅうたいポケモン
英語名:Electrode
高さ:1.2m
重さ:71.0kg

タイプ:でんき/くさ
特性:ぼうおん/せいでんき
隠れ特性:ゆうばく

種族値
HP:60
攻撃:50
防御:70
特攻:80
特防:80
素早さ:150
合計:490

ヒスイビリリダマにリーフのいしを使用すると進化。

■ヒスイビリリダマ


全国図鑑No.100
分類:きゅうたいポケモン
英語名:Voltorb
高さ:0.5m
重さ:13.0kg

タイプ:でんき/くさ

■概要


『Pokémon LEGENDS アルセウス』にて初登場したマルマインのリージョンフォーム。
ビリリダマの時点で既にリージョンフォームであり、またアルセウスの時代ではモンスターボールが木製であったためか、体表は木目のようになっており、原種とは異なってくさタイプが付与されている。
また体内には無数の種子が詰まっており、頭の中から時折種子が噴出することがあるなど、植物らしい生態をしている。

ビリリダマの頃はいつも上機嫌で友好的な性質をしており、どこぞの破天荒な警官そっくりの常ににやけたようなユーモラスな表情をしている。
しかしテンションが上がると頭の穴から放電するため、周りの人間やポケモンを感電させてしまうことが多い。
そのため人里では厄介者扱いであり、穴を一時的に塞いでつまみ出されてしまうことも少なくないという。
取り扱いが難しいことは原種と共通しているようだ。
ちなみに穴を覗いても真っ暗なため、体内はどうなっているかは不明。

進化すると原種と同じく体色が上下で反転し、目の部分は鋭い目つきの形に窪みが出来て常に険しそうな表情になる。
また進化前とは反対に苛立ったときに放電をするようになった。
その際の電流は落雷の20回分に匹敵する程で非常に危険。
体表はぼんぐりの成分と極めて近く、また口のような部分は実は模様であり、笑った表情をしてもその部分は一切動かない。


■ゲームでのヒスイマルマイン


本編では天冠の山麓に行けるようになった時のシナリオで登場。
天冠の山麓のキングであり、荒ぶっていることから調査を依頼される。
しかしマルマインの管理をしているツバキはマルマインの暴走をシンオウ様の加護等と肯定しており、また大事にしていることから主人公を邪険にしていた。
そのため妨害をしたり、バトルに二回も勝利しても認めようとはしなかった。
最終的にはセキの説得によってようやく観念し、好物のごりごりミネラルを使用したシズメダマを用意してくれる。その後暴走したマルマインを鎮めるための戦いを挑む。

ボスとしてのマルマインは主人公に対して激しい電撃と爆発による猛攻を仕掛けてくる。
主人公に対してしつこく追尾してくる電気の球体を放ってくる。この電球はシズメダマで打ち消すことは出来ない。
さらに上からビリリダマが降ってきて、爆発による攻撃も行ってくる。
戦う前にツバキから「止まることは死を意味する」と助言されるが、実際追尾してくる電球から逃げながら爆発を回避しなければならないため、この助言は的確といえるだろう。
しばらくすると広範囲に強力な放電攻撃を仕掛けてくる。その際は主人公を追いかけてくるが、放電の範囲はわかるようになっているため、何としてもその範囲内から抜け出そう。
そして放電をした後は隙を見せるのでポケモンバトルに持ち込める。
放電攻撃前は無理にシズメダマを当てようとはせず、放電後のチャンスまでは回避に専念するといいだろう。

勝利するとマルマインは主人公に「いかずちのプレート」を授けてくれる。
その際には感謝したように笑った表情を見せていることから、やはりマルマインは苦しんでいたようだ。


■バトルでのヒスイマルマイン


種族値は原種と全く同じ。
見た目通り、くさタイプが追加されカットロトムと同複合になった。
原種での弱点であったじめんタイプに強くなったが、くさタイプであるが故に弱点は4つに増えてしまった。
耐性もでんきとくさで一部打ち消し合ってしまい、くさの耐性のじめんがはがねに変わった程度。

原種と違い、「クロロブラスト」と言う専用技を習得可能。
てっていこうせん」の草タイプ版と呼べる技。
HPを半分消費してしまう上に行動順が遅くなるというデメリットがあるため、威力は高いもののマルマインの強みである素早さを犠牲にしてしまう。
しかしメインシリーズではデメリットはHP半減のみになり大幅に使いやすくなった。
しかも命中しなかった場合はHPが減らないと言う「てっていこうせん」「ビックリヘッド」とは違う仕様になっている。
攻撃が50しかなく「じばく」や「だいばくはつ」による圧力が弱すぎるマルマインとしては、自主退場の有力択になるだろう。

一致技はでんき・くさタイプ共に過不足なく揃う。
ただ、相変わらずサブウェポンは貧弱で「イカサマ」「どろぼう」「ころがる」「はかいこうせん」程度。

補助技は小粒揃いで「いやなおと」「やどりぎのタネ」「でんじは」「ちょうはつ」等。
「しびれごな」も覚える為、じめんに通したいかで取捨選択すべきだろう。
なお、「ひかりのかべ」しか覚えない原種とは対照的にこちらは「リフレクター」しか覚えない。

基本的には原種と似通った立ち回りになるが、やはり大きいのは「クロロブラスト」の存在。
半減されやすいとはいえ一致威力150の圧力はかなり強く、アタッカーもある程度こなせるようになっている。
タイプとしてもじめんを誘いにくくなったので、原種と比較して立ち回りしやすくなったと言えるだろう。

Pokemon GOでのヒスイマルマイン


進化前のヒスイビリリダマが『Pokémon LEGENDS アルセウス』が発売されたわずか2日後2022年1月30日に実装。ポケモンGO最初のヒスイのポケモンという栄冠を手にした。

どうやらGOロケット団がなにか余計なことをした影響で時空を超えてきたようで、突如原種ビリリダマのいる現代に出現。後々各ヒスイのすがたのポケモンが登場する予定の本家に先駆けて原種ビリリダマとの共演が実現した。
突然の事態にウィロー博士も「カントー地方のビリリダマと似てるけど、見たことがない謎のポケモンだ」と困惑の様子を見せていた。ここでヒスイ地方についての記録の話をちょっとだけ聞けた。

当初は進化はできなかったものの、そのおよそ2週間後の2022年2月18日にイベント「GO Tour準備!ボールだらけイベント」の開始と同時にマルマインも実装、晴れて進化できるようになった。ついでにボールガイのコスチュームも手に入れられるようになった。
本編とは異なり進化に特別な条件や道具が必要ということはなく、一般的なポケモンと同様アメ(ポケモンGOにおいて進化や強化に必要なアイテム。ポケモンごとに専用のものが割り振られている)での進化。ちなみにアメは原種ビリリダマと共有という形になっている。ただし、2022年8月7日現在は色違いは実装されていない。

最大CP及びステータスは原種より上がってるとはいえほとんど変わらない(攻撃と防御が本当にちょっとだけ上がった程度)が、タイプの違いもあってか微妙に原種と覚える技が変わって全体的に攻撃的な技構成になり、同じマルマインでも原種との使い勝手は大きく異なる。



■余談


  • ポケモン公式Twitterでの初公開
2021年12月9日、『Pokémon LEGENDS アルセウス』の発売も直前に迫った頃の話。

ポケモンの公式Twitterアカウントが以下のようなツイートを発表した。
ここに ボールを ぶちまけてしまった ボル...
(『Pokémon LEGENDS アルセウス』公式サイトのリンク)

みんなの 協力が 必要だ ボル!

拾うのを 手伝ってくれたら
みんなに いいものを 見せてあげる ボルよ〜
みんな大好きボールガイからのお願いTweetである。

Twitterに貼られているリンクを参照すると、確かに、公式サイト上に無数のボールが散らかった状態になっている。
これをクリックすることでボールを片付けることが出来るのだが……モンスターボールを順調に片付けていくと、その中の一つが突然閃光を放ち、大爆発を引き起こす
そして、爆発の閃光が収まったかと思えば、またボールが散らかって最初からやり直しになる。何度やっても、同じ結果。
どのボールが爆発するかは押してみるまで分からない、仮にうまく全てのボールを消し続け、最後の一つになったとしても、それをクリックすればたちまち爆発してまたやり直し。
公式サイトが一体何をやらせるのか、これは一体なんなのかと話題を呼んだ。

しかし、察しの良いトレーナーはこの告知の意味に感づけたであろう。
そう、これこそがヒスイビリリダマ初公開の前振りだったのである。

翌日、2021年12月10日の公式Twitterアカウントは『Pokémon LEGENDS アルセウス』の最新情報と共に、ヒスイビリリダマを初公開した。
しかも同日、ヒスイ地方の様子を描いたストップモーションアニメ「ヒスイ小噺」を公開。なんと、ビリリダマが主役のショートアニメである。

ヒスイのすがたのポケモン達が続々と発表されていく中、ヒスイビリリダマ初公開に関しては上記の通り特に凝ったものが用意されており、公式からもこのユニークなフォルムが愛されていたことがうかがえる。

なお、この時にはヒスイマルマインはまだ未公開で、その姿はゲーム発売まで伏せられていた。

原種マルマインの色違いは下半分が青色に変わっているのに対し、ヒスイマルマインの場合は黒色に染まっている。
スーパーボール風の原種とハイパーボール風のリージョン、という事だろうか?
ちなみにモンスターボールのモチーフと思われるマギアナも、塗装が剥がれていない500年前のすがたの場合は赤の通常色に対して色違いが黒である。

迎月の戦場へと向かうまでの道中、案内役のノボリが原種マルマインの記憶を元に「電気の効かないポケモン」、すなわちじめんタイプを手持ちに入れる事を推奨してくれる。
たしかにじめんタイプならでんきタイプの攻撃は無力化できるのだが、ヒスイマルマインはくさタイプも兼ね備えているためじめん技で弱点が取れず、複合タイプにくさ耐性が無ければ逆にくさ技で弱点を突かれることになる。アドバイスを受けてサイドントリトドンを繰り出したら四倍弱点を突かれたプレイヤーも少なくないとか…。

  • ヒスイビリリダマのオシャボ事情
元が性別不明なので遺伝するボールは片方しか性別が存在しないポケモン同様元々入っているボールで固定となる。LEGENDSアルセウスで捕まえたポケモンは他の作品に送るとストレンジボールとなるがストレンジボールは遺伝せず、普通のモンスターボールで固定となる。ポケモンGOからだとスーパーボールとハイパーボール、マスターボール、期間限定のレイドでプレミアボールが使えるが、現段階で使用できるボールはこれだけ。オシャボの幅が狭い一般ポケモンはそうそういない。
その後、スカーレット・バイオレットにてポケモンディを記念したモンスターボールの形をしたポケモンの大量発生イベントが行われ、そこに紛れ込んで登場したことで、オシャボ事情は一応解決した。尚、普通の個体は原種よろしく爆発して消えていくので要注意(色違いは例外)。

  • 落雷20回分
マルマインのページを含め、今作のポケモン図鑑を監修しているのはラベン博士。
しかし、彼がどのようなエビデンスをもって「電流は 落雷 20回分に 匹敵す。」と述べているのかは不明である。
その辺りはフィクションなのでご愛敬といったところだろう。



追記・修正はキングマルマインを鎮めた方にお願いします。

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最終更新:2024年04月11日 22:51

*1 学術誌「Physical Review Letters」掲載。インドの研究チームが2014年12月1日に発生した雷雲の電圧の計測に成功